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Yamareco

記録ID: 5365333
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アルパインクライミング
甲信越

【アルパイン】天狗山ダイレクト(リード編)

2023年04月13日(木) [日帰り]
 - 拍手
motch その他1人
体力度
1
日帰りが可能
GPS
06:09
距離
3.1km
登り
561m
下り
555m
歩くペース
ゆっくり
1.31.4
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:30
休憩
0:39
合計
6:09
9:14
301
14:15
14:54
28
15:22
15:22
1
15:23
ゴール地点
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2023年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
ナナーズ川上店から(※4/12から開通)
https://goo.gl/maps/gXDx2FNraTwtiMox6
コース状況/
危険箇所等
1P:30m 
苔の階段状の岩稜を登る。脆いが傾斜は緩めでイージーなので、ウォーミングアップに最適。ただ、滑りやすいので油断禁物。

2P:20m IV+
リッジを直上。途中の小さな松の樹が浮き上がっていて、手がかりにするのが怖いが、これをふんわりと触りながらバランスを取り、そーっと通過した。越冬を経て抜け落ちていることをちょっと期待していたが、やはり抜けてはおらず、邪魔で上がりにくかったが、慎重に通過。前回、同行者のT氏が「ここが一番登りづらかった」と言っていたが、同意の登りづらさだった。

3P:25m 供銑
斜度の緩い岩稜を登る。コンテでT氏に先に行ってもらった。藪を進んで上まで上がり、左壁のクラックのすぐ下まで進む。

4P:30m IV+
まずはクラックを通過。カムで支点を構築。傾斜はやや強め。上部は開けたリッジで、下部よりイージーだが、ロープをかなり出すので、支点が屈曲すると重い。

5P:I-II 10分ほどの尾根歩き。コンテ。

6P:30m IV
正面のチムニーは「門」と呼ばれる。左からレイバック気味に登り、右上する。左から右に移るところの左側と、右に移って少し上がったところに古い残置ハーケンがある。チムニー上のリッジから左奥のテラスに上がり、そこの松の木で支点を構築。

7P:20m IV-
10mほどのフェイスを登る。そこからリッジを進んですぐピッチを切るとよい。私はもう10m程先に進んだ大きな松の木で支点を取ったが、早く切ったほうがその次が楽。

8P:II 岩稜歩き。コンテ。

9P:25m V-
ボルトが左右2本あり。それに沿って右へ上がる。左にある1つ目のボルトにプリクリするが、高さがあるので、リーチが長くないと辛い。1段目を上がり切り、上のテラスの下部はやや脆い。正面右にハング、左にスラブが見えたところの松の木でビレイ。

10P:15m V-
基部のフェイスにボルトがあり、プリクリしてスタート。ボルトは少し遠い。右側のハングの下は結構ガバだが脆いので注意深く探りながら中間部から右に回り込みながら上がっていく。上部は浮き石が多く、足場も痩せていて脆いので注意。上がってすぐのところの松の木でビレイ。

