富士山 ゼロ富士(ルート3776)に4登山道を使う(2023)
- GPS
- 28:21
- 距離
- 54.2km
- 登り
- 4,004m
- 下り
- 1,688m
コースタイム
- 山行
- 1:24
- 休憩
- 0:19
- 合計
- 1:43
- 山行
- 13:49
- 休憩
- 1:42
- 合計
- 15:31
- 山行
- 9:01
- 休憩
- 2:06
- 合計
- 11:07
天候 | 初日: 熱帯夜の夜 2日目: 霧雨、本降り、快晴を繰り返す。最悪 3日目: 気持ちの良い快晴、風も無くサイコー |
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過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
復路: スバルライン吉田口5合目〜新宿バスタ(直行バス/3,100円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
◾️田子の浦みなと公園〜市街地: 特に問題なし、路面良し ◾️大淵地区〜旧料金所: かなり整備されていて路面良し、街灯無しで夜は真っ暗 ◾️旧料金所〜富士宮口6合目: マーキング多数で迷い無し。苔生す御殿庭は素晴らしい ◾️富士宮口6合目〜剣ヶ峰: 良く整備されていて安心。浮石も少なめ ◾️須走口下山道〜御中道〜スバルライン吉田口 須走ルート〜吉田口ルート間の御中道は踏み跡の薄さから殆ど使われていない事を確認。そのためなのか季節柄なのか、群生したシャクナゲに埋め尽くされてルートを阻まれる箇所多数。想定してなかった私が甘かったのですが藪漕ぎにはかなり苦戦したので、正直いまの季節はお中道ルートの使用は,匹Δ靴討眥未蠅燭な兮崙擦魘砲瓩燭ぁ↓▲襦璽抜岼磴┐廼杁淅鯑馘に通らざるを得ない、以外の場合はオススメしません。 あと涸れ沢のスコリアがかなり崩れやすく私も初めて重力のスピードと共に2m程滑り落ちた(汗。踏み跡も少なく危険⚠️ |
その他周辺情報 | 2日目は久し振りに富士宮ルート新7号目の山小屋に宿泊。御来光山荘さんは1人宿泊者にもカプセルとキャビンの間の様な半個室が提供され、出張の多い方にはお馴染みの『ホワイトキャビン』の様な感じでした。コロナ禍前のギューギュー環境とは雲泥の差で富士山の山小屋を見直しました。今後は積極的に活用して山行プランを組み立てていこうと思う。 |
予約できる山小屋 |
八合目池田館
|
写真
装備
備考 | スポーツようかんが最高の行動食である事を再認識。マルトデキストリン最高〜 |
---|
感想
今年2度目の富士山は「ルート3776」にチャレンジしましたが、色々と新発見も有ったので自己メモ兼ねて少々長文です。
◾️結論
1. 飽きない起承転結
ルート3776の登りは「1. 市街地」「2. 暗くて長い林道」「3. 苔むす樹林帯(御殿庭)」「4. 森林限界を超えて始まる宝永山からのザ・富士登山」の、まるで起承転結の様な4パート構成でとても楽しくて飽きないルートでした。
2. お天気対策は重要
長い移動時間と高低差のため、天候の変化は必須と感じました。今回も途中で霧雨→大雨→快晴を5回ほど繰り返されました。
3. 声掛けされると嬉しい
3776参加ステッカーを付けているとすれ違う方に応援して貰えます。特にツアーガイドさんなど、富士山関係者からの声掛けが多かったです。スタート地点のポストの中に3776ステッカーが有るので、これをザックなどに貼っておくと皆さん声掛けしてくれ、その瞬間に脳内でZARDの曲が掛かり、疲れた頃のモチベアップにはかなり効果的です。
◾️山行の詳しい工程
上記の通り「登り4パート」と「下り1パート」の合計5パート構成となる過去イチ楽しい山行となりました。
1. 市街地
・スタート地点
2つ有るスタート地点のうち「田子の浦みなと公園」を選択。21:30頃到着するも第1チェックポイントのスタンプボックスが園内真っ暗で見当たらず焦る。園内中央に聳え立つドラゴンタワーの海側ではなく市街地側(?)の正面に在りました。昼間なら水色のルート3776ノボリを追っていくと見つかりやすいと思います。なお富士市のルート3776に参加される方はTipsとしては実スタンプシートとCOCOARの電子スタンプの併用で進めていくのが良いと思います。特にアプリは電波が無いところで稼働しないポンコツ仕様なのでいずれでも対応できる様にしておくとヨロシです。
・MEGAドンキ
スタートして1時間弱でメガドンキ到着。どうやら24時間営業の様なので、買い忘れや補充品があればここをうまく使うことをオススメします。水などは「最後のセブン」で買えるのでそれ以外のもの、という感じ。あと館内はクーラーがガンガン効いてる割にお客さん居ないので邪魔にならない範囲でテーピングなどの最終調整をハジのほうで行うことも可能でした。ドンキありがとう!
