【百名山in北海道】92座目:大雪山縦走(旭岳・北鎮岳・御鉢平周回・裾合平)


- GPS
- 18:48
- 距離
- 35.5km
- 登り
- 2,281m
- 下り
- 2,256m
コースタイム
- 山行
- 8:16
- 休憩
- 4:00
- 合計
- 12:16
天候 | 7/8:晴れ、7/9:晴れのち曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自家用車にて、旭岳ビジターセンター前の公営駐車場利用。 下山後は道の駅 あさひかわにて車中泊。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
特に危険な箇所はない。裏旭と北鎮岳下に傾斜のある雪渓がある。軽アイゼンがあると安心。 |
その他周辺情報 | 土曜の黒岳石室は12時前にテント場がいっぱいになり、15:30まで待って、通路などにテントを張った。 登山旅行時は夜露で濡れたテントやシュラフなどのメンテナンスで苦労するが、旭川は河川敷の公園にコンクリートや芝生のスペースがあり、水飲み場や仮設トイレもあるのに平日の昼間は人がほとんどいないので助かりました。ただし、一般的にテントを張ると注意される可能性があるのでコンクリートの上に広げて乾かすだけにしました。 |
写真
感想
昨年秋に九州の三百名山を登ったので、登った百名山も91座となり、残るは北海道の9座のみとなりました。
6座はtaka-akiさんと一緒に登ることにしましたが、taka-akiさんがすでに登っている大雪・十勝山系の3座は一人で登る必要があります。旭岳からトムラウシ山、十勝岳まで縦走することを計画しましたが、北海道の山を初めて登るのにいきなり大縦走は荷が重いので、旭岳周辺を切り出して、ロープウェイを使わずに麓から登って御鉢平周回を行うことにしました。
旭川から旭岳までが結構遠いのと、ビジターセンターやロープウェイが開いていない時間帯は登山口にトイレがなく、旭岳青少年野営場まで車で行ってくる必要があったため、スタートが6時を過ぎてしまいました。
旭岳山頂付近は植物が少ないので熊もあまり出没しないと思いますが、ロープウェイ姿見駅より下は樹林帯なのでヒグマ遭遇の可能性があります。ビクビクしながら歩きましたが、結構大勢歩いていてホッとしました。
姿見駅に着くと結構人が多いです。土曜日だし、この後天気が悪そうなので仕方ないですよね。旭岳山頂も混雑していました。山頂から御鉢平方面へ進むと人は減ってきましたが、それでも前後に常に誰か歩いている人が見えている状態です。裏旭キャンプ指定地の上の部分に結構大きな雪渓があり、いきなりおしりで滑って降りる強者もいましたが、しっかりステップが刻んであるので大体は問題なく歩けます。それでも所々凍って硬いところがあるので軽アイゼンがあると安心です。チェーンスパイクを持っていたのでスイスイ下れました。雪渓の末端が裏旭キャンプ指定地で、数張りのテントが張られていました。水は雪解け水が豊富にあるので濾過・煮沸すれば問題ありませんが、トイレブースがなく、見晴らしがいいので皆さんトイレはどうしているんでしょう?ツェルトとかかぶってするのかな?
キャンプ指定地から登り返して間宮岳分岐から間宮岳の先までは平坦な稜線歩きです。その後いったん中岳分岐まで下り、そこから中岳、北鎮岳分岐へと登り返します。北鎮岳分岐から北鎮岳へは急登ですが短いので大したことはありません。北鎮岳分岐から黒岳方面へは少し大きめで傾斜のある雪渓があります。こちらも軽アイゼンがあると安心です。
御鉢平展望所を過ぎるとハイマツ帯の間にお花畑が広がりますが、御鉢平にはヒグマがいるのでハイマツ帯で視界が遮られるとちょっとドキドキです。
黒岳石室について受付をしてテントを張ろうと思ったら、遠くから見えていたとおり、テント場はお昼過ぎにはいっぱいになっていて、登山者の通行が少なくなる15:30以降に小屋周辺の登山道の広場などを含め、動線を確保した上でテントを張ることになりました。なお、水場は石室周辺の雪渓ではなく、北海岳方向へ30分ほど歩いたところの沢の水を濾過または煮沸して飲むように言われました。とりあえず麓から担いできた水が1.5リットルほど残っていたので、食事はそれで何とかして翌日北海岳に向かう途中で水をくむことにしました。
2日目、通路にテントを張っているので4:30までにテントを撤収し、桂月岳に登った後トイレを済ませて出発。水場はすぐにわかりましたが、水の濾過器を使用するのは初めて。とりあえず沢の水をくんで濾過器を通してプラティパスに入れようとしましたが、水が出ない。どうやらフィルターのぬらし方が雑で中空糸に空気が残った状態で、空気が詰まったらしい。仕事で濾過滅菌をしたことがあるのだからわかっていたはずなのに。一応予備の濾過器を持ってきていたので、そちらをつけると何とか水が出ました。しかし濾過スピードが遅い!ポアサイズ0.2マイクロメートルのフィルターの濾過スピードは元々速くはないし、一部空気が詰まった可能性があるので仕方ない。しかし雪解けの氷のように冷たい水の入ったバッグを手で握って加圧し、数十分もかけて2Lの水を濾過するのは大変でした。
その後は順調でしたが、天気が良すぎて半袖の腕が日焼けして大変でした。元々ジョギングや草むしりで普段から日焼けしているので多少日に当たっても痛くなることはないのですが、標高2000mを超えて強烈な紫外線が当たって肌の色がどんどん赤黒くなっていきます。持っていた長袖シャツは夜の寒さを考慮して中厚手にしていたので行動中に着るのは暑すぎ。できるだけ腕にまっすぐに日光が当たらないように注意しました。結果的に下山後の温泉で湯船につけると少し痛い程度で収まりました。
最初は間宮岳分岐から旭岳経由で登山時と同じルートで下山する予定でしたが、予定より早く歩けていたので、計画を変更して裾合平を通って姿見駅に行くことにしました。
裾合平では、雪解け順に花が咲くので全体が一斉に花が咲くことはありませんが、雪解け水の流れに沿って筋状に何本もお花畑が広がり、素晴らしいい眺めでした。
姿見駅についてロープウェイで下山するか迷いましたが、結局最初の計画通り歩いて下山しました。しかし、下山を始めたとたん黒い雲がわき始め、ヤバイ感じに。できるだけ急いで下山したところ、公営駐車場に着いたとたんポツポツと雨が降り始め、ギリギリ間に合いました。
下山後は旭川市に戻って温泉に入って道の駅あさひかわで車中泊しましたが、翌日道の駅近くの美瑛川の両神橋右岸広場公園でテントやシュラフなどを干して畳んだりすることができました。
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