編笠山 (富士見高原から周回)
- GPS
- 06:39
- 距離
- 12.5km
- 登り
- 1,313m
- 下り
- 1,303m
コースタイム
- 山行
- 5:51
- 休憩
- 0:38
- 合計
- 6:29
天候 | 曇り、時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・小淵沢ICからの下道に積雪はなかったが、駐車場内は凍結箇所あり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・標高の低いところ(概ね2000m以下)では積雪が少なく、雪と言うよりも氷に近い。登りはアイゼンがなくてもこなせたが、下りはアイゼンがあったほうが無難。 ・概ね標高2000m以上は積雪が豊富。氷はほとんど見られず。 ・ラッセルは、トレースを外さない限り強いられず。トレースを外すと膝下まで容易に潜る箇所もあった。 ・編笠山の山頂直下、2400m付近からは露岩帯で雪が付いておらず、アイゼンで登る際は要注意。またこのエリアは風が強いので、事前に暴風・防寒対策をしておくと良い。 ・登山者は、天気が悪かったせいか、思った以上に少ない。また、編笠山のみ、あるいは西岳のみで登る人が多いようで、編笠山から青年小屋を経由して西岳に至るルートは雪が踏み固まっていない箇所が多かった。 ・行動中はほとんど寒さを感じなかったが、ザックのベルトに付けた腕時計の温度計はコンスタントに測定不能(-10℃以下)になっていた。 |
写真
感想
編笠山は無雪期に何度か登っているが、雪のある時期は今回が初めて。また、過去は観音平からのルートを利用したが、今回利用した富士見高原からのルートは全くの初めて。
6時過ぎの暗いうちに駐車場に到着。ゴルフ場?スキー場のアスファルト駐車場にクルマを止めるが、暗くて登山口がどこか分からない。既に準備していると思われるパーティもいた。外の気温は-5℃くらい、標高が既に1300mを越えているがそれほどの寒さではない。八ヶ岳周辺は寒いと思って暖かめのウェアを選んでしまったので途中の登りが暑くなるかもしれない、などと思いながら準備をして出発。歩き始めの時点ではすっかり夜は明けてヘッドライトは不要な明るさに。
駐車場は除雪をしているためだろうか、積雪は全くなかったが、歩き始めてものの3分で雪の上を歩くことに。正確に言えばこの値はガリガリに固くなった氷で、うっかりしていると滑りそうになる。登山道は何度か林道と交差しつつも標高を上げ、西岳方面への分岐を過ぎてからようやく本格的な登山道に入る。この辺りでもまだバリバリの氷だったが、標高1800m付近まで上がるとようやく締まった雪があらわれた。トレースははっきりしているので、ルートを外すことはない。2000m付近まできたときもまだアイゼンなしで上がれると思ったが、この先どうせ下りでは使うことになるだろうからと思い早めに装着した。標高2400m付近から下は基本的に樹林帯なので、景色はほとんど見えないが、風に吹かれることもない。露岩帯が見えたら樹林帯は終わり、ここから山頂までは吹きさらしの中を登らざるを得ない。吹きさらしのため、雪が付いておらず、雪と岩のミックスを慎重に登る。トレースもこの辺りは付きにくいため自分で最適なルートを探す。とは言え夏道を示すマーキングが岩に書かれているので大きくロストすることもなかった。
出発から3時間以上もかかってようやく編笠山の山頂に到着。天気は曇りで遠くの山々にも雲がかかっている。3時間かけてこれじゃ、、と思わなくもなかったがそう思っても後の祭り。まだ時間は早いし、この先の青年小屋の方向へもトレースがあるようなので、編笠山のピストンとはせずに周回コースを取ることに決定。山頂は寒いため少し離れたところで小休止して下り始める。青年小屋への下りは雪がフカフカで降りるのが大変楽だった。膝にも良い。30分ほどで下り切って青年小屋到着。人の声がするがテントはないので冬期小屋にでも泊まっているのだろうか。権現岳方向は雲を被っていて何も見えず。ここから西岳までも雪の深いルート。怪しげなトレースに従って降りたら引き返していたものもあった。西岳の山頂付近に到着したとき、アイゼンのバンドを引っかけてしまい頭から転倒。幸いにシリアスな場面ではなかったので体が雪まみれになった以外に何事もなかったが、こういう気を抜いた場面でこういうイージーなミスが出るものだと再認識した。
西岳の山頂からは南アルプスが見えるはずだったが、やはりガスが掛かっていて見えず。幸いに風は弱いのでしばらく座って休息を取って下り始める。ここまで山中では数人の登山者としかすれ違わなかったが、下り始めると10人くらいの登山者が登ってきていた。時間から勘案するに西岳への往復が多いようだ。下りはどこまでアイゼンを使ったものか、考えながら歩いているうちに林道まで降りてきてしまった。不動清水の水場は利用可能だったのでここで一息入れる。林道は相変わらずバリバリに凍っていたのでアイゼンを外す訳にもいかず、結局駐車場の手前の砂利道で外し、以降は手に持って歩くことに。駐車場は意外と閑散としていて、朝あったクルマはまだいずれも帰っていないようだった。
八ヶ岳エリアは夏はとにかく人が多いので敬遠しがちだし、冬でも場所によっては人が多すぎる感があるが、今日の編笠山は、天気が悪かったせいもあるだろうが、登山者は少なく静かだった。八ヶ岳も日を選べば静かに山歩きができそうである。
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