厳冬期の大普賢岳アタック


- GPS
- 04:51
- 距離
- 7.4km
- 登り
- 1,142m
- 下り
- 1,127m
コースタイム
天候 | 曇時々雪(山頂付近 風速15m/s) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
チェーンも携帯が望ましいです。 和佐又の駐車場は¥1000 |
コース状況/ 危険箇所等 |
昨日からの冬型の気圧配置により、雪面には5〜15センチの新雪が 新たに積り、多い箇所では0.5〜1.5m程度の積雪がコース上にあります。 随所にあるハシゴにも積雪があるので、通過には細心の注意が必要です。 強風時はトレースもすぐに消えるので、確実なルートファインディングが 必要です。 10本爪以上のアイゼン、ピッケルは必要。 急斜面を登りますので、確実なアイゼンワークが不可欠です。 小普賢岳のトラバースはトレースがないと困難です。 その場合は小普賢岳に登るルートが良いでしょう。 ただし、帰りは小普賢岳への登りが急なので、結局はトラバースを することが必要になったりしますが・・・ |
写真
装備
個人装備 |
通常日帰り装備
12本爪アイゼン
ピッケル
ヘルメット
ゴーグル
バラクラバ
ハーネス
カラビナ
スリング
確保器
ロープ20m
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感想
昨年3月上旬にチャレンジした冬の大普賢岳。
しかし、積雪少なく春を予感させる気配であった。
そして今日2月1日。
先日からの冬型気圧配置でいい感じで新雪が見込まれたこの日、
2回目の厳冬期・大普賢岳アタックとなった。
今回の同行者はholycow君。
30歳という若さは、ラッセルで威力を発揮してくれるだろう。
期待してるよ〜
和佐又林道は随所で凍結しており、第一の難関をなんとかクリア。
和佐又の駐車場には前泊者であろう車が3台のみ。
先行者はいない模様である。
いいラッセルが楽しめそう〜と期待が膨らむ。
準備中、一台のジムニー。
パタパタと準備をされて、登っていかれた。
和佐又コルまではうっすらと新雪が積もった程度で
歩きやすい。
コルも風が強いため、ほとんど雪がないようだ。
しばらく尾根を登り、シダンの窟、朝日窟を通過。
アイゼンを装着中の先行者と入れ替わり、トップに出た。
やっぱりラッセルがないと楽しみ半減ですもんね〜
今度はストックからピッケルに装備替えの間に
再び先行を譲り、日本岳のコルで追いつく。
ここから再びトップへ。
holycow君と幾度とラッセル交代し、
そのままの勢いで小普賢岳へと登ってしまった。
小普賢岳からの下りはかなりの急勾配だが、
なんなく下っていくholycow君を見て、
今日はロープは要らないなぁ〜っと感心したのであった。
さあ、今日のメインイベント「大普賢岳への最後の登り」
雪に埋もれたハシゴを幾度と越え、ルンゼ状の斜面にやってきた。
雪面は締まっている。
正規ルートは途中からトラバースしていくが、ここはチャレンジ。
直登です。
ふくらはぎが悲鳴を上げるが、キックステップの蹴り込み角度を調整し、
体重バランスを計ることでそれを軽減出来ることを思い出し、
早速実践すると・・・・確かに感覚を掴んだ。
山頂までの最後の直登。
ここは若いholycow君の本領発揮で、
一気に登っていく。
若いっていいなぁ〜
そして出発から2時間半、予想以外のハイペースで
山頂についた。
今日の登頂は我々二人ともうひとりの松原の方との共同ラッセル。
3人でがっちりと握手を交わした。
高層天気予報では山頂付近は風速20m/sであったが、
それほどでもない。ここは地形的に風が弱いのかな。
行動食を摂り、15分ほどの休憩後下山。
いいペースで下っていくが、滑落しないように
細心の注意でアイゼンを運ぶ。
一番緊張したのはルンゼの下り。
登りで踏み抜いた穴に足が嵌まり、下側へ仰け反りそうになった。
帰りは小普賢岳への登りは急勾配なので、
トラバースルートを選択。
