黒部五郎と雲ノ平。夢のような2DAYS!


- GPS
- 21:10
- 距離
- 60.7km
- 登り
- 4,502m
- 下り
- 4,482m
コースタイム
- 山行
- 9:57
- 休憩
- 1:13
- 合計
- 11:10
- 山行
- 8:45
- 休憩
- 1:08
- 合計
- 9:53
天候 | 2日間とも快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
平日だというのに、am2:30着で7〜8割埋まってました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆小池新道(わさび平〜双六小屋) 石を敷き詰めた石段がよく整備されていて、登り降りとも快適。 マーキングも豊富でナイトハイクでも道迷いなし。 ◆双六小屋〜(中道ルート)〜三俣蓮華岳 しばらくは平坦で快適な石ころ道ですが、後半の三俣峠から山 頂への登りはザレてて登り難いかも。 ◆三俣蓮華岳〜黒部五郎小舎 快適な稜線を歩きますが、小屋に降りる直前から、標高差500m の急登・急下降。 特にピストンする場合は、復路の登りでかなり体力消耗します。 ◆黒部五郎小舎〜(カールルート)〜黒部五郎岳 草原の中に岩ゴロ道を遡上するような感じでゆっくりと登り上げ て行って、最後五郎の肩に乗り上げる直前はザレ場の急登で、 ここも歩き難いです。 たまにマーキングがわかりずらいところがありますが、基本的 に右側の肩の方向へ行けば復帰できます。 ◆黒部五郎岳〜(稜線ルート)〜黒部五郎小舎 距離的にはカールルートよりも短いですが、3箇所の小ピーク 付近が痩せ尾根で登り降りがあるのと、下部の取り付き辺りは かなり荒れてるところがあって、登りで使う場合はちょっと大変 かも。 でも個人的にはだらだら行くより、ひょいひょいと登り上げる稜 線ルートの方が好きです。 ◆黒部五郎小舎〜(三俣山荘巻道)〜三俣山荘 巻道は緩やかに降って登ってのハイ松道です。山荘直前で短 い雪渓渡りがあります。 ◆三俣山荘〜鷲羽岳〜ワリモ北分岐 鷲羽岳は見た目急登ですが、ジグザグに切ってあるので見た 目ほどではないです。 ただザレてるので意外と疲れます。 ワリモ岳は山頂直下に一部鎖場(ロープ)があります。ただし、 掴まらなくても行けます。 ◆ワリモ北分岐〜祖父岳分岐〜雲ノ平山荘 ザレ道を降りて、岩苔乗越からハイ松道をなだらかに登り上 げたところが祖父岳。 そこから、雲ノ平山荘までは、最初ザレ場、ハイ松道を歩き ますが、後半は傾斜の無いメルヘンチックな木道が続きます。 ◆祖父岳分岐〜(黒部源流)〜三俣山荘 祖父岳分岐からは溶岩が固まって出来たような岩ゴロ道を 進んで、黒部源流へ一気に高度を下げます。岩とザレで反 対側から登るのは結構きついかも。 黒部源流を渡るところは橋がなくて、両岸の岩を結んだロ ープを補助にして渡渉します。 雨が降った後は渡れる?んでしょうか。。。 ◆三俣山荘〜(巻道ルート)〜双六小屋 なだらかに降ったり登ったりの整備された登山道で快適そ のもの。最後、短いですが岩ゴロの急登があります。 全体を通して危険箇所はありません。快適です^^ |
写真
感想
今回の山行も先々週の槍穂縦走と同様に8月に予定していた
登山1周年記念山行でしたが、天候不順で延期していたため、
ようやく実現です。
でも、また今回も台風の影響で日曜には雨の予報でしたので、
ちょっとハードですが一泊二日で、薬師岳と高天原温泉は取り
やめて、黒部五郎と日本最後の秘境「雲ノ平」を目指します。
《DAY1》 「五郎のカールを巡る」 * * * * * * * * * * * * * * * *
◆新穂高登山センター〜双六小屋〜三俣蓮華岳
深山荘の無料駐車場の空きが心配でしたが、平日のせいか
先々週のような混み具合じゃなくて、2番目に近いところへ駐
車。(1番近いところにテント張って寝てる不届者がいました。
(ー_ー)!!
