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記録ID: 53545
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沢登り
丹沢

東丹沢/塩水川水系 桶小屋沢

2009年12月24日(木) [日帰り]
 - 拍手
GPS
04:29
距離
4.5km
登り
562m
下り
571m

コースタイム

10:30塩水橋10:52−
10:55桶小屋橋−
第一堰堤左岸高巻き11:07−
13:15標高740m二俣13:40−
14:05登山道−
14:15桶小屋沢左岸尾根取り付き14:33−
桶小屋沢左岸尾根下降−
15:15県道70号線−
15:21塩水橋
天候 晴れ時々曇り
過去天気図(気象庁) 2009年12月の天気図
アクセス
コース状況/
危険箇所等
■桶小屋沢
 ・桶小屋沢出合の橋は「金山沢」と書かれている。
  以前は鉱山があった所以だ。
 ・いきなり高さ15mの堰堤がお出迎え。
  両岸とも切り立っているが、基部まで行くと右側に手摺りがついている。
  しかしこの手摺りまで行くには足元を濡らさなければならないので
  さすがに冬は勘弁。
  戻って右側の尾根の径路を使えば堰堤の上部に降りられる。
 ・続いて2個の釜と1m滝、4m堰堤を越えれば、1:10の水量比で
  左から支沢が入ってくる。
 ・300m少し歩けば、長さ10mのナメ滝、次に長さ8m高さにして4mナメ滝。
  この滝はどちらも巻ける。
 ・釜、岩、釜、2m滝、釜、2m滝と連続する。
 ・また2m滝を越え、1.5m滝・釜・3m・2m滝の連瀑を越せば
  右側から20mのきれいな滝が支沢として現れる。
 ・右側支沢の5mの水量の乏しい棚を過ぎると、右側が高さ10mほどの
  岩帯となる。
 ・少し歩くとまた3m・2m・3mの連瀑帯。
  3シーズンならば水流を直登もできそうだが、冬なので高巻きを探る。
  2段目の2m滝手前左から入る枝沢を一旦登り、3段目3m滝を一緒に巻く。
  この巻きが今日のポイントだった。
  続いて現れる2条長さ5m滝も一緒に巻いた。
  この辺りから左側(右岸)に径路が沢沿いに延びていたので使わせてもらう。
 ・四角いCS(チョックストーン)1m滝を見送ると、
  Yの字状に合わさるきれいな二俣。(標高740m辺りと思われる)
  本流と思われる左俣には、本日一番見栄えのする8m滝がかかっていた。
  本流を行くかどうか迷ったが、下山路がバリエーションルートだし、
  時間も遅くなってきたので、8m滝は眺めるだけにして
  右俣に歩を進める。
  ここはこの沢の中では広河原といったところ。
 ・右俣に入り、地形図から判断して、そのまま北に上がる尾根を登ることにした。
  尾根に一段上がった左手にトタンの残骸があった。
  炭焼き窯跡であろうか?
 ・約30分も急な尾根状を詰めると一般登山道に出た。


