西穂高岳(奇跡の一日!The.西穂DAY)


- GPS
- 05:18
- 距離
- 8.0km
- 登り
- 970m
- 下り
- 995m
コースタイム
天候 | 快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
そのため、第2ロープウェイ乗り場のしらかば平駅の近くの鍋平駐車場まで車で上がるか、新穂高温泉からシャトルバスを利用することになる。 鍋平までは雪道なので冬用タイヤは必須。 また、駐車場は上から4番目を利用する。(上の方は一般観光客用ということらしい・・・ただし案内はなし) ※ロープウェイの最終便は通常より30分早い15:45になっているので要注意! |
コース状況/ 危険箇所等 |
・西穂山荘までは危険箇所なし、トレース明瞭。 ・西穂山荘から独標まではアイゼンが必要。トレースあり。 ・独標から先は一気に難易度があがるので、確実なピッケル・アイゼンワークが必要。トレースは1人分残っていたが雪が降ればすぐ消えると思われるのであてにしないこと。 ・ピラミッドピークから先はサンクラストしたトラバース箇所が数箇所あるので確実にアイゼンとピッケルを効かせて歩く必要あり。 |
その他周辺情報 | ・登山計画書は西穂高駅のポストに提出する。 (岐阜県の条例で登山計画書の提出が必須となった) ・今回は西穂ラーメンはパス・・・ |
写真
感想
天気の悪い週末が続いていたが、ようやく晴れマークがついた。
しかも日本海側の天気も良くて、かつ、風も弱そうだ。
これは毎年の恒例イベントとなりつつある「西穂高岳」へ行くしかない。
今回はいつもと違って第1ロープウェイが運休となっており、最終便の時間も30分繰り上がっているので注意する必要がある。
だが、これまでの実績からすればラッセルさえなければ普通のペースで行って帰ってこれるはずだ。
「新穂高温泉駅」ではなく「しらかば平駅」からロープウェイに乗るというのは新鮮だ。
いつも出遅れて2本目になることが多かったので、今回は学習して早く並ぶことに成功。
自分と同じく、この貴重な晴れマークを狙って訪れた多くの登山者が列をなしている。
ロープウェイが動き出すと、いきなり真っ白な白山が目に入ってきた。
西穂高岳が晴れること自体は珍しくないが、この時期に白山まではっきり望めるのは奇跡と言っても過言ではない。
白山が見えるのだから、当然槍穂高、笠ヶ岳、南アルプス、八ヶ岳、乗鞍岳等は全て視界に入ってくる。
西穂高駅で登山計画書を提出すると、アイゼンを装着して出発!
今日はアウターを着なくても十分暖かい。
西穂山荘には立ち寄らず、ピッケルだけ準備してまずは独標を目指す。
朝のうちは風があって少し寒かったがそれも徐々に弱まってきた。
さて、ここからが本番。
独標でヘルメットを装着し、万全を期す。
この時期は独標からの下りも雪がしっかり着いているのでピッケルがあれば楽に下ることができる。(12月だと岩が露出しているのでちょっと難しい)
自分と同じくらいのペースで歩いていた5人(以下ゴレンジャー)がそれぞれ西穂高岳を目指していく。
基本的に雪が締まっているのでアイゼンとピッケルさえしっかり効かせれば問題ないが、高度感とサンクラストして半ば凍った斜面が挑戦状を叩きつけてくる。
スキーがあれば余裕なのになぁ・・・と思ってみてもここでは逃げ口実にしかならない。
そしてゴレンジャーがほぼ同じタイミングで西穂高岳の山頂に到着。
最初に到着した一人が今回初めての登頂ということで、めちゃくちゃ喜んでいるのが印象的だった。
それを一歩下がって冷静に眺めている自分が少し寂しかった。
自分も最初にこのピークに立った時は嬉しかったが・・・2回、3回と登るにつれて感動が薄れてきている気がする。
白山や黒部五郎、蝶ヶ岳のように何度登っても良い山と、感動が薄らいでしまう山・・・その違いはなんだろう??
