櫛形山
- GPS
- --:--
- 距離
- 11.7km
- 登り
- 936m
- 下り
- 923m
天候 | 晴れ。上は曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
見晴らし台駐車場6:50〜アヤメ平8:31/8:45〜櫛形山10:05/10:30〜櫛形山(奥仙重)10:42/10:55〜ほこら小屋11:40/11:55〜林道12:33/12:45〜見晴らし台駐車場13:19
八ヶ岳山麓から中央道で帰る際に目について気になる山が三つある。櫛形山、毛無山、釈迦ヶ岳だが、今回は櫛形山が目標である。
前夜は甘利山の椹池キャンプ場で幕営、山裾を走り、再び林道ドライブ。すれ違い困難な道幅もあり、ヒヤヒヤしながらようやく見晴らし台に到着した。靄がかかり展望はない。山道に入ると、間もなく分岐となり、左のトラバースコースを採る。尾根の南面斜面をひたすら同じような斜度で巻き登っていく道だ。単調だが登りやすく、明るい広葉樹林の中は蝉の鳴き声に満ちている。前日の疲れで脚が重くなってきた頃、左に源頭の雰囲気が出てきて辺りはカラマツ林に変わり、ほどなくアヤメ平の標識に着く。柵に囲まれた草原には小さな白い花とキンポウゲがパラパラで、アヤメは葉は見られるが咲く気配もない。がっかりだが、青空を背景に雰囲気は良い所だ。
櫛形山に向かい樹林に入ると、そこここにカラマツの巨木が「あがりこ」の形で聳えており、人為的なものなのか興味深い。すぐ分岐があり、左の「原生林コース」の表記に心惹かれるが、予定どおり右の裸山コースに踏み入る。カラマツの疎林をゆくプロムナードコースだ。目の前に裸山の盛り上がりが現れると、左斜面が柵に囲まれたアヤメ保護地になっており、時計回りに登ると、ちょうど咲き始めでまとまった数の花が開いていた。アヤメ平と随分時期がずれているのが不思議だ。裸山の頂上からは北岳方面が開けているが、山腹しか見えなかった。
来た甲斐があったと満足してさらに櫛形山に向かう。美しい森の中を行く穏やかな道は楽しいが、林床が異様にさっぱりしているのが気になる。白い花を散りばめたバラボタン平の草原から登りになり、あっけなく「櫛形山」の標識のある頂上に着いた。頂上は二つあると記録で読んだのが頭の隅に残っていたが、標示板の標高が地図の標高と同じなので、ここが頂上なのだろうと思い、しばらく休憩してコーヒーなど飲む。樹林に囲まれた渋い場所だ。しかしどうも地形から腑に落ちないのでスマホのヤマレコを起動したところ、やはり三角点はひとつ先のピークと分かり、踏みに行く。尾根道の一隅のような素っ気ない頂上だった。何とも分かりにくいことだ。指導員の腕章を巻いた方が通りかかり、林床がさっぱりしているのは鹿の食害であること、いままで食べなかったシダをこの頃は食べるようになったという話を聞く。
さて下山だ。静かな道を戻れば、樹林の上を霧が流れていく。バラボタン平からしばらくはなだらかな下りを、おそらく二度と来ることはなかろう左右の森を眺めながら歩く。傾斜が増すと、唐突に小屋の屋根が見える。沢の音が心地よい。分岐の周辺は気持ち良い草原になっている。(道標に「キャンプ場を経て」と書かれたものがあり、麓の県民の森のこととすると辻褄が合わないと不審に思っていたが、ここのことではないか。確かにキャンプしたくなるような場所だ。)疲れた脚を休め、最後の下りに入る。急な尾根をからみながらジグザグに降りて行くと、次第にセミの鳴き声が戻ってくる。車道に降り立ち、30分ほど余韻を味わいながら歩けば出発点に辿り着いた。
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