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Yamareco

記録ID: 536127
全員に公開
ハイキング
近畿

丹波篠山・多紀アルプス(小金ヶ嶽、御嶽、西ヶ嶽)縦走

2014年10月25日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
08:23
距離
33.0km
登り
1,583m
下り
1,568m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
7:43
休憩
0:40
合計
8:23
距離 33.0km 登り 1,584m 下り 1,586m
8:43
12
スタート(栗柄口)−自転車−
8:55
33
鼓峠 −自転車−
9:28
19
藤坂峠 −自転車−
9:47
16
福井 −自転車−
10:03
10:09
212
13:41
14:01
30
14:31
14:36
38
15:14
15:19
48
16:07
16:11
55
17:06
ゴール(栗柄口)自転車回収に向う
★自転車区間 栗柄口〜藤坂峠〜四十八滝登山口
★登山区間  四十八滝登山口〜小金ヶ嶽〜三嶽〜西ヶ嶽〜栗柄口
-
天候 晴れ時々曇り
過去天気図(気象庁) 2014年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 自転車
三田の自宅から下の道でクルマを走らせ、県道97号線の栗柄口あたりで道路わきに駐車したら、篠山市の斎場前のスペースだった。縁起でもないと思ったが、移動するのもめんどくさいので、ここをスタート/ゴールに決めた。
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コース状況/
危険箇所等
●栗柄口〜鼓峠〜藤坂峠〜上筱見・四十八滝登山口(自転車パート)
 ふだん通勤に使っている電動アシスト自転車をクルマから下ろして、元気良く出発するが、9時に近い。こちら側からは鼓峠への登りはたいしたことがなくて、峠からの下りはつづらでかなり長かった。本郷を経由して県道97から県道300を走る。ここから延々と登りが続くが、藤坂峠の直前では急になり、つらかった。あとは下りと平坦な路を走り、通り過ぎないように注意しながら、福井交差点の先で右折した。山沿いの平坦な農道?を進み、百萬石酒造の倉庫群を右に曲がったらすぐに四十八滝登山口の駐車場広場に着いた。フル充電のバッテリーは30%になっていた。自転車をデポし、ここから登山開始となるが、すでに10時10分である。今日は大丈夫か?オレ!

●四十八滝登山口〜小金ヶ嶽
 始終、八つの滝の水が流れているから、四十八滝と訛ったらしい。滝めぐりしながら登って行くが、岩場のかんたんなクライミングみたいな場所もある。危なそうな場所にはクサリが設置してあり、安心して登れる。ただ、滝見コースの最上部から縦走コースへのルートが判りづらく、かつ国土地理院の点線部分に道がなくて、しばらくヤブを漕いでしまった。到達した600mのピークに標識があったが、ここはあまり歩かれていない気がした。判りやすい場所にはしっかりと、かつ、ひつこいぐらいに標識があるのだが、必要とされる判りにくい場所に標識がないのだ。これではハイキングルート失格だ。研石のあたりはコース上、最も悪いが、標識が消えてしまうのだ。行っては戻り、戻っては進むといった感じで進まなくてはならない場所もある。

●小金ヶ嶽〜大タワ〜三嶽(御嶽)
 小金ヶ嶽ピークから少し降りた場所に”東の覗き”がある。北側がスパッと切れ落ちていて高度感がある。まだしばらく悪い岩場が続くが、ゆっくり慎重に進めば危険というほどのことはない。ほどなく杉の植林の中をまっすぐに進む部分となり、オオタワの駐車場に着く。広々とした場所だが、標高は500mを保っている。この広場からは、コンクリート丸太の階段を、三嶽まで一気に登るようになっている。この登りの標高差は280mあり、勾配もキツイのでカラダに堪える。三嶽頂上に着いたのは、15:15で、中継施設の白い構造物があった。

