がっつり雪山の伊豆山稜線歩道南行 沼津西浦木負/金冠山/達磨山/船原峠(中断)/魂の山/仁科峠/猫越岳/天城峠/二日目は雪と寒さと雷と崩落トラバース路で修業なり
- GPS
- 32:00
- 距離
- 42.9km
- 登り
- 2,549m
- 下り
- 1,930m
コースタイム
- 山行
- 5:31
- 休憩
- 0:15
- 合計
- 5:46
- 山行
- 8:10
- 休憩
- 0:17
- 合計
- 8:27
天候 | 初日:晴れ→曇り、雨 二日目:晴れ→雨、雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
宿泊:平石⇔土肥 ゴール:天城峠→修善寺(湯の国会館で入浴+食事) |
コース状況/ 危険箇所等 |
木負→市民の森:沢沿いの林道を進む。地図だと林道Uターン箇所からそのまま進むように見えるが、結構迷子。どうにか市民の森から金冠山への尾根道ルートという登山道に戻る。 市民の森→金冠山:金冠山手前から雪道。踏み跡を辿る。 金冠山→戸田峠→小達磨→達磨山→船原峠:雪はあるものの少量であり、よく踏まれているのでそのまま。海抜0mから来たためもあって小達磨までがしんどい。 船原峠→平石バス停(船原トンネル西側のお土産センター脇):もはや廃道と化した旧国道を進み、道なりに降りていけば勝手に着く。道が通行止めとなっておりなんか物騒。 平石バス停→船原峠:早朝なのだが2月になって覚悟していたほど暗くなくヘッデンは不要。結構登る。 船原峠→土肥峠:隣の西伊豆スカイラインのせいで何も見えない・・・。 土肥峠→魂の山:踏み跡が浅い上、勾配きつく、踏み跡も氷気味でスリッピー 道路を歩かされることはまずないと確信し、チェーンスパイクを投入。結局、旧天城トンネル付近まで履いていく。 魂の山→仁科峠:基本雪道だがところどころ雪がなくなる。 宇久須峠手前から熊笹、牧場地帯で見晴らしは本来良いはず。 仁科峠→猫越山:雪量が増え、完全に雪道ハイク。仁科峠、猫越とも展望台と名のつくところがあるが、仁科峠付近から急速に周りの山々がガスって何も見えず。ある意味ネタ。雨が降り始めたと思ったらみぞれになって気づいたら雪になり、しんどい。 頼りは他の登山者の踏み跡のみ。 ブナ林の道を突き進むと、猫越山手前の火山湖あり。結氷した上、雪がつき、でも雪に覆われきらずに良い感じ。大雪の上すぐそばで落雷があって怖かったけど。寒いので昼食は中止し、インナー追加などの処置を行う。 猫越山→天城峠:猫越峠から先は基本的に縦走路ではなく、北側・南側のトラバースが延々つづく。これが楽と思いきや崩落が激しく非常に危険。やはり踏み跡だけが頼り。足場があまりにしんどいところを除いてロープなどの備えがないのでより厳しい。旧天城峠の二本杉峠、その先の古峠まで吹雪が続く。天城峠直前で突然晴れて綺麗だったがトラバース道で木々に遮られてイマイチ。 天城峠→旧天城トンネル→現天城トンネル(天城峠バス停):ここは天城山、八丁池への縦走路ゆえ整備状態は格段に良好。ところどころ凍結箇所あり。 |
その他周辺情報 | 土肥温泉郷:昼営業のしまいに飛び込んで煮魚定食を食す。美味!(さくらというところ)共同浴場 椿の湯・屋形の湯、松原公園、大楠のある土肥神社、土肥の砂浜、夕日などを堪能。ばっちり観光しました。 湯の国会館(旧天城湯ヶ島):とても良い湯で人気だった。昼食を食べ損なったので、温泉に浸かって濡れと寒さを解消した後昼食だか夕食だかで名物のしし鍋定食と生ビール。最高! |
写真
感想
2ヶ月前の2014年12月に天城峠〜八丁池〜天城山〜天城高原縦走を行っていたが、
そのスタート地点の天城峠バス停に「伊豆山稜線歩道 終点」という文字があった。
