台風の中、槍ヶ岳
- GPS
- 19:21
- 距離
- 36.8km
- 登り
- 2,095m
- 下り
- 2,480m
コースタイム
- 山行
- 4:21
- 休憩
- 1:07
- 合計
- 5:28
- 山行
- 3:56
- 休憩
- 0:22
- 合計
- 4:18
天候 | 1日目、快晴 2日目、雨と強風(台風接近) 3日目、晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰 新穂高ロープウェイ発 14:55発 平湯温泉着 15:30 路線バス 平湯温泉発 18:05発 バスタ新宿行 高速バス |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
去年、北穂高山頂から神々しく輝いて見えた槍ヶ岳の勇姿。その時、来年はあっちに行きたいな、そう思い、思い続け、何とか実現した山行。中々一緒に行くメンバーが現れず、一人で行こうか、でも長い行程をずっと一人はつまんない、と悶々としててところ、急に所属してる山の会の仲間が槍ヶ岳に行きたい!と声を上げてくれトントン拍子に計画し実現。3人で行くはずが一人は仕事で脱落し結局二人で行ってきた。
計画した日に丁度台風13号がやってくる予報に毎日、天気予報有料の山の天気予報のヤマテンにも入会し、毎日、天気予報と睨めっこ。
まぁ、行ってダメなら途中で返って来よう!と二人で出発。
初日は素晴らしい晴天!青い空と眩しい日差しの中、上高地を歩き抜け、超キレイな槍沢ロッジの前のテラスで、気持ちよ〜くコーラで仲間と至福の時間を過ごす。
さて、次の日の天気は?とヤマテンの天気予報を見ようとするが槍沢ロッジは携帯の電波が不安定で中々ネットに繋がらない。台風はどうなったんだ!?知りたい情報にアクセス出来ずにジレジレしてると、今回来れなかった仲間が台風情報をメールで送ってくれ、接近は14時!ヨシ!午前中迄に槍の肩に着けば何とかなる!と前進を決意。そして5時に槍沢ロッジを出発し、黙々と雨の中歩き続ける。山荘直下の岩場で、何度か強風に体を煽られ、岩に捕まりじっとうずくまる事、数回。でも、何とか山荘までノンストップで歩き続け、雨も後半は小降りになり山荘に着いた時は心からホッとした。着くなり冷え切った身体を温める為、ストーヴ前に陣取り、かじかんで文字も書けなくなってた指や全身を温める。山荘 い到着した人は真っ先に皆、ストーヴに一番近い場所を我れ先にと場所とり。下界では30度以上の猛暑が続いていたのにこの違い。
それほど強力な台風でないにせよ、山荘の窓を吹きつける風と雨に無論、槍の穂先迄なんていけるはずもなく、9:30に到着してから、ひたすら暖かい談話室で岳を完全読破。
次の日も行けるんだろうか?電波状況が改善した槍の肩にある山荘でヤマテンで明日の予報を見ると、午前は霧と一時雨の予報。午後は晴れ。
仲間と相談して台風も去ってはいない様なんで雨と風が強かったら穂先は諦めよう!と就寝。
翌日、5時前、外で天気を確認すると深い霧に覆われているが、雨も風もない!
やったー!登頂だ!
何て願ってもない天気なのだ!!!
私は槍の穂先には登りたい、でも高所恐怖症なのだ。
だから、どうか、登る時は周りが何も見えない霧に覆われてくれないかなぁ〜と、
ず〜と勝手な願いを胸に秘めていた。
何とその願いにドンピシャ!
ハイ、高度感がきっとあるであろう場所も、霧に覆われ全く見えなかったので、
怖がる事なく登って降りてこれました!
山頂にいた人は、景色が全く見えない、、とボヤいてたが、
ま、普通はそうだろ。でも私は幸せ、一人ニヤける私。
でも、穂先を降りた後も、槍の穂先はこんなに近いのに全く姿が見えず、
昨日だって、きっと天気が良ければこの目指してる先に槍ヶ岳がみえるんじゃ?
と目を凝らすも全く見えず。
そして最終の帰ってくる日も何度も槍ヶ岳を振り返って見ても、霧に覆われて
槍ヶ岳は見えず。
結局、今回の山行でただの一度も槍ヶ岳を私達は見てないのだ!!!
なのに、その槍ヶ岳の穂先に登ってきた、という体験は狐に化かされているような、
摩訶不思議な体験で、リアルティが全く無い。
本当に私達は、槍ヶ岳の穂先に登ってきたんでしょうか?
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