ご注意)当ルートはバリエーションであり、沢登り技術、読図技術をマスターし、
    装備も万全を配している方向きです。
    一般登山のみの方はご遠慮いただき、同様のルートを行こうとする場合は
    ベテランと同行されるとか、必要な技術を講習等でマスターして下さい。
ファイル
非公開 パスワードあり 20091224okegoyasawa.xls
(更新時刻:2009/12/23 21:27)
塩水橋
一部凍っていた
2009年12月24日 10:52撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
12/24 10:52
塩水橋
一部凍っていた
桶小屋橋
金山沢と記載されている
2009年12月24日 10:55撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
12/24 10:55
桶小屋橋
金山沢と記載されている
いきなり高〜い堰堤
2009年12月24日 10:58撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
12/24 10:58
いきなり高〜い堰堤
濡れれば手摺りに取り付けるが
今は12月・・・
2009年12月24日 10:58撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
12/24 10:58
濡れれば手摺りに取り付けるが
今は12月・・・
戻って左岸尾根の径路を登り高巻く
2009年12月24日 11:03撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
12/24 11:03
戻って左岸尾根の径路を登り高巻く
高巻き終えて沢に戻る
2009年12月24日 11:07撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
12/24 11:07
高巻き終えて沢に戻る
この沢は釜がきれいだ
2009年12月24日 11:10撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
1
12/24 11:10
この沢は釜がきれいだ
2009年12月24日 11:25撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
12/24 11:25
滝もほどよく出てくる
2009年12月24日 11:32撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
12/24 11:32
滝もほどよく出てくる
2009年12月24日 11:36撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
12/24 11:36
2009年12月24日 11:36撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
12/24 11:36
2009年12月24日 11:44撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
12/24 11:44
2009年12月24日 11:46撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
12/24 11:46
2009年12月24日 12:10撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
12/24 12:10
2009年12月24日 12:10撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
12/24 12:10
2009年12月24日 12:23撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
12/24 12:23
右から入る支流の20m滝
2009年12月24日 12:29撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
12/24 12:29
右から入る支流の20m滝
右側が10mほどの岩場が続く
2009年12月24日 12:38撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
12/24 12:38
右側が10mほどの岩場が続く
3連続の滝帯
2009年12月24日 12:48撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
12/24 12:48
3連続の滝帯
2009年12月24日 12:52撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
12/24 12:52
二番目の沢手前から左の枝沢に入り右岸を巻く
写真は三番目3m滝(3シーズンなら登れるんだけれどねぇ)
2009年12月24日 12:54撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
12/24 12:54
二番目の沢手前から左の枝沢に入り右岸を巻く
写真は三番目3m滝(3シーズンなら登れるんだけれどねぇ)
そろそろ氷も出きてきた
2009年12月24日 13:00撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
12/24 13:00
そろそろ氷も出きてきた
四角い岩のCS1m滝
2009年12月24日 13:12撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
12/24 13:12
四角い岩のCS1m滝
右岸には径路がついていた
昔の木馬(キンマ)道跡かな?
2009年12月24日 13:13撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
1
12/24 13:13
右岸には径路がついていた
昔の木馬(キンマ)道跡かな?
標高740m辺りの二俣は、Y字状でとてもきれい
2009年12月24日 13:15撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
12/24 13:15
標高740m辺りの二俣は、Y字状でとてもきれい
Y字状の二俣
本流は右俣なのだろうが、水量比は3:2で左俣の方が多い。
どうやら左俣には湧水ポイントがあるようだ。
どういえばここまでも両岸から幾つもの湧水ポイントが散見された。
2009年12月24日 13:21撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
12/24 13:21
Y字状の二俣
本流は右俣なのだろうが、水量比は3:2で左俣の方が多い。
どうやら左俣には湧水ポイントがあるようだ。
どういえばここまでも両岸から幾つもの湧水ポイントが散見された。
左俣には8m滝がかかっていた。
今回登らなかったが階段状に見える。
2009年12月24日 13:23撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
12/24 13:23
左俣には8m滝がかかっていた。
今回登らなかったが階段状に見える。
三角錐
2009年12月24日 13:41撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
12/24 13:41
三角錐
右沢から北に向かう尾根にエスケープ
2009年12月24日 13:41撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
12/24 13:41
右沢から北に向かう尾根にエスケープ
一段上がったところにトタンの残骸。
炭焼き小屋跡?
2009年12月24日 13:43撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
12/24 13:43
一段上がったところにトタンの残骸。
炭焼き小屋跡?
尾根を登る
2009年12月24日 13:52撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
12/24 13:52
尾根を登る
約30分で登山道に出た
2009年12月24日 14:05撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
12/24 14:05
約30分で登山道に出た
このタオルがかかったところから桶小屋沢左岸尾根に入る
2009年12月24日 14:15撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
12/24 14:15
このタオルがかかったところから桶小屋沢左岸尾根に入る
桶小屋沢左岸尾根
2009年12月24日 14:34撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
12/24 14:34
桶小屋沢左岸尾根
大山北尾根方面かな
2009年12月24日 14:57撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
12/24 14:57
大山北尾根方面かな
最後はトラロープづたいにここに出た
2009年12月24日 15:15撮影 by  DMC-FX07, Panasonic
12/24 15:15
最後はトラロープづたいにここに出た

感想

先週行く予定を立てていたが
時間的余裕がなくなり隣の青藤沢へ転進。
今週こそと思いながらも結局出発が遅れ
結果最後まで遡行することは叶わなかった。
標高740m二俣に着いた時点で
今後の予想所要時間、樹林帯での行動可能時刻などを
検討した結果、そこから北へ登る尾根へエスケープし
一般登山道へと詰めた。

この流域の沢や山は以前からヤマビルの原生域のため
ベストシーズンは11〜3月と思う。
機会あれば来年の早春に再訪してみたいな。
桶小屋沢は、堰堤も最初の2つくらいで
小滝や釜が連続しておりなかなかよい沢。
上流部の湧水ポイントである鉱山坑跡も見てみたいし。

ところで・・・
いつも周囲から言われる。
「冬の沢登りって寒いでしょう」とか。
越後や東北の沢なら遡行自体相当なリスクを伴うか不可能だが
こと丹沢は積雪もほとんどなく
(裏丹沢は少し積もるけど)
冬季の八ケ岳や谷川、アルプスなどに比べ
気温ははるかに高い。
また、冬に行く沢は、夏のようにシャワークライミングなんて
する勇気もないし、それでしか登れないような沢には行かない。
夏には興味もあまり沸かない水量の少ない沢に
しかも足元もなるべく濡らさないようにして行く
「沢歩き」なのだから
尾根を歩くのとあまり変らない。

ちなみにこの時期の遡行スタイルは
長袖のTシャツに薄手のフリース、
下も防寒のアンダーウエアに夏でも使うアウターパンツ、
足元は冬用ウール登山靴下に沢靴で
寒いときには雨着を着用するくらいだ。
(念のために替えの靴下をもう一足持っていく)
手はフリースのグローブと軍手(替え)。
落石や滑落の危険を感じるときはもちろんヘルメットを被る。
使用している沢靴はステルスラバーの「忍者」で
履きふるした前のもの。
下山もこれ一足で行う。
普通の登山靴は硬すぎてこの5-6年とんと履いていない。
忍者のフリクションと足首の柔軟性、軽さが
相性がよいんだよなぁ。
もちろん、ハーネス、ロープ、ガチャ、ビバークセットは
どんな沢でも必ず持っていく。

周りからは奇異な目で見られるけれど
本当に沢が好きならばね、夏も冬も関係ないもの(笑)。

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