奥穂高岳 涸沢テント泊
- GPS
- 53:35
- 距離
- 37.7km
- 登り
- 1,959m
- 下り
- 1,953m
コースタイム
- 山行
- 5:29
- 休憩
- 1:51
- 合計
- 7:20
- 山行
- 5:57
- 休憩
- 1:13
- 合計
- 7:10
過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
写真
感想
金曜日に休みをとり、2泊3日で今年の目標のひとつ奥穂高へ。
〈1日目〉
前日夜に移動し途中のPAで車中泊。朝あかんだな駐車場に入る。金曜日ということもあるが思ったより車が少ない印象。上高地BTも人はまばら。天気は良好。静かな河童橋を通り涸沢を目指す。
途中猿に遭遇。子猿も連れていたがほとんど人を気にしていない様子。
徳沢園では朝食にカレーをいただく。この時間の食事はカレー1択だった。
横尾で橋を渡りしばらくは順調だったが、徐々に勾配がでてきて息子のペースが落ち始める。本谷橋を渡り河原でリフレッシュしつつ涸沢目指して登る。Sガレ辺りでは自分もバテ気味に。テント泊を背負ってまともに登山道を登るのは実質初めて。ザックの重さが堪える。休み休み歩いてようやく憧れの涸沢に到着。
目の前にそびえる穂高の山々に息子のテンションも上がる。コンパネは売切れていたがテント場はそれ程混んでおらず、まずまずの所にテントを張れた。涸沢ヒュッテではビールのお供に噂のおでんを注文。出汁は美味かったが大根がスジスジかつ辛めのワイルドな仕上がりだったのが残念。季節柄大根は仕方ないと諦め、この景色の中おでんビールを楽しめることに感謝しつついただく。夕方には長野県警による登山の安全講話を拝聴。内容は一般的な内容ではあったが、経験あるプロの方の話だと説得力を感じる。息子も珍しく熱心に聞いていた。その後は、雨が降りそうなので早々にテントの中へ。程なくして降り始め、次第に激しい雷雨に。テントの下を雨が流れるのが分かる。中々止まないのでふて寝。浸水が心配だったが大丈夫だった。初めての涸沢初日は色々あった気がする。
〈2日目〉
朝、快晴。まったりとモルゲンロートを眺める。
準備をして奥穂に向けて出発。涸沢小屋を抜け、ザイテングラート目指してまずは樹林帯を登っていく。風もなく思いのほか暑い。すぐに標高が上がっていき気づけば涸沢のテント達が小さくなっている。さらにガレた道進み、1時間程でザイテングラート取付き。ザイテングラートはハシゴやクサリもあるが足場もしっかりあり、歩きやすい。息子も楽しそう。何より昨日と違いザックが軽く助かった。さらに1時間程で穂高岳山荘に到着。よくこんな所にこんな立派な小屋ができたな、と思いつつ暫し休憩。今年が山荘百周年とのことでグッズもあった。後で買おう。
休憩の後、奥穂に向けて山荘横の崖を登っていく。ハシゴもあるが歩きやすく特に問題なし。息子はちょっと怖かったようだ。ここを登れば後は危険な箇所はなく、山頂目指して歩くのみだが、思ったより遠かった。気づけば徐々に雲が出てきている。
山頂は狭いが新しい社が立っていた。看板は文字が大分剥げていた。もちろん写真も撮ったが、あまりうまく撮れておらずあとでがっかりした。今回は撮ったつもりの写真が残っていなかったり、思ったより写真が少なかった。目の前にはジャンダルムが聳え立ち、頂上に何人か立つのが見える。間近で見ると本当にデカイ岩の塊が突き出している。吊尾根、笠ヶ岳、黒部五郎、裏銀座方面はよく見えた。槍は雲がかかってしまった。
腹がへった息子が急かすので、奥穂山頂はほどほどに穂高山荘まで下る。山荘のテラスでラーメンを頂き、息子に百周年Tシャツとバッジを購入。涸沢岳にも登りたかったが、なんだか疲れたので、涸沢でゆっくりすることにして下山。
涸沢に戻る頃には雲が増えていた。この日も星空は期待できない。この日は土曜日だったがテントの数はそれ程増えておらず。迷ったが昨日のリベンジでこの日もおでんを注文。スジはなかったがこの日も辛い大根。次回に期待したい。
〈3日目〉
朝、この日も快晴。モルゲンロートを堪能し、雷雨でドロドロになったテントをしっかり目に乾かして涸沢を後にする。途中、徳沢園でピザを食べて休憩。とてもいいロケーションでいつかここにも泊まってみたい。上高地に近づくにつれ人が増え、日常に戻っていく様で名残惜しい。帰りのバスの混雑を心配したが、スムーズに乗れた。平湯の森でさっぱり汗を流し帰路へ。
〈まとめ〉
初めての涸沢。登った山は奥穂高岳のみだが濃い3日間だった。本当は涸沢岳と出来れば北穂高も登りたかったが、体力をつけて改めて挑戦したい。当然だが、評判通り何度でも訪れたい魅力的な場所だった。初日の夜は激しい雷雨だったが、その他は天候に恵まれ、きれいなモルゲンロートも拝めた。奥穂山頂でまともな写真が撮れていなかったのと、涸沢ヒュッテのおでんの大根が残念だった。基本的な目標は達せられたが、またチャレンジする動機も色々とできた。近いうちにまた戻ってきたい。
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