記録ID: 55873
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雪山ハイキング
奥多摩・高尾
酉谷山
2010年01月23日(土) [日帰り]
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- GPS
- 06:59
- 距離
- 10.6km
- 登り
- 981m
- 下り
- 961m
コースタイム
6:00自宅→日原鍾乳洞→7:40小川谷林道終点、登山道入口→8:01三又→9:01旧酉谷小屋→9:54酉谷山避難小屋10:18→10:36酉谷山頂上10:45→11:00西側へ下山長沢背稜に合流→11:21酉谷山避難小屋(昼食)12:25→12:40日向沢の頭→13:24七跳尾根/ゴンバ尾根分岐→ゴンバ尾根下山→14:17犬麦谷林道→14:27小川谷林道終点
天候 | 晴れ、午後3時から曇り、雪が降り始める |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年01月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
酉谷山は標高1718.3mで長沢背稜のほぼ中央部に位置しており、天目山(中国セッコウ省の山名からきている)とも呼ばれているが同じ長沢背稜にあるミツドッケも天目山と呼ばれている。これは昔、埼玉側(名栗村?)の人達がこの2つの山を混同して同じ山だと思っていたからだそうである、ミツドッケの長沢背稜の東に「日向沢ノ峰」(1356m)があるが、酉谷山のすぐ東の尾根隣ピークにも「日向沢の頭」(1702m)があり長沢背稜の東側半分をすべて天目山と呼んでいたのではないか・・・かなりあいまいだったと思われる。 長沢背稜へはいつも名栗の有馬ダム奥の埼玉側から日向沢ノ峰経由で登るが、冬に往復縦走だと七跳山までが限界であり、今回はどうしても酉谷山に登りたくて自宅から成木-奥多摩-日原-小川谷林道終点まで約2時間かけて車で来ての登山となった。 林道の雪はほとんど消えていたが両側の岩は芸術品のようにツララが張り付いていた。 酉谷山登山道から入り数十メータ行ったところで道が崩れており足場が悪く左に谷底を見ながらのトラバースとなっていた。ゆるいアップダウンを繰り返しながら登っていくと視界が広がり三叉の川の合流点に着きここに架けられていた木の橋を渡ってから旧酉谷小屋まではハイキング気分の快適な登山道であった。 旧酉谷小屋から酉谷山避難小屋までは水無しの沢沿いの急坂登山となり、「やはり長沢背稜に楽に登れるルートってないんだなぁ〜」と実感した。 酉谷山避難小屋はがけ崩れで昨年より使用禁止となっていたが、1月始めより使用できるように小屋の下の崖がしっかり補強されて、中も綺麗に改修されていた。 小屋の中には毛布やマットなどが上の棚に置かれており、鍋や傘、スリッパまであり、もし泊まる場合は助かるだろうと思った。 小屋の入り口に掛けられていた温度計は午前11頃で-3度を示していた。 とりあえず小屋を後にして左に上って行くと「酉谷小屋海抜1570m」と書かれた木の標識(ここが酉谷峠?)からいよいよ酉谷山への尾根に入った。 小屋までの登山道にはほとんど雪が無かったのにここからは真っ白な雪面となっており人が通った踏痕もなく鹿の足跡らしきものがついているだけであった。 この季節、誰も来ないのかと・・・ (今回の登山では一人とも出会わなかった) 10〜15cmの雪道は問題なく登れたが岩場は凍っており登山靴では滑ってしまい、何回か転んでしまった。(危ない所は数箇所でアイゼンを使うほどでもない) 幸い頂上まではそれほど急な坂が無く事なきを得た。 頂上は南側が開けて展望が良いが北側(秩父の町)は林の木でほとんど見れない頂上であったがとりあえず1718.3mまで登ってきた達成感で嬉しかった。 頂上から今登って来た道は危ないので、反対の西側から降りて長沢背稜の尾根道に下りた。こちらは多少雪もあったが凍っている所もなく安全に降りることができ、そこから長沢尾根道を通って避難小屋までもどり昼食にした。 