日本三大急登、黒戸尾根に挑戦!バテました。ついでに絶景の仙丈ヶ岳
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- GPS
- 18:45
- 距離
- 23.4km
- 登り
- 3,595m
- 下り
- 2,316m
コースタイム
- 山行
- 10:50
- 休憩
- 0:58
- 合計
- 11:48
- 山行
- 5:40
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 6:45
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
良好 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
日本三大急登、黒戸尾根に挑戦!バテました。ついでに絶景の仙丈ヶ岳
今回は、人生で一度は挑戦してみたい、日本三大急登の黒戸尾根に挑戦してきました。
アクセスは、毎日アルペン号の深夜便。深夜3時半前に到着して、真っ暗闇の中でスタートです。
当然の如く、睡眠は足りていません。眠い。一緒に登った友人は、前日徹夜で一睡もしていない状態で、深夜バスの睡眠時間3時間程度ということで、もはや不安しかありません。
ヘッドライトをつけて、登山開始。登り始めてみると、あれ?意外と楽?登山道は大変歩きやすく、勾配もそこまで急ではありません。
睡眠不足でグロッキーな二人を、トレランの人たちがどんどん抜いていきます。
空も明るくなり始め、ひたすら登っていくのですが、ヤマレコ、ヤマップの地図が全然すすまない!めっちゃ長いぞこれ。
景観もあまりない地味な登山道を進んでいくと少し展望が開けて、富士山がみえます。ちょと気分が上がりますね。
森を抜けると、噂の刃渡りが登場。ナイフリッジになっていて滑落したら非常に危険なエリアですが、難易度は全然大したことはありません。北アルプスの岩場に比べればそんなに怖くないでしょう。
歩きながら眠りそうになっているヤバい友人を引き連れて、ようやく七丈小屋へ。
こちらで、行動食を食べたり、水を補給したりと休憩タイム。水が、ドバドバ出ていて、これは南アルプス天然水か!と期待をして飲んでみたら、なんか後味が苦いというかちょっと微妙でした。なぜだ。
相変わらずグロッキーなまま、七丈小屋を出発してしばらく進むと、お堂や石仏などがわんさか出てきて、急に修験道の山としての空気が濃くなってきます。それに合わせて、梯子や鎖、岩など、にわかに登山道の難易度が上がっていきます。
ここまで、かなりの人に抜かれてきたのですが、ほとんどトレランの人なんですよね。すれ違った人も8割くらいトレランでした。しかもこの人たち、日帰り往復ですよね。ほんとすごい。もしかして、黒戸尾根はトレランの人たちの練習場になってるんじゃないかというくらいの比率でした。
ここから上は、しんどい…そしてなかなかGPSが進まない…。
朦朧としながら、なんとか山頂へ。景色は、残念ながら真っ白。ときどき、一部の方角の霧が晴れてくれてるので、その瞬間を狙って写真撮影!
山頂に来ると北沢峠方面から登ってくる人たちと合流して、かなり賑わってますね。
さて、山頂を堪能したら北沢峠まで下山です。摩利支天はパスして、進みます。森林限界が終わるまでは、登山道が砂で滑ります。要注意。
下山ルートは仙水峠を使わず直線の駒津峰→双児山ルート。これが、二つのピークを通過するため激しい登り返しがあり、きついルートでした。もはや限界状態でなんとか北沢峠のこもれひ山荘へ。ゴール後のコーラは最高でした。
こもれび山荘は、就寝スペースを一人一人簡易的ではありますが区切っていますし、きれいだし、食事は美味しいしで、相変わらずの素敵な山小屋でした。しかし、こちらの水もなんかイマイチ…。
明日の仙丈ヶ岳のために、寝不足の疲労をリカバリするために、早々と就寝。
2日目。朝4時の朝食(早い!)をいただいて、仙丈ヶ岳へ向かいます。
ルートは、登りで使う人が少ない藪沢重幸新道から登ります。川沿いの登山道で涼しいし登りに使うのにおすすめのルートです。
登りでは、ほとんど人にすれ違わず、途中の馬の背ヒュッテまでは快適に登れました。
馬の背ヒュッテでも水を補給したのですが、こちらもやっぱり後味が…。同じ南アルプスでも鳳凰三山の水はすごく美味しかったのですがいろいろ違うのでしょうか…。
馬の背ヒュッテを登り始めるとハイマツ地帯に入り景色が一変!稜線の絶景ゾーンに突入します。
ここからは本当に天国!仙丈小屋から、仙丈ヶ岳山頂まで、青空の中を気分良く歩いていきます。
山頂まで着くと、そこには甲斐駒ヶ岳の絶景が!とはいかず徐々に雲がかかってきてしまっています。
それでも、北岳、間ノ岳はくっきり見えるし、甲斐駒ヶ岳も雲がかかりながらも山体がバッチリ見えます。中央アルプスの木曽駒ヶ岳や御嶽山、乗鞍岳や遠くの槍ヶ岳まで見渡すことができて言うことなしでした。
山頂からは、小仙丈ヶ岳に向けての楽しい稜線ハイクです。このルート、本当は正面に甲斐駒ヶ岳の絶景を眺めながら歩くことができるルートなのですが、今回は雲に隠れた甲斐駒ヶ岳を正面に据えて稜線をたどります。
一通り楽しんだら、あとは森林限界の下に入って地味な下山です。ひたすら北沢峠まで高度を下げていきます。
仙丈ヶ岳は、そこまで大変なコースではないはずなのですが、前日の黒戸尾根の疲れが溜まっていたので、割としんどかったですね。
北沢峠で一休みしたら、バスで仙流荘に向かい、食事とお風呂をいただき、夕方のバスで茅野駅に向かいました。
憧れの黒戸尾根の感想ですが、案外地味でした。修行ですね…。
甲斐駒ヶ岳自体は、ぶっちゃけ北沢峠から正面の登山道で登った方が景色の変化も楽しいと思います。
それでも一度は挑戦してみる価値があるルートだと思います。達成感は尋常じゃないですね。
ただ、よほど体力に自信がない限りは、1日目は七丈小屋に泊まるのをお勧めします。
1日でピストンしたり、北沢峠までいくのはかなり辛いです…。
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