幌尻岳【プレハブ小屋泊覚悟しました+全渡渉箇所】

2023年08月31日(木) ~ 2023年09月01日(金)

• GPS: 18:27
• 距離: 42.3km
• 登り: 3,096m
• 下り: 3,097m

コースタイム

1日目

• 山行: 4:47
• 休憩: 0:15
• 合計: 5:02

4:59 第2ゲート
5:36 5:37 奥幌尻橋 登山口
7:10 7:24 北海道電力取水施設
10:01 幌尻山荘

2日目

• 山行: 9:20
• 休憩: 3:14
• 合計: 12:34

4:09 幌尻山荘
5:46 6:09 命の水
7:48 7:48 振内・新冠コース分岐
7:54 8:04 幌尻岳
8:09 8:22 振内・新冠コース分岐
9:33 9:48 命の水
10:52 12:24 幌尻山荘
14:12 14:44 北海道電力取水施設
15:57 15:59 奥幌尻橋 登山口
16:36 16:43 第2ゲート
16:43 ゴール地点

天候

1日目　曇り　2日目　曇りのちあめq

アクセス

利用交通機関：

自家用車

とよぬか山荘前泊

コース状況／危険箇所等

渡渉は膝下の深さでした。用具等詳細は感想で。
帰りのバス待ちでハプニングがありました。詳細は感想で。

写真

8/31 4:55

バス終点　とよぬか山荘4時出発4:50着。暗い中を走ったのでどんなところを通ったのかわかりませんでした。このバスで4人入山しました。

8/31 5:00

かわいい登山ポスト　

8/31 5:00

林道約8Km 出発です。

8/31 5:23

早速道端でクマ糞発見。最高の注意喚起です。

8/31 5:36

奥幌尻橋　単調な林道の中で貴重な目印です。　

8/31 5:49

あと5Km　距離が分かるとガンバレます。

8/31 5:59

またあった！

8/31 6:08

国定公園の看板

8/31 6:09

幌振橋　ぽろふればし　と言うらしい。

8/31 6:23

道にするのが好きなのかな？

8/31 6:27

取水施設まであと3km

8/31 6:37

滝

8/31 7:00

あと1kmもう少し

8/31 7:00

林道が下り気味になるともうすぐ取水施設です。

8/31 7:09

沢の水量は少なく、楽勝の予感がします。

8/31 7:10

取水施設に着きました。携帯トイレブース。

8/31 7:11

こちらも携帯トイレブース

8/31 7:11

施設の小屋で中へは入れません。

8/31 7:12

今日は大丈夫そうです。

8/31 7:12

取水施設

8/31 7:22

最初の渡渉箇所まで右岸を進みます。

8/31 7:27

渡渉や幌尻山道よりここのへつりが核心部かも？慎重に行けば問題ありません。

8/31 7:29

沢の横を進みます。

8/31 7:40

最初の渡渉箇所。下山中のツアーの方が名残惜しそうに記念写真を撮っていました。

8/31 8:00

沢靴、短パンに履き替えます。ヘルメットも装着。今日の沢の状態ではオーバースペックぎみ。

8/31 8:03

最初の渡渉。深さは膝下です。以下ほぼすべての渡渉箇所の写真です。飛ばして見てください。

8/31 8:06

2　膝下

8/31 8:12

3　くるぶし　　ピンクテープが沢山あるので迷いません。

8/31 8:13

4　膝下　

8/31 8:16

5　ピンクテープ多すぎ？沢の状態ではこれくらいの数が必要なのでしょう。

8/31 8:17

水が無い河原歩きです。

8/31 8:20

6　膝下　少し早い流れ

8/31 8:21

7　ここは渡らず・・

8/31 8:28

7　わたり易そうな上流で渡渉　膝下

8/31 8:31

8　広くて浅い

8/31 8:31

魚影が濃いです。

8/31 8:35

9　膝下　ここを渡って・・

8/31 8:35

へつりを行きます。

8/31 8:38

10　膝下

8/31 8:40

アルミの橋

8/31 8:41

橋のすぐ先の左の沢に滝が見えます。

8/31 8:48

このへつりの先に梯子があり、もう一つの核心部です。でも慎重に行けば問題ありません。

8/31 8:52

11　膝下

8/31 8:54

12　膝下　すこし流れあり

8/31 8:57

13　マークより上流を渡ります。　膝下

8/31 8:59

14　膝下

8/31 9:01

15

8/31 9:02

15　膝下

8/31 9:09

ダイモンジソウ

8/31 9:10

16　膝下　少し流れあり

8/31 9:12

17　河原の中を適当に歩きます。

8/31 9:16

18　膝下

8/31 9:19

19　膝下

8/31 9:20

20　膝下

8/31 9:31

