槍ヶ岳からジャンダルムまで
- GPS
- 29:13
- 距離
- 38.4km
- 登り
- 3,725m
- 下り
- 3,768m
コースタイム
- 山行
- 6:06
- 休憩
- 0:34
- 合計
- 6:40
- 山行
- 8:12
- 休憩
- 2:55
- 合計
- 11:07
- 山行
- 9:33
- 休憩
- 3:21
- 合計
- 12:54
天候 | 1日目 上高地は雨、槍ヶ岳付近はガスと25mの暴風 2日目 ガス 3日目 快晴 暑い! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
大キレットの長谷川ピークに気付かず先行者さんに教えてもらう。引き返して乗って見たら怖い。足をかけるステップを掴んでトラバースしていたらしい。 ジャンダルム基部から巻いて登るのは調べていたがいざ行くと基部ってどこ?西穂側から来た人に尋ねて分かった。奥穂側からだとジャンダルムの真裏に回る感じ。 |
その他周辺情報 | 平湯バスターミナルにも足湯はあるが、近くには24時間の無人無料の足湯あり。疲れが癒されます。 |
写真
感想
僕が通る1日前に前穂高岳で2件の滑落死があったとの事。SNSにはあまり同意できない辛辣なコメントが並んでいた。
重太郎新道は苦行のようなルートで山の経験の無い人がわざわざ上高地まで来て選択しない道。おそらく登山が好きで、しっかり準備もされていたと思います。道半ば無念でしたでしょう。ご冥福をお祈りいたします。
奥穂高岳からの下り始め、3度転倒しました。何でもない平地です。難所を終えた安心感と疲労による集中力低下。怪我は擦りむいた程度でしたが、骨折していたら動けないですし、場所が違えば滑落していたかもしれません。
山の難易度は変わらないけど季節や天候、その人の心身の状態でリスクは大きく変わる。今回の行程や判断は適切だったか?いつも考える必要がある。
1日目 上高地〜殺生ヒュッテ
平湯に1時に着いて仮眠。4時半起きでバスで上高地へ。昼過ぎにヒュッテ到着。20mを超える強風とガスで槍は見えない。明日も午前は変わらない予測。西穂高岳までの縦走は諦めることになるが槍ヶ岳山荘には行かず、ここでテン泊を決める。ちなみに槍ヶ岳山荘はさらに風が強くてテント泊を諦める方が多かったそう。
2日目 殺生ヒュッテ〜北穂山荘
ガスと強風変わらず。早い時間帯の大キレット通過は危険。今日の終着点をどこにするかで向かう先と出発時間が変わる。明日の晴れ予報は信じ、できれば稜線を歩きたい、、、槍で停滞もアリか。
決まらないうちに時間は経つ。ひとまず南岳小屋まで行こう。数m先の視界がやっとの槍ヶ岳を記念登頂し、地味にレインウェアの中を濡らしていく霧の中、大喰岳を知らない間に通過。南岳小屋には天候の回復を待つ人たちが集まっていた。みんなでその後の行程を相談中。約1時間の停滞で風は弱まり大キレット通過を決める。
午前よりはリスク少なかったと思う。休息も取れたためか心身の余裕を残して13時30分に北穂高小屋に到着。「穂高岳山荘まで行けるかも、、、」新しい悩み。辿り着けたら明日は晴天の西穂縦走。よし行こう!
ガスは濃く、涸沢岳は見えない。15時00分まもなく最低鞍部、一休み。16時30分声が聞こえる。あれ?ピーク踏まずにテン場に着いた⁉︎え、北穂、、、?
なんと来た道を引き返してしまうというあり得ないミス。ヤマレコのルート外れも反応しない、綺麗なUターン。恥ずかしくて誰の顔も見れずテント泊の受付をし、寝る。
3日目 北穂山荘〜奥穂高岳〜ジャンダルム往復〜重太郎新道で下山
昨日のミスは運命と思いたい。それほどの快晴。涙が出そうな朝焼け。ジャンダルム行くなら早出すべきだが、テン場で立ち尽くす。もうバスに間に合わなくていい。それだけの価値がある。
小さいピークを踏み、振り返るたびに槍が見える。3日目にして初めてちゃんと顔合わせ。キレットと伸びる岩稜、見回しての山々。昨日と同じ道なのに心も体も軽くて楽しい。ずっとこんな所にいたんだ、、、、、
ご褒美は続く。最低鞍部からの涸沢岳はジャングルジム。鎖とハシゴと杭で縦に縦に登る。しんどいが楽しい。ここも昨日じゃなくて良かった。
8時15分リゾート地のような穂高岳山荘。体力は?余りある。気力は?補充された。よし、ジャンダルム行こう。下山は涸沢か重太郎新道か?いま思えば涸沢下山がリスクは低かった。重太郎を選択しフル装備で奥穂高岳。山頂デポしてジャンダルムへ。
僕は高所は苦手だ。絶叫マシンも乗らない。でもこのために高度感があるという山を登ってきたし、お客さんのマンションの剥き出しの非常階段を降りる練習をした(柵があっても怖いです)
馬の背の入口まで行って引き返しても恥ではない。何が足りないか分かるだけでも現地に来た甲斐はある。
ドキドキ。そしてこのタイミングでソロの方と一緒になる。初ジャン同士だ。勇気を分け合いファイト一発状態に。
岩と高度に慣れた身体はよく動く。昨夜、エアマットからずり落ちて滑落した夢を見たことを急に思い出す。でも大丈夫、これは踏んでも動かない!手元、足元に集中したら意外と高度は感じず、バディの声にも助けられて難所をクリア。
動画で何度も見た天使。本当にありました。槍からの縦走路も明瞭!「ありがとう」しか出てこない。
奥穂高からは重太郎新道を下る。岳沢小屋まで気の抜けない急坂の連続。陽射しと気温で熱中症になりかける。栄養が足りない。あと少しだが小屋でご飯食べて整える。樹林帯に入り日陰もできる。原生林と沢が癒しをくれる。
最後まで楽しめた素晴らしい山行。ありがとうございました!
今回は補給が上手くいき、バテず。下山後の筋肉痛もなし!
アミノ酸はいつものBCAAだけど今回新たにLシステインのサプリ、マルトデキストリン入りの行動食を追加。糖新生や血糖の急上昇が抑えられたものと思っています。
*北穂山荘のテン場でテントポール拾いました。
エルチャルテン1.5P です。12か13番の場所です。山荘に預けました。
昨日、お話しを聞いていて、ひょっとしたら同じ日に歩いていたんじゃ…?と思ったらやっぱりでした。
自分は7/15に笠ヶ岳で双六泊、16日に槍、大キレットで北穂泊、17日に涸沢、ジャンダルム経由で西穂泊、18日に焼岳に抜けましたが、16日に槍ヶ岳山荘で風が凄くて先に進むか停滞かで悩んでいました。同じ日に北穂テン場にいらしたんですね!
どこかですれ違っていたかもしれませんね。
綺麗な写真が多くて楽しませていただきました。
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