才の神峠〜滝王山〜堂床山〜三草山幕営
- GPS
- 08:31
- 距離
- 20.3km
- 登り
- 994m
- 下り
- 1,003m
コースタイム
- 山行
- 4:38
- 休憩
- 1:51
- 合計
- 6:29
- 山行
- 1:15
- 休憩
- 0:41
- 合計
- 1:56
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
●帰り= 森上 8:55 |
写真
感想
三草山にゼフィルスの森というきれいな森があることを知り、西風の神の名を持つ森でキャンプがしたいと思った。その後 ゼフィルスというのはシジミチョウ (ミドリシジミ類) のことと知り、その保護区でキャンプをすることは諦めたが、その近辺でのキャンプ適地と水場を探してみたところ、三草山山頂でキャンプをされた「リーダーちゃん」さんの記録にあたり、それを参考にさせてもらい、ルートを考えた。
とはいえ 猪名川町杉生のほうから登る、水場の近くでキャンプするなど、計画は紆余曲折。結局 森上バス停を起点・終点として、才の神峠でザックをデポし、堂床山などをぐるりと回って三草山山頂でキャンプ。2日目はゼフィルスの森経由で下山するというルートに決定。堂床山は2009年以来の2回目。才の神峠はその前にも来ており 3回目だろう。三草山、滝王山は初めて。
当初 水・木の予定で 水曜日に出かけたが、御堂筋線がトラブルで不通となっており 1日ずらすことになってしまった。仕事の予定が狂い 頭に来たが、金曜日の朝のほうが冷え込まないという予報は都合のいい点だった。
今回ザックは約15.5kg。今回 二日目昼の食事なし、雨具なし、缶コーヒー忘れのため 軽め。
改めて木曜日出発。久しぶりの森上バス停。
岐尼 (きね) 神社で参拝。創建時期不明で「延喜式」に記載があるとのこと。古代にはこの地が栄えていて、由緒ある神社であることが分かる。護衛の武士像や、三十六歌仙のパネルが飾られているのも面白い。
帰ってから調べてみたところによると、祭神の枳根命 (キネノミコト) は紀氏に繋がっているとのこと。枳根命は美奴売山 (みぬめやま) の神を奉斎しており、「摂津国風土記 逸文」には、美奴売山の神は神功皇后が「三韓征伐」のための船材の杉を提供し、自らも守護神として乗り込んだとあるとのこと。まさに紀氏の紀の国 (木の国) との関連が伺われる話だが、その美奴売山こそ三草山とされているとのことは キャンプしてきた者としては大変 興味深いことだ。
さて春の陽気の中、田舎道を行く。桜をはじめとする庭木や園芸植物、さらに沿道の “雑草” も色とりどりの花を咲かせている。北西の方角には送電線を頂く高岳が遠望される。南に方向を変え、登りとなるところから振り返って北西方面に見えた山の一番高いところは剣尾山のようだ。
才の神峠近くの道のない斜面を登り、ザック・デポ地を定め、腹ごしらえ。立ったままパンをかじる。
いざ サブザックで堂床山へ。軽荷が嬉しいが 一方で置いてきたザックが人や動物に荒らされないか少し不安もある。少なくともこんなところに人は来ないよと言い聞かせているところに、バリバリという轟音。
このあたりを歩くハイカーには悪名高きオフロードバイクだ。ふたりのうちのひとりが私を見て、もう一方の男のほうに向かって腕を水平に振る仕草をした。おそらく「セーフ」の意味で、山主や地元民が自分たちを注意しに来たのではないということを伝えたのだろう。このあと時々響く轟音にゲンナリさせられ続けることになる。
滝王山 (竜王山) (りゅうおうさん) は巨岩がゴロゴロした山頂で神秘的だ。巨神が積み木遊びをしたような箇所に祠が設置されているのも合点がいく。
宮峠から西に下っていくところでは轟音が近くなり、バイクとニアミス。「ついてないなぁ…」と思わず声が漏れる。
林道を北に進んでほどなく山に入り、堂床山への登りとなる。山地図にはほとんど掲載されていないルートだと思うが しっかりとした道だ。尾根筋となると自然林の中の平坦できれいな道となった。2009年に登った時は道なき藪の急斜面を無理やり登ってなんとか辿り着いたのだが、こんなにいい道があったとは。コバノミツバツツジやタムシバが咲き、背後には滝王山が望まれる。ただしヒサカキのワキガにも似た独特の匂いが鼻をつく。
堂床山山頂で休憩。相変わらずスマホのバッテリーの減りが早い。休憩の少しの間でも携帯バッテリーで充電をしておく。
丸山へはロープが設置された急坂を下るが、それが終わればまたいい道。コジュケイと思われるずんぐりとした鳥が逃げるのを見た。
丸山からは深い溝のある道を下っていく。これ さすがにバイクの轍が原因ということはないよねぇ…?
