【西上州紅葉散歩】岩櫃山〜吾妻渓谷〜川原湯温泉【戊28.8*】
- GPS
- 06:01
- 距離
- 21.0km
- 登り
- 1,142m
- 下り
- 891m
コースタイム
- 山行
- 5:23
- 休憩
- 0:38
- 合計
- 6:01
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
復路:JR吾妻線川原湯温泉駅(切符売り場が閉まっていた。下車駅で精算。) |
コース状況/ 危険箇所等 |
山頂へ至る途中に切り立った岩場あり。山頂手前のピーク、山頂も手すりはあるが、切り立っているので足元要注意。 山頂西側もしばらくは岩場。天狗の架け橋は、戸隠山・蟻の戸渡りに挑戦したい人の軽い練習台としてちょうど良いのではないか。長さや落差は戸隠ほどではないがスリルは十分。 |
その他周辺情報 | 川原湯温泉・王湯 500円 風呂は内湯と外湯で外湯の方が熱かった。合わせて20〜30人ほど入れる広さがあるのに対し、洗い場は2つ。どうしてこうなった・・・。 |
写真
感想
寝過ごして開始が100分遅れたことで機嫌はあまり良くなかったが、それでも秋の空澄み菊の香高き晴天下の色鮮やかな紅葉に心も幾許か晴れた。
前日土浦に行ったところ、結構疲れてしまったようで、翌朝一番の電車に乗るつもりが、朝目覚めた時には電車の出発する時間だった。出かける気が失せかけたが、今日は歩いても5〜6時間だろうから遅くてもまあ良いだろうと、のっそりと出かける。ただ、朝一番の電車に乗っていたら何時頃だなあという意識はずっと付いて回った。
【岩櫃山(岩櫃城址)】
群馬原町駅を降りると電子チケットは使えず、現金精算を求められる。お金を持ってきていて良かった。
駅前で支度を整え、歩き出す。駅前に岩櫃山の概要図が載っている看板があるので参考にしていくと良いだろう。
登山口までは車道歩き。車の往来に気をつけつつ青空に舞う木の葉を見上げる。
太鼓の音が聞こえると思ったら登山口で紅葉祭の最中だった。幟に見える六文銭は、この地域が真田氏の勢力下にあったことの証である。
前回岩櫃山に来た時は山頂西側で熊を見かけて元来た道を戻ったが、これだけ賑やかなら熊も出てこなかろうと山域に入る。中城跡から二の丸跡を経て本丸跡へ。ここまでは比較的なだらかで普通に歩いていける。
【岩櫃山】
憩いの園も本丸址まで。その先、早速岩場が出迎える。が、よくよく見てみると、しっかりした岩で、凸凹していて足も置きやすい。落ち着いて行けば抜けられるだろう。上りきった所で岩の頂に立てば暫しの間展望を楽しむことができる。
その後、一旦下った後に、巨岩の狭間を上っていく。このそそり立つ岩には圧倒される。八合目でちょっとした岩を越える箇所はあるが、基本樹林帯で、そぞろ歩くとパッと視界が開ける。山頂手前のピークに到達だ。それまで森の中だったのが、急に空に聳える岩峰にでると、ちょっと怖く感じるかもしれない。そういう時は、適当に腰を下ろして心を馴らしておこう。ピーク部には一応申し訳程度に手すりと言うか、落ちないための手当てはされてある。ただ、岩の凸凹に躓くということはあり得るので、ついつい360度の展望に目が行ってしまうが足元には気をつけよう。
山頂直下岩場の混雑状況を見極めて山頂へ向かう。ちょうど山頂から下ってくる人を待っているところだったが、中にズズズ〜ッと足を擦る感じで降りてくる人や岩に体を密着させて降りてくる人がいたのが気になった。落ち着いて足元を見れば鎖を使わなくてもこなせる所なので、臆せず上体を起こして昇降すべし。
