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記録ID: 537405
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

奥穂高岳 新穂高発 白出沢ルート 

2014年10月26日(日) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 長野県 岐阜県
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GPS
--:--
距離
16.9km
登り
2,120m
下り
2,111m

コースタイム

日帰り
山行
11:00
休憩
2:00
合計
13:00
4:10
95
スタート地点
5:45
0:00
125
奥穂高登山口
7:50
130
10:00
11:30
0
11:30
30
12:00
12:30
140
14:50
140
17:10
ゴール地点
天候 晴れのち曇り 少し雨
過去天気図(気象庁) 2014年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
新穂高 登山者用無料駐車場(深山荘の駐車場を過ぎた奥)
道路まであふれていた9月の連休のときがうそのようです。今日はガラ空きです。

駐車場マップ
http://www.hida.jp/kita_alp/sinhotaka_p_map.pdf
コース状況/
危険箇所等
 重太郎橋はもうありませんでした。その先の梯子のとこに掛けてあって、めちゃ梯子が登り辛いです。沢の水量は少ないので橋無しで問題なく渡れました。切り立った場所、落石のあるところが多いようなので注意が必要です。
 
 荷継沢を渡って山荘へ着くまでひたすらガレ場です。両側からガラガラ落石がありますのであんまり端っこへは行かないほうがいいかもしれません。今日はジャンダルム方面から落石の音がよくしていました。途中雪渓がありますが、かちこちで滑るし、抜けて落っこちてもいけないのでガレ場を通るのが正解と思います。足元の浮石をチェックしたり、前から横から落石がないか見たりで、なかなか気が抜けません。

