前穂高岳 〜爽快な山旅だった〜
- GPS
- 12:07
- 距離
- 14.7km
- 登り
- 1,632m
- 下り
- 1,631m
コースタイム
- 山行
- 2:37
- 休憩
- 0:03
- 合計
- 2:40
- 山行
- 7:17
- 休憩
- 2:46
- 合計
- 10:03
天候 | 9/17 晴れ 9/18 晴れのち雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
9/17 松本バスターミナル発5:30(ナショナルパークライナー、2570円)上高地バスターミナル着7:05 9/18 上高地バスターミナル発16:00(毎日あるぺん号) |
コース状況/ 危険箇所等 |
岳沢小屋〜前穂高岳(重太郎新道) はしご3ヶ所、鎖場数ヶ所、岩場の急登多いが、高度感有る場所は無く、よく整備されており、ルートファインディングに悩む場所も無い。核心部と言われる紀美子平直下のスラブ状の岩にはステップが刻まれており、下りも鎖を補助的に使えば難しくはない。 |
その他周辺情報 | 岳沢小屋 期待以上に寛げる小屋だった。テラスも館内も広くはないが、爽やかでのんびりとした空気感。プレハブ造りの寝室もゆったり。夕食のカレーライスは、これまた期待以上に美味しかった。 日帰り入浴 上高地で午後まで営業しているのは、上高地温泉ホテルと小梨平キャンプ場。 |
写真
感想
爽やかで心地良い登山を楽しめたことに感謝。何より何事も無く下山できたことに感謝。長年の課題を一つ終えた気がしている。前穂高岳、また登りたい、そんな気にさせる山だった。
夜行バスを嫌って、今回は松本市内に前泊することにした。新宿からハイウェイバスで松本バスターミナルへ。その目の前に在るホテルで日常を忘れた。
翌朝、5時30分に直行バスは出発、上高地には7時5分定刻に到着した。夜行バスの到着ラッシュは過ぎ、ターミナルは落ち着きを取り戻している。機内モード前の情報収集を終え、ゆっくりと歩き始めた。
朝靄に煙る梓川を見ながら岳沢登山口を目指す。快晴無風、すこぶる気分が良い。15分ほどの間にすっかり溶け込んだ。
登山口で散策の人々と分かれ、岳沢への道を辿ってゆく。この時間、下山者はいない。静かな時間を満喫できた。
10時過ぎ、標高2170メートル地点の岳沢小屋に到着。あの、宿泊の手続きはできますか、恐る恐る訊いてみた。プレハブの方なら準備できてるんじゃない、奥から優しい声が聞こえてきた。何とか横になれそうだ。
テラスで、缶ジュースを片手にぼんやりと上高地方向を眺める。久しぶりの何もしない時間。嬉しい。
3時間の午睡、コーヒータイムを経て17時、夕食の時間が訪れた。「カレーバイキング」、期待以上に美味しかった。
9月18日4時起床。初めてヘルメットを装着し、小屋を後にした。最初の梯子が現れる前には明るくなるだろう。道がわかりやすくて助かる。背にはアタック用の小さなザック、体も軽い。順調な滑り出しである。
図ったかのように、39段の梯子への到達時にヘッドランプを消灯することができた。急登が始まってほどなくしてカモシカの立場に立った。距離的には中間点だが、ここからいよいよ岩場の急登が始まる。
かなりの斜度だが、よく整備されており登りやすい。重太郎新道、通して高度感から恐怖を感じる場所は無かった。適度の緊張感を維持できれば十分に岩場登りを楽しめる。あえて核心部を示すならば、やはり紀美子平直下のスラブ状岩場。ステップが刻まれており、上りは鎖を使わなかったが、下りは迷うことなく使った。
紀美子平から山頂までの区間、昨日、思う存分休養できたお蔭で、疲労を感じることなく進むことができた。午前7時46分、前穂高岳山頂に到着。残念ながら眺望は得られないが、穂高連峰の一つの頂に立っていることは十分に嬉しいひとときであった。
下りは予想どおり長く感じた。特に小屋が見え始めてからは疲れを感じ始め、緊張感も途切れがちとなる。スリップに気を遣いながら慎重に下りた。
岳沢小屋で荷物を整え、熊鈴鳴らしてゆっくり下りる。歩き始めて6時間が経過、単調な動きに飽きる頃だった。徐々に疲労が嵩む。
風穴手前から雨が降り始め、河童橋到着の頃に止んだ。日帰り入浴のため、上高地温泉ホテルまで梓川のほとりをゆっくり歩く。爽やかな空気を感じていた。ふと振り返ると、幸いにも前穂高岳が目に映る。誇らしく堂々とした姿だった。
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