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Yamareco

記録ID: 5957028
全員に公開
沢登り
妙高・戸隠・雨飾

海川西俣右俣

2023年09月16日(土) ~ 2023年09月17日(日)
 - 拍手
ponzu613 その他3人
GPS
32:00
距離
15.3km
登り
1,524m
下り
1,059m

コースタイム

1日目
山行
7:00
休憩
0:00
合計
7:00
11:50
220
15:30
右沢出合
2日目
山行
8:30
休憩
1:40
合計
10:10
6:20
25
右沢出合
6:45
225
奥の二俣(1150m)
10:30
11:30
50
登山道
12:20
30
12:50
13:30
180
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2023年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
海谷三峡パーク
三峡パークから出発
三峡パークから出発
海川までの登山道
岩壁がすごい景色
海川までの登山道
岩壁がすごい景色
732高地の取水口
ミストサウナのような作業道歩きでオーバーヒートした身体を冷やす。本当に死ぬほど蒸し暑かった。
732高地の取水口
ミストサウナのような作業道歩きでオーバーヒートした身体を冷やす。本当に死ぬほど蒸し暑かった。
二俣まで河原歩き
広々していて気持ちが良い。
二俣まで河原歩き
広々していて気持ちが良い。
聳える岩壁が景観を引き締める。
単調な河原歩きだが、渓相が良く飽きの来ない良い河原である。
聳える岩壁が景観を引き締める。
単調な河原歩きだが、渓相が良く飽きの来ない良い河原である。
850mのあたりから少しの間ゴーロになる
850mのあたりから少しの間ゴーロになる
西俣に入った
西俣最初の滝6m
右から簡単に巻ける。
西俣最初の滝6m
右から簡単に巻ける。
ようやく現れる滝らしい滝10m
水流右を直登。+
ようやく現れる滝らしい滝10m
水流右を直登。+
核心の15m滝
右の岩を登ろうとしたがズルズルスベスベで上部はホールドスタンスがほぼ皆無となり見た目より悪い登攀である。登った先で乗っ越せるかも不安なので、途中で諦めて左岸ルンゼから高巻いたが、こちらもボロボロでズルズルの悪い急斜面でかなり大高巻きになってしまった。
核心の15m滝
右の岩を登ろうとしたがズルズルスベスベで上部はホールドスタンスがほぼ皆無となり見た目より悪い登攀である。登った先で乗っ越せるかも不安なので、途中で諦めて左岸ルンゼから高巻いたが、こちらもボロボロでズルズルの悪い急斜面でかなり大高巻きになってしまった。
高巻き終わり
2時間くらいかかった。
もっとスマートに巻けたのかな。
高巻き終わり
2時間くらいかかった。
もっとスマートに巻けたのかな。
右沢出合の広大な河原で焚き火
朝夕は蚊がめっちゃいるが夜は超快適に寝れた。
右沢出合の広大な河原で焚き火
朝夕は蚊がめっちゃいるが夜は超快適に寝れた。
泊まった河原
写真は左沢方面。
泊まった河原
写真は左沢方面。
右沢入ってすぐの4mくらいのナメ
右沢入ってすぐの4mくらいのナメ
2段5m
簡単
奥の二俣
右が今回のルート。
左のほうがゴルジュと滝が多いらしい。
奥の二俣
右が今回のルート。
左のほうがゴルジュと滝が多いらしい。
8m
水流を直登。
8m
水流を直登。やや細かい。+
8m
水流を直登。やや細かい。+
8m
水流を登ったがムーブがあり手足も悪い。
左から簡単に巻ける。
8m
水流を登ったがムーブがあり手足も悪い。
左から簡単に巻ける。
7m滝
これが最後の滝。立ってるうえに細かい。
左から簡単に巻ける。
7m滝
これが最後の滝。立ってるうえに細かい。
左から簡単に巻ける。
20mナメ
2段になっていて写真に写っているより更に上がある。滑りやすい。
この後はボサり気味の沢筋をひたすら詰める。
笹藪というより様々な草の茂みなのでしんどくはない。
20mナメ
2段になっていて写真に写っているより更に上がある。滑りやすい。
この後はボサり気味の沢筋をひたすら詰める。
笹藪というより様々な草の茂みなのでしんどくはない。
山頂!
雨飾高原キャンプ場に下山して終了。
山頂!
雨飾高原キャンプ場に下山して終了。

装備

共同装備
30mロープ ハーケン

感想

深田久弥は雨飾山を登ったとき、長野側の荒菅沢から布団菱岩峰群を突っ切り登頂しましたが、彼に言わせればこの山の「オモテ」はやはり越後側なのだろうということです。その表側から沢登りで山頂を目指そうとすると、最も自然なルートとしてこの海川西俣右沢が浮かび上がってきます。
今回、意外にも記録がほとんどないこの沢を遡行し、雨飾山を目指しました。

海川本谷は上部で東俣・西俣に分れ、さらにその先でそれぞれ右沢・左沢に分れます。
そのうち西俣右沢だけは、公に発表されている記録が非常に少ないです。
登山大系によると古くは猟師に遡られていたが記録の発表がないとのことで、大系にも遡行図は載っておらず、非常にざっくりとした文章のみが書かれています。
ネットを探しても、西俣の10m滝の後で敗退した記録と、右沢の枝沢から下降して左沢を遡行した記録が1件あるのみで、右沢を最後まで通しで遡下降した記録は見当たりません。
地元山岳会や沢登り志向の山岳会の古い記録集には載っているようですが、ネット上では閲覧できませんでした。
(もしこれ以外に記録がある場合はすみません、私の調べ不足です。)

【感想】
・二俣までの河原歩きは、単調ですが広々として景観が良く飽きずに歩けます。
・二俣〜右沢出合まではゴルジュっぽくなり、10m滝の登攀や15m滝の悪い高巻きで沢登りらしくなってきます。特に15m滝はこのルート上最大の核心となります。
・右沢に入ると、登れる滝がいくつか出てきてシャワークライムが楽しめます。8m滝3つの処理がポイントです。
・詰めは忠実に沢筋を辿り、鋸岳と黒沢峰と雨飾山の三方へ分岐する地点を目指します。大系ではネマガリタケの密藪に喘ぎ苦しむと書いていましたが、それほどでもなくむしろイージーな部類でした。というかネマガリタケがあんまり生えていませんでした。
・全体的に泥岩ぽい感じでボロくてズルズルです。上流部は歩くと水が泥で濁ります。枝沢の水は美味しいです。

遡行グレードは2級〜2級上といったところでしょうか。15m滝をどう処理するかで難易度が変わる気がします。水線の直登は多分不可能で、右岸は岩壁が発達して高巻きが厳しそうなので、水流右の岩を登るか、左岸ルンゼからの大高巻きになりますがどちらも少し大変でした。右の岩を登攀する場合、上部はカムが使えないのでハーケンが必要です。
それ以外の部分はそれほど困難ではないです。

泊まり場は二俣までの河原と左沢出合の河原が快適ですが、高台がなく増水に耐えるかは微妙です。右沢に入ると適地はほとんどありません。
靴はフェルトがいいと思います。ロープは30mで充分です。

早発して頑張れば日帰りでもギリ行けると思うので、新潟側から雨飾山を目指す際の選択肢としてはアリなんじゃないかなと思いました。

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