【20年前のその先へ】中ア・本高森山登山口から本高森山─念丈岳往復
- GPS
- 09:06
- 距離
- 18.5km
- 登り
- 1,885m
- 下り
- 1,886m
コースタイム
- 山行
- 7:46
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 9:06
天候 | 曇りまたは霧のち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
富山から安房トンネル─権兵衛トンネル経由。キャラメルハウス(自宅)から本高森山登山口まで、約200 km。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
山慣れたひとであれば、全コース問題無し。 |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
半袖シャツ
アームウォーマー
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
靴
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
飲料
ライター
地図(地形図)
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
時計
携帯
タオル
スパッツ
サングラス
|
---|
感想
今から20年前、2003年の5月、白装束軍団の動向に世間の注目が集まるなか(笑)、吉田山登山口(堂所)から1泊2日の日程で吉田山と本高森山に登ったことがあった(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2890504.html)。今回、20年ぶりに本高森山に登り、さらにその先の念丈岳を目指してみた。もともとの目的は奥念丈へのコースの下見だけど、鳩打峠から登らなかったのはやはり20年前の続きを歩きたいという拘りがあったから(苦笑)。
当日、朝2時に起床し、2:15に『キャラメルハウス』(自宅)を出発。安房トンネルを抜け、奈川渡ダムから木曽路に入り、権兵衛トンネルで伊那側に抜け、小黒川P.A.スマートI.C.から松川I.C.まで高速利用。高森カントリークラブの看板から入り、クラブハウス入口を過ぎても直進すると劣悪な未舗装路になる。本高森山登山口の看板が現れ、そばの駐車スペースにクルマを入れた。現地着は5時半頃。クルマは私しかおらず、一番乗り。朝食喰ってから5:43に一旦出発するも、タオルを忘れたのに気づき、一旦クルマに戻る。5:48に再度出発。最初のうちはしっかりと整備された道をグングン登っていく。あっという間に林道が下にみえるようになる。路面が視界から消えようとした頃、砂塵を巻き上げながらクルマが1台到着。
本高森山の登山道はよく整備されている区間が長く、区間を10等分して今どこまで来てるかを示す標識もあり歩くうえで励みになる。10分の2から10分の3にかけては日当たりの関係か、やたらとギンリョウソウをみた(苦笑)。植生が変わった関係か、10分の4から先に足元が不安定なトラヴァース区間もあるものの長くは続かず、尾根に乗ると歩き易いコンディションになる。支稜に出たところに10分の5の標識。ここからしばらくは支稜に沿ってのながらかな上りとなり、10分の6である前高森山分岐に到着。ここから前高森山を目指す。すぐに頂上に着くと思ってたけど、意外に長い(苦笑)。吉田山への分岐を分け、三角点もどきも現れるけど、頂上はまだ。外見通り頂上は細長いらしく、7:11にようやく前高森頂上に着いた。標識があるだけで、他に特徴的なものは無い。20年前に来てるハズだけど、記憶を呼び起こされるようなことは一切無かった(苦笑)。
前高森山頂上を出発してすぐに『てんくら』の最新情報を確認。というのは、あまりにも天気が冴えないから(苦笑)。全日「A」ランクで、天気は午後から回復することを確認。前高森山分岐に戻り、本高森山にかかる。頂上に近いところまで登ると、先行する登山者の姿が目に入るようになる。クルマは私が一番乗りだったので、私が歩き始めた時にクルマで到着した登山者だろう。私が前高森に行ってる間に先行した、と推測。本高森山頂でその登山者に追いついたけど、驚いたことに女性のソロ! しかも、この先、念丈岳から鳩打峠のほうに降りて「一周」するそう。私はクルマの回収のメンドーさを考えるとそこまで踏み込めなかった(苦笑)。私が10分も本高森で休憩している間に彼女はさっさと先に進む。「そのうち追いつくだろう」と思ってたけど、念丈岳頂上に至るまで彼女の姿をみることは、無かった…。20年ぶりの本高森山頂だけど、標識には確かに見覚えがあった。もっと開けた頂上だった記憶があるけど、木々に囲まれ薄暗い。20年もあれば木々も茂るわな。
