将棊頭山を独り占め〜桂小場からノートレース


- GPS
- --:--
- 距離
- 17.8km
- 登り
- 1,774m
- 下り
- 1,775m
コースタイム
- 山行
- 7:47
- 休憩
- 1:12
- 合計
- 8:59
天候 | 1/24(土)快晴夜小雪、1/25(日)晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
桂小場からスノーシュー装着。登山口から野田場1800mまでは古いトレースに雪が乗っかる感じ。それ以降は全くのノートレース。スノーシューで足首から膝まで潜る。特に大樽避難小屋以降は深い。 |
その他周辺情報 | 下山後はみはらしの湯600円。ここで食事も。 |
写真
感想
3月までには将棊頭山に行こうと思っていたが、この週末絶好の天気が到来したので、厳冬期で入山者がいないと思われるが、いけるところまで行こうとトライした。計画では西駒山荘冬季小屋泊だったが結果的に小屋には届かなかった。
1/24(土)小黒川キャンプ場のゲートから凍った林道をスタート。桂小場からは除雪されておらずノートレース。さっそくスノーシューを装着。登山口から古いトレースに10cmほどの新雪が乗っかっている。新しいトレースはシカやウサギのものだけだ。それでも野田場を越えた1800m辺りから全くトレースがなくなり、急斜面のトラバースを経て馬返しに到着。
ヤリホだあ。天気いいぞ。ここから雪深くなり大樽避難小屋までコースタイムの2倍かかる。大樽に12時までに着く予定だったが1h過ぎている。どうするか、ここに泊ると翌日きつい。ビバーク覚悟で西駒山荘を目指す。斜面が急になりスノーシューでも膝まで潜る。急すぎてずるずる滑るところはスノーシューを前に蹴りこまないとならない。コースタイムの倍以上かかった。バテた。当初西駒山荘に16時に着けるかと思ったが、17時予想になり、日の入りまでに着かない感じがした頃、今日初めて山頂付近がガスってきた。
やめた、ビバークしよう。そう決めたところに平坦地があり2530m地点にテン泊決定、時間は16:20。夜は星空だったが次第に小雪が舞ってきた。こんな中でも恒例の鍋でホットウィスキーを楽しむ。
シュラフに入った頃、テント付近に足音が聞こえテント前でピタリと止まった。小動物ではない様子。声出して追い払おうかと思ったが少し怖い。しばらく気配を伺っていたのだがいつの間にか眠りについていた。シカかカモシカだっただろう。
1/25(日)5:30起床。晴れだ。南アルプスが赤らんでいる。4〜50m上がると主稜線に出た。今日はなんでも見えるぞ。本来はここでアイゼンなのだろうが、雪深いところもあるのでスノーシューのまま行く。そして頂上まで行けた。日本百高山90個目だ、まさかこの時期に来れるとは思わなかった。北ア、八ッ、南アすべて展望。こんな日があるんだな。ラッセル1000mしてきた甲斐があった。
30分展望を満喫してテン場に。テント回収し下りにかかるが、昨日のトレースが全く消えている。昨夜の新雪は2cm程だが、風によってかき消されたのだろう。下りもルート探しながらとなった。途中馬返しの手前で左の尾根を下ってしまい、GPSで確認して戻れたのだが30分ロス、ふとした油断が招いたのだった。また、馬返しの下は急斜面トラバースを避け、少し尾根を進んでから降りた。野田場にきてようやく昨日のトレースが明確に現われた。
ラッセルは大変だったが、2日間快晴微風と天候に恵まれ、望外の満足山行となった。駒ヶ根ロープウェイが運休につき、千畳敷からの入山も無いとすれば、まさに中ア独占だったのかも。
装備は、全行程ストックとスノーシュー使用、アイゼン未使用、ピッケル持参せず。
コメント
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nagaさん、こんばんわ〜!
厳冬期の将棋頭山への登頂*\(^o^)/*凄いですね〜!
1000m以上のラッセル後のご褒美の絶景は素晴らしかった事と思います
お天気も後押ししてくれたと思いますが、達成するのは難しい時期ですよね。
私は5月に同じコースを登った事がありますが、主稜線を歩きながらの絶景は今も忘れられない思い出として残っています。
その時以上に真っ白の山々の景色を拝見できて、感激です
素敵だなあ〜(^^)
ありがとうございました。
お疲れ様でした
*/
mipoさん、こんばんは
1月の登頂レコがなかったので相当厳しいんだろうなと思いながらも、行けるとこまででいいやと出掛けたのです。案の定ノートレース、ヘタレなので大樽小屋まで1000m登ったら満足して泊まりそうになりましたが、先に進んでよかったです。
稜線に出たら、絶景の感激と相俟って「もしかして中ア北部独り占めか?」とほくそ笑んでいました。もうしばらくラッセルはいいかなと思うくらい満喫しました。
mipoさんとsanpoさんsatoさんなら、この時期でも日帰り可能だと思いますよ。是非トライしてみて下さい。
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