山頂直下があまりにきつかった火打山
- GPS
- 10:44
- 距離
- 20.4km
- 登り
- 1,277m
- 下り
- 1,264m
コースタイム
- 山行
- 6:04
- 休憩
- 1:11
- 合計
- 7:15
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
|
コース状況/ 危険箇所等 |
急登はあるが、特に危険個所はなし。標識はしっかり出ている。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
着替え
靴
ザック
ザックカバー
昼ご飯
非常食
飲料
地図(地形図)
ヘッドランプ
筆記用具
常備薬
保険証
携帯
時計
ストック
カメラ
|
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備考 | 途中でバランスを崩し、仰向けに転倒、右ひじに擦り傷をつくったが、バンドエイドを持参しなかったことが反省点である。 |
感想
先週の山梨の滝子山登山と同じメンバーの5名である。滝子山では私ひとりが熱中症で登り開始早々にリタイアとなってしまった。無念の脱落であり、今回はどこまでついていけるか大変不安であった。さすがに標高は高いので熱中症にはならないだろうが、体力的にはついていけるのか何とも言えなかった。
笹ヶ峰登山口には路線バスはやめ、少しでも早くつけるタクシーを選んだ。おかげで、8時ちょっと前に登山口を出発できた。登山道は森の中、至る所で木道で整備され、歩きやすい。最初の1時間は徐々に標高を増していく道であったが、早くもここで皆から置いて行かれ、ひとり後攻を歩くことになる。皆は黒沢橋で待っていてくれた。時間的には少し早めのピッチであった。
黒沢橋からは急登が始まり、しばらく進むと十二曲りに入る。既に私は顔中、全身から汗だくだくでひいひい言いながらひとり登っていく。十二曲りは何とか通過し、小休止をする。ここから先がさらに急登となる。体力的にはもうへたばっていたが、進むしかないのだ。ストックが邪魔になるくらいの急登を岩をつかみながらひとり登っていく。ここもやっとこさクリアしたが、何ともきつい。先週の熱中症の後遺症があるのか、かなりばてている。最急登を登り安心したのか、そのあとの道ではすっかりへこんでしまい。何度も休みを取り、少しずつ登っていく。次の分岐点がなかなかやってこない。標準時間より10分以上も遅れてようやく富士見平の分岐までたどりついた。ここでは皆はかなり休みを取って待っていてくれた。
入れ変わりに皆は先を進みだし、ひとり小休止をとってから高谷池ヒュッテに向かった。急登はないので、ここはひたすら進んでいくしかない。私がヒュッテに着いた時は皆は昼の弁当をベンチで食べていた。遅れないように私も昼食を食べだす。
ゆっくり休憩している時間はなかった。12時にはヒュッテを出発し、火打山を目指す。私は天狗の庭へ行く途中で、不安定な石に足を載せるやバランスを崩し仰向けにひっくり返ってしまった。転んだ時に右ひじを大きく擦りむいて血がにじんでいた。このような転倒はこれまでにはなかったのだが、今回は相当疲れて足にきているようである。慎重に進まなくてはならない、気を引き締めた。
湿地帯を過ぎると、急登となる。ヒュッテで荷物をデポしたので、リュックは相当かるくはなったが、それでもこの急登はきつかった。もうつらいだけで景色を見る余裕などまったくなかった。下を向いて一歩一歩足を出していくのが精いっぱいであった。雷鳥平で小休止をして、最後の急登に入る。山頂までは長い階段が延々と続く、いったいいつまでこの階段を登っていけばよいのか、重く鈍い足をやっとの思いで挙げながら階段を踏みしめていく。登山とはこんなにつらいものだったのか。楽しみもなくつらいだけの登山ならもうやめてもいいかと、つい思ってしまうほどであった。
それでも粛々と足を上に挙げ前に進んでいくと、ようやく視界がひらけて、山頂の標柱が見えた。終りはあったのである。着いた着いた。山頂まで登ってこれた。ようやくひと安心をし、岩の上に腰を下ろし、しばらくじっとしていた。空は曇天、視界はなかった。が、自分には視界を楽しむ余裕は全くなかった。登れただけで満足である。山頂にはしばらくいたが、視界は晴れてこない。皆は残念がっていたが、こればかりはどうしようもない。下山することにした。
下山では右膝にきているのがわかり、足になかなか力がはいらない。もう自分のペースで降りて行った。ヒュッテに着くと皆はお酒を飲みながらひと息いれていた。
高谷池ヒュッテには無料の飲料水はない。これがプレッシャーとなり、また極度の疲労から身体がほてってしまい、ヒュッテにいる間は喉が渇いてしかたがなかった。また、サポートタイツを脱ぐ際には、両脚の太ももと脚の付け根がつってしまい、思うように脱げなくなっていた。こんな脚の吊り方は初めてであった。下半身が限界にきていたのか。
翌日は、6時に出発し、妙高山へ登る皆とはヒュッテそばの分岐で別れ、ひとり笹ヶ峰登山口に降りていった。帰りは下りだけなので、ころばないように慎重に降りて行けば、疲れはそれほどでることはなかった。静に着地すれば膝への負担も軽減され、3時間少しで登山口まで下りることができた。二日間で20卍度、よく歩けた。
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