涸沢キャンプ場から北穂高岳にピストン山行


- GPS
- 16:35
- 距離
- 35.2km
- 登り
- 1,782m
- 下り
- 1,771m
コースタイム
- 山行
- 5:06
- 休憩
- 1:19
- 合計
- 6:25
- 山行
- 7:47
- 休憩
- 2:12
- 合計
- 9:59
天候 | 初日は、晴れだったが、山頂にはガスがかかっていた。翌日17日は、快晴で山頂からの360度の大展望が楽しめた。 |
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過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
沢渡からアルピコ交通のシャトルバスで上高地へ移動。 帰路は、上高地からシャトルバスで沢渡へ移動し、国道158号線&中央高速で帰宅。 連休中だったため、沢渡の駐車場は6時時点でほぼ満車で、沢渡岩見平駐車場の最後の空きスペースに駐車できたが、凄い混みようだった。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
上高地〜横尾山荘までは、一般の家族連れのハイカーも歩いている道で、歩き易い。 横尾山荘〜涸沢キャンプ場の間は、横尾山荘〜本谷橋間は、比較的平坦で歩き易いが、本谷橋〜涸沢キャンプ場間は、山岳コースで登山靴等が必須となる。また、Sガレから上の登山道には、残雪区間があり残雪区間の歩行に心配がある方は、軽アイゼンかチェーンスパイクを用意されることをお勧めする。 涸沢キャンプ場〜北穂高岳区間は、登山路に雪は残っていないが、鎖場や梯子が架設されている岩場を登る場所もあり、急斜面の登山道が連続しているため、ある程度経験を積んだ方向けのコースである。登山路は良く整備されており、標識等も適切に設置されている。また、ガレ場の中の登山路には、岩に〇印や×印が付いているため、見落とさないように登りたい。 |
その他周辺情報 | 小梨平キャンプ場に入浴施設がある。 また、上高地まで下りると日帰り入浴できる旅館やホテルが沢山ある。また、沢渡まで来ると沢渡温泉で入浴が可能である。 |
写真
テント場では、テント場の受付で後ろに並んでいた若者がなんと隣のテントの住人だった。このソロ男性がなんと同じ相模原市から来ており、初めて奥穂高岳に登るとのことで、いろいろな話が出来て楽しかった。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
サンダル
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
調味料
飲料
ハイドレーション
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
ヘルメット
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感想
7/16〜7/17にかけて高気圧に覆われ、東京は40度近い熱波に襲われるという話を聞き、3000mの高所に涼みに行こうと急遽北アルプスの未踏峰の北穂高岳を目指すこととした。
北穂高岳に1泊2日で登ろうとすると、涸沢キャンプ場にテント泊する必要があるため、7/16に
3時起きで中央高速で上高地に連絡するバスが出る沢渡駐車場を目指した。6時過ぎに沢渡駐車場に着いたが、駐車場は満杯で少し上に行けば駐車できるといわれた。沢渡岩見平駐車場の最後の駐車スペースに何とか駐車出来て、安堵した。
岩見平から上高地行きのシャトルバスは、次々ときたが、切符を買わないと乗車できず、切符購入の列ができており、2台乗り過ごして3台目にやっと乗れた。上高地バスセンターには、7:24に着いた。
上高地バスセンターから河童橋の間は、上高地を散策する観光客で賑わっていた。小梨平のキャンプ場も家族連れ等でほぼ満杯状態だった。
明神、徳沢園、横尾山荘の間は、ハイキングの方も大勢歩いており、ハイカーを追い抜いて先を急いだ。小梨平キャンプ場のみならず、徳沢園キャンプ場もほぼ満杯で、この日のテント泊予定の涸沢キャンプ場の込み具合が気になり、できるだけ早く着きたいという思いで先を急いだ。
横尾山荘を10:31に出て、本谷橋で小休止を摂った。本谷橋で早めの昼食を摂り、11:53に出発。ここから傾斜が急で足元がゴロゴロの登山道となり、17圓離競奪が肩に食い込み、じわじわダメージを与え始めた。sガレで小休止を摂ったと、最後の登り、残雪を踏みしめ登り、13:28に涸沢ヒュッテに到着した。テント場の混み具合が気になってテント場の予約受付の行列に並んだ。涸沢キャンプ場は、石がゴロゴロした場所にテントを設営しなければならず、涸沢ヒュッテに近い場所は殆ど空きが無かった。
登山道から離れた場所で涸沢小屋に近い場所が空いていたので、そこにテントを設営した。この後、涸沢ヒュッテで生ビールとおでんでこの日頑張った自分へのご褒美とした。
