甲斐駒ヶ岳 腰痛療養後のリハビリ登山で結果上々
- GPS
- --:--
- 距離
- 7.9km
- 登り
- 1,097m
- 下り
- 1,109m
コースタイム
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
戸台口5:20−(南アルプス林道バス)→北沢峠6:00、三連休で臨時便出てた 【復路】北沢峠15:00−(南アルプス市営バス)→広河原15:25、これも臨時便 広河原16:30−(山梨交通バス)→甲府駅18:30 甲府19:00−(高速バス)→新宿21:10 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【北沢峠〜双児山】針葉樹林帯内で傾斜が急だが比較的歩きやすい。不動岩で尾根に出ると視界が開ける。 【双児山〜駒津峰】ハイマツの中で視界が効く気持ちの良い尾根道 【駒津峰〜六方石】岩が露出しアップダウンの連続する尾根道だが、眺めは格別 【六方石〜甲斐駒山頂】六方石のすぐ先で直登ルートと巻き道ルートに分かれる。 ・直登ルート:前半は花崗岩が連続露出する急斜面だが、鎖は一切ないので、かなり緊張を強いられるところもある。後半も急斜面は続くが、風化花崗岩のザレ場が増え、前半よりは登りやすい。(今回は登りで利用) ・巻き道ルート:こちらは風化花崗岩のザレ場が主体で、直登ルートよりはずっと登りやすいので、一般的にはこちらを選んだ方が無難。(今回は下りで利用) 【駒津峰〜仙水峠】前半は視界が効くハイマツ〜灌木内で、仙水峠近くは針葉樹林内。傾斜がきつい上に石が多くてやや歩きづらいので、下山路に使う方が無難かも。 【仙水峠〜長衛小屋】最初は岩海の中を行くので、歩きづらい。樹林帯内に入ると普通の登山路となりまもなく仙水小屋に着く。そこからは北沢沿いに緩やかに下る。 【長衛小屋〜北沢峠】5分ほど砂利道を登ると林道に合流し、10分ほどで峠に着く。 |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
|
写真
感想
7月上旬に行き損なった火打・妙高に1泊で行くつもりだったが、三連休後半は台風19号接近で荒れ模様の予報。初日の11日だけが好天確実とのことだったので日帰りに変更し、前から行きたかった甲斐駒に出かけることにした。
戸台口行きの毎日アルペン号に前日に電話したら空いてるとのことで早速予約。ラッキー!!(^^)
さすがに秋の3連休、金曜夜の竹橋の毎日新聞社は今までにないくらい多くの登山者でごった返していた。北アルプス行に比べて行列がはるかに短かった戸台口行きも、竹橋では半分ほどしか席が埋まってなかったが八王子で満席となった。といっても途中経由地である千畳敷ロープウエイ玄関口の菅の台BSで2/3くらいの方が降りて行かれた。(菅の台BSには朝の4時前なのに、ものすごい行列ができていた)
戸台口には予定より40分ほど早めに到着したものの、こちらも既にマイカーの人たちの長蛇の列ができており、あわててバスのチケットを購入して並んだが、北沢峠行きのバスは臨時便が次々に出ており、あまり待つこともなくバスに乗れた。(南アルプス林道バスの繁忙期対応はすばらしい)
北沢峠には予定より1時間も早く到着し、すっかり時間の余裕ができたので、ゆっくり朝食を取り、6時半少し前に登山開始。
登り始めてからは全く登山者に会わず、不動岩と呼ばれる尾根に到着。あんなに多くの人たちはどこへ行ったんだろうと思いながらさらに歩いていくと、双児山直下で初めて人に会った。
双児山からは森林限界を超え、全方位の眺望を楽しみながらの気持ちの良い尾根歩き。雲が多いものの、西側を中心に青空も広がっており、天気も申し分なし。
双児山では駒津峰の陰に上半分だけしか見えてなかった甲斐駒も、駒津峰までくると遮りものがないその全貌がド迫力だ。駒津峰からは人もだいぶ増えてきた。
駒津峰からは岩の露出する痩せ尾根で、通過に気を使う。また、アップダウンが多く、帰りの登り返しが思いやられる。25分ほどで六方石と呼ばれる大岩に着いた。すぐ先に八合目の標識がある。