歩いている時は天気も良くそれほど寒いと思わなかったが小屋の中で10分ほど休んでいると流石に寒くなってきたので小屋の毛布を敷いて座り、お湯を沸かして暖かいコンソメスープとコーヒーを作り食事をした。やはり火は暖かい・・・ 食事を終え小屋の周りを探索。先月まで崖崩れで使用禁止だった小屋下の崖もしっかり補強され小屋の土台のコンクリートもしっかりしていて安心感のある小屋となっていた。 水場を見に行くと、水がチョロチョロ出ていたがコップ一杯の水を貯めるのに10分ほどかかりそうなくらい水量が少なかった。綺麗な小屋で休ませてもらったので水場の周りの草取りとトイのコケ取りをして綺麗に掃除をして御礼をしてきた。 後は尾根道をゆっくり七跳山下のゴンバ尾根分岐(標識は七跳尾根と矢印で書かれていた)まで歩き、そこから下山して行った。 数百メータほど尾根を下ると急坂の杉林をS字状(Z字状?)に降りる道となり最初は道沿いに歩いたがショートカットして直線ですべるように竹薮の急坂を降りて行き登山道に出てはまた竹薮に入りショートカットで降りているうちに調子に乗りすぎて気が付くともう登山道から外れており道を見失い、とりあえず地図とコンパスで位置を確認し右側のゴンバ尾根まで登り返したが道らしきものが見つけられずそのまま尾根を下って行った。登山道はこの尾根から左側にあるはずと判っていたが道が見つからないのでやむなく段々急坂になってくる山尾根を降りて行った。右側は酉谷沢まで落ちて行きそうな急斜面(いきつく先はたぶん絶壁)左側はなんとか降りられそうな杉林の急坂(たぶん先は犬麦谷林道におりるだろう)で迷わず左側の急斜面を降りなんとか林道まですべり下りた。 降りたところは酉谷山登山道と七跳山登山道入り口のほぼ中間の犬麦谷林道にでた。チョット冷や汗もんであったが3時前に無事帰ることができた。車に戻り走り始めたら空が曇ってきて雪もチラチラと降ってきた。満足感とともに帰宅した。 |
写真
撮影機器:
感想
少し寒かったが天気も良く、酉谷山避難小屋も非常に綺麗で気持ちよく登山できました。
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コメント
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lizhijp さんへ。
まず林道を登山道の取り付きまで、車で登れたのが意外でした。日原鍾乳洞の少し先に車止めのチェーンが、以前はあったと思います。
雪が降ったといっても、最近はやはり暖冬なんですね。
鍾乳洞から往復になると、相当時間がかかるコースですよね。
雪はかなり積ることがあり、スキーを使ってたどったこともあるルートです。
ここが積雪があると、上部も沢沿いの登山道(急斜面のトラバース)は使えず、この山にはゴンパ尾根が最良のルートになると思います。
避難小屋下の最後のツメは、斜度もそこそこあり、ここも雪が閉まっていると怖いところと思います。何しろ、シカの食害で笹さえ、少なくなった、源頭ですから。
ここもアイゼン不要なくらいの条件だったんですね。
ゴンパ尾根の下部は、ある程度見通しも利く条件だったのと、地形の判断がドンピシャでしたね。
大事なところで冷静な判断力。お見事でした。
このルートは、長沢背稜の山々にあがるうちでも、1年を通して一番人気のない、東京都側のルートと思います。
山名については、私のところに古いガイドブックがあるので、今度調べてみますね。
tanigawaさんへ
そうだったんですか、このルートは一番人気のないルートでしたか。地図を見て日帰りでいけるルートを調べた結果このルートが最短だったのでここから登ろうと思っただけです。
もし鍾乳洞から先に車で行けなかったら日帰りは無理だったでしょうし、もし最初の三又までのトラバースの道が雪だったらたぶん恐くて
天目山の山の名前の由来などは私がそう思っているだけで本当のことは判っていません、もし昔のガイドブックなどでなにか情報がありましたら教えてください。
先週、もう一つの天目山である三つドッケに登ってきましたのでその山行記録をこれから書き始めます。
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