谷川岳 天神尾根 (敗退:肩の小屋まで)
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- GPS
- 05:40
- 距離
- 5.5km
- 登り
- 700m
- 下り
- 701m
天候 | 雪のち吹雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年03月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
事前に申込していた雪の谷川岳、天神尾根でのガイドツアー。
個人では間違いなく中止する天候であったが、雪崩講習を受け、ビーコン装着し、
ガイドさんの指示のもと10時スタート。
メンバーはガイド、サブガイド、私達夫婦の4人。
この日谷川岳に向かったのは私達一組だけのよう。
ガイドさん、RWの係員さんに登山届を手渡していました。
登り、熊穴沢避難小屋付近までは眺望ないものの、風はほぼ無風、歩いていると暑いくらい。
熊穴沢避難小屋は完全に雪に埋もれている。
森林限界を超えた辺りより風が強くなるも、まだこの時点では視界あり。
肩の小屋到着、昼食。(13:10)
天候悪化にて頂上への登頂はここで断念。
肩の小屋出発、下山開始。(13:40)
小屋の外に出てがく然とする。昼食前より、かなり風が強くなっている。
尾根上はときおりホワイトアウトする猛吹雪。
ついさっき歩いたばかりのトレースはすっかりかき消されている。
谷からのすさまじい暴風に足がとられ、体がもっていかれそうになる。
西から風が吹いていたと思うと、途端に東の風に変わったりする。
人間をもてあそぶように稜線で風が舞っているようだ。
雪は谷から上空に向かって降っている。
風で吹き上げられた小さな氷の固まりがバチバチと顔にあたる。
まるで映画を見ているような信じられない光景。恐ろしい。
身がすくむほどの恐ろしさだけれど、標高を下げないことにはこの風は収まらないだろうと認識していたので、暴風体制をとりながら雪と風に何度も足をとられながらも一歩ずつ下る。
途中、何度もストックが風に飛ばされそうになるが必死で死守。
ガイドさんが「大丈夫だよー、降りられるよー!」「一歩一歩確実にね!」
常に声をかけてくれることがとても心強い。
身動きが出来なくなるほどの烈風時は、ガイドさんが私の盾となって風を防いでくれる。
アイスバーンの急斜面に差しかかったところで、ガイドさんと私の体をザイルで確保。
確保されていると安心感が全然違う。
ここで心理的にすごく楽になったように思う。
まさに命綱である。
熊穴沢避難小屋付近まで下りてきたところで、風がかなり収まってきた。
天神平スキー場が目視ときは、「生還できた。。。」というのが正直な気持ちでした。
(15:40)
とても恐ろしい経験でしたが、
今後山を続けるにあたりとても貴重な経験をさせていただいたと思っています。
ガイドさんが常に声をかけて勇気づけてくれていたことも大きかったです。
お二人がいなければあの猛吹雪のなか下山することはできませんでした。
ありがとうございました。
来シーズンは晴天、風のない日にリベンジしたいですね ☀
こんな怖い日もあるんですね(T^T)
天気のいい日のレコばかり見て、僕でも行けるんじゃないか、という気になってましたが・・・
大変参考になりました。
soyano999 さん♪
古い記事にコメントありがとうございます
私も久々に読み返しましたが、今読んでいてもあの時の恐ろしい光景が蘇ってきます。
でも普通の方はこんな日は山頂には向かわないと思います ^^;
今だから言えますが、わたしたちも「え?この天気で行くの??」って思いましたから
谷川は天神平では晴れていても山頂は1日雲がべったりなんてこともよくあります。
群馬、新潟ともに晴れ予報ならまず間違いないかと
今回はとにかくすべての条件に恵まれました
soyano999 さんも無理なく安全に山を楽しまれますように
yoshikoronさん
以前コメントをやり取りしたことがあったかどうか忘れましたが、
私がヤマレコ初めた頃、よくお名前おみかけしたの覚えています。
レコの文章読んでいても凄い状況が浮かんできますが、当日は心穏やかではなかったでしょうね。
私達が先日蔵王山目指した時風速は14メートルぐらいかと思いますが、やはり吹雪いていて、ホワイトアウト。あと少しで頂上なのはわかっていても、それ以上先には進めませんでした。戻るのもポール目印にしながらも視界が悪く不安でした。
お二人の体験ほどではありませんが、やはりある意味良い経験をしたかと思います。
安全第一、でもちょっぴり背伸びしたり、挑戦したり.、
これからも山の素晴らしさ感じて行きたいですね。
pikachan さん、こんばんは^^
コメントありがとうございます
はい、私もお名前記憶しています。
コメントも一度くらいやりとりしていたかもです
pikachan さんも蔵王に行かれたのですね。
私達も先日念願叶って訪れたところだったのです。
幸いにもお天気にも恵まれ雪山散歩を楽しむことができましたが、巨大なエビの尻尾やシュカブラの様子から普段は強風が吹き荒れていることが分かりました。
あの広い稜線で風雪にさらされたらそれはそれは大変だったとお察しします。
本当にお疲れ様でした。
仰るとおりこのときの経験は無駄ではなかったと。
山はいろいろなことを教えてくれますものね
はい
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