山頂は気持ち良く、青空の下、四方の紅葉や遠方の山々を全て眼下に収める。画像には残せなかったが、確か、浅間山も見えたと思う。
山頂から下って密岩通りへ。天狗のかけ橋まで行かなくても、ちょっと山頂の西側に回りこむだけで「折り返しする人は損しているなあ」と思う。それくらい面白い奇岩怪石を越えたり潜ったりが続く。天狗のかけ橋はさすがに緊張。短いとは言え幅数十cmだ。最初の一歩が肝心。緊張でゾワゾワするが、思い切って一歩踏み出せば前途は開ける。
前回はここを過ぎていざ下降点から下るかという時に熊が出没したので引き返したが、反対側から上ってくる人もおり、さすがに熊の出る幕はない。最後、地面が緩かったり、岩や落葉に気をつける必要はあるが、難無く下山。下山後は後ろを振り返ろう。東側からアプローチしてピストンでは観ることができない。どちらからアプローチするにしても、一度は西側から岩櫃山を見るのをお勧めする。
【里歩きから吾妻渓谷を経て川原湯温泉へ】
下山するとちょうど昼過ぎということもあり、お腹が空いてくる。と、矢倉駅前にちょうどパンとお菓子を売っている店があり、これ幸いと食料を調達。
その後、騒々しい国道を離れて里中の道を歩く。ちょうど秋祭りの週末で、国道に出たばかりの鳥頭神社を始め、方々の社の杜から祭囃子が聞こえてくる。また、道沿いにはフルーツ農園が広がり、真っ赤な林檎がたわわに実っている。
新しくできたらしい道の駅あがつま峡から吾妻渓谷の入口に入る。再度川を渉り、強国沿いの紅葉を楽しむ。八ツ場ダム建設の最中ということもあって、対岸にわたる遊歩道は見晴らし台で折り返さないといけない。見晴らし台下の工事中の所に降りていけないかなあと思いつつ元きた道を戻る。画像にもコメントしたが、遊歩道を歩くのに適さない靴で立ち入ってそろそろ歩く人が若干いた。覚悟があるならハイヒールで来ようが下駄で来ようが文句はないので、しっかりと歩ききってもらいたい。
長野原町に入ると、いよいよ川原湯温泉の入口だ。かつての駅は閉鎖され、温泉も軒並み営業を終えているようだ。建設中の八ツ場ダムを見上げながら、移転先はどこかしら、新駅が分からないと帰れないなと不安を募らせながら歩いていく。
勝手が分かりにくいので旧・王湯にあった張り紙を何度も見返し、川原湯温泉トンネルを抜けて新・王湯に至る。恐らく、ダム湖ができたら、ここから湖面を眺めることになるだろう。ちなみに、新・川原湯温泉はトンネルに入る手前に見つけて一安心したところである。
王湯に入ると係りの人がやたら客間トラブルについて注意喚起しているので、まあ奥多摩のもえぎの湯みたいに混んでいるんだろうさと思って実際に浴場に入ってみると、洗い場が2スペースしかなかった。新・王湯が開業した最初の週末には300人ほど来たそうだが、こりゃトラブルも起きるだろうさ。入浴客には心に余裕を持ってもらいたいが、王湯も洗い場増設を考えた方が良いだろう。ダムができたら人がわんさかくるだろうから。或いは新・王湯には体や頭をゴシゴシ洗いに行くのでなく、湯に浸かりに行くという意識で行ったほうが良いだろう。
日が落ちて、西側の陵線の向こうが若干白く見えるだけになった川原湯の町を新しい吾妻線で去る。いろいろあったが来てよかった。秋祭りが終われば季節はもう冬。群馬の里が厳しい冬を越えて無事に新しい春を迎えますように。
〜おしまい〜
帰途、人身事故の影響で電車が止まり、さらには都内まで行くはずが大宮どまりになってしまった。朝一番の電車に乗っていればという思いが再発。うむむ、、、。
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