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Yamareco

記録ID: 5953511
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

前穂高岳 〜爽快な山旅だった〜

2023年09月17日(日) ~ 2023年09月18日(月)
 - 拍手
GPS
12:07
距離
14.7km
登り
1,632m
下り
1,631m

コースタイム

1日目
山行
2:37
休憩
0:03
合計
2:40
2日目
山行
7:17
休憩
2:46
合計
10:03
4:34
72
岳沢小屋
5:46
5:48
29
6:17
6:22
31
6:53
6:59
11
7:10
7:23
23
7:46
8:06
27
8:33
8:41
6
8:47
8:54
18
9:12
9:24
17
9:41
9:49
33
10:22
10:47
62
11:49
9
11:58
12:02
36
12:52
13
13:19
2
13:21
14:16
5
14:21
14:22
11
天候 9/17 晴れ
9/18 晴れのち雨
過去天気図(気象庁) 2023年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
9/16 松本市内前泊
9/17 松本バスターミナル発5:30(ナショナルパークライナー、2570円)上高地バスターミナル着7:05
9/18 上高地バスターミナル発16:00(毎日あるぺん号)
コース状況/
危険箇所等
岳沢小屋〜前穂高岳(重太郎新道)
はしご3ヶ所、鎖場数ヶ所、岩場の急登多いが、高度感有る場所は無く、よく整備されており、ルートファインディングに悩む場所も無い。核心部と言われる紀美子平直下のスラブ状の岩にはステップが刻まれており、下りも鎖を補助的に使えば難しくはない。
その他周辺情報 岳沢小屋
期待以上に寛げる小屋だった。テラスも館内も広くはないが、爽やかでのんびりとした空気感。プレハブ造りの寝室もゆったり。夕食のカレーライスは、これまた期待以上に美味しかった。

日帰り入浴
上高地で午後まで営業しているのは、上高地温泉ホテルと小梨平キャンプ場。
松本市内に前泊。5:30発の直通バスで上高地へ。夜行バス到着の喧騒が収まり、ターミナルは落ち着きを取り戻している。
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松本市内に前泊。5:30発の直通バスで上高地へ。夜行バス到着の喧騒が収まり、ターミナルは落ち着きを取り戻している。
朝もや煙る梓川。
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朝もや煙る梓川。
穂高連峰は今日も美しく。
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穂高連峰は今日も美しく。
岳沢湿原。
こんな光景が広がっていたんだ。
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岳沢湿原。
こんな光景が広がっていたんだ。
岳沢は熊の目撃情報の多い場所。熊鈴を取り出す。
3
岳沢は熊の目撃情報の多い場所。熊鈴を取り出す。
風穴通過。
西穂、奥穂間の稜線を望む。
9
西穂、奥穂間の稜線を望む。
9時、岳沢小屋までの中間地点を通過。
3
9時、岳沢小屋までの中間地点を通過。
上高地を望む。帝国ホテルの赤い屋根はどこからでも目立つ。
5
上高地を望む。帝国ホテルの赤い屋根はどこからでも目立つ。
出発後2時間40分、岳沢小屋に到着。
早い時間だが、宿泊の手続きをしていただけた。
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出発後2時間40分、岳沢小屋に到着。
早い時間だが、宿泊の手続きをしていただけた。
テラスの居心地はこの上なく良い。
徐々に日常が薄れゆく。
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テラスの居心地はこの上なく良い。
徐々に日常が薄れゆく。
プレハブ造りの寝室だが、ゆったりと過ごしやすかった。
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プレハブ造りの寝室だが、ゆったりと過ごしやすかった。
15時、ドリップコーヒーを味わいながら明日の登頂に思いをめぐらす。
9
15時、ドリップコーヒーを味わいながら明日の登頂に思いをめぐらす。
17時、評判の「カレーバイキング」をいただく。
期待以上に美味しかった。
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17時、評判の「カレーバイキング」をいただく。
期待以上に美味しかった。
夕日を浴びて輝く。好天が続きますように。
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夕日を浴びて輝く。好天が続きますように。
4:34、小屋を後にする。梯子に到達する頃には明るくなっているだろう。
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4:34、小屋を後にする。梯子に到達する頃には明るくなっているだろう。
稜線近くに光の点が見える。いったい何時に出発した人なのだろう。
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稜線近くに光の点が見える。いったい何時に出発した人なのだろう。
岩場の急登始まる。
4
岩場の急登始まる。
出発後50分、39段の梯子現る。
5
出発後50分、39段の梯子現る。
登り終え振り返る。焼岳が美しく映える。
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登り終え振り返る。焼岳が美しく映える。
この時は乗鞍岳もはっきりと見えていた。
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この時は乗鞍岳もはっきりと見えていた。
荒々しい稜線だ。
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荒々しい稜線だ。
上高地には霧に包まれている。
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上高地には霧に包まれている。
5:45、カモシカの立場に到着。距離的には中間地点、これからだ。
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5:45、カモシカの立場に到着。距離的には中間地点、これからだ。
2番目の梯子。
そして最初の鎖場。
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そして最初の鎖場。
岳沢小屋が小さい。無事に帰りますね。
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岳沢小屋が小さい。無事に帰りますね。
一般道ではない稜線。ついつい見入ってしまう。
4
一般道ではない稜線。ついつい見入ってしまう。
見上げる。山頂は見えない。
3
見上げる。山頂は見えない。
岳沢パノラマ。焼岳が眼下に佇む。
5
岳沢パノラマ。焼岳が眼下に佇む。
このあたり幾分緩やか。
3
このあたり幾分緩やか。
振り返る。なかなかの急勾配。
4
振り返る。なかなかの急勾配。
雷鳥広場を通過。核心部へ。
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雷鳥広場を通過。核心部へ。
スラブ状の岩場を過ぎて振り返る。下りは鎖を使うことになろう。
5
スラブ状の岩場を過ぎて振り返る。下りは鎖を使うことになろう。
7:11、紀美子平に到達。2時間半と少し、夢中で岩登りを楽しめた。
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7:11、紀美子平に到達。2時間半と少し、夢中で岩登りを楽しめた。
奥穂、西穂の稜線。
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奥穂、西穂の稜線。
槍様と対面。
7:50、前穂高岳登頂。嬉しい。
残念ながら眺望は得られないが、3000mの静けさは十分に堪能できる。
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7:50、前穂高岳登頂。嬉しい。
残念ながら眺望は得られないが、3000mの静けさは十分に堪能できる。
紀美子平に戻る。さあ下山だ。気を引き締めて。
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紀美子平に戻る。さあ下山だ。気を引き締めて。
岳沢パノラマから再び望む。
5
岳沢パノラマから再び望む。
帰ってきた。
充実した6時間だった。
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帰ってきた。
充実した6時間だった。
ありがとうございました。また来ますね。
5
ありがとうございました。また来ますね。
12:00、風穴通過。小雨が降ってきた。
2
12:00、風穴通過。小雨が降ってきた。
河童橋に到着。長い下りだった。温泉に浸かろう。
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河童橋に到着。長い下りだった。温泉に浸かろう。
ウェストン卿に何十年ぶりにご挨拶。
2
ウェストン卿に何十年ぶりにご挨拶。
この時間、小梨平とここしか入浴できない。
4
この時間、小梨平とここしか入浴できない。
バスターミナルは最も賑やかな時間を迎えている。
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バスターミナルは最も賑やかな時間を迎えている。
車窓から望む。
見事なまでに育った積乱雲3兄弟。今年の夏も良い時間を過ごせた。
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車窓から望む。
見事なまでに育った積乱雲3兄弟。今年の夏も良い時間を過ごせた。