 違う沢を登っていかないように道標、地図(現在地、目的地)を要確認です。

 稜線上は太陽がかくれたり風が吹いたりすれば激寒ですので冬に準じた装備が必要です。ほんの少しだけですが薄く雪が固まってて斜めってるとこはちょっと怖かったです。

 山荘-奥穂高はほんの少し雪がある程度でしたが凍りついてる箇所は滑って危ないです。
その他周辺情報 H26年にリニューアルされたばかりの新穂高登山指導センターのトイレはちょっとしたホテル並みのキレイさでとても快適です。
http://www.city.takayama.lg.jp/kankou/shinhotaka.html
新穂高の湯
紅葉の時期は22時頃までライトアップされてるようです。橋の上から風呂に入っている人が丸見えです。
新穂高の湯
紅葉の時期は22時頃までライトアップされてるようです。橋の上から風呂に入っている人が丸見えです。
新穂高の湯
マナーの問題で18時までしか入れないようです。
新穂高の湯
マナーの問題で18時までしか入れないようです。
 朝日が昇る前に出発です。自転車はNGみたいですね。
 朝日が昇る前に出発です。自転車はNGみたいですね。
 穂高平小屋。暗いと不気味です。暗いのはどうも好きになれません。
 穂高平小屋。暗いと不気味です。暗いのはどうも好きになれません。
登山口に着きました
登山口に着きました
下山時に撮影
樹林帯をしばらく進みます
樹林帯をしばらく進みます
 笠ヶ岳に朝日が
 笠ヶ岳に朝日が
笠ヶ岳山荘が見えます。また行きたい!
笠ヶ岳山荘が見えます。また行きたい!
谷がフレームになって絵になります。
谷がフレームになって絵になります。
何度見てもかっこいい
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何度見てもかっこいい
重太郎橋のちょっと手前から撮影
重太郎橋のちょっと手前から撮影
今田重太郎氏 偉大です。
今田重太郎氏 偉大です。
重太郎橋は片付けてあるみたいです。
重太郎橋は片付けてあるみたいです。
重太郎橋がこんなところに。梯子が通り難いよー。
重太郎橋がこんなところに。梯子が通り難いよー。
 黒部の下ノ廊下のようなハードさはないけど気をつけないといけません。白出岩切道
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 黒部の下ノ廊下のようなハードさはないけど気をつけないといけません。白出岩切道
白出大滝
白出岩切道をしばらく行くと鉱石沢に出ます。鉱石沢を渡ると再び樹林帯に。
白出岩切道をしばらく行くと鉱石沢に出ます。鉱石沢を渡ると再び樹林帯に。
樹林帯をしばらく進むと荷継小屋跡(穂高山荘へ荷物を運ぶための中継小屋)
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樹林帯をしばらく進むと荷継小屋跡(穂高山荘へ荷物を運ぶための中継小屋)
荷継小屋跡を過ぎるとすぐここに出ます。
荷継小屋跡を過ぎるとすぐここに出ます。
左の荷継沢を渡って右の沢を登っていきます。ピンクのテープが両端にありました。
左の荷継沢を渡って右の沢を登っていきます。ピンクのテープが両端にありました。
 沢の入口は道がよく分かります。ガレ場は途中よくわからなくなりますが、小屋に近づくにつれ、また分かりやすい部分が出てきます。
 沢の入口は道がよく分かります。ガレ場は途中よくわからなくなりますが、小屋に近づくにつれ、また分かりやすい部分が出てきます。
 振り返れば笠ヶ岳。最高です。このルート、景色がいいですね。
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 振り返れば笠ヶ岳。最高です。このルート、景色がいいですね。
 雪渓が残ってます。
 雪渓が残ってます。
本日のルートの核心部分。白出沢のガレ場。
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本日のルートの核心部分。白出沢のガレ場。
ガレ場は長いけど景色は最高。
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ガレ場は長いけど景色は最高。
もうすぐ穂高岳山荘
もうすぐ穂高岳山荘
 ドリップコーヒーで一服
 ドリップコーヒーで一服
なんと、朝夕以外は雲りの予報。
なんと、朝夕以外は雲りの予報。
涸沢方面
霧につつまれる奥穂高岳
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霧につつまれる奥穂高岳
これこれ、生で見たかったアングルです。
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これこれ、生で見たかったアングルです。
わくわくする登り
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わくわくする登り
ガスる前にギリで見えた涸沢ヒュッテ
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ガスる前にギリで見えた涸沢ヒュッテ
あ〜あ 真っ白。富士山、剱岳もでしたが私が登ると全部真っ白です。
あ〜あ 真っ白。富士山、剱岳もでしたが私が登ると全部真っ白です。
かっこいいオブジェですね。
かっこいいオブジェですね。
凍ってる
 信州産のりんごで作ったアップルパイをかじる。
 信州産のりんごで作ったアップルパイをかじる。
ガスってるけど頂上!
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ガスってるけど頂上!
 待ってもガスが晴れる気配がないので帰ります。よくなるどころか悪化してます。
 待ってもガスが晴れる気配がないので帰ります。よくなるどころか悪化してます。
 風びゅーびゅーです。寒いし吹き飛ばされそうなくらい強いときもありました。
 風びゅーびゅーです。寒いし吹き飛ばされそうなくらい強いときもありました。
 ここじゃないですがちょいちょい雪があって固まってて怖いとこがありました。
 ここじゃないですがちょいちょい雪があって固まってて怖いとこがありました。
山荘へ帰ってうどんを食べよう
山荘へ帰ってうどんを食べよう
イワヒバリ
冬季の入り口
帰り道の沢がガスってます。
帰り道の沢がガスってます。
行きは暗闇で分かりませんでしたが、林道はうっとりするような紅葉でした。
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行きは暗闇で分かりませんでしたが、林道はうっとりするような紅葉でした。
誰もいない林道を貸切で。
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誰もいない林道を貸切で。
熊かと思って一瞬焦りましたがイノシシ?ものすごい速さでダッシュして逃げていきました。
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熊かと思って一瞬焦りましたがイノシシ?ものすごい速さでダッシュして逃げていきました。
イノシシ?
ただいま!やっと帰ってきました。下山届けを提出して帰路へ。
ただいま!やっと帰ってきました。下山届けを提出して帰路へ。
約半世紀前のガイド本(山と渓谷)
約半世紀前のガイド本(山と渓谷)
 半世紀前の地図 
 半世紀前の地図 
 白出沢ルートも載ってます
 白出沢ルートも載ってます

