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Yamareco

記録ID: 5522085
全員に公開
ハイキング
丹沢

檜洞丸周回(ツツジ新道〜犬越路)

2023年05月21日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
07:04
距離
13.6km
登り
1,483m
下り
1,483m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
6:00
休憩
1:01
合計
7:01
距離 13.6km 登り 1,483m 下り 1,486m
9:39
9:40
32
10:12
63
11:38
12:13
39
12:52
12:53
6
12:59
13:01
49
13:50
13:56
32
14:28
14:39
51
15:30
16
15:52
ゴール地点
天候 曇りときどき晴れ
過去天気図(気象庁) 2023年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
バスは朝夕3〜40分間隔で臨時便が出ていたが捌き切れてはいないようだった。
大混雑が約束されたような、雨上がりの日曜は山開きの日。途中の谷峨駅からでは乗車出来ないかもしれないと始発の新松田駅に向かってみると、既に行列がとぐろを巻く有様だった。
2023年05月21日 07:13撮影 by  ASUS_I002D, ASUS
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5/21 7:13
大混雑が約束されたような、雨上がりの日曜は山開きの日。途中の谷峨駅からでは乗車出来ないかもしれないと始発の新松田駅に向かってみると、既に行列がとぐろを巻く有様だった。
バスの車内が今日一番の核心部、と言ってもいいほどのすし詰め状態から開放されると、西丹沢VCではちょうど式典の真っ最中。この後の道中も、消防や警察・救助関係の制服を着た方々を多々見かけた。
2023年05月21日 08:39撮影 by  ASUS_I002D, ASUS
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5/21 8:39
バスの車内が今日一番の核心部、と言ってもいいほどのすし詰め状態から開放されると、西丹沢VCではちょうど式典の真っ最中。この後の道中も、消防や警察・救助関係の制服を着た方々を多々見かけた。
まずはキャンプ場の敷地を抜け、東沢沿いのショートカット路を進む。渡渉点が2箇所ほど増えるが、水量もさほどではなかったため大過なく越えることが出来た。
2023年05月21日 08:56撮影 by  ASUS_I002D, ASUS
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5/21 8:56
まずはキャンプ場の敷地を抜け、東沢沿いのショートカット路を進む。渡渉点が2箇所ほど増えるが、水量もさほどではなかったため大過なく越えることが出来た。
ツツジ新道に合流すると、ほどなく崩壊地にさしかかった。とはいえロープが渡してあって特に不安感はなく、この後も山頂までよく整備された一般ルートが続いていた。
2023年05月21日 09:26撮影 by  ASUS_I002D, ASUS
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5/21 9:26
ツツジ新道に合流すると、ほどなく崩壊地にさしかかった。とはいえロープが渡してあって特に不安感はなく、この後も山頂までよく整備された一般ルートが続いていた。
白い河原が眩しいゴーラ沢を渡り切って出合部を見渡す。道は右奥の森蔭から出てきて、くの字を描くように2回渡渉する。このまま振り返れば尾根への取り付き口が待っている。
2023年05月21日 09:40撮影 by  ASUS_I002D, ASUS
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5/21 9:40
白い河原が眩しいゴーラ沢を渡り切って出合部を見渡す。道は右奥の森蔭から出てきて、くの字を描くように2回渡渉する。このまま振り返れば尾根への取り付き口が待っている。
お待ちかねのツツジラッシュは、トウゴクミツバから口火を切るようだ。標高を上げるに従って、見上げる行く手は新緑の明るさから花の鮮やかさに切り替わってきた。
2023年05月21日 10:51撮影 by  ASUS_I002D, ASUS
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5/21 10:51
お待ちかねのツツジラッシュは、トウゴクミツバから口火を切るようだ。標高を上げるに従って、見上げる行く手は新緑の明るさから花の鮮やかさに切り替わってきた。
一本調子の登り行程にどこかで一息入れたくなる頃合いだが、休めそうなポイントは既に満席。さらに後からも続々とやってくるようで、結局だらだらと進み続けることに。
2023年05月21日 10:56撮影 by  ASUS_I002D, ASUS