21　膝下　流れがあり、沢音が大きいですが、深さはありません。

8/31 9:37

22　膝下

8/31 9:39

ピンクテープに従います

8/31 9:41

23　膝下

8/31 9:46

24　膝　流れは緩やか

8/31 9:49

25　膝下

8/31 10:01

小屋が見えました。

8/31 10:01

26　膝下　最後の渡渉です。

8/31 10:03

幌尻山荘到着　歩くの遅いし、写真も撮ったので、10時着になってしまいました。登頂は明日にします。先行者さん3人は登られたそうです。

9/1 4:03

2日目、幌尻山荘4時出発。午後から雨の予報なので、登頂してバス停まで下る行程にします。4人の先行者さんの灯りを追います。

9/1 5:41

最初は急登です。もう霧の中に入ります。尾根筋に出ると一旦緩やかになります。

9/1 5:48

緩やかな道の終わりに命の水があります。標識から20m〜30m下ります。ここは辛うじて電波が届きます。（au）

9/1 5:55

水量は少なく、ペットボトルに溜めるのに時間が掛かります。

9/1 5:55

沢の伏流水かな？完全な岩清水ではなさそうです。生水を飲むのは自己責任で。

9/1 6:11

命の水の先から急登再開です。

9/1 6:14

あれが尾根かと期待させるピークをいくつか通過します。

9/1 6:21

これで尾根へでるか？

9/1 6:23

尾根へ出ました。ここから稜線歩きです。

9/1 6:23

霧で展望は悪いです。

9/1 6:29

9/1 6:47

9/1 6:47

カールも見えません

9/1 6:49

チングルマと・・

9/1 7:02

熊さんの・・食べ物がちがうと色や内容物もちがいます。

9/1 7:04

10m以上の南風がありますが、尾根の北側なので風は強く当たりません。

9/1 7:15

イワギキョウ

9/1 7:16

9/1 7:17

ホシガラス

9/1 7:20

9/1 7:23

尾根道が湾曲しているので、次第に風が強く当たります。

9/1 7:48

新冠コース分岐

9/1 7:54

あそこが山頂か？先行者さんたちが下山してきます。

9/1 7:59

幌尻岳登頂　真っ白です。

9/1 8:00

9/1 8:00

風が強いので即下山

9/1 8:09

分岐で休みます

9/1 8:30

9/1 9:33

命の水

9/1 10:29

キツリフネ

9/1 10:56

幌尻山荘到着　昼食を食べながら渡渉の身支度をします。

9/1 12:17

お世話になりました。

9/1 12:19

帰り最初の渡渉

9/1 12:21

短い足

9/1 12:56

9/1 13:32

滝

9/1 13:32

アルミの橋

9/1 14:13

取水施設　ここで登山靴に履き替えますが、この時から本格的な雨が降り始めます。

9/1 15:58

奥幌尻橋

9/1 15:59

沢の水も濁り始めました

9/1 16:37

第2ゲートバス停到着。17時発のバスに乗るはずが、待っても待ってもバスが来ません・・・

撮影機器：

iPhone X 64GB SIMフリー Apple

感想

nado

　百名山最難関と言われる幌尻岳に最初のチャレンジで登ることができました。熊に出会わず、沢の水量は少なく、山頂はガスガスでしたが雨に降られず幸運でしたが、最後にハプニングがあり、幌尻岳の難関さを改めて思い知らされました。

【帰りのバスが来ない】
　最終5時のバスに間に合うように幌尻山荘を後にしました。天気予報のとおり取水施設の辺りから本降りの雨になりましたが、無事4時半ごろに第2ゲートのプレハブ小屋に到着。このバスに乗る男4人で山の話をしながら、バスの到着を待っていました。
　しかし、5時になってもバスは来ず、「林道が崩れたのかな？そんな豪雨でもないけど」など、遅れている理由を推測し始めました。5時半ごろになると「本当にバスは来ないかも」と泊まる予感が強くなります。食料と寝道具は持っていますし、バスに乗れるつもりで手持ちの水は少ないですが浄水器がありますし、4人なら結構快適に過ごせるかなと考えを巡らせます。
　6時近くになると辺りも暗くなり、「泊まる準備をしましょうか」とリュックから荷物を広げ始めました。4人ともそれなりの山の経験があるので、小屋に泊まれるだけ御の字と、早々に泊まる覚悟を決めました。
　すると、窓の外が明るくなり、バスと小型トラックが到着しました。運転手さんによると、遅れた理由は倒木が3か所もあったそうで、大きな木は応援を呼んで取り除いたそうです。倒木での送迎トラブルは珍しいということですが、改めて北海道の深部に来ていることを実感しました。
救出？してくださった皆さんありがとうございました。また、小屋に泊まることになったかも知れない3人様、お世話になりました。

