丹波篠山・多紀アルプス(小金ヶ嶽、御嶽、西ヶ嶽)縦走
- GPS
- 08:23
- 距離
- 33.0km
- 登り
- 1,583m
- 下り
- 1,568m
コースタイム
- 山行
- 7:43
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 8:23
★登山区間 四十八滝登山口〜小金ヶ嶽〜三嶽〜西ヶ嶽〜栗柄口
-
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
- |
コース状況/ 危険箇所等 |
●栗柄口〜鼓峠〜藤坂峠〜上筱見・四十八滝登山口(自転車パート) ふだん通勤に使っている電動アシスト自転車をクルマから下ろして、元気良く出発するが、9時に近い。こちら側からは鼓峠への登りはたいしたことがなくて、峠からの下りはつづらでかなり長かった。本郷を経由して県道97から県道300を走る。ここから延々と登りが続くが、藤坂峠の直前では急になり、つらかった。あとは下りと平坦な路を走り、通り過ぎないように注意しながら、福井交差点の先で右折した。山沿いの平坦な農道?を進み、百萬石酒造の倉庫群を右に曲がったらすぐに四十八滝登山口の駐車場広場に着いた。フル充電のバッテリーは30%になっていた。自転車をデポし、ここから登山開始となるが、すでに10時10分である。今日は大丈夫か?オレ! ●四十八滝登山口〜小金ヶ嶽 始終、八つの滝の水が流れているから、四十八滝と訛ったらしい。滝めぐりしながら登って行くが、岩場のかんたんなクライミングみたいな場所もある。危なそうな場所にはクサリが設置してあり、安心して登れる。ただ、滝見コースの最上部から縦走コースへのルートが判りづらく、かつ国土地理院の点線部分に道がなくて、しばらくヤブを漕いでしまった。到達した600mのピークに標識があったが、ここはあまり歩かれていない気がした。判りやすい場所にはしっかりと、かつ、ひつこいぐらいに標識があるのだが、必要とされる判りにくい場所に標識がないのだ。これではハイキングルート失格だ。研石のあたりはコース上、最も悪いが、標識が消えてしまうのだ。行っては戻り、戻っては進むといった感じで進まなくてはならない場所もある。 ●小金ヶ嶽〜大タワ〜三嶽(御嶽) 小金ヶ嶽ピークから少し降りた場所に”東の覗き”がある。北側がスパッと切れ落ちていて高度感がある。まだしばらく悪い岩場が続くが、ゆっくり慎重に進めば危険というほどのことはない。ほどなく杉の植林の中をまっすぐに進む部分となり、オオタワの駐車場に着く。広々とした場所だが、標高は500mを保っている。この広場からは、コンクリート丸太の階段を、三嶽まで一気に登るようになっている。この登りの標高差は280mあり、勾配もキツイのでカラダに堪える。三嶽頂上に着いたのは、15:15で、中継施設の白い構造物があった。 ●三嶽(御嶽)〜西ヶ嶽〜栗柄口 広い尾根をUP/DOWNして進む場所が多くて、距離をかせげる。”西の覗き”は気付かずに通り過ぎてしまった。西ヶ嶽の登りはたいしたものではない。西ヶ嶽から見る三嶽は美しかった。ピークから栗柄口までひたすら下る。途中で左へ栗柄口の標識がある。しかし方向的には南の藤岡方面へ降りる道だ。尾根をまっすぐ西へ進みたかったが、一応、標識を信じて降りていったら、途中から支尾根を外れて右(西)方面つまり栗柄口に向っていた。これは国土地理院には載っていない道だ。降りたのは17時。なんとか、明るいうちに下りることが出来た。 - |
その他周辺情報 | 帰りに寄る温泉は、篠山市営国民宿舎である王地山公園ささやま荘の「王地山まけきらいの湯」が近くてよい。丘の上にあるので、アプローチがちょいっとややこしい。 ・営業時間 11:00〜22:00(受付終了) 年中無休 ・料金大人 600円 http://tourism.sasayama.jp/yukemuri/spa/spa02.html - |
写真
感想
山伏ゆかりの歴史の道を歩いてきた。この場にあったという三岳修験道の開祖は、大峯山修験道の開祖と同じ役行者(役小角)だという。一時期、活況を呈して、僧兵を養うなど、おおいに栄えたらしい。ここの隆盛を危惧した本山の大峯側は、三岳側に大峯登山の催促をしたが応じなかったため、文明十四年(1482)、吉野蔵王堂の坊頭主鬼が山伏三百人を率いて来襲し、三岳側の僧徒はこれを迎撃したが、敗れ、大岳寺をはじめとする三岳連山の寺々はことごとく焼亡されてしまったという。歴史的にとても興味深い。
三岳連山修験道の行は、表と裏の二道に分かれていたという。表は「金剛界廻り」といって、まず筱見四十八滝から峰々を経て御嶽頂上の行者堂へ。裏は「胎蔵界廻り」といって、御嶽頂上から西に向かい、西ヶ嶽を通って里(栗柄峠)の養福寺(確認できず)に入って滝の宮で水行をして終わる、というものであった。したがって今回の山行では、この「金剛界廻り」と「胎蔵界廻り」をほぼ繋いで歩いたことになった。大峯山修験道の奥駈道などとはその規模も修行レベルなども比較にならないと思うが、こちらの”ミニ修験道”にもひしひしと歴史を感じさせるものがあって、とても楽しかった。
以上の情報の主だった出典は、『篠山の歴史・見処を訪ねる-34 』
http://www.harimaya.com/sasayama/sasa53/sasa53_34.html
個人的に、しばらく遠出が続いていたので、クルマでのアプローチが自宅(三田)から30分強ほどの場所に、軽いハイキングがてら出掛けた感じだったが、家の近所にこれほどまで歴史のあるおもしろい道があるとは思ってなかった。地元の歴史を再発見した気分だ。
--
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する