11P:20m III
短いスラブを左へ上がり、樹林帯へ。傾斜が緩く、足場も安定しているので、コンテした。

12P:踏み跡を10分ほど尾根歩き。コンテ。左側がリッジ状になっているところを歩くルートと、樹林帯の中を歩く2通りがある。どちらからでも所要時間は変わらないが、樹林帯の中のほうが安全。今回はリッジの脇を歩いた。
平日なので、車は1台しか停まっておらず。
平日なので、車は1台しか停まっておらず。
序盤は急登。
尾根に乗っかると平坦に。
尾根に乗っかると平坦に。
天狗山の手前の鞍部(コル)の看板が2つあるところのロープが張ってある箇所から取付きに向かって下降。前月はコルに降りるところの積雪が多く、断念しました。
天狗山の手前の鞍部(コル)の看板が2つあるところのロープが張ってある箇所から取付きに向かって下降。前月はコルに降りるところの積雪が多く、断念しました。
しばらく踏み跡沿いに下るとあるケルン。ここから右手の沢を渡って対岸に。
しばらく踏み跡沿いに下るとあるケルン。ここから右手の沢を渡って対岸に。
よく見るとリボン目印あり。
よく見るとリボン目印あり。
取付きが見えます。
取付きが見えます。
このテープが目印。その先のボルダーチックの岩まで行ったら行き過ぎ。
このテープが目印。その先のボルダーチックの岩まで行ったら行き過ぎ。
さあ、準備です。冬の間の修行でどこまで登れるか。
さあ、準備です。冬の間の修行でどこまで登れるか。
1P目、傾斜は緩いけれど結構スリッピー。
1P目、傾斜は緩いけれど結構スリッピー。
序盤としてはいい足慣らしになる。
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序盤としてはいい足慣らしになる。
ロープが屈曲しないようにするにはどうすればいいのか、色々考えながら登っているつもりだけど。。。これではダメですね。
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ロープが屈曲しないようにするにはどうすればいいのか、色々考えながら登っているつもりだけど。。。これではダメですね。
2P目。左上の小さな松の木。あれが核心。
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2P目。左上の小さな松の木。あれが核心。
2P目、クライムオン。
2P目、クライムオン。
やはりここを乗り越えるのに四苦八苦。抜けかかっている松の木をバランサーとして活用してクリア。いつ抜けてもおかしくない。
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やはりここを乗り越えるのに四苦八苦。抜けかかっている松の木をバランサーとして活用してクリア。いつ抜けてもおかしくない。
3P目はコンテ。T氏に先に行ってもらった。
3P目はコンテ。T氏に先に行ってもらった。
高度感が出てきた。
高度感が出てきた。
4P目、クライムオン。
4P目、クライムオン。
最初な木登りチック。ヘタレなので、さっさとカムで支点を取る。
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最初な木登りチック。ヘタレなので、さっさとカムで支点を取る。
残置カム。
5P目をコンテして、6P目の基部。チムニー。カムはもちろん大きくて入らない。
5P目をコンテして、6P目の基部。チムニー。カムはもちろん大きくて入らない。
左をレイバック気味に入って右へ上がる。
左をレイバック気味に入って右へ上がる。
2本の残置ハーケンは古く、お守りレベル。あくまで落ちられない。
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2本の残置ハーケンは古く、お守りレベル。あくまで落ちられない。
7P目はフェイスを超えてリッジに上がる。
7P目はフェイスを超えてリッジに上がる。
正面の大岸壁は9P〜11P。
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正面の大岸壁は9P〜11P。
バリエーションのひなばすビュー。5.10bの110m5P。とても今のレベルではムリ。
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バリエーションのひなばすビュー。5.10bの110m5P。とても今のレベルではムリ。
8Pをコンテ歩きして9P基部。
8Pをコンテ歩きして9P基部。
見た目ほど足は悪くない。
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見た目ほど足は悪くない。
このくらいの余裕はあるくらいのスタンス。
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このくらいの余裕はあるくらいのスタンス。
V-ということになっているが、2Pよりはイージーだと思う。
V-ということになっているが、2Pよりはイージーだと思う。
T氏をフォロー。半年前では考えられない光景。
T氏をフォロー。半年前では考えられない光景。
フォローする私を撮ってくれた。
フォローする私を撮ってくれた。
サンクス。
高度感がすごい。
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高度感がすごい。
10P基部。右側のハングは歯がたたないので、左側のスラブから上がる。
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10P基部。右側のハングは歯がたたないので、左側のスラブから上がる。
よく見ると、2m超の高さにボルトがあり、プリクリする。
よく見ると、2m超の高さにボルトがあり、プリクリする。
ひなばすビュー。
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ひなばすビュー。
ひなばすビューと八ヶ岳。
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ひなばすビューと八ヶ岳。
古い残置ハーケン。ランナウトが長くなる嫌なのでお守りレベルで使用。
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古い残置ハーケン。ランナウトが長くなる嫌なのでお守りレベルで使用。
そのすぐ上にいい感じのクラックがあり、そこにカムを入れてしっかりと支点構築。
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そのすぐ上にいい感じのクラックがあり、そこにカムを入れてしっかりと支点構築。
高え〜〜
T氏撮影。
11P。傾斜がゆるく、足元もかっちりしているので、コンテでクリア。
11P。傾斜がゆるく、足元もかっちりしているので、コンテでクリア。
最終12Pは歩き。コンテというより登山道。
最終12Pは歩き。コンテというより登山道。
建立不明の古い祠。前回は右側の樹林帯から登ったので、見つけられなかった。
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建立不明の古い祠。前回は右側の樹林帯から登ったので、見つけられなかった。
ゴール見えた!
まったり。
とてもアルパインをやった直後とは思えないまったり感。
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とてもアルパインをやった直後とは思えないまったり感。
快晴、暖か、良い景色。
快晴、暖か、良い景色。
隣の男山。男山ダイレクトも言ってみたいけど、アプローチが遠い割に3P程度と、少し物足りなさを覚えて足が近づかない。
隣の男山。男山ダイレクトも言ってみたいけど、アプローチが遠い割に3P程度と、少し物足りなさを覚えて足が近づかない。
下山中。ちょうど鞍部のところ。
下山中。ちょうど鞍部のところ。
鞍部から下山方面を見ると、なかなかの岩岩っぷり。
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鞍部から下山方面を見ると、なかなかの岩岩っぷり。
天狗山方面。
無事下山。
ちょっと早い夕飯は上諏訪駅前の「ごちそう処 きむら」の味噌カツ丼。思わず声を上げるほど美味かった。白いのは、諏訪名産の天然寒天。観点と味噌カツ丼の絶妙な調和。
ちょっと早い夕飯は上諏訪駅前の「ごちそう処 きむら」の味噌カツ丼。思わず声を上げるほど美味かった。白いのは、諏訪名産の天然寒天。観点と味噌カツ丼の絶妙な調和。

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 予備靴ひも ザック ザックカバー 行動食 非常食 水筒(保温性) 地図(地形図) トポ コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス ツェルト ナイフ ロープ クライミングシューズ ハーネス ヘルメット 確保機 ロックカラビナ カラビナ スリング ロープスリング セルフビレイランヤード カム ナッツキー

感想

昨シーズン秋、アルパインの修行を始めたばかりの時に訪れた、
長野県川上村の里山、天狗山に直接登攀して詰めるマルチピッチルート、
天狗山ダイレクト。
本当は先月に登るつもりでしたが、そのときは直前積雪で断念。
今回は林道の通行止めも解除され、すっかり春の暖かなお山でした。

=====

修行の成果を見せてやる!(By クリリソ)

というほどの腹積もりでもないのですが、
冬の間にどの程度できるようになったのかを確認するため、
いつもお付き合いいただいているT氏と再訪しました。
前回はオールピッチT氏にリードしてもらったので、今回は基本的には私がリード。

結果、3P目のコンテのみT氏、他は私がリード。

昨秋にT氏にオールリードしてもらった時から約10分遅れ(休憩込み)。まあ、現時点では合格点をあげてもいいかな、と自分でも思う。
ひと冬の間中、修行に付き合ってくれたT氏、そしてうち2回に付き添ってくれた、超強力なリーダー氏に深謝。

来月以降、夏の本番に向けて仕上げへ。本番を想定したロングルートを2本くらいトライ予定。

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