東山(奥裾花観光センター)
- GPS
- 10:25
- 距離
- 16.1km
- 登り
- 1,258m
- 下り
- 1,251m
コースタイム
- 山行
- 10:20
- 休憩
- 0:05
- 合計
- 10:25
07:43 平成の森広場(登山口)
08:49 稜線(堂津岳・東山分岐)08:51
09:17 中西山 09:19
10:01 天狗鼻 10:02
11:25 東山 11:27
12:46 天狗鼻 12:49
13:29 中西山
13:56 稜線(観光センター下降点)
15:05 平成の森広場 15:07
16:37 奥裾花観光センター駐車場
GPSの電池切れに気がつかず、時間軸がカメラの撮影時間と異なる箇所があったので、カメラの撮影データをもとにカシミールで一部修正をしています。
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(松本ー奥裾花観光センター:105km) ▇復路:奥裾花観光センター駐車場ー大川林道−<奥裾花大橋>−県道435号ー<土倉口>ー国道406号ー<白馬>ー国道148号ー<南原町>ー国道147号ー<平瀬口>ー国道19号−松本市内 ▇駐車場:大川林道の一般車終点に奥裾花観光センターの駐車場があります。駐車台数:300台 駐車料金:無料(24H出入可) トイレ2カ所併設 マップコード:535 419 220*33 |
コース状況/ 危険箇所等 |
▇駐車場ー稜線(堂津岳・東山分岐) 駐車場から登山口の平成の森まで除雪はされていますが、路肩には除雪後の雪が残っています。登山口から京清水(たぶん)辺りまではときにピンテもあり、登山道は雪の下ですが何とか辿っていると思います。京清水を過ぎた辺りから完全に登山道が分からなくなりました。GPSで確認すると、稜線へのルートから大きく外れていないので、ここで12爪アイゼンとピッケルで斜面を直登することにしました。目の前に雪の壁が現れた時はホッとしました。 ▇稜線ー中西山 雪庇を乗り越えた稜線から、一部雪が切れた場所もありますが、概ね中西山まで雪は繋がっており、快適に歩くことができます。 中西山の山頂は雪に覆われ、テン泊には十分な雪量があり、昨年これだけの雪があればテン泊で二座を登れたかと思うとチョット残念です。 ▇中西山ー天狗鼻 中西山から天狗鼻基部まで、ナイフリッジですがほぼ繋がっており快適に歩けます。天狗鼻手前には登山道が崩れている場所がありますが、天狗鼻頂上への急登と併せてロープが設置されているので、慎重に通過すればそれほどの難所ではないと思います。 天狗鼻手前のナイフリッジで熊と遭遇しました。北側の展望がよかったので振り向いて頸城の写真を何枚か撮って、カメラを仕舞って歩き出そうと振り向くと、目の前(5メートルほど)に熊が歩いています。北側の藪から出てきてナイフリッジを歩き出したようです。私には気がついていないようなので、距離が離れるまで息を殺して立ちすくんでいました。10メートル以上離れたところで、ピッケルをアイゼンに打ち付け大きな音を出すと、驚いた熊は振り向いて藪の中に消えて(落ちて?)いきました。 ▇天狗鼻−東山 このルートがこのコースの核心部でしょう。 藪の突入口を誤ると大変なことになり抜け出すのに苦労します。特に消えかかった迷いトレースのようなものが随所にありますので、ルーファイの能力を試されます。藪竹の高さは堂津岳よりも若干低いですが、山頂直下まで密生した藪が続いています。 |
写真
感想
20年ほど前(ヤマレコの存在は知らなかったが)未踏の山を中心に「登りたい山リスト」を作った。標高は二の次で、過去に登った山から眺めて登山意欲を駆り立てられた山を50座ほどリストアップした。
頸城(駒ヶ岳、鬼ヶ面山、鋸岳)、鳥甲山、戸隠西岳...などなど。
約20年かかって50座のリストも残り一つとなった。
「東山」...実は昨年、同地区の堂津岳と2日間で二座を登る予定でテントを持ち込んだ。ところが稜線に雪はなく藪の中にテントを張るわけにもいかず堂津岳の日帰りだけとした。
GWは4月28日から5月6日まで十分あったが、前半はヤボ用のオンパレードで山へ行く時間が捻出できなかった。GW後半も好天が期待できたので5月3日を山行日と決め、前日の夜に奥裾花観光センターの駐車場に入った。
奥裾花観光センター駐車場は公称300〜500台駐車できる広い駐車場に3台ほどしか駐まっていない。5時になって薄明るくなった頃、ソロの登山者が次々に(といっても2人だけ)登山口に向かっていった。山中で見かけなかったので堂津岳にむかったようだ。
昨年は全くなかった除雪の雪が駐車場にも路肩にもあったので、スパイクアイゼンを置いて12爪アイゼンとピッケルを携行した。
案の定というか、水場を過ぎた辺りから登山道が全く分からなくなった。
昨年の堂津岳のログを見ると大きく外していないので、ここで12爪アイゼンとピッケルに換装して、急斜面を直登した。
稜線(堂津岳分岐)から中西山、天狗鼻の頂上までは特筆すべき難所もなく、雪が繋がっていたおかげで大きな藪漕ぎもなく快適な登山道だった。ところが天狗鼻を越えると登山道の状況は一変する。藪漕ぎと急登の雪面、極力藪漕ぎを避けるため雪面の急登を選ぶ。しかし雪面には登山道はない。どこから登山道に戻るか、藪漕ぎ覚悟で雪面を選ばなかった方がよかったかもしれない。
特筆すべきは「熊」との遭遇。過去、対岸の沢筋を歩いている距離もあり安全と思える熊は何度か見た。しかし今回は目の前5メートルほどの近距離、熊が先に気がつくと思うのだが、向かい風のせいかナイフリッジを一生懸命歩いて行く。こんな狭いナイフリッジで振り向かれたら逃げ場もない。ピッケルを持っているしアイゼンを履いているのでいざとなったら武器になる。息を殺して距離が開くのをまった。10メートル以上離れただろうか、ナイフリッジが更に細くなったところで、ピッケルとアイゼンを打ち鳴らし熊を脅した。驚いたのは熊だったようだ。藪に飛び込んで転げ落ちて?行ったようだ。
もう一つは東山からの帰り、天狗鼻の最後の登り、これを登ればたいした藪漕ぎもなく雪稜を歩くだけで帰れると思っていた。
天狗鼻を半分ぐらい登った頃だろうか、右足と右腕に違和感を感じた。今まであまり経験したことはないが、筋肉が攣るかもしれない感覚に襲われた。まだ攣っているわけではないが、携帯も圏外で、人もいない山中で歩けなくなったら...お守りのようにツエルトとシュラフはザックに入っているが、あの熊が脳裏をよぎった。山頂までゆっくり登り、いままで何げなくエイドキットに放り込んでおいた「芍薬甘草湯」を二袋服用した。さすがに噂通りよく効く。5分ほどで違和感はなくなったが念のため行動食を摂りながら小休止をしてゆっくり下山をした。
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