乾徳山 旗立岩中央稜&第一岩稜 (トラバースルート)
- GPS
- 11:17
- 距離
- 7.6km
- 登り
- 780m
- 下り
- 764m
コースタイム
- 山行
- 10:22
- 休憩
- 0:53
- 合計
- 11:15
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
往路 ・高原ヒュッテより先のなだらかな道が、木の根の多さや地形的に、足元だけを見ていると登山道を見失ってしまう可能性があると感じた。ピンクテープを頼りに進むべき。逆に下山路として使う分には大丈夫そう。 取付きまでのトラバース ・Co1920mで登山道から逸れて小尾根を2つ超えるトラバース。30分弱。踏み跡はほぼなしなので地形図を見ながら。 ・最初の尾根には比較的新しい青いフィックスロープがかかっている、が、尾根の向こう側にかかっているのでそれを目印にするのは出来ない。そこから岩稜沿いをトラバースしていく。 ・2つ目の尾根は尾根先に小さな眺望あり。そこから少し降りると旗立岩取付きにつく。取付き手前にはピンクテープがあるのでそれを目印にできる。 登攀 ・旗立岩及び第一岩稜ともに、登攀目的の別PTはいなかった。もっと混んでいるのを覚悟していたが、拍子抜けだった。 登攀(旗立岩中央稜 3P) ・2人組2PTにて。設定は4Pだが、最後の3,4Pを繋いで3Pとして登った。初級者をフォローとして全てリードは同じ。 ・1P目(5.6?7?)のハング周辺が核心。足をしっかり見つけて使えると楽だが、上半身で引き付けて力で登ってしまうこともできる。残置ハーケンが大量にあるが、カムも数本あると安心。 ・2P目以降は-ぐらいで非常に簡単。残置ハーケンはあまりなくなるので岩角などで中間支点を作りながら。設定の3P終了点には非常にきれいなペツルのボルトがある。 登攀(第一岩稜 1P) ・4人組1PTにて。中間の2人はタイブロックとマイクロトラクションで確保。 ・一番突き出しているリッジを繋いで登った。体感は慶度で非常に簡単。残置ハーケンが多くNPを使うことはなかった。終了点は鳳岩にかかっている鎖の支点を利用。 下山 ・去年の同時期にきた時は鹿が多かったが、今回は一匹も見なかった……。 ・終盤のつづら折りになっている登山道はショートカットできる踏み跡が多くそれを使うと少し早く降りられる。 |
その他周辺情報 | ラストコンビニ: セブンイレブン 甲州熊野橋西店 下山後: やまなしフルーツ温泉ぷくぷく、チャイナキッチン彩華(東山梨) |
写真
装備
個人装備 |
防寒着
雨具
昼食x1
行動食x5
非常食
飲料/ハイドレーション
地図/地形図/コンパス
計画書
笛
ヘッドランプ
予備電池/モバイルバッテリー
ファーストエイドキット/常備薬/日焼け止め
保険証
スマホ/時計
サングラス
タオル
クライミングシューズ
ハーネス
ヘルメット
腰付チョーク
確保機
環付カラビナ
セルフビレイコード(PAS)
ビレイグローブ
スリング
アッセンダー/フリクションコード
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共同装備 |
シングルロープ(60m×2)
ガイドロープ(ケブラー5.5mm20m)
クイックドロー
カム(#0.3〜#2)
スリング
プーリー
マイクロトラクション
特小無線機(x3)
ナイフ
ツェルト
トレッキングポール
|
感想
去年は諸般の事情で登らなかった第一岩稜を倒しに&リードチャレンジ&アルパインデビューと目的がもりだくさんの乾徳山へ。
先週やった山トレの効果か、山行全体を通して終始体力的、技術的な余裕をもって初心者のフォローができたと感じている。
登攀パートでは今回始めてのアルパインとなる初心者とぼくの二人のパーティで、きちんと登れるか心配していたがサクサク登れたようで何より。
残念ながらガスで富士山までは見えなかったが、切り立ったリッジから甲府盆地を広く見渡せる展望があり、アルパインの醍醐味といえる体験ができた。
その中でも反省点や、ジムトレーニングとの関連性を感じてもらえたようなので初心者のアルパインデビューとしては満点だと思う。
一方でリードチャレンジは結果として失敗してしまったものの、どういった場所を怖いと思うのか等、できなかったことへの解像度を上げる努力をしている点で十分に有意義だったと思う。
当初立てていた計画は大幅に超過してしまったものの、想定していた工程をすべて完了でき、安全に下山することができ、総合的に良い山行だったと感じている。
個人的にも第一岩稜を登攀でき、乾徳山を一定やりきったなという感。
夏山シーズンは始まったばかりだし、今後の展望も見えるよい試金石となった。
というわけでお疲れ様でした!またいきましょう!