感想

 爽やかで心地良い登山を楽しめたことに感謝。何より何事も無く下山できたことに感謝。長年の課題を一つ終えた気がしている。前穂高岳、また登りたい、そんな気にさせる山だった。

 夜行バスを嫌って、今回は松本市内に前泊することにした。新宿からハイウェイバスで松本バスターミナルへ。その目の前に在るホテルで日常を忘れた。
 翌朝、5時30分に直行バスは出発、上高地には7時5分定刻に到着した。夜行バスの到着ラッシュは過ぎ、ターミナルは落ち着きを取り戻している。機内モード前の情報収集を終え、ゆっくりと歩き始めた。
 朝靄に煙る梓川を見ながら岳沢登山口を目指す。快晴無風、すこぶる気分が良い。15分ほどの間にすっかり溶け込んだ。
 登山口で散策の人々と分かれ、岳沢への道を辿ってゆく。この時間、下山者はいない。静かな時間を満喫できた。
 10時過ぎ、標高2170メートル地点の岳沢小屋に到着。あの、宿泊の手続きはできますか、恐る恐る訊いてみた。プレハブの方なら準備できてるんじゃない、奥から優しい声が聞こえてきた。何とか横になれそうだ。
 テラスで、缶ジュースを片手にぼんやりと上高地方向を眺める。久しぶりの何もしない時間。嬉しい。
 3時間の午睡、コーヒータイムを経て17時、夕食の時間が訪れた。「カレーバイキング」、期待以上に美味しかった。

 9月18日4時起床。初めてヘルメットを装着し、小屋を後にした。最初の梯子が現れる前には明るくなるだろう。道がわかりやすくて助かる。背にはアタック用の小さなザック、体も軽い。順調な滑り出しである。
 図ったかのように、39段の梯子への到達時にヘッドランプを消灯することができた。急登が始まってほどなくしてカモシカの立場に立った。距離的には中間点だが、ここからいよいよ岩場の急登が始まる。
 かなりの斜度だが、よく整備されており登りやすい。重太郎新道、通して高度感から恐怖を感じる場所は無かった。適度の緊張感を維持できれば十分に岩場登りを楽しめる。あえて核心部を示すならば、やはり紀美子平直下のスラブ状岩場。ステップが刻まれており、上りは鎖を使わなかったが、下りは迷うことなく使った。
 紀美子平から山頂までの区間、昨日、思う存分休養できたお蔭で、疲労を感じることなく進むことができた。午前7時46分、前穂高岳山頂に到着。残念ながら眺望は得られないが、穂高連峰の一つの頂に立っていることは十分に嬉しいひとときであった。
 下りは予想どおり長く感じた。特に小屋が見え始めてからは疲れを感じ始め、緊張感も途切れがちとなる。スリップに気を遣いながら慎重に下りた。
 岳沢小屋で荷物を整え、熊鈴鳴らしてゆっくり下りる。歩き始めて6時間が経過、単調な動きに飽きる頃だった。徐々に疲労が嵩む。
 風穴手前から雨が降り始め、河童橋到着の頃に止んだ。日帰り入浴のため、上高地温泉ホテルまで梓川のほとりをゆっくり歩く。爽やかな空気を感じていた。ふと振り返ると、幸いにも前穂高岳が目に映る。誇らしく堂々とした姿だった。

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