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Yamareco

記録ID: 5781025
全員に公開
アルパインクライミング
槍・穂高・乗鞍

ジャンダルム飛騨尾根2日目

2023年07月30日(日) [日帰り]
 - 拍手
yamanekopipi その他1人
体力度
3
日帰りが可能
GPS
13:35
距離
11.5km
登り
672m
下り
2,548m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
6:28
休憩
6:49
合計
13:17
距離 11.5km 登り 672m 下り 2,548m
5:22
20
5:42
5:43
25
6:08
6:16
6
6:22
6:34
6
6:40
11:37
13
11:50
22
12:12
12:25
8
12:33
12:34
35
13:09
14:00
97
15:37
19
15:56
16:17
14
16:31
16:35
71
17:46
33
18:19
18:20
17
18:37
2
天候
過去天気図(気象庁) 2023年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
新穂高鍋平駐車場
コース状況/
危険箇所等
αルンゼへの下降点やT3へ向かうトラバース地点、およびT3取付き点とも解りやすく、迷うことは無かった。
※スマホのGPS機能がうまく働かず、ログがあまり取れていません。要所要所でスマホ画面を確認した時のみ記録されるようです。そのため軌道がワープしています。
朝です
2023年07月30日 05:02撮影 by  DSC-HX90V, SONY
1
7/30 5:02
朝です
今日はここへ行くのだ
2023年07月30日 05:05撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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7/30 5:05
今日はここへ行くのだ
山荘を見送ってまずは穂高岳へ
2023年07月30日 05:27撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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7/30 5:27
山荘を見送ってまずは穂高岳へ
富士山見えた
2023年07月30日 05:34撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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7/30 5:34
富士山見えた
奥穂山頂は見るだけ
2023年07月30日 05:51撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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7/30 5:51
奥穂山頂は見るだけ
とりあえずジャンに向かて歩く
2023年07月30日 05:52撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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7/30 5:52
とりあえずジャンに向かて歩く
馬の背怖いとか言ってる間もない…
2023年07月30日 06:10撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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7/30 6:10
馬の背怖いとか言ってる間もない…
ロバの耳登って下って…
一度αルンゼ下降してから右側の階段状の飛騨尾根を登る
2023年07月30日 06:15撮影 by  DSC-HX90V, SONY
4
7/30 6:15
ロバの耳登って下って…
一度αルンゼ下降してから右側の階段状の飛騨尾根を登る
ジャンダルムとコブ尾根の頭とのコルに到着
2023年07月30日 06:49撮影 by  DSC-HX90V, SONY
3
7/30 6:49
ジャンダルムとコブ尾根の頭とのコルに到着
このコルから北に落ちてるのがαルンゼ
2023年07月30日 06:51撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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7/30 6:51
このコルから北に落ちてるのがαルンゼ
小滝のあたり
2023年07月30日 07:39撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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7/30 7:39
小滝のあたり
支点は全てピナクル
2023年07月30日 09:46撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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7/30 9:46
支点は全てピナクル
残念ながら写真はあまり撮れません(T_T)
2023年07月30日 10:31撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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7/30 10:31
残念ながら写真はあまり撮れません(T_T)
着きました!
2023年07月30日 11:36撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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7/30 11:36
着きました!
穂高山頂でゆっくりすることもできず
2023年07月30日 12:41撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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7/30 12:41
穂高山頂でゆっくりすることもできず
予定より1時間遅れで山荘に戻ったけどバテて下山開始は14時になってしまった…
2023年07月30日 13:10撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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7/30 13:10
予定より1時間遅れで山荘に戻ったけどバテて下山開始は14時になってしまった…
老体には堪えるクライミング後の白出沢下降
2023年07月30日 14:56撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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7/30 14:56
老体には堪えるクライミング後の白出沢下降
なんとか花に励まされて
2023年07月30日 16:25撮影 by  DSC-HX90V, SONY
1
7/30 16:25
なんとか花に励まされて
必死に帰路をたどります
2023年07月30日 16:35撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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7/30 16:35
必死に帰路をたどります
撮影機器:

感想

 ジャンダルム飛騨尾根本番当日。快晴の中、テン場を出発。昨晩ブヨに咬まれたところが腫れてきて左目が開きにくいがなんとか登攀中は持ってほしい…
 まずは穂高岳を経由してαルンゼ下降点まで向かう。間には「馬の背」「ロバの耳」。登山を始めて4年目に初めて西穂〜奥穂の縦走をした時は、ジャンダルムに登頂して涙し、緊張しながら「馬の背」「ロバの耳」を通過、奥穂高岳に立った時はそれまでで一番の感動だった。今回だって緊張感を持ってこの辺りを通過するのだが、本チャンの飛騨尾根登攀が待っているものだからじっくり楽しんで通過するゆとりが無い。とりあえず先へ先へ。ロバの耳の登り返しは結構キツイ。登攀終わったらまたここをピストンするのよね?(T_T)
 無事αルンゼ下降点へ到着。何のことは無い、そこはジャンダルムとコブ尾根の頭との間のコルで縦走路の上だった。ここから飛騨側に落ち込んでいるルンゼへ下降する。西穂側から2人組のパーティがやってきて、彼らも飛騨尾根登攀とのこと。先行してもらって後に続く。下降を始めると上部から「どこへ行くつもりですか?」と声がかかる。アルパインにほど遠そうなオバハンが変な所下っていくのでどうやら道を間違えたと思われたようだ(^^; 「飛騨尾根に登ります」「登攀具持ってるので大丈夫です」と、K氏と私が代わる代わる答えると、何とか納得してもらえた様子。ザレたルンゼをぐんぐん下る。
 苔むした小滝が危険と聞いていたが、そこはわりと乾いていてさほど危険は無かったので普通にクライムダウン。それより手前のノドになった急な部分のザレが嫌でそこは私だけ懸垂して降りた。小滝を越えると深かったルンゼ右岸の傾斜が緩くなり、飛騨尾根が見えてきたので、そこからは歩けそうな所をトラバースして尾根に取付いた。私たちが取付いたのは、一見、傾斜が緩くて歩きやすそうな岩が露出しているが、苔が付いていて滑りやすく少し嫌な感じの斜面。ぬめりの少ない所を選んで草を掴みながら這い上る。先行パーティはそのぬめりを嫌ってか、手前の傾斜はきついが足掛かりのもう少しましな所をロープを出してトラバースしていった。事前に見ていた他の方の記録では、もう少し下部までルンゼを下ってから取付いていたと思う。その時の状態に合わせて各々が安全と思われるところからのトラバースになるでしょう。
 どこがT3取付きなのかよく解らなかったけど、とりあえずフリーで行けるところまで行って、多分この辺り?と思うところから登攀開始。グレードは全て3級だから登ることにおいては難しくないため、今回は全て私がリードで行くようにと指示がでる。登攀自体は難しくないが、アルパインのクラシックルートで初めてのオールリードなんて緊張する!。アルパインのクラシックルートでのリードは、昨年の剱岳八ッ峰妻Cフェースで最初の1ピッチをやっただけ。しかも剣稜会ルートをとったつもりが途中からRCCルートに迷い込み、半分ほどでピッチを切ってしまったからほんの20m程度登っただけ。支点の全てをピナクルで取るのも初めての経験。緊張して全体への配慮が欠落、K氏からは終始ダメ出しの声がかかる。5ピッチの内、3ピッチ終えた段階で疲労度マックス。時間も気になったので4ピッチ目はお願いしてK氏に代わってもらい最後5ピッチ目を再びリード。50mロープ目一杯出しても一般縦走路の少し下までしか届かなかったので、そこからはフリーでピークに登り詰める。お久しぶりのジャンの天使が出迎えてくれました。
 ビレーステーション、プロテクション、ルート取り、セカンドビレー、全てにおいて150%くらいのダメ出しもらいましたが、なんとかジャンダルムへ飛騨尾根から登頂できたのは貴重な体験。帰路の「ロバの耳」「馬の背」とも、さすがに1日で往復していると弱点もルートも明確になり気持ちよく歩ける。とはいえ、一般縦走路屈指の難所ですから気を付けねば。私の感覚では北穂東陵よりこちらの方が難所のような気がします。
 予定より1時間遅れで山荘に戻り荷をまとめて下山開始。その頃にはブヨに咬まれた左目が塞がり半分ほどしか開かない。疲れと半眼で下山は牛歩。毎度のことながら先に下山したK氏が車を回収してロープウェイ乗り場まで迎えに来てくれました。感謝感謝。今回も叱られっぱなしのアルパイン、場数を踏んで創造力を膨らまして緊張感と思い切りのバランスの中、経験を積まなくてはならないと実感しております。それでも楽しいですね!この充実感は忘れられません。

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