やはりこのトラバースも難関である。
そして1時間半ほどで駐車場へと着いた。
ハーネス、ヘルメットとフル装備で挑んが
無事の登頂に満足感いっぱいの一日であった。
以前からやってみたかった厳冬期の大普賢岳。
日程もテカポさんみ無理を言って調整していただきました_(._.)_
今日は思ったより風も強くなく、雪も深くなかったことと、単独の方も入れて3人で交代で登れたので想像以上に早く、楽に登れることができました。
一人だとラッセルとルートファインディングでもっと時間がかかったと思います。
今回一番気を使ったのは中途半端に露出した梯子の下りがいやらしく、怪我をしないようにここは慎重に下りました。
ロープもどこで必要になるか少しドキドキしていましたが、結局使用することなく無事に下山することができました。
ただ、雪面の状態やメンバーによっては確保が必要かと思います。
今シーズンは雪山に行けてなかったので鬱憤が溜まってましたが、
久しぶりに雪と戯れてスカッとしました(^-^)
コメント
この記録に関連する登山ルート
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◎ ラッセルを楽しめる様にならないとダメなんですね、、。 私はまだまだです。
◎ 抜ける様な展望は残念でしたが水墨画の絵が楽しめて良かったですね!
◎ 厳冬期の大普賢岳はこんな感じなんですね! 色々と参考に成りましたが、私の今の実力では無理と判断、もっと勉強&練習して、少し雪が少ない春陽気の時にプチチャレンジしたいと思いました!
◎ 充分参考に成るレコを有り難う御座いました! そしてお疲れ様でした! m(_ _)m
いつもコメントありがとうございま〜す。
ルートを見定め自らラッセルして進んでいくのは本当に楽しいです。
ラッセル中は汗タラタラで苦しいけれど、足が攣りそうになるけれど、
無心の気持ちで山と向き合っている自分が好きなんですねぇ〜。
厳冬期の大普賢岳、私もようやく思いが叶いました。
急な斜面でのトラバース、ルンゼの登りなど少しの技量アップも必要ですけれど、
そこに待つ登頂への感動は最高のものでした。
意欲的な登山が自分を研ぎすましてくれるようで、癖になりそうです。
冬の大普賢岳がこんなに厳しい山だと知りませんでした。もっと軽い山だと考えていました。到底私には無理な山だと感じましたが、興味がかなりわきました(^○^)
毎度です〜
大普賢岳は無積雪期なら山頂まで2時間少しですが、
さすがに大峰山中とあって、冬期は積雪が多いです。
でも、万全の装備とアイゼンワークを習得して挑むことで、
一歩進んだ山行が楽しめることだと思いますよ。
和佐又ヒュッテがあるので、前泊すればまた違った楽しみ方で
挑むことも出来ます。
この日は、ヒュッテ前でテントを張っているかたもいらっしゃいました。
こんな楽しみ方もいいかもしれませんね。
ぜひ、近いうちにチャレンジを!
tekapoさん、こんばんわ!
holycowさん、はじめまして。
tekapoさんと初めてお会いしたのが大普賢岳だなーと
懐かしく拝見いたしました。
覚えていらっしゃらないかもしれませんが…。
私も先日大普賢岳に行きましたが、想像以上に楽しく登りました。
この時は小普賢岳まではトレースありましたので、
今回の方がラッセルは大変そうでしたね
(といってもラッセル目的だったようですので、むしろ万々歳?(笑))
いつもニアミスが多いようですので、またお会いできると期待してます♪
今晩は〜
そうですね、初めてお会いしたのがこの大普賢岳でした。
そして今回は一週間のニアミス。
昨春の槍ヶ岳飛騨沢では超ニアミスでしたもんね。
ほんと、偶然というか行く場所が同じだからでしょうなんでしょう。きっと。
この日は楽しいラッセルでした。
先行者に追いつき、ラッセルに入ったとたん、やる気全開でした。
やっぱりノントレースの雪山は最高の楽しみです。
ほんと万歳です。
今年はどこかで会えることでしょう〜
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