このルートを調べてみると、修善寺の虹の郷をスタートして沼津西浦〜修善寺境界の稜線を西に行った後、金冠山を寄って戸田峠から南行し、達磨山、船原峠、魂の山、仁科峠、猫越岳、天城峠と周回し天城峠バス停に下ってゴールというもの。
トレランの方に人気で、北行して仁科峠から戸田峠を経て金冠山に行き、だるま山レストハウスに下りるか金冠山からさらに北に行って沼津西浦木負港に下るレコが結構ありました。
このルートは富士山を正面に見続けて走り抜けることができるのがポイントなのだろうと思います。勿論トレランレースの後半部そのものであるせいもあるでしょうが。
今回はこれらを参考に、沼津西浦木負をスタートして達磨を越えて一度下りバス路線も頻度良くある船原峠で一時中断。土肥温泉で宿泊して残りを行くというプランで実施しました。厳寒期のこの時期に稜線上での幕営は厳しいだろうということもあります。天城峠まで行き着けば前回と合わせ綺麗に繋ぐことができます。
富士山に関してはスタート地点である沼津西浦木負港の避難タワーが一番綺麗でした。金冠山までは誰にも会わなかったが戸田峠以南では多くの人に会いました。達磨山は西伊豆スカイラインからちょっと登ればいいのと共に富士が愛鷹の上に見えるからでしょう。
達磨からは愛鷹までしか見えなかったが私にとっては別段不満はありません。久々に見た長閑な戸田の街、駿河湾の先に見える静岡・清水の街、南方の山々、東方の天城山、箱根、奥駿河湾と淡島、沼アなどなど、なかなかの眺望でした。また、誰が作ったか知らないが、達磨山の看板の上に雪だるまがあって粋でした。
船原峠からは通常天城湯ヶ島側に下って大曲茶屋に行くと思われるが、あえて土肥側平石に向かいます。到着できるのかかなり不安だったが道なりに行けば勝手につく状態でありどうにかなりました。おみやげやの横で実はわかりやすかったです。
山行後といえば温泉に尽きますが、冬場の寒さでなおのこと。この日は土肥温泉で昼食、買出し、街観光、外湯2箇所、宿で夜風呂、朝風呂の計4回。いささかやりすぎかも。
さて問題は2日目。朝方は晴れ、または曇り程度で特に問題はなかったが、予報どおり9時頃から雨がちらつきだし、10時前には雪になったうえ雲が西から這い上がってきてくれたお陰で周りの景色が見えなくなっていきます。
朝方はちゃんと見えていたこと、目先がホワイトアウトして道迷いしたりすることがなかったことが救いです。
こんな状況にもかかわらず、仁科峠以降、天城峠側から5人程度の方に逢ったことが驚きでした。彼らが作った踏み跡のお陰でどうにかなったことに感謝。
猫越岳は結構楽しみにしていましたが、仁科峠以降のハイライトはやはりここだと思います。猫越は山頂手前に火山湖があるということで是非見たかったです。
ここについた時はあいにく雪が最も強い状態で、レインコートを羽織っていたにもかかわらず冷えるのでインナーを追加。その時、非常に大きな落雷の音がしてかなり怖かった状態でした。
幸い、雪が降りすぎて湖が雪に閉ざされていなかったのは救いでこれはこれで幻想的でした。
猫越あたりは森林が覆い、一方で広々した場所もあってとても感じが良かったです。
この後は正直言って苦行でしかなかったが無事天城峠バス停にたどり着き、バスに乗り込むことができて計画を無事完遂できたことが良かったと思います。
寒さがきつかったので天城峠バス停まで、峠から急ぎ気味に下ってバス停に8分前に到着。間に合わなかったら50分待ちなので助かりました。
登山後の食事と温泉は大事だと思います。2日目に行った湯の国会館はなかなかいい湯。食事も美味しくて満足。今回もいい湯といい食事で満足な山行ができました。
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