20年前にはその存在を知らなかった上澤新道に8:26に足を踏み入れる。『ヤマレコ』の諸先輩方の記録みて、道の状態には全く心配してなかった。ただ、雑草が煩そうだったので、今回は半袖Tシャツ+アームウォーマー+長ズボン姿。当初は登山口から前高森まで2時間、本高森まで1時間、大島山まで1時間、念丈まで1時間…で登り5時間の目算だった。前高森までは83分でかなりの貯金が出来て、本高森までは55分…ここまでは調子よく歩けてる。木々の間から遠くにデカイ山がみえたので、谷を挟んだ向こうの烏帽子岳かと思ってたら、大島山だった…(汗)。あんなに遠いの? 実際、標高1,830 m前後のアップダウンが延々と続き、なかなか大島山本体には取り付かない。やがて本格的な登りが始まる。上ってきたガスに追いつかれ、周囲が乳色に覆われるなか、頂上が近い!…と意気込んで到着した平場は、清水平…。さらに10分弱登って、ようやく大島山頂上に9:43に到着。1時間どころか、77分かかってる…。すっかりガスで展望が殆ど無いなか、念丈側からトレラン4人組がやって来た。すでに私の前を行く女性ソロとすれ違ったようで、「彼女、6時に出発したんだってよ! 俺たちより早いじゃん!」などと驚いてた。あのお、私、5時台から歩いてますケド…。
最後のピークかつ今回の目的の念丈岳に向かう。今回のコースは途中に水場があると聞いてるので、水分に関してはあまり持って来なかった。しかし、これまで水場を通ることは無く(清水平の水場は確認しなかった)、そろそろ節約を考えないと…と考え始めたところで、上澤の泉に到着。冷たい沢水は美味い! すぐ横にキャンプ適地もある。上澤の泉からは一旦標高2,200 mを超え、頂上は近い!と喜ばせられてから、一旦ガクンと高度を落とす。鞍部あたりのトラヴァース地点からみえた念丈岳の姿からはラスボス感が半端無い…。念丈岳への最後の上りにかかり、倒木を越えると、ここより標高が高い安平路山でもみないハイマツをみるようになる。ハイマツを抜け、開けたところに出ると、念丈岳の標識と登山者が2人居た。念丈岳には10:54に到着。大島山より61分かぁ…。頂上で弁当と鱒寿司おにぎりを喰ってると次第に雲が晴れてきて展望が利くようになって来た。南アルプスも、越百山など中央アルプスの主稜線もみえる。奥念丈がショボくてビックリ(苦笑)。頂上で地元の登山者と少し話したけど、地元のかたでも安平路と奥念丈の間はササが酷いのでまだ歩いていないそう…(苦笑)。
11:14に念丈岳頂上を出発。上澤の泉で採水する時にザックのサイドポケットに刺してたペプシ生コーラのペットボトルを落としたらしく、大島山の頂上で飲もうと思った時に姿が無い…(汗)。水は確保しているので水分補給には問題ないけど、ゴミを落として来たのが痛恨…。朝から天気が芳しくなく、しかも樹林帯を歩く区間が多いから、日焼け止めを塗る必要を感じずに居たけど、天候の回復によりこの期に及んでようやく日焼け止めを塗布。大島山から本高森への戻りは1,830 m前後のアップダウンにじわじわ苦しめられ、最後の本高森の上りを登り切った時「終わった!」感が半端無かった。本高森山頂に13:17に到着。念丈岳を出てから、誰の姿もみなかった。時間が時間だけに今から登るひとは居ないだろう…と思ってたら、ひとの話し声が聞こえ始め、やがて女性2人組が到着。本高森山までを目的とするなら、まだ常識的な時間だった(苦笑)。
娘たち(ポッポとリンちゃん)がテスト期間中だった影響で母の日のお祝いのディナーは1週順延。娘たちが晩御飯を作るのがこの日の夕食になったため、夜7時までに帰る必要があった。往路は3時間半で登山口まで来てたけど、昼間の渋滞を考えると3時までに登山口に戻らないと7時までの帰宅はツラい。実際のところ無理なんじゃないかと思ってたけど、本高森山からはほぼ下り一辺倒なので、途中、四等三角点 峠頭を確認しに行く余裕すらあった。『ヤマレコMAP』でみるオレンジの足跡をみると、この三角点から行くのが周回ルートのようだけど、確かに踏み跡らしきモノがあった。登山口には14:54に到着。無事に3時に登山口をクルマで出発。途中トイレ休憩を一度挟むのみで7時前に『キャラメルハウス』に戻ったけど、娘2人は私の帰りを待たずにすでに食事中だった…。
今回は、奥念丈まで行くルートの下見の意味もあったけど、今回の所要時間に(念丈岳─奥念丈岳往復分として)単純2時間足すと下山は17時となる。富山からのアクセスに片道4時間を要することから、本高森コースからの奥念丈完全日帰りは私の体力では無理だと判明。鳩打峠からの往復であれば登山口の標高が高いため可能かもしれないけど、上澤の泉でテント泊の1泊2日が現実的かなぁ…(遠い目)。あと、20年前の前高森山─本高森山間の所要時間が58分で、今回の所要時間は55分。体力が衰えていないことが素直に嬉しかった(苦笑)。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人