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5/21 10:56
一本調子の登り行程にどこかで一息入れたくなる頃合いだが、休めそうなポイントは既に満席。さらに後からも続々とやってくるようで、結局だらだらと進み続けることに。
石棚山稜からのコースを合わせる辺りで、シロヤシオの花も完全に咲き揃った。下向きに傾いだ花頭は見上げれば空から降る流星のごとく、見下ろせば林間を走る渓流のごとし。
2023年05月21日 11:13撮影 by  ASUS_I002D, ASUS
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5/21 11:13
石棚山稜からのコースを合わせる辺りで、シロヤシオの花も完全に咲き揃った。下向きに傾いだ花頭は見上げれば空から降る流星のごとく、見下ろせば林間を走る渓流のごとし。
頭上のシロヤシオと足元のバイケイソウに挟まれた木道を辿ると、頂上はもうすぐ。徐々に足を止める人も増え所々で渋滞も起こっていたが、それを厭うのも野暮というくらいに圧巻の花付き具合だった。
2023年05月21日 11:28撮影 by  ASUS_I002D, ASUS
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5/21 11:28
頭上のシロヤシオと足元のバイケイソウに挟まれた木道を辿ると、頂上はもうすぐ。徐々に足を止める人も増え所々で渋滞も起こっていたが、それを厭うのも野暮というくらいに圧巻の花付き具合だった。
檜洞丸山頂に到着。1kmの標高差をこなした直後にしては、周りの人々の表情が皆華やいで見えるのは、当たり年と評判のベストシーズンに立ち会えたという満足感からだろうか。
2023年05月21日 12:10撮影 by  ASUS_I002D, ASUS
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5/21 12:10
檜洞丸山頂に到着。1kmの標高差をこなした直後にしては、周りの人々の表情が皆華やいで見えるのは、当たり年と評判のベストシーズンに立ち会えたという満足感からだろうか。
山頂を後にして、続く稜線を這い上がる雲の只中に突っ込んでゆく。踏み出す一瞬、脳裏に青空の下のパノラマがフラッシュバックして、正直ここだけは花よりも団子よりも?太陽が欲しい、と贅沢にも思ってしまった。
2023年05月21日 12:20撮影 by  ASUS_I002D, ASUS
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5/21 12:20
山頂を後にして、続く稜線を這い上がる雲の只中に突っ込んでゆく。踏み出す一瞬、脳裏に青空の下のパノラマがフラッシュバックして、正直ここだけは花よりも団子よりも?太陽が欲しい、と贅沢にも思ってしまった。
鈴成りに連なる白い花弁も薄い靄に包まれ出し、なんだか輪郭の不確かな淡い幻のような光景になった。ただ五葉の赤い縁取りの部分だけが、脈打つような生命力を感じさせる。
2023年05月21日 12:25撮影 by  ASUS_I002D, ASUS
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5/21 12:25
鈴成りに連なる白い花弁も薄い靄に包まれ出し、なんだか輪郭の不確かな淡い幻のような光景になった。ただ五葉の赤い縁取りの部分だけが、脈打つような生命力を感じさせる。
日差しを閉ざされた世界はすっかりモノクロームの趣き。ふと季節外れの雪が枝に降り積もったようにも見えて、唐突に高杉晋作の逸話など思い出す。おもしろきこともなき山もおもしろく…。
2023年05月21日 12:37撮影 by  ASUS_I002D, ASUS
2
5/21 12:37
日差しを閉ざされた世界はすっかりモノクロームの趣き。ふと季節外れの雪が枝に降り積もったようにも見えて、唐突に高杉晋作の逸話など思い出す。おもしろきこともなき山もおもしろく…。
ツツジ新道と比べると、手強い傾斜と岩場が目立つ尾根筋の道。花の勢いは衰えることはないが、こちらの方はより懸命に咲いている感じで誇るところなく儚げに映る。
2023年05月21日 12:41撮影 by  ASUS_I002D, ASUS
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5/21 12:41
ツツジ新道と比べると、手強い傾斜と岩場が目立つ尾根筋の道。花の勢いは衰えることはないが、こちらの方はより懸命に咲いている感じで誇るところなく儚げに映る。
隣のピークすら見えなくなるほど深まった霧の中を吸い込まれるように下る。この先誰も知らない異界に迷い込んだとしても不思議じゃないような、物狂おしい心地になってきた。
2023年05月21日 13:03撮影 by  ASUS_I002D, ASUS
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5/21 13:03
隣のピークすら見えなくなるほど深まった霧の中を吸い込まれるように下る。この先誰も知らない異界に迷い込んだとしても不思議じゃないような、物狂おしい心地になってきた。