ほぼ1年振りにやってきました、乾徳山マルチピッチ。前回は第一岩稜を登らなかったのでそれが宿題になっていた。
去年: https://yamare.co/4366298
今回は、去年から沢を始めてそろそろリードやっていかないとという初級者と、今年からクライミングを始めたばかりの初心者を2人連れての本ちゃん山行。
一番有名なルートである懸垂下降して旗立岩に取り付くルートは、前回なんかちょっと登山感が薄いというか、何やってるんだろうこれ…となっていて、今回はたまたまヤマレコで見つけたトラバースして行くルートでいくことにした。
参考記録: https://yamare.co/4834694
狙い通りでこちらのほうがピストンにならない+山頂に向けて登っていく登山感が強く、「僕らはこの道しか知らないから」とみんなで笑いながらの非常に楽しい山行となった!
今回は初級者に初めてのアルパインリードデビューをしてもらう計画で、バックアップを綿密にした登攀計画を立てていたが、1P目出だしで高所恐怖症を発動してしまい、早めに敗退したので、結果的には僕が旗立岩及び第一岩稜全てのリードをした。リードで登ったことはなかったので、非常に楽しく満足感あるものになった。
全てのパートで登攀自体は足がちゃんと使えれば非常に簡単なので、ランニングを全然とらずにガシガシ登れてしまう(ビレイヤーに心配される)。
体力面で心配だった初心者も、想像以上に登攀パートがすんなり登れていたのと、なんとか体力ギリギリ限界ちょうどぐらいで山行終了してもらえたようで良かった。晩飯食べながら「インドアでクライミング練習する意味がちょっとわかってきた」という嬉しい感想をもらえたのが良かった。
理想的な計画よりは時間がだいぶ押した(そもそも山行開始時間から遅れている)が、結果的に18:50の日の入りに間に合えばOKとしていたバッファ内ピッタリで山行できてよかった。
終始安全に山行できたと思うし、全員がベストパフォーマンスを発揮できたと思います、おつかれさまでした!
昨日は自分の初マルチリードデビューになるはずでしたが、スタート時点で岩場の高さに恐怖心がありつつ我慢したものの、1PT目スタートして割とすぐ足がすくんでしまって思考停止。
クライムダウンで戻り、ビレイしてくれていたパートナーと交代してもらってフォローで山頂まで登りました。
クライミングを始めて5年ほどですが、最初はジムの天井の高さも怖かったのが通うにつれて慣れていき、最近は外岩のスポーツルートでもリードができるようになってはいますが、景色が違うと怖さが再発してしまう。難しいものです。
支点や岩への信頼感とか慣れとかが足りないのもそうだし、何より自分を一番信用していないので恐怖心が拭えないんだろうなと思いました。
今回は2パーティでメンバーにサポートバッチリな状態でリードできるように計画を立ててもらっていたのですが、何もできず申し訳ないです。
リベンジできるように高所に慣れて頑張ります。
たくさんサポートしていただきありがとうございました。
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