冠山・南壁(下見4:頂上懸垂)
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- GPS
- --:--
- 距離
- 22.5km
- 登り
- 1,444m
- 下り
- 1,438m
コースタイム
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
連休は猛暑予報で
屋外での運動は極力避けて下さいとのこと。
こうゆう時に山に行くなら、やっぱりアルプスだな。
そう思いつつ、
またもや冠山・南壁へ突撃してもうた。
クレイジー。
駐車場には予定通り7時40分に到着。
既に暑くてヤバし。
出発しても
ながーい林道にクライミング装備でずっしり重いザック。
冠峠からの登山道も
意外とアップダウンがあって地味にこたえた。
ううむ。
強烈な直射日光が体にこたえる。
それでも最後の岩場を登って頂上稜線にでると
アルプスのような展望のいい景色。
気持ち良かった。
頂上に着いてからは
ひとしきり奥美濃の大展望を楽しんだ。
その後、懸垂下降の支点構築にとりかかったけど
熱中症になりかけているのか、なんだか熱っぽかった。
支点構築を間違えては最悪なんで
慎重に何度も確認しながら構築した。
遅れて到着したBさんは、どうも調子が悪いみたいだったので
とりあえず、僕一人で懸垂下降することにした。
激藪の中での懸垂下降は
予想通り、ザイルが引っかかりまくった。
更に足場も木の枝で滑りまくり、なかなか大変な懸垂下降だった。
しかし、本当に悲惨だったのはその後の登り返しだった。
下向きに生えた灌木が行く手を阻む。
ザイルは纏めても激藪に引っかかり、
足場は安定しないので力も入らなかった。
なんとか頂上に登り返した時は凄い脱水状態だった。
2,000mlあったスポーツドリンクを一気に800mlくらい飲んだ。
通常、ここまで飲むことはないけど、
飲まないとヤバいと思った。
10分休んでもう一回懸垂下降。
今度は更にザイルを伸ばしてもう少し下を見る為だ。
頭がやられちゃったのか、けっこうなハイテンション。
いってきまーっすという感じで飛び出したけど
やっぱりかなりの藪で悲惨な状況だった。
ザイルを連結して110メートルまで伸ばすと
前回検討したチムニーの上まで到達した。
足を滑らせると戻れないだろうから
緊張しつつ、チムニーをよく観察した。
灌木で埋まっているが手がかりもありそうで、
これなら行けるんじゃないかと思った。
ひとしきり観察が終わったので、登り返すことにした。
分かっていたけど、悲惨な激藪。
足も腕もかなり疲れている上に脱水状態。
変態だ変態だ変態だ
変ティーだ変ティーだ変ティーだ
訳の分からないことを
ぶつくさ言いながら登攀したら何とか頂上に戻れた。
頂上についてからは
またもやスポーツドリンクをがぶ飲みした。
ここで躊躇ってはいけないだろうと直感した。
帰り路はまだまだあったけど、残り300mlまで飲んでやった。
帰りは帰りでかなりフラフラだった。
何回も休養しながら下山。
たまに寝転がるアスファルトは程よく暖まって気持ち良かった。
そのうちに夜になって、たくさん蛍が現れだした。
見上げれば凄まじい星空。
また寝っ転がって眺めた。
大変な山行だったけど、
奥美濃の魅力を十分に堪能できたな。
でも、この次はあるんかいな??
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【行動記録】
6:00 岐阜羽島バロー駐車場➡7:30冠林道開始点7:50➡
11:20冠峠11:30➡12:30冠山13:00➡冠山・南壁➡16:00冠山➡
17:00冠峠17:30➡21:20冠山林道開始点
【実際の懸垂下降(1回目)】
・支点:頂上北側の灌木を支点として使用。
そこから8.2mmザイルで南側まで延長。
支点崩壊の懸念がある為、2箇所で支点構築。
最終的にシュリンゲで流動分散支点とした。
・懸垂下降:60メートル下降(60メートルザイル)。
最上部の3つの岩コブまで。
【実際の懸垂下降(2回目)】
・支点:頂上北側の灌木を支点として使用。
そこから8.2mmザイルで南側まで延長。
支点崩壊の懸念がある為、2箇所で支点構築。
最終的にシュリンゲで流動分散支点とした。
・懸垂下降:110メートル下降(60メートルザイル+50メートルザイル)。
途中で支点構築せず、頂上から110メートル下降。
チムニー上部まで。
【懸垂下降&再登攀(予定)】
・山頂より懸垂下降を実施。
懸垂下降の支点は崩壊の危険がある為、2ケ所で作成。
中間支点でも止まるように、
ザイル末端(懸垂下降支点側)の結び目は大きくして
カラビナを通過しないようにする。
・登攀1人目はロールンロック等を使用。
登攀2人目は上部で確保してもらいながら登攀。
【服装】
速乾長袖シャツ(ナイキ;南壁登攀中)
速乾半袖シャツ(ナイキ;アプローチ中)
ハ-フパンツ(スポーツデポ)、タイツ(ナイキ)
厚手靴下、薄手靴下(クライミングシューズ用)
【装備】
ザック(パタゴニア/アセンジョニストザック)、
登山靴(スカルパ/リベレライト;サイズ40)
クライミングシューズ(スポルティバ/TCプロ;サイズ39.5)
ザイル
R:10mm×60メートル(シングルロープ)
8.2mm×20メートル(ダブルロープ)
B:10mm×50メートル(シングルロープ)
8.2mm×20メートル(ダブルロープ)
シュリンゲ(180cm×1、120cm×2、60cm×6)
D型カラビナ(管付×10、管無×8)、ナス型カラビナ(管付×4)
ハーネス、チェストハーネス(自作)、ルベルソ、ロールンロック、
レインウェア(モンベル/ストームクルーザー上下)
コンパス、ライター、ナイフ、細引き、
ヘッドランプ(ブラックダイヤモンド/スポット160)
電池、ストック(マジックマウンテン)、オーバー手袋
予備メガネ、携帯電話、充電池
【食料/水】
90kcalのパン×5、レモンパン250kcal×1
スポーツドリンク2500ml
※出発前にサンドイッチ×1、オニギリ×1
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