●三嶽(御嶽)〜西ヶ嶽〜栗柄口
 広い尾根をUP/DOWNして進む場所が多くて、距離をかせげる。”西の覗き”は気付かずに通り過ぎてしまった。西ヶ嶽の登りはたいしたものではない。西ヶ嶽から見る三嶽は美しかった。ピークから栗柄口までひたすら下る。途中で左へ栗柄口の標識がある。しかし方向的には南の藤岡方面へ降りる道だ。尾根をまっすぐ西へ進みたかったが、一応、標識を信じて降りていったら、途中から支尾根を外れて右(西)方面つまり栗柄口に向っていた。これは国土地理院には載っていない道だ。降りたのは17時。なんとか、明るいうちに下りることが出来た。
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その他周辺情報 帰りに寄る温泉は、篠山市営国民宿舎である王地山公園ささやま荘の「王地山まけきらいの湯」が近くてよい。丘の上にあるので、アプローチがちょいっとややこしい。
・営業時間 11:00〜22:00(受付終了) 年中無休
・料金大人 600円
http://tourism.sasayama.jp/yukemuri/spa/spa02.html
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栗柄口の県道ぞいスペースに駐車。ここは斎場前だった。ここから電動アシスト自転車で出発した。
2014年10月25日 08:42撮影 by  DSC-TX10 , SONY
3
10/25 8:42
栗柄口の県道ぞいスペースに駐車。ここは斎場前だった。ここから電動アシスト自転車で出発した。
応仁の乱の古戦場だったらしい。
2014年10月25日 09:57撮影 by  DSC-TX10 , SONY
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10/25 9:57
応仁の乱の古戦場だったらしい。
四十八滝登山口にある案内板。同じ案内板が大タワにもある。
2014年10月25日 10:00撮影 by  DSC-TX10 , SONY
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10/25 10:00
四十八滝登山口にある案内板。同じ案内板が大タワにもある。
四十八滝登山口の駐車場にはクルマが10台ほど駐車できる。ボクはここに自転車をデポした。
2014年10月25日 10:07撮影 by  DSC-TX10 , SONY
10/25 10:07
四十八滝登山口の駐車場にはクルマが10台ほど駐車できる。ボクはここに自転車をデポした。
始終流れのある八つの滝の案内図。
2014年10月25日 10:09撮影 by  DSC-TX10 , SONY
10/25 10:09
始終流れのある八つの滝の案内図。
まずは、手洗い滝。
2014年10月25日 10:12撮影 by  DSC-TX10 , SONY
3
10/25 10:12
まずは、手洗い滝。
濡れた岩場を、クサリで登る。
2014年10月25日 10:22撮影 by  DSC-TX10 , SONY
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10/25 10:22
濡れた岩場を、クサリで登る。
大滝。これが一番大きい。
2014年10月25日 10:41撮影 by  DSC-TX10 , SONY
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10/25 10:41
大滝。これが一番大きい。
ウソばっかり!標高はせいぜい550mぐらい。
2014年10月25日 10:44撮影 by  DSC-TX10 , SONY
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10/25 10:44
ウソばっかり!標高はせいぜい550mぐらい。
その上にあるクサリ場。手足を使わないと登れない。
2014年10月25日 10:46撮影 by  DSC-TX10 , SONY
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10/25 10:46
その上にあるクサリ場。手足を使わないと登れない。
このあたりが周回路の最上部。ここからルート喪失して、しばらくヤブを漕ぐ。
2014年10月25日 10:51撮影 by  DSC-TX10 , SONY
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10/25 10:51
このあたりが周回路の最上部。ここからルート喪失して、しばらくヤブを漕ぐ。
沢のような急斜面を登る。
2014年10月25日 11:10撮影 by  DSC-TX10 , SONY
10/25 11:10
沢のような急斜面を登る。
切れたシカ避けフェンスがあった。
2014年10月25日 11:19撮影 by  DSC-TX10 , SONY
10/25 11:19
切れたシカ避けフェンスがあった。
ここが600mのピーク。ルートはぜんぜん踏まれていない。
2014年10月25日 11:24撮影 by  DSC-TX10 , SONY
10/25 11:24
ここが600mのピーク。ルートはぜんぜん踏まれていない。
広い稜線の分岐。
2014年10月25日 11:34撮影 by  DSC-TX10 , SONY
10/25 11:34
広い稜線の分岐。
わかりやすい部分の標識はくどいほどある。
2014年10月25日 12:03撮影 by  DSC-TX10 , SONY
10/25 12:03
わかりやすい部分の標識はくどいほどある。
まっすぐで広い稜線をすすむ。
2014年10月25日 12:11撮影 by  DSC-TX10 , SONY
10/25 12:11
まっすぐで広い稜線をすすむ。
西ヶ嶽か?いや、この向こうだった。
2014年10月25日 12:19撮影 by  DSC-TX10 , SONY
10/25 12:19
西ヶ嶽か?いや、この向こうだった。
ここまでイヤと言うほど標識があるが、
2014年10月25日 12:22撮影 by  DSC-TX10 , SONY
10/25 12:22
ここまでイヤと言うほど標識があるが、
研石あたりから小金ヶ嶽まで標識はない。行きつ戻りつしながら進む。本日、ハイキングルートとして一番悪いのがこのあたりであった。
2014年10月25日 13:06撮影 by  DSC-TX10 , SONY