感想

 景色が最高のルートです。
 
 飽きがこないです。樹林帯が短目で岩切道ありガレ場(多少長いですが)ありで単調にならなくてよいです。なにより山荘へ向かうガレ場から見える笠ヶ岳が素晴らしすぎます。前は穂高、後ろは笠ヶ岳、前後どっちもいいなんて、なかなかないです。沢の谷から見えるのですが、これまで白馬、針ノ木雪渓などにいくつか行きましたが、振り返ったときの展望がこれほど素晴らしいのは初めてです。頂上からの景色で遮るものがないというのはあると思いますが、頂上より低い標高の沢からこのような景色が見えるのは凄いです。両側の谷がフレームになって絵になります。奥穂高からの展望は今回0でしたが、この素晴らしい笠ヶ岳が見れただけでも価値があると思います。

 穂高山荘からの眺めもこれまた凄いです!沢を詰めてるときは全く見えない涸沢方面の視界が山荘に着いた途端にドーンと広がる、パノラマ感がすごいです。両脇にそびえる奥穂高や涸沢岳も素晴らしいです。

 山頂は真っ白で残念でしたが、笠ヶ岳に朝日が差してくる姿や変化に富んだ登山道。冬の気配を感じる寒さや風も体感できてよかったです。麓に下りれば紅葉がまだ楽しめるのもいいですね。欲をいえば山頂付近に雪がかかっているのを見たかったです。(進むのが困難になるけど)

 昔の本にガイド本(写真を載せてます)に書いてあったのですが、荷継小屋-穂高岳山荘間のガレ場の中間地点あたりの左側にセマ谷というのがあって、谷を詰めるとダイレクトにジャンダルムへ向かうルートっていのを見て、すんごいなーどうやって行ってたんだろうって思いました。

 とっても静かな山行になりました。新穂高の指導センターで4.5人見てから頂上へ行くまで出会ったのは白出沢ですれ違ったお二人だけです。奥穂高岳の頂上も最初は貸切状態で、その後、数名登ってこられました。


 今回の目論見
 
 前回の仙人池での大失態を繰り返さないよう、なんとしても日が沈む前に帰ってくること。今回はマイカー規制のないところですので多少遅くなっても帰れるのですが、それでも日が出ているうちに戻れる方が良いことに変わりありません。どうすればいいかちょっと思案してみました。

 問題は時間とザックの重量と燃料補給(摂取カロリー)。

 まず時間。おおよそ日の出は6時、日の入りは17時なので明るい時間は11時間しかありません。でもコースタイムは16時間くらいあります。ということは日が出てからスタートでは遅いので、夜明け前に歩き始めなければいけません。かといってあんまり暗い中を歩きたくありません。特に知らない登山道が暗いのはいやなので、林道は暗いけど、登山口あたりから丁度明るくなってくるような時間にスタートすることにしました。

 摂取カロリー。仙人池のときは明らかに少なかったです。それで、当たり前ですがハンガーノックになって、まったく足が進まなくなりました。ですので、今回はぜんぜん食欲がなくても、朝はガッツリ弁当を食べてスタート、行動中も高カロリーのゼリーをちょくちょく補給。お昼も山荘でうどんを食べたりしましたので、全くもってバテることなく最後まで歩けました。コーラのカフェインって結構効きますね!

 ザックは前のテント泊のときはカメラも含めて20kg近くあって重たかったですが、今回は日帰りなので軽量です。断然楽です。とはいえ冬装備があるので約10kgです。
 
 
 結果

 早くはありませんがコースタイムよりは短い時間で行動できましたので、山頂や山荘に滞在する時間をたっぷりとることができてとても満足です。夜明けも計算通り登山口付近で明るくなってきて目論見通りにいきました。


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3/5
体力レベル
4/5
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体力レベル
3/5

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