・市街地を抜けて
ドンキを超えて暫くすると街灯もまばらになり、いよいよな感じです。ただコンビニだけでも確認出来た範囲で7つ(incl.ドラッグストア)有ったので、ドンキの後に買い忘れ品を思い出したら購入自体は大抵のものは可能そうでした。この先はヘッドランプ必須となります。
・セブンイレブン富士市大渕八王子町店さん
ここが有名なルート最後のコンビニとなりますので、ここで水2Lとおにぎりなど行動食を大量に購入し休止兼ねてフラスクへの詰め替えなどさせて貰いました。
・第2チェックポイント『よもぎ湯』さん
ルート右側によもぎ湯さんの看板が有るので右折して10分ほど歩くとスタンプボックス発見。ビックリするくらい周りは真っ暗です。
2. 林道から富士山麓線へ
・富士山麓線
物凄く綺麗に舗装されていて歩行には全く問題無しです。ただ街灯が無いのでヘッドランプの充電とルーメンの大きさだけはよくよく確認が必要です。私も最大900ルーメンまで照度を上げて周りを確認した箇所が何ヶ所か有ります。
あとクマ出没注意の看板も所々に有るのでクマ鈴も気を遣いながら使う必要が有ります(深夜かつ多少民家が有るのでチリンチリン鳴らし続けるわけにも行かず)。
・多くの横道
富士山麓線にはヤマレコアプリにも出てこない数多くの横道が存在してて、いわゆる植林道や作業道の様ですがとても気になりました。ショートカットに活用出来ないかどなたかご存知の方が居ればぜひ。
・第3チェックポイント『PICA表富士』さん
ココの少し手前から激しい土砂降りに。道路脇でウェアとシューズをゴア系に着替えてPICAさん到着。なんとソフトバンクの電波が入らずCOCOARアプリでの電子スタンプの認証が出来ませんでした。
・村山道の入口
熊対策を完全にしてこの村山道に入るとかなりのショートカットになったそうで後ほどかなり後悔したポイント。自己責任ですが時間帯と装備、熊対策次第では旧料金所に行かず、こちらの村山古道を選択するのも一考です。
・旧料金所(富士スバルライン)
やっと着いた旧料金所。おはーす!と料金所の方に声がけして簡易トイレを拝借。ここから御殿庭へ向けて樹林帯に入るので小休止兼ねて若干装備を変更しました。
3. 苔むす樹林帯
・アートの世界
もはやジブリの世界。苔と群生植物のアート。さらには溶岩流地帯が有ったりとなかなか素晴らしい。一方、実はこの辺りから強烈な眠気に襲われ、気付けば寝ながら歩いてました笑。しかも「林の向こう側でブランコに乗ってスマホいじってる女性」や「北海道の木彫の熊そっくりの熊の横姿」など訳の分からない幻覚(寝ぼけていると言う笑)を多数見ながら歩いてました。眠気のせいなのか樹林帯の「何か」なのか分かりませんが、とにかく幻覚を見ながらの歩行だったのでスピードが極端に落ちました。しかも小休止を取りたくてもあらゆる腰掛け石に苔がびっしり付いていて座れず、全く休憩も取れず今回の山行で1番辛かったコースがこの御殿庭となりました。
4. 森林限界を超えて宝永山からのザ・富士登山
・宝永第二火口緑
いつもの壮大な風景を見て立ったまま小休止(ここでも全く座れず)。45度位のザレザレの道を上ると、富士宮口6号目の山小屋が2つ見え始めて元気復活。米が食いたい、、、