風呂に入りながらゆっくり答えを導くとしよう。
さて、下山。
右利きにはツライ左に斜面を見ながらのトラバース。
安全重視でカニのヨコバイ方式で前爪とピッケルに命を預けながら進んでいく。
独標まで戻ったらもう下山した気分・・・になるはずだったが、下山渋滞中><
何人かがロープで下るのを待つこと5分・・・人のことをあーだこーだ言える立場ではないが、独標で立ち往生してしまうような人をいくらロープがあるからといっていきなり独標まで連れてきてしまうのはどうなんだろう?と考えさせられた。
本来なら西穂ラーメンで締めくくり、というのが通常の流れだが、あまり寒くなかったしお腹も減っていなかったのでそのまま下山することに。
今回は久しぶりに3000m級の雄大な景色を堪能できてよかった!
2月11日追記-------------------------------
2015西穂ゴレンジャーがそろったので記念に(想い出に)メンバーを書きとめておきます。
青レンジャー vino_rossoさん
青レンジャー nao_somaさん
青レンジャー yamanokamijrさん
赤レンジャー SHIBAWANさん
赤レンジャー Sanchan33
緑レンジャー yamanokami3さん(黒子のバスケ的に言うと幻のシックスマン)
なお、桃レンジャーと黄レンジャーは空席。
自分は今日 訳ありで行けませんでしたが、
綺麗な白山見ながら sanちゃんどっか行ってるだろうなぁって思ってましたよ
で、西穂ですか!
つー事はなにかい! 同じ白山を反対から見合ってたんかい
(細かく言うと横からか
でも、やっぱり独標から見る景色と全然違いますね!
素敵な景色! ありがとう(^^ゞ
追加:↓↓ まさかゴレンジャーの1人がロッソさんだったとは
棟さん、こんばんは。
いやぁ、こんな日に山に行かないなんて罪でしょ。
金沢から眺める白山もいいけど、東から眺める白山は長大でいいですよ。
あ、感想に書き忘れたけど、下山中にこんなエピソードがありました。
----------------------------
西穂山荘からの下山中にレディース4名と遭遇した。
普通に挨拶をして通り過ぎようとした時、その中の一人がこう言った。
レディース:「独標に登ってる人が見えるがいねぇ〜」
すかさず立ち止まり声をかけた。
自分:「金沢の人??」
レディース:「そうでーす」
自分:「自分、内灘です」
レディース:「へぇ〜そーなん〜」
----------------------------
たった一言の方言でどこの人かわかっちゃうってすごいよなぁって思った。
自分も故郷を離れて約20年。
ネイティブじゃないから相変わらず金沢弁はしゃべれないけど甲州弁も長いことしゃべってないなぁ・・・
もしレディースが山梨の人ならこんな感じだったのかな。
「独標に登ってる氏んとうが見れるらぁ〜?」
以上プチエピソードでした。
それにしてもロッソさん?Ponさんの軍団のひとりだったとは。
確かに何となくそっち系のテンションでしたよ(笑)
Sanchanさん お疲れ様です
ロープウェイもずっと運休で、西穂のレコは全く上がってませんでしたが、ちょうどお休みの日に晴れ、しかもかなり状況も良くて最高の一日でしたね
西穂まで行けて羨ましいです
>感動が薄らいでしまう山 何度登っても良い山
初めて行った山は感動も大で、ものすごく新鮮 行く度になんか慣れてしまう自分がいる
Sanchanさんが、蝶や黒部五郎がいいっていうのは、もしかしたらそこに辿り着くまでのしんどさがあり、より達成感がある
残雪期に頑張って行った蝶や黒部に向かうまでの紅葉は感動そのものですよね
こうなったら、行ったことのない山に行くのが本当は一番なんでしょうかね
追記:↓ 私もレコ読んでいて、感動してたのはロッソさん!と思ってましたよ
ponさん、こんばんは。
ゴレンジャーのロッソさんとお知り合いでしたか!
やっぱりヤマレコの世界は狭いなぁ・・・必ず誰かと繋がるもんね。
ゴレンジャーの問題点は、赤レンジャーと青レンジャーしかいなかったことです。
今度どこかで誰が本当の赤か、青か、決める必要がありそうです。
>感動が薄らいでしまう山 何度登っても良い山
なんか一緒に考えていただいてありがとうございます。感激です。
しかも棟梁組にも関わらず、こんなに真面目に!
