櫛形山 (中尾根往復)
- GPS
- 07:11
- 距離
- 14.5km
- 登り
- 1,313m
- 下り
- 1,307m
コースタイム
天候 | 快晴 ほぼ無風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・駐車場の手前4kmくらいは凍結路。スタッドレスタイヤがないと走行できない。駐車場も凍っていてスケートリンクのよう。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・登山口から標高1100m過ぎくらいまでは凍っていて大変滑り易い。登りよりも下りのほうが要注意。場合によってはアイゼンを使ったほうがより安全。 ・1100m付近を越えると氷から雪に変わる。この日は山頂までトレースがあったが、ほこら小屋以降はトレースが薄く消えかかっていて、場所によってはつぼ足で膝程度のラッセルを強いられた。山頂(最高点)から三角点のあるピークまではトレースはなく、スノーシューを使って歩いても膝上までのラッセル。 ・ほこら小屋までは比較的楽に標高を上げられるが、以降山頂までは雪が多くラッセルが必要な箇所もあったので、標高差が小さい割にはペースが上がらない。 ・登山者は快晴の日曜日にも関わらず少なく、登山中に見掛けたのは5名のみ。 ・展望は山頂までほぼない。山頂も富士山方向のみ開けているだけで、基本的には樹林帯の中。 ・樹林帯ゆえ、風が吹き抜けることもなく気温が低い割には寒さを感じなかった。 ・ピッケルは持参するも使用せず。多分使うようなところはない。 |
写真
感想
南アルプス方面は何度も通っても、櫛形山に足が向くことはこれまでなかった。無雪期に一度歩くべきだったかもしれないが、今回積雪のある時期に好天の日を狙って歩いてきた。
6時20分頃に駐車場到着。途中の道はガリガリの凍結路でスタッドレスとは言え肝を冷やしたが、駐車場も完全に凍っていてスタッドレスでなかったら全く動けないかもしれない。広い駐車場にはクルマの姿はなく自分以外誰もいないようだった。まだ明るくなっていなかったが食事と準備を始めて歩行開始。標高は900m程度とそれほど高くないが、とにかく地面はバリバリに凍っていたので、アスファルトの上を歩くのも慎重にならざるを得ない。この状況は登山道に入っても変わらず、むしろ傾斜が付いた分より歩きにくくなっていた。標高を上げれば雪が出てくるとは思うものの、この氷で足を滑らせては元も子もないので慎重に先を急ぐ。この状況は1100m付近まで続いた。始めは氷ゆえトレースの有無は良く分からなかったが、まともな雪が出た後は、最近歩いた人がいることが分かるようになった。少人数のパーティで、ひょっとすると単独かもしれない。氷は論外としても、まっさらのトレースのない雪も自分の体力では到底対応できないので、ありがたく使わせてもらう。ほこら小屋付近までは積雪も多かったり少なかったりを繰り返しながら標高を上げていく。歩いても歩いても樹林帯で景色がさっぱり見えない。ほこら小屋は概観が大変立派で、中身も大変きれいに清掃されていた。外にある小屋も雪に埋もれてはいないので利用可能な状態だった。小屋の中に入って寒さ対策や栄養補給をして行動再開。ここから先は雪が多いようで、いつのものかは分からないが、先行者のトレースも途切れがちになる。トレースをそのまま利用できれば問題ないが、何もないところでは膝まで潜りながら先に進む。一箇所、壁のように急な傾斜の斜面をこなし、出発から4時間かけて最高点の山頂に到着。山頂も見事に樹林帯の中だが、一箇所富士山の方向だけ刈り払いされていて景色が見えるようになっていた。この先はトレースは全くなかったが、三角点のあるピークがあるとのことなので向かうことにした。ここまではトレースがあったのでつぼ足で歩いてきたが、ここから先はここまでザックのバラストにしかなっていなかったスノーシューを利用して歩いた。久々のスノーシュー歩行だが、何せ雪が深い。スノーシューを履いても膝まで毎回潜る。最高点から目と鼻の先と思った三角点のピークまでは40分もかかってしまった。当然体力も余分に消費した。三角点は雪の下で見えないことは予想どおりだったが、この時期のこのピークはGPSがなければ素通りしてしまいそうなところだった。看板ひとつ立っていない。ちょっとがっかりしつつも元来た道を戻り再度最高点の山頂に戻る。この時この日初めて自分以外の登山者と行き会う。5時間歩いて2人とはさすがに少ない。山頂で少し休憩してスノーシューはそのまま履いたまま下山開始。登りは一部ジグザグに登っている斜面があったが、スノーシューであれば一気に降りることができた。多少は時間短縮になったか? 時間と気力と体力があればアヤメ平のほうを回って北尾根を下れば更に充実した山行になることは目に見えていたが、分岐から先のトレースは薄く、この先もラッセルが予想されたので北尾根ルートは却下し、面白味には欠けるが、朝登ってきた道を降りることに。下りは所々ショートカットしながら降りるので登りよりも圧倒的に早い。それに朝は途中からラッセルが必要だったが、既に数人が歩いた後なので、高速道路とまでは言わないまでも、両足を深く潜らせながら歩くこともほとんどなかった。1400mの付近まできた時、雪質が固く感じられるようになったので、スノーシューを外してつぼ足で歩くことに。もう少し早くても良かったかもしれない。この先、1100m付近は日影のためか、午後になっても全然氷が融けていなくて、急傾斜で片側切れ落ちた氷の斜面を下らなければならなかった。ここまではいいペースで歩けたが、さすがに氷の道はさっさと済ませる訳にもいかず、ただ慎重に先に進むだけだった。切れ落ちた斜面が終わっても氷のルートは登山口まで続いた。この日の歩行のハイライトは登山口周辺にあったと言ってもいいくらいだった。何とか滑って転ばずに駐車場まで降りる。朝は自分以外のクルマは皆無だったが、登山者他のクルマが数台停まっていた。
次回ここに積雪期に来るなら、北尾根を登ってアヤメ平と裸山を経由し、山頂を踏み、中尾根を下るルートを取ってみたい。が、雪の多い時の先頭はラッセル必須のため楽ではないだろう。
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