奥白根山(湯元温泉から往復)
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- GPS
- 12:20
- 距離
- 13.6km
- 登り
- 1,513m
- 下り
- 1,502m
コースタイム
天候 | 晴れ 朝方出発時は風が強かったが、徐々に弱まり、午後以降はほぼ微風程度に収まる 出発時駐車場気温-8℃、下山時駐車場気温-5℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
奥白根山への森林限界から上は、ピッケル、アイゼン必須。 |
写真
感想
今回は、昨年3月の敗退以来ずっと心に引っかかっていた奥白根山への再挑戦。
土曜日登山当日の天気図はOKだが、前日の天気の影響がどの程度か気になりながらの出発。
3時に出発、5時半前に湯元温泉に到着。
途中戦場ヶ原で吹雪かれて、行く先が一瞬わからなくなり焦る。
駐車場に到着すると、前日の積雪の厚みにより車がそのまま入れず、除雪車が作業中。
除雪が終わるまで近くに車を停め、朝食を摂り準備をし、6時過ぎに除雪の様子をうかがうと自分の車では入れそうなレベルまで除雪がなされており、OKをもらって入って駐車。
除雪に感謝です。
装備は厚手ウールアンダー上下、R1上、αSV上下。
早速スキー場に向かい、登山届けを提出して進む。
まだまだ風が若干強いが、日が出てきた。
圧雪車が整備している脇を粛々と進むと、リフト上に到着。
昨年は間違えて谷沿いに進んでしまったが、もちろん今年は間違えずに急登に取り付く。
取り付きすぐにアイゼンを装着、柵で囲われた登山路に入り、そこを抜けると、積雪の深い急登が現れる。
駐車場の状況から想像はしていたが、ここからラッセルだと今回も奥白根登頂は無理かなとの思いが早くもよぎる。
ありがたいことに先行者が数名おり、ルートを開いてくれていた。
それでもしばしば腿辺り迄埋まりながら、先行者3名の方と前後しつつ外山鞍部に到着。
ここでアイゼンをスノーシューに交換。3名の方々もスノーシュー装着。
ここから前白根までは開けた尾根沿いを進む。
漸く男体山、中禅寺湖など景色を楽しみながら進めるが、相変わらずラッセルがきつい。
風は弱まり、日が差す天候。
奥白根が見えるとようやく前白根到着。
この時点で予定時間よりも大分遅れており、奥白根は厚い雪に包まれている。
どうやら頂上までラッセルになりそうだと思い、愈々気分が萎える。
同じタイミングで前白根に到着した3名の方々とお話しすると、下山時間を考慮して前白根で引き返すとのこと。
とりあえず行けるところまで行こう!と一人気分を盛り上げて雪が飛んだ土の前白根を早々に降る。
降りた鞍部は適度に雪が締まっていたが、避難小屋への降りは激しいラッセル。
雪に半身以上埋もれた避難小屋に到着。ここで再度食事をとっていると、ソロの方が到着。
時間の関係もありここで折り返すとのこと。
避難小屋発。
昨年と同様自分の前にトレース無しの深いラッセル。
森林限界までスノーシューでも深く潜るしんどいラッセルが続き、樹林の合間を抜けながら斜面をジグザグに進む。
まだまだスノーシューが必要な分厚い積雪状態だが、急傾斜を進むために森林限界時点でピッケルとアイゼンを装着。
つぼ足でラッセルを続ける。
調子よく徐々に高度を上げていくと、脳裏の昨年の景色が目の前の景色に重なる。
男体山を中心に日光の山々を背に、黙々と両手両足を雪に突っ込みながら登ると、昨年の撤退地点を越えた!
下山が日没に間に合わない時間であったが、そのまま進む。
雪質を見て西側に移動すると、登りやすいことがわかり、そこから核心部を突破。
リッジに出ると頂上が目の前。
丸沼高原からの登山者2名が先行している。
下山時間が限られているが、この空間の余韻に浸りたいがために外周沿いに回り込みながら進み、雪に埋もれた奥社を過ぎ、山頂到着。
登頂に成功!