若葉の頃の面影をほんのり残しているアセビは、湿度の高さについにツツジの色が溶け出して染まったかと思えるような色合い加減。
2023年05月21日 13:04撮影 by  ASUS_I002D, ASUS
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5/21 13:04
若葉の頃の面影をほんのり残しているアセビは、湿度の高さについにツツジの色が溶け出して染まったかと思えるような色合い加減。
急降下を経るたび落花が目立ち始めて、シロヤシオとはそろそろお別れの気配。またいつか会おうと振る約束のハンカチのように、咲き残りの花たちが一斉に風に揺れる。
2023年05月21日 13:19撮影 by  ASUS_I002D, ASUS
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5/21 13:19
急降下を経るたび落花が目立ち始めて、シロヤシオとはそろそろお別れの気配。またいつか会おうと振る約束のハンカチのように、咲き残りの花たちが一斉に風に揺れる。
往路と同じくミツバツツジの方はもう少し付き合いが良いようで、鎖場の辺りまでも道行く人を見守ってくれる。もっとも降りている最中は足元に必死で、あまり構ってはあげられないのだが。
2023年05月21日 13:39撮影 by  ASUS_I002D, ASUS
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5/21 13:39
往路と同じくミツバツツジの方はもう少し付き合いが良いようで、鎖場の辺りまでも道行く人を見守ってくれる。もっとも降りている最中は足元に必死で、あまり構ってはあげられないのだが。
眼の前に広がる白一色の空を、木々の緑が追い越すようになってきた辺りで再びの崩壊点。きっと朝の式典に参加していた方々が拓いてくれたのだろう、左側の迂回路で回避出来る。
2023年05月21日 14:24撮影 by  ASUS_I002D, ASUS
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5/21 14:24
眼の前に広がる白一色の空を、木々の緑が追い越すようになってきた辺りで再びの崩壊点。きっと朝の式典に参加していた方々が拓いてくれたのだろう、左側の迂回路で回避出来る。
犬越路の避難小屋で一服してから、用木沢に向かって下山の途に付く。深く切れ込むV字谷の斜面をへつってゆくと、耳鳴りのような川音が徐々に近付いてきて自分の心拍音を追い越してゆく。
2023年05月21日 14:56撮影 by  ASUS_I002D, ASUS
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5/21 14:56
犬越路の避難小屋で一服してから、用木沢に向かって下山の途に付く。深く切れ込むV字谷の斜面をへつってゆくと、耳鳴りのような川音が徐々に近付いてきて自分の心拍音を追い越してゆく。
いくつかの立派な桟道や木橋を渡って、沢と同じ位置まで降りてきた。さすがにユーシンブルーとまではいかないが、足元を洗う瀬は清く覗き込んだ淵の色もけっこう青かった。
2023年05月21日 15:22撮影 by  ASUS_I002D, ASUS
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5/21 15:22
いくつかの立派な桟道や木橋を渡って、沢と同じ位置まで降りてきた。さすがにユーシンブルーとまではいかないが、足元を洗う瀬は清く覗き込んだ淵の色もけっこう青かった。
用木沢の渡渉点は都合3箇所。ここまで無難にこなしてきたところだが、最後の最後で足を落してしまい濡れた靴を引きずって帰る羽目に…自分もまだまだ青かった。お疲れさまでした。
2023年05月21日 15:23撮影 by  ASUS_I002D, ASUS
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5/21 15:23
用木沢の渡渉点は都合3箇所。ここまで無難にこなしてきたところだが、最後の最後で足を落してしまい濡れた靴を引きずって帰る羽目に…自分もまだまだ青かった。お疲れさまでした。
撮影機器:

感想

混雑する条件が揃いすぎていたので、当日の朝まで出かけるかどうか迷っていたのですが・・・今年のシロヤシオは10年に1度の当たり年!との巷の声に尻を叩かれるように、ちょうど満開期を迎えているという檜洞丸を目指してみることにしました。
やはり超満員となったバスの中では己の判断を呪っていたのですが、いざ花の下に立ってみれば確かに見事な咲きっぷりで、すっかり憂さを晴らすことが出来ました。やや天候に恵まれないところがあったのは残念ですが、白靄に烟る山の姿も幻想的でなかなか悪くないものです。
ただ次があるなら展望のリベンジを兼ねて、今度は晴天の時を狙いたいですね。きっと檜洞丸は仮に花がなくとも、充分に登り甲斐のある山だと思いました。

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