御前山 カタクリには早かった
- GPS
- --:--
- 距離
- 10.8km
- 登り
- 1,045m
- 下り
- 1,111m
天候 | 曇りのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
感想
境橋バス停8:10〜登山道入口9:10〜御前山11:10/11:45〜小沢バス停14:20
御前山のカタクリはガイドでは4月後半からとあるが、今年は早いと踏んで行ってみることにした。前回は数十年前でほとんど記憶もないが、奥多摩湖に下る道が急で閉口したことだけ覚えている。同じ道ではつまらないので、湯久保尾根を下るコースで計画した。
午後から雷雨という天気予報のせいか、奥多摩駅の人は少なく、バスも半分は空席だ。境橋で降りたのも私一人。前線は過ぎたはずだが、空はどんよりと曇り、何やら顔に水滴まで感じる。始めは単調な舗装道。途中の「森の家」の周辺は、植えたものだろうが何種類かの桜が楽しませてくれる。少し先でヒノキの広場経由の登山道が右に分かれる。トチノキ広場経由の予定だったが、車道歩きも飽きたし、初めての道を辿りたい気持ちに誘われ、こちらに変更する。
しばらく植林帯の急登をこなすと、尾根上を行くようになる。展望はなく、地道に登るのみだ。殺風景な杉林の茶色い林床に爽やかな黄緑の若草が散りばめられているのが気を紛らしてくれる。気付くと下向きに花もつけていた。(ハシリドコロらしい。) やがて尾根を乗越すと遊歩道と交叉し、緩いトラバースが続く。先日裏高尾で覚えたばかりのミヤマネコノメの黄色や、バイケイソウの鮮やかな若葉が薄暗い林の中で光を放っているようだった。
いよいよ源頭に差しかかる頃には、寒気が入るという予報のとおりに急に空気が冷たくなり、薄もやが漂って冬の雰囲気になってきた。カタクリの葉の1枚だけが落ち葉の上に顔を出しているのがチラホラと目に入り始めるが、花は気配もなく、うすら寒くて花見気分にもならない。やっと稜線に出て、左へ頂上への道を辿る。カタクリの葉は両側に沢山あり、開花期にはさぞやと思われるが、今はやっとつぼみを付けた株が数えるほどだ。
頂上も周囲は真っ白で展望は皆無だった。フリースを着込んで恒例のカップ麺とコーヒータイム。本日持参のコーヒーは職場の山好きの方に頂いたYAMA○オリジナルというもの。おそらく私のレコにカップ麺とコーヒーの記述が頻繁に出るのを見ての心遣いであろう。有難く美味しく頂戴する。
熱を補給して出発。避難小屋を覗いてから、湯久保尾根への道に入る。南面の斜面なら花があるかと期待していたが、植林帯になってしまった。地図で予想していたとおり、緩い傾斜で歩きやすく、膝痛持ちにはありがたいコースだ。2、3カ所自然林の鞍部があり、カタクリの葉が点在しているが、やはり花は見当たらなかった。芽吹き始めたばかりの樹々を透かして、大岳山から鋸山、さらに下りてきた御前山が曇天のもと黒々した姿に沈んでいる。湯久保山や仏岩の頭はいずれも巻いてしまう。南面の開けた所からは浅間尾根と笹尾根が重なり合って、遠く三頭山までほとんど水平に延々と続いているのが印象的だ。湯久保集落への道を分けた辺りからポツポツと雨が降り出し、杉林の中を降りている間にパラパラという位に強まってきて、これも予報どおりに霰まで落ちてきたが、幸い雷鳴はなかった。バスの時刻の制約のためなのだが、早出早着きの計画にしたのが結果オーライだった。道は終わるかと思うといつまでも水平歩きが続き、中々人里が見えない。最後は膝痛の脚を労わりながら、ようやく秋川流域の小沢集落に下り着いた。立派な「檜原森のおもちゃ美術館」の軒下を借りてバスが来るのを待った。
(総括)
久し振りの標高差1000mは体力はもったが、膝痛が課題に残った。カタクリの花は見られなかったが、お蔭?か頂上のほかでは全く人に出会わず静かな山を味わえた。湯久保尾根は長いので下りにしたが、帰りのバス便が少ないので常に時刻を意識しなければならないのは山を楽しむうえでは今一つだ。急傾斜はなく歩きやすいので登りにしても良いと思う。
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