快晴に恵まれた鋸岳
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- GPS
- 64:00
- 距離
- 17.1km
- 登り
- 1,785m
- 下り
- 1,826m
コースタイム
- 山行
- 9:20
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 10:30
- 山行
- 4:10
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 4:20
天候 | 快晴のち雪 |
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過去天気図(気象庁) | 2014年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
大ギャップの下降点を最初に見つけた山梨県側の捨て縄がたくさんかかっている生木にとってしまい50mザイルで1度に下降できず、途中支点を取り直して、2度の懸垂下降をしてしまった。 |
その他周辺情報 | 高遠のさくらの湯が最高です。 |
写真
装備
備考 | ワカン・バイルは持っていたけど使わず |
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感想
28日早朝快晴
当初の計画では2泊3日の鋸〜甲斐駒ケ岳縦走、初日は角兵衛沢のコルで幕営の予定だったが、翌日から天気が崩れるという予報のため、核心の鋸岳を28日中に抜けることを決意して、戸台を4時50分に出発。冬期に一日で中ノ川越まで行った記録はネットではみつけられなかったけど、今回はメンバーの足並みがそろっているので、雪さえ問題なければいけるはず。
角兵衛沢出合まではヘッドライト行動で2時間。7時前から明るくなったので、ここでヘッドライトをしまって角兵衛沢へ。徒渉ポイントは探せば問題ないが、メンバーの一人が岩で足を滑らせて戸台川にドボン。かわいそうに。
角兵衛沢は赤テープとトレースがついており間違えようがない。雪も少なめでしまっており、キックステップとダブルストックでコルまで登ったが、樹林帯が切れてからは、アイゼン、ピッケル、ヘルメット装着が基本だと思う。約4時間の登りで疲れました。
角兵衛沢のコルは例年より雪が少なく、2〜3人用テント一張りがやっとの状況。角兵衛沢から強風の吹きあげに耐えながら2人組の先行パーティ(3時半に出発したそうです)がテントを張ろうか悩んでいらっしゃいました。テントを張る場所がないので、どっちにしろ進むしかない。身を隠すところもなく、強風と寒さに耐えながらアイゼンとハーネスを装着。2人組も行動を決意し一緒に鋸岳へ。
第一高点では、雲一つない快晴を楽しめました。最高ですね。
第一高点から小ギャップへの下りは、雪が少なかったのでザイルを使わず、鎖で下降。メンバーの一人がハンガロンで下ろうとしたら手が滑って危なく、ハンガロンを下降途中で外していました。壁が立っているし全装備で体が振られるから、素直にザイルを出した方が良いかも。小ギャップの登りかえしは、残置の鎖とロープで十分だけど、雪が少なめでちょっとビビりました。痩せ尾根をまたいで鹿窓から尾根伝いに第3高点へ13時着。快晴過ぎて、第2高点と甲斐駒ケ岳がめちゃくちゃ近くに見えたので、このまま6合目石室まで行けるのではないかと錯覚していしまう。
ところが、大ギャップの下降点で、山梨県側に懸垂下降点をとってしまい、50mザイルで2度懸垂下降する羽目になってしまった。山梨県側からの大ギャップへの登りかえしも吹き溜まりの胸までラッセルできつく、時間と体力を無駄に消耗してしまった。正解は長野県側にもっとトラバースしてから懸垂するらしい。
大ギャップからの信州川への下りは雪が少なく、滑落と落石に注意しながら慎重に下った。ガリーを登りかえせば第2高点へ。
第2高点から眺める甲斐駒ケ岳は雄大で、すばらしかった。明日の昼前には山頂に立てるかなと思いつつ、中ノ川越へ下降。中ノ越川では戸台川からの吹き上げが凄いので、山梨県側の吹き溜まりを整地して幕営。これが正解でした。稜線にテントを張った2人組は強風のため寝れなかったそうです。
29日は雪。視界は悪くなく、甲斐駒から北沢峠までは問題なく行けただろうけど、メンバーの一人が下痢嘔吐で体調を崩したため下山を決意。冬山ではエネルギー不足は命とりです。風の影響はなかったけど、吹き溜まった雪にテントが押さえつけられて寒かったらしい。
降雪直後の熊穴沢は雪崩で危ないとの話はよく聞いていたが、前日の偵察では雪が少なくて岩も露出しており、斜面上部は風で飛ばされて10cm程度しか積もっていないので、雪崩の危険はないと判断し、雪の中下山しました。しかし、ふわふわの新雪に隠れた岩に足をとられて何度転んだことか。下痢嘔吐で体中のエネルギーを出し切っているメンバーもしんどそう。樹林帯に入ると赤テープがあるけど、戸台川からの入り口は角兵衛沢に比べるとても分かりにくい。だけど、今回熊穴沢を下山して、角兵衛沢出合と熊穴沢出合がめちゃくちゃ近いことを発見しました。
戸台川の長い道のりを、北沢峠を目指す多くのパーティとすれ違いながら下ったけど、戸台からの第1堰堤と第2堰堤の間の徒渉に苦労されていました。
2泊3日の鋸〜甲斐駒ケ岳縦走が、1泊2日鋸岳だけになっていまいましたが、足並みの揃ったメンバーでの行動は快適で、鋸岳では天候もよく絶景の大パノラマで、よい山行でした。
コメント
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おはようございます
やっぱ、このルートは二日間は欲しいですよね・・
レコの感想を待ってます
でわでわ
uedayasuji 様、コメントありがとうございます。
下山後すぐに記録と写真だけアップしましたが、先ほど感想を書き足しました。
夏は日帰りで十分なコースだと思いますが、冬期は日も短いので2日いりますね。ラッセルがなく、戸台川歩きをヘッドライト行動でもOKであれば、この時期でも日帰りのチャレンジができると思います。
ちなみに、うちらのメンバーはリベンジとして、1泊2日鋸〜甲斐駒ケ岳縦走というアホな計画を立てています。
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