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10/25 13:06
研石あたりから小金ヶ嶽まで標識はない。行きつ戻りつしながら進む。本日、ハイキングルートとして一番悪いのがこのあたりであった。
小金ヶ嶽に着いた。本日の行程の半分以上は済んだと考えてもよい。つまり、ここまでが、大変という意味。
2014年10月25日 13:38撮影 by  DSC-TX10 , SONY
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10/25 13:38
小金ヶ嶽に着いた。本日の行程の半分以上は済んだと考えてもよい。つまり、ここまでが、大変という意味。
小金ヶ嶽からは、北側の展望が気持ちいい。
2014年10月25日 13:54撮影 by  DSC-TX10 , SONY
10/25 13:54
小金ヶ嶽からは、北側の展望が気持ちいい。
妙なコケ。
2014年10月25日 13:55撮影 by  DSC-TX10 , SONY
10/25 13:55
妙なコケ。
東の覗き。北側がスパッと切れ落ちていて高度感がある。
2014年10月25日 13:59撮影 by  DSC-TX10 , SONY
10/25 13:59
東の覗き。北側がスパッと切れ落ちていて高度感がある。
まだ、しばらく岩稜が続く。
2014年10月25日 14:02撮影 by  DSC-TX10 , SONY
6
10/25 14:02
まだ、しばらく岩稜が続く。
杉の薄暗い植林をまっすぐ下る。
2014年10月25日 14:24撮影 by  DSC-TX10 , SONY
10/25 14:24
杉の薄暗い植林をまっすぐ下る。
大タワにある案内板。
2014年10月25日 14:31撮影 by  DSC-TX10 , SONY
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10/25 14:31
大タワにある案内板。
大タワ広場。ここから急な大登りが待っている。
2014年10月25日 14:32撮影 by  DSC-TX10 , SONY
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10/25 14:32
大タワ広場。ここから急な大登りが待っている。
三嶽のすぐ手前にある石室。石仏が祀ってあった。
2014年10月25日 15:10撮影 by  DSC-TX10 , SONY
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10/25 15:10
三嶽のすぐ手前にある石室。石仏が祀ってあった。
三嶽(御嶽)ピーク。着いたのは15:15。まだ先は長い。急がなくちゃ。
2014年10月25日 15:17撮影 by  DSC-TX10 , SONY
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10/25 15:17
三嶽(御嶽)ピーク。着いたのは15:15。まだ先は長い。急がなくちゃ。
広い尾根のアップダウンを進むと、西ヶ嶽に着いた。
2014年10月25日 16:05撮影 by  DSC-TX10 , SONY
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10/25 16:05
広い尾根のアップダウンを進むと、西ヶ嶽に着いた。
西ヶ嶽ピークからも北方向の展望がすばらしい。
2014年10月25日 16:05撮影 by  DSC-TX10 , SONY
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10/25 16:05
西ヶ嶽ピークからも北方向の展望がすばらしい。
振り返って、三嶽が美しく見えた。
2014年10月25日 16:08撮影 by  DSC-TX10 , SONY
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10/25 16:08
振り返って、三嶽が美しく見えた。
初めて見た表現!リットルがなんで距離なのか?
2014年10月25日 16:17撮影 by  DSC-TX10 , SONY
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10/25 16:17
初めて見た表現!リットルがなんで距離なのか?
陽が落ちてきた。もう16時を過ぎている。
2014年10月25日 16:21撮影 by  DSC-TX10 , SONY
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10/25 16:21
陽が落ちてきた。もう16時を過ぎている。
北近畿の低山の美しさがここにある。
2014年10月25日 16:21撮影 by  DSC-TX10 , SONY
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10/25 16:21
北近畿の低山の美しさがここにある。
ひたすら続くコンクリート丸太を下る。
2014年10月25日 16:36撮影 by  DSC-TX10 , SONY
10/25 16:36
ひたすら続くコンクリート丸太を下る。
シカ避けフェンスを通る。
2014年10月25日 16:55撮影 by  DSC-TX10 , SONY
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10/25 16:55
シカ避けフェンスを通る。
県道が見えた!
2014年10月25日 16:57撮影 by  DSC-TX10 , SONY
10/25 16:57
県道が見えた!
なんとか明るいうちに戻ってこれた。17時!
2014年10月25日 16:59撮影 by  DSC-TX10 , SONY
10/25 16:59
なんとか明るいうちに戻ってこれた。17時!
登山喚起のノボリがたくさんあったが、これを作ったスタッフにも、一度このコースを縦走することをオススメする。標識のアンバランスを考えてほしい!
2014年10月25日 17:17撮影 by  DSC-TX10 , SONY
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10/25 17:17
登山喚起のノボリがたくさんあったが、これを作ったスタッフにも、一度このコースを縦走することをオススメする。標識のアンバランスを考えてほしい!
撮影機器:

