鋸岳(釜無川ゲートから)◆自らの脚で奥深さを知る◆
- GPS
- 10:50
- 距離
- 29.5km
- 登り
- 2,483m
- 下り
- 2,482m
コースタイム
- 山行
- 9:42
- 休憩
- 1:04
- 合計
- 10:46
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
「石灰で車が真っ白になる」とレコで読んでいましたが、今日は休日で工事車両の通行がなかったのか、その被害はありませんでした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■ゲート ↔ ログハウス 9.5kmの林道歩きですが、一部が崩落しています。往路では河原へ下りたあと、対岸へ渡ったりして(ピンテはあり)進んだのですが、行き過ぎてしまい危険な土手をよじ登りました。復路ではトラロープのかかった斜面を下りて、(下り方向で)左岸のみ歩きました。 ■ログハウス ↔ 横岳峠 前半はガラガラに崩れた河原を歩きますが、とにかく歩きにくい&コースがわかりにくいです。その後林の中へ入ると、峠まで一気に標高を上げていく急登です。 ■横岳峠 ↔ 三角点ピーク 林の中の急登が続きます。倒木もところどころに。林を抜けると足元は崩れやすいガレです。 ■三角点ピーク ↔ 第一高点(鋸岳) 三角点ピークからは一旦標高を落とし、その後は崩落気味の稜線縁や岩場を進みます。狭い岩場や下りでは滑落注意が必要です。 ■第一高点 ↔ 鹿窓 小ギャップ両サイドに付けられたクサリはともに長いです(特に鹿窓側)。クサリ昇降の経験はもちろん、足置き位置を読めるスキルやボディバランスが必要になります。 |
写真
感想
百高山2巡目「鋸岳」
【回想】
鋸岳には過去3回挑戦(いずれも甲斐駒ヶ岳〜第二高点経由)。初回は準備不足と経験不足、2回目はルートファインディングのスキルが足らずにいずれも敗退した。
3回目は2021年6月、やはり甲斐駒ヶ岳からつなぐ形で第二高点、そして大ギャップを越えて鹿窓ルンゼへ。ところがこのルンゼが冬季〜春のあいだに岩盤崩落を起こしていた。大ギャップから進んだ先、「イヤな感じ」はしたものの、そのまま岩盤へ入り込んでしまった。崩落した岩盤は砂が浮いたような(=滑りやすい)危険極まりない状態。しばし固まったまま、「無理だ、今回も敗退にしよう」と思ったものの取り付きに戻れず(足元が滑ったらそのまま滑落)。しばらく動けないままじっとしていたが、結局時間をかけて左上の草付きに逃げ、その流れで第一高点も踏んだ。帰路は同じ道は戻れないと悩んでいたところ、上部にピンクテープを見つけ、大ギャップに出ることができた。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3248621.html
あまりに強烈な印象のある鋸岳。百高山2巡目はできるだけ季節やルートを変えて、と考えているので今回は釜無川ゲートから向かってみました。
諏訪市民からすると「地元」と言ってよいくらいの釜無川、3時半に着くと駐車スペースにはすでに4台の車がありました。600mほど進んで、工事用ゲートからスタート。10km近い林道は基本的には歩きやすい舗装路または砂利道です。ただし崩落箇所がいくつかあり、これを避ける迂回や河原に降りたりします。途中走ったりもしながら、ほぼ2時間でログハウスに到着。
ここからが「山歩き」になります。しばらく林の中を進むとその後は河原を進みます。脇に流れる川を渡渉するとゴロゴロした石だらけになり、さらに進むと足元はガレガレです。ここを越えて林に入ると一気に急登に、横岳峠までひたすら登ります。
横岳峠から先はわずかになだらかな尾根歩きがあるものの、やはり急登の連続。グングン標高が上がっていくので林の植生はシラカバ〜苔〜シラビソへと変化していきます。
林が切れたところで鋸岳(第一高点)が見えました。その時点では「もう少し」と思いましたが、ここからは簡単ではありませんでした。三角点ピークから一気に標高を下げ、その後は岩場や崩落の縁などを進みます。いくつものアップダウンを経て、いくつかのニセピークに騙され、そして2年ぶりの第一高点に着きました。
途中でペースが一緒になり、いろいろ話しながら歩かせていただいたソロ男性さん(ヤマレコユーザーのmarsamaさん)が、「鹿窓まで行ってみたい」とのことでご一緒することに。岩に空いた窓を見下ろすと、2年前の記憶が一気に押し寄せてきました。
第一高点に戻ると4人組の女性パーティさんが到着、中のお一人がこの登頂で山梨百名山達成とのことで、山頂はお祝いムードに。天気もよく、和やかな時間が流れました。
山行全体30kmのうち、アプローチの林道が往復で約20kmというルート。
釜無川ゲートは「地元」の意識でしたが、そこから10km進んだ先、そして急登を登り上げた先は奥深いところでした。そこは地元・富士見町のセカイではなく、完全に南アルプスのセカイでした。
コメント
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ところどころで離れたものの、振り返ってみればほとんど一緒に行動させていただきましたね。鹿窓は「連れてって」なんて大したことは何もしていませんが、見られて&潜れてよかったですね。
東京からわざわざ来られて、今日は本当にいい日でしたね こちらこそ、またどこかの山で行き会えましたらよろしくお願いします。
復路の最後に颯爽と走り抜けていったmarsamaさんの自転車・・・私も折り畳み自転車ほしいなぁと思ってしまいました
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