自分も真面目に考え出したら眠れなくなりましたよ。(それでこの時間に書き込み・・・)
多分、何度登っても良い山かどうかを決めるのはこんな要素ですかねぇ。
1.ponさんがおっしゃるように、登頂までの困難さ。
2.山頂にたどり着いて初めて見えるものがあるかないか。
3.四季折々に色んな表情を持っている山か。
4.その山に対する思い入れの強さ。
5.スキーで滑れる山か。(色んな楽しみ方ができる山か)
簡単にそれだけではないと思いますが、今後も追究していきたいと思います。
でも行ったことのない山はやっぱりワクワクしますよね。
季節が変われば別の山に変わったりするし。
色んな楽しみ方をしていきたいと思います。
棟さんと違って真面目モードなレコですが、たまにはこんな雰囲気も味わってもらえたらと思います。
Sanchanさん、こんばんは
山頂ではしゃいでいた斬り込み隊長のvino_rossoです。
今日は風も弱く、良い天気でホントにラッキーでしたね
今年1年分の運を使ったのではないかと、不安でたまりませんが
ピラミッドピークを過ぎた辺りから一緒で、随分と心理的に助かりました。
また何処かの山でお会いできれば良いですね。
では、今後も良い山行を
追記: ↑え、分かっちゃいましたぁ? なんでだろ〜なんでだろ〜・・・
ゴレンジャーの先頭はロッソさんでしたか!
しかも今シーズンから冬山初めていきなり西穂とは。
ペースも速いしかなり歩きなれている感じに見えたので、相当な経験者だと思っていましたよ。
ponさん一味だったとは、更にビックリ。
過去の山行記録を拝見するとなんとなく趣味が合いそうですよ。
同じような時期に同じような山に行ってるし。
ただ本来自分は山スキーがメインなので、あんまり今回のようなピークハントは少ないかもしれませんが。
でも八ヶ岳は故郷の山として大好きなのでちょくちょく行くと思います。
またお会いしたらよろしくお願いします。
貴重な日に西穂登頂できてよかったですね!
自分はまだ初めての山のほうが多いので感動ばかりです が
昨年は白山に関しては毎回違う登り方で登った結果苦労が多いほど感動は大きいということが分かりました。特に自転車で足つりながらのぼった時は登頂時、目に熱いものがこみ上げたくらいです(歳のせいもあるのかも・・)
能登に行っていたので帰りに行ってみたかった内灘サンセットパークにより笠、穂高、立山、毛勝とぎりぎり堪能できました!家族はまだ〜って感じでしたが・・
koueiさん、温泉旅行はどうでしたか?
家族旅行も山とは違って楽しいですよね。
やっぱり苦労した分だけ感動は大きいですよね。
思い起こせば白峰からの白山、白山東面台地、厳冬期北岳なんかはやっぱり感動しました。
>家族はまだ〜って感じでしたが・・
うちもそんな感じです。
BSの登山番組なんか見てて、「ほらほら、こここの前行った所!」とかって家族にアピールしても「ふ〜ん」って感じです;;
Sanchan33さん、こんにちは
今週はBCでなく雪山登山でしたか
実はこの時期の西穂高岳に行った事のないkaikaireiです
写真を拝見すると雪の白と、青空の青が本当に美しく、まさに「奇跡の一日」ですね
やはりこの時期はザイル出しているパーティーがいるんですね
落ちたら止まりそうもないので怖いですね
何度登っても良い山と、感動が薄らいでしまう山>そう言われれば...と思い自分の記憶を辿ってみるとやはり僕にも同じような記憶があります。
僕にとっての何度でも再登したい山(ルート)は「黒戸〜甲斐駒〜鋸」と「北鎌〜奥穂〜西穂」だと思います。
そして美しいと思うけれども感動が無くなったのは「燕岳」でしょうか...。
でも違う観点ですが、塔ノ岳と高尾山は夜景が素晴らしく一人でナイトハイクするのなら何度でもあの景色を見てみたいと思います
kaikaireiさん、こんばんは。
この時期の西穂は手軽に日帰りで行ける3000m峰としてはいいのですが、やっぱり感動の観点ではちょっと物足りなくなってきますね。
kaikaireiさんだったら1回目から物足りないと感じるかも知れません。
燕岳・・・確かに自分も好きですが、あのゴミゴミした感じが残念ですね。
そういう意味では冬の静かな時期とかいいかも。
>塔ノ岳と高尾山は夜景が素晴らしく
なるほど、そういえば夜景の観点を忘れていました。
塔ノ岳は一度だけ行きましたが確かに東京方面や江ノ島方面の夜景は素晴らしそうですね。
自分は編笠山から眺める甲府盆地の夜景が一番好きです。
編笠も何度も登りたくなる山のひとつかも。
ゴレンジャーの一人です(笑)
Sanchan33さん、内灘の方なんですね。
私も金沢に7年間住んでましたし、嫁さんは内灘に住んでいたこともあります。
確かに石川ってイントネーションに特徴ありますねぇ。
冬の西穂3回目とはすごいです。
初めて登る時の不安と一度登ったことのある安心感が感動に影響してくるんでしょうか。
私も目標だった冬の西穂を登り終えて充実感と同時に、達成してしまった寂しさもあります。次の目標を作らないと!