感想

 山伏ゆかりの歴史の道を歩いてきた。この場にあったという三岳修験道の開祖は、大峯山修験道の開祖と同じ役行者(役小角)だという。一時期、活況を呈して、僧兵を養うなど、おおいに栄えたらしい。ここの隆盛を危惧した本山の大峯側は、三岳側に大峯登山の催促をしたが応じなかったため、文明十四年(1482)、吉野蔵王堂の坊頭主鬼が山伏三百人を率いて来襲し、三岳側の僧徒はこれを迎撃したが、敗れ、大岳寺をはじめとする三岳連山の寺々はことごとく焼亡されてしまったという。歴史的にとても興味深い。

 三岳連山修験道の行は、表と裏の二道に分かれていたという。表は「金剛界廻り」といって、まず筱見四十八滝から峰々を経て御嶽頂上の行者堂へ。裏は「胎蔵界廻り」といって、御嶽頂上から西に向かい、西ヶ嶽を通って里(栗柄峠)の養福寺(確認できず)に入って滝の宮で水行をして終わる、というものであった。したがって今回の山行では、この「金剛界廻り」と「胎蔵界廻り」をほぼ繋いで歩いたことになった。大峯山修験道の奥駈道などとはその規模も修行レベルなども比較にならないと思うが、こちらの”ミニ修験道”にもひしひしと歴史を感じさせるものがあって、とても楽しかった。

以上の情報の主だった出典は、『篠山の歴史・見処を訪ねる-34 』
http://www.harimaya.com/sasayama/sasa53/sasa53_34.html

 個人的に、しばらく遠出が続いていたので、クルマでのアプローチが自宅(三田)から30分強ほどの場所に、軽いハイキングがてら出掛けた感じだったが、家の近所にこれほどまで歴史のあるおもしろい道があるとは思ってなかった。地元の歴史を再発見した気分だ。
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