さて、登山センターで登山届を出して、am3時に早速なが〜
い左俣林道からスタートです。
前後とも誰一人居なくて、なんだか後方ががさがさ音がして
熊でも出そうな雰囲気。
否が応でもスピードウォークになっちゃいます^^
小池新道は来るたび整備が進んでて、石段が良い感じの間
隔です。
ガンガン飛ばして、あっという間にシシウドヶ原を越えた辺り
で初めて先行者に遭遇!
ちょっと話をしてみたら同じ黒部五郎を目指しているとのこと
で、驚いたことに日帰りだそうです。トレランの方のレコを見た
ことはありますが、相当キツそう。。。
でも、今日は調子が良いのでここで先に行かせてもらいま
した。
鏡平小屋も休憩無しで通過。
前回7月に来たときは弓折乗越へのトラバース道(雪あり)
で結構しんどかった記憶がありますが、今日は難なく乗り上
げそこから双六小屋まで休み無しで行きます。
双六小屋でルート確認とおにぎり休憩して、一気に三俣
蓮華岳へ。
◆三俣蓮華岳〜黒部五郎小舎〜(カールルート)〜山頂
既にスタートから5時間経過。
三俣蓮華岳山頂手前で、ガレてることもあってちょっとペー
スダウン。
でも山頂からの360度のパノラマを見たら元気百倍!!
快適稜線歩きを下り基調で進んで、黒部五郎小舎手前か
らは激急降!
一気に標高500mを降ります。
黒部五郎小舎を見た瞬間、「おぉ〜メルヘンチック!」心癒
されました。 既に営業終了してますが、是非来年は泊まっ
てみたいです。
さぁ、カールルートの始まりです。
草原に大きな岩が絶妙に配置されている不思議な空間で
す。 特に山頂に近い雷岩の大きさには驚くばかり。
「隕石?」か何かって思わせるくらい。
そんな感じで楽しんでいるうちに最後の五郎の肩へ乗り上
げる急登ジグザクルートへ。
先行者1名発見!後を追います。
で、すれ違いで降りてくる方も2名いました。早いなぁ。。。
登山口から7時間半。ついに黒部五郎岳山頂に到着!
先行者の方とご苦労さんと喜びを分かち合います。
しばらくすると、もう1名雲ノ平から来られた方が来て、山頂
に3名まったりと軽食・休憩。
「そう言えば朝遇った方は今どのへんかなぁ。。。」
◆黒部五郎山頂〜(稜線ルート)〜小舎〜巻道〜三俣山荘
名残惜しいですが、それぞれ別のルートから帰ります。
自分は同じカールルートではつまらないので、稜線ルート
で。
やっぱり稜線ルートで正解!こっちの方が岩場でアップダ
ウンはあるけど楽しい^^
一気に降って、小舎が近づいてくると急降で道が段々荒
れてきます。
そして、小舎からの登り返し。
ここで一気に500m登り上げましたが、流石にバッテリー切
れ。
凄い疲労感が襲ってきて、最終営業日の雲ノ平山荘は諦
めて、巻道から三俣山荘へ。
巻道は基本アップダウンが少なくて、ハイ松道で疲れた身
体には優しいです。
三俣山荘に着いた頃はヘロヘロで、小屋泊まりの受付を
してお疲れさんのビール!!
「あぁ〜うまっ!」でも疲れ過ぎて、美味かったのは2口くら
いまで。
夕食までちょっと仮眠して、夕方はここで名物のジビエシ
チュー美味しくいただきました。
(シチュー、ご飯ともおかわり自由でありがたい^^)
食後は持参のワインを少し飲んで7時くらいに就寝。
《DAY2》 「雲ノ平で遊ぶ」 * * * * * * * * * * * * * * * * * *
◆三俣山荘〜鷲羽岳〜ワリモ岳〜祖父岳
早朝3時起床。たっぷり寝たので疲労感なし。すっきりです。
自炊室でアルファ米の牛飯にパスタ、春雨入り雑炊とエネ
ルギーたっぷり充填して、今日も4時過ぎにナイトハイクでス
タート!
