御嶽山 摩利支天山西尾根
- GPS
- 07:45
- 距離
- 9.6km
- 登り
- 1,212m
- 下り
- 1,213m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
行きも帰りも踏み抜き地獄 |
写真
感想
syaka syakaさんのレコを見て、行きたい気持ちに火がついて行ってきました。ルート参考にさせていただきました。ありがとうございます。
いろんなルートから何回も登っている御嶽だが、このような冬道バリエーションがあることを知らなかった。今シーズンはスキーに行くことが多く、まともに雪稜歩きをしていないので、雪が無くなる前にどこか歩いておきたいなと思っていたところ。北アルプス方面よりは多少なりとも安全で距離も短く、なまった身体にちょうど良いと思いスタート。(実際は雪面踏み抜き地獄でヘロヘロになりました)
濁河からの登山口は数年前に災害で崩壊、取付きが新しいルートに付け変わっている。今回往路にする摩利支天山西尾根は、旧ルートに入ってすぐの神社裏から始まる。尾根取付きには踏み跡があり、知る人ぞ知る?登る方はそこそこいるみたい。木を掴んで取付くと、バイカオウレンの咲く苔のきれいな尾根に出た。
しばらくは解りやすい尾根芯を行くが、何ヵ所か濃い藪や岩稜帯があり、そこは歩きやすい所を選んで巻いていく。だいたいは進行方向の右側を巻いたかな。基本的に1本尾根を進むので道迷いこそないけど、辛かったのは雪の踏み抜き。雪が現れてから森林限界を越えるまで、雪は腐って踏み抜きまくり。1時間経っても摩利支天までの5分の1しか進んでいない。このペースでは撤退かも?と何度も考えたけど、この踏み抜き地獄の中を撤退するのも辛い。もう少しもう少しと思いながら、何とか森林限界を越えて雪面の安定した見晴らしの良い稜線にでた。
ここでアイゼン、ピッケル、ヘルメット装着。概ね雪面は固くアイゼンがよく効いたが、所々日当たりの良い部分ではまだ踏み抜く。2745ピークまでは急に訪れる踏み抜きに堪える。2745ピークを越えると尾根はぐぐっと曲がって東に向きを変える。その先に岩稜帯が立ちふさがっているので、そこを避けるように巻き気味にトラバースっぽく稜線に乗り上げた。そこからは痩せた尾根と岩稜帯を交互に越え、摩利支天山頂から西に延びている岩峰の真ん前まで進む。この岩峰の先に山頂があるので、尾根通しに岩稜の上を通ってみたり、南側の岩稜帯と雪面の境をへつってみたり。最後は結局岩稜のど真ん中を突破して山頂着。
下山はそのまま五ノ池方面に向かい周遊する。こちらは稜線上ですら雪はグザグザで踏み抜きまくり。疲れ果てて五ノ池小屋と飛騨山頂の間で大休止。昼食とって元気は出たけどその後の下山道も大変、一日中腐った雪に苦労した山行になった。踏み抜き地獄で沿面距離も累積標高も表示の2倍は歩いた気分。とは言え、美しく弧を描いた西尾根の稜線は素晴らしく、また来年も訪れてみたい。濁河からの御嶽小坂登山道を歩くのは5年ぶり。災害で新しく付け変わった道を歩くのは初めて。通ったのが午後の天気の良い日だったせいか、木漏れ日と苔の美しい登山道だった。でも以前より距離が長くなった気が… 疲れた足には少々つらい下山となりました。
※もう少し早い時期にくれば全てカッテコで雪面を歩けた気がしますが、今年は気温が高いのでなかなか予測がつきません。また、雪解けが進んでいるので山野草が芽を出し、特にバイカオウレンは花盛り、ゴゼンタチバナも葉を展開させていて、なるべく踏まないようにと思うと気を使います。森林限界を超えた所ではハイマツが露出している部分多く、アイゼンで踏みつけてしまうのが気の毒。冬山のバリエーションで環境に配慮するためには、時期をよく選ばなくてはいけませんね。
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