【はじめてソロで幌尻岳に登ろうとしている方へ】
　登山者の経験、体力により、考えが異なると思いますので、ここからは個人的な見解としてお読みください。

【渡渉について】（結論1：練習すれは大丈夫　2：自主撤退基準を決める）
　このコースで不安なのが渡渉です。過去に死亡事故がありましたし、ヤマレコにはかなりの水量を渡渉する画像が掲載されています。斜里岳でお会いした地元の方からもツアーを進められました。そこで、Webでツアーを探しましたが、そもそもツアーに参加したことがないので、募集しているタイミングや個人ガイドのサイトが分からず申し込みませんでした。
　自分の渡渉経験は、鶏冠山(西沢渓谷）、上高地木道（雪解冠水）、川遊び（釣り）程度なので、初めての沢に不安がありましたが、それなら、渡渉を練習して自分の限界を知り、沢の状態によっては潔く撤退すれば良いと考えました。
　早速、地元の安倍川上流（大滝付近）に行き、半日程度川を歩き回りましたが、浅くても流れが速いところ、深くてもわたり易いところ、ストックに掛かる水圧、水の冷たさ、危険を感じない深さは腿ぐらい、などが体得でき渡渉に不安が無くなりました。
　自主撤退基準は、次のように決めました。
1．水量が多くて送迎バスが出ない
2．中止するツアーがある（初心者・高齢者ツアーを除く）　　
3．沢が濁っている
4. 最初の渡渉が腿以上または危険を感じる
　今回は大雨が降らない日が続いたため水量が少なく、林道で沢を見た時に「今日の渡渉は楽勝」だと思いました。実際歩いてみると、渡渉の深さはどこも同じくらいなので、最初の渡渉が撤退の判断になりそうです（川の地形は常に変わりますけど）。また、シャワークライミングや滝を巻くような急な箇所はありません。ただし、細くて滑りそうなへつりがあり、このコースで一番緊張します。

【沢靴について】(結論　軽いのがいい）
使用した沢靴など
�．汽錙璽�ライマ（モンベル）�▲汽錙璽汽鵐瀬襯侫Д襯函淵皀鵐戰襦�
��ネオプレーンソックス（モンベル）�し摸�スパッツ（カモシカ）
沢靴は滑りにくい方が良いのですが、このコースでは持ち歩く距離が長いので、重さとの兼ね合いになります。他の用途にも使うため�，鮃愼�しましたが重いです。サワ―シューズ（モンベル）が無難ですが、普通のスニーカーなど沢の中で脱げなければ何でも良さそうです。�７摸�ソックスと�し摸�スパッツはあった方が良いです。今の水温は耐えられないほど冷たくありませんが、渡渉区間が長いので、あとで冷えて足がツルのが怖いでしす。��は廃番かも、�い魯灰好僂いい任后�ちなみに短パンはGU。

【幌尻山荘の予約について】（結論　1:初日早押し か 20前 2:複数日）
　幌尻山荘の予約は予約サイト　https://horoshiri-biratori.jp/
から行います。本年の予約開始は2022年12月15日午前0時でした（来年の予約開始日は調べてください）。予約はツアーも同時に申し込むので、夜中の0時によーいドンです。都合の良い日を選んでいたら、どんどん埋まっていって、1日しか予約できませんでした。3つの日程の予約は許されるようなので、2日連続×最大3つの日程を決めておいて、早押ししてください。
　予約日20日前までに入金しないとキャンセルになるので、20日前を過ぎるとキャンセルが出てくるようです。今年はコロナ禍のため当初30人の定員でしたが、4月から45人になったので、その分も増えたようです。私もキャンセルが出たので2日連続するようにもう1日追加しました。
2日予約すると、3回登頂するチャンスがあります。今回は2日予約して2日目登頂・下山したため1泊だけでしたが、払い戻しはありません。支払った、宿泊代、トイレ代、毛布・シュラフ代は協力金となります。
とよぬか山荘の予約もこのサイトで行いますが、稀に満室があります。
バスの予約変更は、とよぬか山荘か幌尻山荘で申し出れば可能です。

【その他】
・ガスカートリッジ
とよぬか山荘でPRIMS EPI の110　230販売していますが、PRIMS110売り切れでした。購入したカートリッジは引き取ってもらえます。また、引き取ったカートリッジは無償で貸してくれます。私はPRIMS230を借りました。飛行機で来たので助かります。
・登山バッジなど
登山バッジはとよぬか山荘で購入しました。幌尻山荘オリジナルTシャツは売り切れでした。
・トイレ協力金
幌尻山荘ではトイレ協力金1000円を支払います。携帯トイレが渡されると言う情報は間違いで、購入する場合は500円支払います。
トイレ使用時間
・屋外バイオトイレ（5:00-19:30)
・屋内トイレ（宿泊者夜間のみ）
・屋外携帯トイレブース（全日）
※宿泊すれば携帯トイレを購入する必要はない！？。