浅瀬の横切るところに下り着く。リーダーちゃんさんに教えてもらった水場はまだ先だが、軽荷だし ここで汲むことに。4リットル。サブザック二重担ぎ。
やがて水を汲む予定をしていた大きめの谷筋。水の流れの音が大きい。コンクリの橋を渡って野所長谷線という林道に合流する。
北上して南東へ折れる箇所には林道敷設記念の石碑。見た覚えがある。2009年 才の神峠方面から来て そのまま北に進み、林道終点で迷ったんだった。
長い林道歩き。道は平たんだが、石がゴロゴロしていて歩きづらい。しかもこのあたりの山は水をたっぷり抱えているのか、あちこちで水が漏れだしており、道がぬかるんでいる。
やがて才の神峠に戻ってきた。バイクは帰ったようでホッとした。ザックも無事。
予定より1時間半も早く戻て来たのでたっぷりと休憩をとる。ワンデイで下山できる時間やないかとも思ったが、予想以上に疲れていて これから重いザックを担いで1時間以上歩く気にはなれない。
三草山山頂到着。広場状の山頂には桜が植えられていて ちょうど咲いている。展望もあり 絶好の幕営地だ。
日中は暖かかったが、日が沈むと急に冷えだした。
日が完全に落ちても大阪中心部方面が明るく光っている。ラジオで CO2の大量排出を今すぐ食い止めないとえらいことになると訴えていることがむなしく感じられた。
ウトウトとしている中、頭の悪いバイクの音。どこで暴走しているのが聞こえているのだろう。ともかく人里近い山でのキャンプであることを思い出させた。
朝はウグイスの鳴き声で目覚めた。6時起きの予定が5時半起きになってしまったが もう充分明るい。ウグイスはすぐそばで鳴いていて 姿も見られた。
スーパー (ノセボックス) の開店時間が9時半、バスの時間が9時55分。早く出発しても仕方ないので山頂にとどまり だらだらと過ごす。7時47分発。これでも20分以上早い出発だ。
やはりテントを張りたくなるような場所のある美しいゼフィルスの森を抜け、慈眼寺分岐で昨日歩いた道と合流。
岐尼神社で山行の無事を感謝し、ノセボックスのオープン時間まで時間を過ごす。
ノセボックスでは能勢名物のでっちようかんを購入予定だったが、安価であるのはいいものの大きすぎるし、要冷蔵であることもあってやめておいた。森上バス停へ。
お昼12時頃 家に着くというのは初めてだった。
バイクとかち合ったのは大きなマイナス点だったが、それでも楽しんだ。二日目はさすがに物足りなく感じたが、それだけに帰宅後の筋肉痛は小さい。
しかし花粉症で 今も目が痒くてたまらん。山ではたいしたことがないのに、遅れて痒みが爆発するのはなぜなんだろう。鼻は特に問題ないのに。
さぁて、次はヤマシャクヤクを期待して京都北山の魚谷山〜桟敷ヶ岳に行くとするか。ということは大型連休前くらいで ひと月後。となるとそれまでにもキャンプに行きたくなるところだが 仕事 (稼ぎ) のことを考えるとさすがに厳しいか。悩むところだ。
***
1日目昼 = スティックパン,アンパン,ビーフジャ−キー
同 夜 = ハヤシめし,ジャーキー,スティックぱん
夜食 = 菓子パン
2日目朝 = ぞうすい2
行動食,予備 = ブラン2
***
忘れ物= エアリアマップ, 缶コーヒー
次回用意= トイレットペーパー、ティッシュ
コメント
この記録に関連する登山ルート
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私ももう一度そこでテント泊したくなりました😊👍
三草山は、今年こそ歩きたいお山リストに入ってるので、興味深く拝見しました。
お決まりのテン場利用ではない、気ままなテント泊、すごく憧れます。
そんなテント泊、ようしやんのに、リーダーちゃんさんのレコも、いいなぁと指をくわえながら見てまして、フォローもさせていただいてます。
バイクの音さえなければパーフェクトな夜やったのに
以前、岩湧山山頂でテント泊した時、六甲縦走路で講習でツエルト泊した時、バイクの音が聞こえてました。
低山はしかたないのかな。
ところで私のテキトー・テント泊、気に入っていただき、嬉しい限りです。パピレオさんは経験もあり、比良にはソロで行っておられたし、どこでも行けるでしょう。さすがにソロはオススメできませんが、たまにはお友達とぜひ。
リーダーちゃんさんは健脚ですね。レコを見つけ 水場について尋ねた時はまさか女性だとは思っていませんでした。またザックが軽いのも羨ましいです。
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