朝一なので鷲羽岳の急登をゆっくり目に行きます。
周りを見渡すと其処彼処にヘッデンの明かりが動いて見
えます。
皆さん、好きですねぇ。。。
1時間弱で山頂に到着しますが、まだご来光には早いので
そのままワリモ岳へ。
ワリモ岳も直ぐなので、まったりとコーヒーブレイク。
結局、東の空に雲がかかってしまったので、ご来光は諦め
雲ノ平へ。
◆祖父岳〜祖父岳分岐〜雲ノ平山荘
祖父岳山頂は広場のような感じで、周りを見渡すと名峰ず
らりで360度どこを見ても素晴らしいの一言!!
ここから、山頂を巻くように進んで、分岐からザレ、ハイ松
道を通って木道へ。
木道から最初の分岐、スイス庭園へ遊びに行きます。
池塘と岩と絶妙な配置で、庭園と言われる所以が判ります。
見上げると水晶岳。見下ろすと水晶池。そのさらに先には
今回パスの高天原。
半日くらいベンチで寝っころがっていたいところ。
さて、メインの雲ノ平山荘へ木道を歩いて行きます。
途中、日本語のしゃべれない外人さんとすれ違い、この寒
中半そで半ズボンでしたので、
「寒くないの?」って声掛けたら、ジェスチャーで日が出てる
から平気みたいなこと言ってました。
よく日本語もしゃべれないのにこんな奥地へ一人で来る
なぁ。。。
目の前に段々山荘が近付いてきます。
その光景はおとぎ話に出てくるような、アルプスの少女ハ
イジが居そうな。。。
山荘内に人が居るようでしたが、ベンチでまったりコーヒ
ーブレイク!!
「ここも来年は絶対泊まりに来たいなぁ。。。」
ゆっくりしたところで、帰路へ三俣山荘方面へ戻ります。
◆雲ノ平山荘〜祖父岳〜黒部源流〜三俣山荘キャンプ場
祖父岳分岐からしばらく溶岩が固まったような岩ゴロの道を
進んで、黒部源流まで一気に高度を落とします。
ザレと岩のミックス道なので、降りはちょっと慎重に進んで、
黒部源流の渡渉ポイントへ。
ここで先ほど行き違った外人さんに追い着き、軽い挨拶を
して先へ進みます。
一気に降ったので山荘まではまた一気に登り返します。
◆三俣山荘キャンプ場〜巻道〜双六小屋
帰りは楽に行きたいので巻道で行きます。
正面に槍ケ岳を見ながら、緩やかなアップダウンの快適
な登山道で、何人かとすれ違います。
最後短い急登の岩場を乗り上げて、さらに双六山頂、三
俣蓮華岳の分岐点も通り過ぎて、双六小屋に着いて、最
後の休憩です。
小屋のテラスで美味しいカレーライス(レトルトじゃないで
すよ!)とホットミルクの昼食タイム!
満足・満腹になったところで、ここからはスピード登山で
一気に登山口へ。
◆双六小屋〜新穂高登山センター
弓折乗越辺りからたくさんの登山者とすれ違い始めて、
鏡平小屋に着いたらテラスにたくさんの登山者が来てま
した。
下山路はまったく快適で、ハイペースで降りて予定より
早く登山センターへ到着!
今回も無事終了です。
台風が来てなければ、3泊4日のテン泊で薬師岳まで
足を伸ばそうと思ってたんですが、まぁ、これはこれで
中味の濃い素晴らしい山行ができたかなぁと。
これを書いている今もまだ夢心地で、あの光景は忘
れられませんねぇ。
さぁ、次はどこへ行こうかな?
そろそろ冬山の準備もしなくちゃ。
p.s 長文お読みいただきありがとうございました。
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