風がなく、過ごしやすい頂上。
ガスが抜けないためそれほど遠くまで見通せないが、山頂からのこの景色が見たかったのだ。
2名の方と写真を撮りあい、お話をしつつ山頂の時間を過ごし、下山に入る。
この時点で日没まで残り約2時間半。
下山も急傾斜は西寄りに取り、避難小屋に到着。
どうやら湯元ルートの奥白根登頂は本日自分一人。
ここで軽く食事をとっていると、2名の方が避難小屋に到着。
自分の奥白根登山を前白根から見ていた、時間を考えて避難小屋に宿泊するとのこと。
前白根に急ぐ。
徐々に影が伸びてきた。
しかし疲労でスピードを上げられず、黙々と進む。さすがに登山者には会わない。
外山鞍部辺りで日が落ち、暗い中をヘッドライトの明かりとトレースを頼りに下山。
昨年も下山しているので、暗い中でも不安感がない。
スキー場や、温泉街の明かりも見えてくる。
スキー場到着。暗闇での月明かりが眩しい。
黙々とスキー場を歩き、温泉観光客の賑わいの中を歩き、駐車場到着。
お疲れ様。
駐車場を出るときには19時を回っており、汗流しは昨年同様やしおの湯(510円)へ。
時間も遅いので食事は佐野SAで煮玉子入り佐野ラーメン(720円)。
渋滞もなく22時過ぎ帰宅。
奥白根再挑戦はラッセルの試練を加えられるも、なんとか登頂を成功することが出来、やり遂げた達成感に浸ってます。
あの日、鞍部までの急坂でご一緒していた者です!
無事に下山されたのですね!よかったぁ
下山後、予定のある身としては、前白根で時間切れだった私達。
山の中腹から、奥白根に向かうmfaysalさんの姿を見て、無事の登頂を願っていました。
私も次こそは、その頂きに立つぞー!
本当に、おめでとうございました!
tanukimi様
ありがとうございます!
お二人に見守られていたのですね。
しかし雪の深い急坂はきつかったですね。
あの日は最初の急登から山頂まで雪深く、自分一人では奥白根山頂までたどり着けなかったと思います。
奥白根の湯元コースは長く、変化があって、天候が良ければ楽しいですね。
tanukimiさんの奥白根冬季登頂ヤマレコupを楽しみにしています!
登頂おめでとうございます!
昨年3月3連休に、あの急登斜面でお会いし、ともに撤退したことが懐かしく思い出されます
私はmfaysalさんが八つの天狗に登っておられた今年の1月24日に頂上に到達することができ感激しましたが、mfaysalさんも感極まったのではないでしょうか
湯元側からの奥白根登頂はお一人とのこと、前白根より道を切り開いて頂上まで行かれたとは凄いです。まさに雪と時間との戦いでしたね。今回こそはという意地のような強い想いがひしひしと伝わってきました
素晴らしい写真を拝見し、私も自分のことのように嬉しいです。今夜はmfaysalさんに祝杯を捧げたいと思います
Pinball_1957さま
ありがとうございます。
なんと祝杯までしてくださるとは、恐れ多いことです。
当方も今回の登頂はうれしく、翌日に自分へのご褒美としてシャンパーニュを開けてしまいました。
Pinball_1957さんの奥白根を登頂した山行記録を拝見し、次は自分だ!と奥白根に登るチャンスを伺い、天候と自分のスケジュールが合った今回の再挑戦となりました。
登山当日はかなり雪深くて苦心し、結果なんとか登頂できましたが、昨年の途中撤退の経験があったからこそ、登頂の可否や、帰路のタイミング等の判断も不安なく決めることができました。
しかし疲れた頃にかかる急登での、一瞬滑落を意識するあの痺れる感覚は何とも言えません。
あらためてPinball_1957さま、ありがとうございました。
それが悔しくって、次の年の2月に登りに行き、無事登頂しました。
だから気持ちがよく分かります!!
あの急登を這うように登った後の頂上への道は本当にビクトリーロードですよね??
登頂おめでとうございます!!
crystalchildさま
ありがとうございます!
同じ経験をされていたのですね。
湯元は長いのですが、人が少なく、変化に富んでいて、楽しいコースですね。
急登もいい練習になります。
登り切ったあとの山頂への道は、長い道のりの苦労が報われた、まさに登頂勝利への道でした。
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