その後、テント場ですぐ隣のテント場の住人の若者が同じ相模原市からきていることが判り、ビールを飲みながら夕食の支度をしながら、四方山話に花が咲いた。涸沢までのロングトレイルの疲れとビールのお陰で6時過ぎには眠りについた。12時過ぎにテントから空を眺めると、満天の星空が拡がっており、天の川を久しぶりに見ることが出来た。2時過ぎにヒュッテの展望デッキで星空撮影に挑戦したが、見事に失敗した。
翌日は、4時前に起床し、軽めの朝食を摂った後、サブザックに飲み物等を詰め、4:24に北穂高岳目指して登山を開始した。丁度吊尾根辺りがモルゲンロートで輝き始めていた。昨日は、2500m辺りから上は雲が掛かっていたが、この日は、雲一つない快晴で、涸沢カールを囲む穂高の峰々が朝陽を浴び始めており、神々しい景観が拡がっていた。
昨日と変わってサブザック1つの身軽だったため、登山道脇の高山植物を愛でながら、時々刻々と変わる奥穂高岳〜前穂高岳の眺望を楽しみながら登った。
南陵取り付きの先で鎖場と梯子が登場し、尾根に登ると、後方に富士山や南アルプス、八ヶ岳の大展望が開けた。また、涸沢岳〜奥穂高岳〜前穂高岳が朝陽を浴びて輝き始め、この絶景にも見とれた。ここから、本格的な岩混じりの登山路となり、ゴーロ帯の登りでは、岩にかかれた〇印や×印を確認しながら登った。やがてなだらかな稜線に出ると、そこが北穂高岳のテント場だった。眺めは良いが北穂高小屋までは結構離れており、縦走者でなければ使いたくないような場所だった。
南陵分岐からちょっと下り再度登り直して、6:53に北穂高岳山頂に到達した。涸沢テント場から2時間半だった。北穂高岳山頂からは、360度の大展望が開けており、北には、大キレットを経て南岳、中岳の後ろに威風堂々とした槍ヶ岳が存在感を示していた。槍の左側には、黒部源流域の鷲羽山、水晶岳、薬師岳、黒部五郎岳が雲の平を取り囲むように聳えていた。西には、笠ヶ岳が端正な山容を誇っており、左後方には、白山の山並みがくっきり見えていた。南に目を転じると、北穂高岳〜涸沢岳を経て奥穂高岳〜前穂高岳に至る穂高連峰の峰々が朝陽に輝いていた。その後方には、。南アルプスの光岳〜荒川三山〜塩見岳〜白根三山〜甲斐駒ヶ岳に至る峰々が連なり、その奥に富士山がくっきり見えた。更に東に目を転じると、奥秩父山塊と八ヶ岳の峰々が連なっており、更に浅間山〜四阿山&根子岳の山並みが雲海に浮かんでいた。更に目を凝らすと、日光連山らしき山並みが見えた。槍ヶ岳の右側には、後立山連峰の爺ヶ岳〜鹿島槍ヶ岳〜五竜岳から白馬三山に連なる峰々が見えた。また、更に右側には、上信越国境の高妻山〜妙高山が見えた。東側の山は、雲海に浮かんでいた。
北穂高岳山頂からの眺望を楽しんだ後、山頂直下にある北穂高山荘に立ち寄った。山荘では、名物の珈琲を頂いたが、一杯ずついれてくれるコーヒーの味は格別だった。また、山荘の裏の大キレットへの下り口から見た滝谷の岩峰の荒々しさは、人を寄せ付けない神々しさを感じた。
北穂高岳&北穂高小屋からのすばらしい眺望に時間のたつのが早く感じた。7:33に名残惜しいが今日中に帰らなければならないため、北穂高岳山頂を後にした。南陵分岐の手前でソロで登ってきた長身の女性に声をかけたところ、オーストラリアのタスマニアから2週間の休暇を取って日本を旅行しており、北穂高岳に登ってきたそうだ。日本の景観が素晴らしいので休暇を更に1週間延長するかもと言っており、素晴らしい行動力に感心した。下っていく途中で若い夫婦と話を交わした。若さに溢れており、軽快に下って行くので、途中で先に行ってもらった。下りは、1時間半で涸沢キャンプ場に戻ることが出来た。
この日の好天のお陰でテントも乾いており、撤収もスムーズに進めることが出来た。9:36に涸沢キャンプ場を後にして再び15堋のザックを背負い、上高地を目指した。下りはほぼノンストップで下り本谷橋に10:47に着いた。快晴だったため、発汗量も多く、本谷橋の沢ではコップ3倍の沢水を一気に飲んでしまった。
本谷橋からは、比較的なだらかな登山道となるため、ピッチを上げて歩き、14:24に河童橋まで戻ってきた。上高地バスセンターまで後僅かと思っていたところ、沢渡行きのバスの待ち行列が河童橋のすぐ先まで延びていた。渋滞はなかなか解消せず、沢渡行きのバスに乗れたのは、何と16時前だった。連休で好天が続くとの予報だったため、大勢のハイカーや登山者が上高地に押し寄せた当然の帰結だった。
この後、中央高速も韮崎の工事区間の1車線規制に伴う渋滞や、状山トンネルから大月間の渋滞に巻き込まれ、自宅に着いたのは9時半を超えていた。
今回は、1泊2日で涸沢キャンプ場でテント泊を体験し、更に、3000mの未踏峰の北穂高岳に登って、360度の大展望を堪能でき、大満足の山行になった。
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