休まずしばらく進むと、急登ルートと巻き道ルートの分岐標識が岩に直接赤ペンキで書かれており、どちらに行くかここでだいぶ迷った。1か月半ほど前の剱岳登山以降、腰痛にしばらく悩まされ、ようやく痛みが引いた後だったが、今回はリハビリ登山でもあることだし、敢えて急登ルートを選択。しかし、登り始めてすぐ後悔することになった。
急登ルートに入ってしばらくは花崗岩の大岩が林立する急斜面をよじ登っていくが、少し危険と思われるところにも鎖場などは一切なく、三点確保を心がけながら気力を振り絞って足を高く上げないと届かない高いステップにかなり苦労した。花崗岩は風化のため表面がざらついている分、登山靴はすべりにくいが、その反面、亀裂が少なく表面が平滑なのでステップが少ないのが難点だ。たまに痛む腰を叱咤しながら、何とか攀じ登っていった。
直登ルートの半分ほど登ると、トラバース気味に右側を行く道に変わり、そこからも岩場が続くものの傾斜が少しだけ緩やかになり、登りやすくなってくる。さらに登ると巻き道と同様のザレ場に変わり、さらに登りやすくなる。最後に岩場を再度直登すると、念願の甲斐駒山頂に意外とあっさり着いた。
広い山頂からの360°の眺望をしばらく楽しみ、今度は巻き道ルートで下山。こちらは風化花崗岩のザレ場主体で、滑ることに注意しさえすれば、直登ルートよりはるかに歩きやすい道だった。(初めて登る方には巻き道をぜひお薦めします)
摩利支天分岐で頂上に寄るかどうか再び迷ったが、直登ルートの疲れが足腰にきているので、次回以降の楽しみにとっておくことにした。
六方石まではあっという間に楽に下りてきたが、そこから駒津峰までの登り返しは行きがけに予想した通り応えた。この時間(11時過ぎ)になると、すれ違う登山者の数が多くなったおかげで頻繁に待ち時間が発生したが、登り返しで息が上がっていたので渡りに船でちょうど良かった。
駒津峰から仙水峠までは1時間ほどだが、石が多く足場のあまり良くない急な下りが続き、ずいぶん長く感じられた。仙水峠からは傾斜がゆるやかになり、最初の岩海以外は樹林帯で沢沿いの歩きやすい道だった。
広河原行きの最終バスは15:30だったのでのんびりと下ってきたが、それでも北沢峠に14:45に着いてしまった。しばらく待つつもりでバス乗り場の列に並んでいるとやがて臨時バスが来て、15:00には出発してくれた(南アルプス市営バスの繁忙期対応もすばらしい!)。おかげで広河原に早く着いたが、山梨交通の甲府行最終バスは時間通り16:30にしか出ないとのことだったので、停留所の列にザックを置き北岳登山口の吊り橋に行ったりしてしばらくぶらぶらしてた。
バスは16:10頃に入線してきたが、その時には長蛇の列ができていた。バスは2台出るとのことで、比較的前目の順番だった私は1台目に座れたが、座席だけでは並んでいる人全員を収容できず、最終でもあったのでバス会社はやむなく立って乗ってもらうことにしたようだ。芦安駐車場までの1時間は満員状態(芦安〜甲府は全員座れた)で、横Gがかかる山道でもあり、立っている方々には気の毒であった。私が乗った1台目の立っていた女性が車酔いのため途中で気分悪くなったため、停車してしばらく外気にあたってもらうというハプニングもあった。
ただでさえ登山で疲れているので大きく揺れる中で具合の悪い方が出るのも無理のない話である。マイカー入山規制しているエリアの登山バスなので、補助席を使ってでも何とか全員着席した状態で運ぶような仕組みはできないのだろうか。山梨交通の乗務員は予期せぬ乗客の多さで「皆様にご迷惑をおかけして申し訳ありません」と盛んに謝っていたが、南アルプス登山バスや市営バスの対応が行き届いていただけに後味が悪かった。
連休などの繁忙期は、広河原発のバスには早く並んだ方が良いです(早めに下山を心がけた方が良い)
天候予測バッチリですね!
ホンの一か月前とは全く違って紅葉真っ盛り!甲斐駒ケ岳も視界よくていいですね〜!
連休のシャトルバスは何処も満杯、油断してると積み残されてしまいます!( ;∀;)
nekojigenさま、こんばんわ。
再びコメント頂き、ありがとうございます。
10月の連休はどこも混んでそうで、これまでなんとなく避けていたのですが、今回は紅葉を楽しみたい気持ちが勝り、混雑覚悟で出かけた次第です。
でも、紅葉と好天の秋空とのコントラストはやはりすばらしく、行って良かったです。
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