・第4チェックポイント『雲海荘』さん
こちらでスタンプをもらう。ついでにハンバーグ定食と赤コーラを頂き、糖質と脂質、タンパク質補充し元気復活!色々と富士山の状況についてお話しを伺う。ガイドの方のお話はとてもタメになります。
・今夜のお宿
新7号目『御来光山荘』さん到着。ここはソロ登山者にもキャビン型の半個室を提供してくれて非常に快適な宿泊となりました。雲海荘さんの食事と御来光山荘さんの夕食で元気出たのでこのまま一気に剣ヶ峰まで行こうかと思いましたが一瞬横になった瞬間寝落ちしてしまい、気付いたら団体ツアーの方々が出発準備でガヤガヤし始めた24時だったのでそのまま01:00まで爆睡。
・御殿場口頂上目指してバリルート
AM2:00行動開始。富士宮口ルートには誰もおらず。8号目からトラバースし御殿場ルートへ合流。AM4:00の御殿場ルートも全く人が居ませんでしたが、AM5:00頃過ぎから御来光終わりの団体ツアーの下山とバッティング。道を譲る良い人キャラを演じつつ、小休止する笑。そのおかげで心拍数120くらいで御殿場口頂上へ。
・剣ヶ峰へ
普通に剣ヶ峰に行くのは10年振りくらい。馬の背も今となっては特に大変にも感じず、自己成長を感じる笑。先々週の主杖流しからの直登の方が効率的だったなぁ、なんて考えながら剣ヶ峰で写真撮って3分で下山開始。ちなみにここから田子の浦などスタート地点にピストンする方も多いですが本当に尊敬します。私にはメンタル的に無理ゲーです。
5. 下山とバリルート
・下山前のエネチャージ
お鉢を巡り、吉田・須走下山口の扇屋さんで豚汁とホットココアを頂く。脂質と糖質に加えカカオのミネラルをぶち込んでいざ下山開始。
・吉田・須走口下山道へ
8号目の分岐点を右にそれて須走下山道へ入り、本7号目の登下山道の分岐を左の登山道へ入る。でもここは右手の下山道にそのまま入り、もう1つ下の7号目の太陽館さんで登山道に入った方が楽だったかも(須走登山道のこの区間は階段状なので下山に使うとヒザに来ます笑)、と太陽館さんでホットココアを飲みながら思う。この時、富士登山で有名なミスター富士山の廣川師匠とすれ違う。さすがの軽い歩調でグングン進んで行かれました。
・本6号目からバリルート△魴侏海靴撞氾銚へ
須走登山道本6号目から吉田口6号目手前の獅子岩のところまで伸びる御中道へ入る。御中道の中でもこの区間は殆ど人が通っていないためルートを塞ぐかたちでハクサンシャクナゲの群生地も多く正直オススメ出来ません。涸れ沢、溶岩流帯も何度も現れます。ただ須走→吉田口方面にはマーキングも踏み跡も明確でメインのルーファイは問題有りませんでした。吉田口→須走方面への逆行はマークも見づらく結構大変な気がします。
・スバルライン吉田口へ
13:00過ぎに無事到着。下山後はお決まりの赤コーラを飲み、そのまま「富士山みはらし」さんで富士山カレーとタップコーヒーを頂き、無事14:00発の新宿バスタ行きのバスにて帰宅となりました。
さて、次回はいよいよアレを見に行こうと思います!
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