nao_somaさん、西穂おつかれさまでした。
なんだかゴレンジャーが共通語になってしまったようで嬉しいような申し訳ないような感じです^^;
nao_somaさんも金沢で、奥様が内灘にいらっしゃったとは!
すごい世の中狭いですね。
目標って、達成するとOKってわけじゃなくて、やっぱり次の目標に向かって追い求めたくなりますよね。
ただ、山の場合一歩間違えると命に関わるので、節度をもって適切な目標を設定していきたいと思っています。
P.S. nao_somaさんのプロフィール写真、とてもステキだと思いますよ!
Sanchanさん、こんばんは。
このレコを見て以前登った時の写真を見ていたらまた登りたくなりました(笑
登った当日の天気が最近の「越前甲〜大日山」のようなガスが晴れるシチュエーションで景色は本当に美しかったです。「稜線に出た時の笠ヶ岳の眺め」、「西穂から雲海に突き出る独標からのピーク群」、「雲海に浮かぶ乗鞍」が印象的でした。
その反面強風でガスが晴れたり曇ったりしたので独標までと思っていたものの先行PTがいたのでがんばって西穂にたどり着いた時の感動は大きかったです。
1回目に眺めも達成感も味わってしまうと2回目の感動は薄れるかもしれませんね〜・・
souさん、おはようございます。
昨日は小佐波御前山お疲れ様でした。
自分が西穂行くときは必ず天気が良いのですが、(というか狙っていっているので当然ですが)最初に行った時は冬毛の雷鳥が、2回目はsouさんの時と同じような雲海に突き出るピーク群やスノーモンスター達、そして今回は山頂で喜びを分かち合うゴレンジャー(笑)ということで毎回いろんな想い出を与えてくれます。
ずぅ〜っと天気が良いシチュエーションより、最初は悪くて、尻上りに良くなっていく、というパターンの方が感動できるかもしれませんね。
北陸の山を登っていると、曇っているのが普通なのでちょっと青空が覗いただけでも嬉しかったりするし(笑)
機会があったらまた西穂も狙ってみてください。
くれぐれも気をつけて。
西穂まで行けそうな気がするんやけどね。どやろかねぇ?(^o^;)
こんな写真見たらたまりませんな。
本日下界はコートいらないくらいの陽気でした。
冬期、とりあえず晴天狙って独標まで、まずはこの辺からやな(^^ゞ
yamachanこんにちは。
昨日はお疲れ様でした。
小佐波御前山と西穂では同じ山かと思うほど環境が違いますね。
独標なら南八ヶ岳を歩いたyamachanなら余裕かと思います。
白山と標高はほぼ同じでロープウェイで楽に行けちゃう山なのでぜひチャレンジしましょう!
最高の思い出を有難うございます。
大阪在住で月1〜2ペースで山に登ってます。
またどこかでお会いしそうですね。
楽しみにしています!
yamanokamijr さん、こちらにもコメントありがとうございます。
大阪からお越しでしたか。
過去に山であった関西方面の方はだいたい北アルプスか白山でお会いしています。
もし白山に来られることがあればご連絡ください。
都合が合えばご一緒しましょう!
おーーーー! 揃っちゃいましたねぇ〜
なんだか子供がTVの前で喜んでんのと 同じ気持ちです(^_^;)
sanchanから発信されたこの「西穂ゴレンジャー2015」も、
なんだか異様な
あらためて、ヤマレコの凄さを感じました!
今後、皆さんがどこかでまた会われるのを楽しみにしてます(^o^)/
棟さんが変に盛り上げてくれたお陰で、しばらくはこのネタで食っていけそうでさ(笑)
普通なら考えられない人との繋がりができるのは素晴らしいですね。
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