剱岳(早月尾根)
- GPS
- 14:33
- 距離
- 19.5km
- 登り
- 2,537m
- 下り
- 2,530m
コースタイム
- 山行
- 4:04
- 休憩
- 0:08
- 合計
- 4:12
- 山行
- 7:13
- 休憩
- 3:08
- 合計
- 10:21
天候 | 9/24(日)晴れ 9/25(月)晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・基本的な整備はされていますが、松尾平以外は急登と言って良いルートです。 ・早月小屋までの樹林帯では木の根に悩まされます。 ・2600mより上部は主に岩場となり、鎖、ロープ等多数あります。鎖等の無い場所でも落ちたらアウトな所は多数ですので注意してください。 |
その他周辺情報 | ・早月小屋:1泊2食で13200円(朝食は弁当に変更可能)、水は無いので全て購入になります。不織布のシーツ、枕カバーは付いています。翌日、荷物のデポは乾燥室で可能です。スタッフの皆さんは丁寧で雰囲気が良く、気持ち良く過ごせました。 ・大岩不動の湯:470円、シャンプー等は無し(購入可能)、ドライヤーあり。源泉掛け流しで、良い温泉でした。 ・ファミリーマート上市中央店:「試練と憧れ」Tシャツ販売しています。その他、剱岳グッズ多数取り揃えています。 |
写真
感想
2日間の休暇があり、どの山へ行こうかと考えていた時に山仲間のMさんが別山尾根から剱岳にアタックすると聞きました。その時に「そうだ!早月尾根に挑んでみよう!」と思いつき、Mさんと1日違いで剱岳にアタックすることにしました。
9/24(日)晴れ
馬場島へ行く前に、ファミリーマート上市中央店へ寄り道して「試練と憧れ」Tシャツをゲット。馬場島に到着し、遂に「試練と憧れ」の石碑にご対面しました。
早月尾根は出だしから急登です…松尾平からしばらくは平坦ですが、すぐさま急登が再開し立山杉の巨大さに圧倒されつつ、この太く広く張った根が足元を滑りやすくし、根によって段差も高く、短足の人間にはしんどいです。
標高を200m上げる毎に標識があり、嬉しいような、悲しいような複雑気分ですが次の標識を見るのを励みに登り続けて、汗だくで早月小屋に到着!すぐさま宿泊手続きを済ませてコーラの一気飲みで本日の打ち上げをしました。
するとスマホの電波が入るようなので機内モードを解除するとMさん登頂の報告が入っていました!本日は快晴で文句なしの天候ですからMさんも大満足だろうな〜と思いながら山頂を眺めましたが、山頂が遥か上に見えて明日の自分がどれだけの頑張らないといけないかと…
天気が良いので、写真を撮りつつ過ごしましたが、夕方になると冷え込んできたのでダウン着用。夕飯は17時からで、ガッツリとお腹を満たしてから、丸山で夕焼けの撮影タイム。剱岳や小窓尾根のアーベントロートを眺めて、陽が沈むまで過ごしてから小屋に戻って就寝です。
9/25(月)晴れ時々曇り
3時半に目が覚めて外を見ると、星空ですが薄い雲が掛かっています。富山の夜景が綺麗に見えていて本日もお天気は良さそうです。
4時半過ぎにヘッデンオンで山頂へ向けてスタート!まずは樹林帯を淡々と登り、徐々に周囲が見えて来る頃に白馬岳方面の空が焼けてきて素晴らしい色彩です。恐らく剱沢側はモルゲンロートが見事だろうと思いましたが、早月尾根は巨大な剱岳に阻まれて日も当たらない寒々しい状態です。昨晩は気温が低下したのであちこちに霜柱が見ることができました。
徐々に日が高くなるにつれて、振り返ると影剱が見事に見ることが出来ましたが、寒さは変わらず…標高2600mを通過すると、周囲は完全に岩の世界に変貌し、いよいよ剱岳が本気を出してきた感じですね。獅子頭の手前で登山道の崩落が激しい箇所があり、ここの通過はロープが頼り、朝から緊張感が高まる箇所です。その後の獅子頭は何事もなく通過し、いよいよカニのハサミに到着。絶壁のトラバースですが難易度は高いわけではないのに、最後のボルト1本に全てを預ける感覚が何とも言えない緊張感でした…
カニのハサミの後は鎖場が連発し、体力勝負の早月尾根がとどめの体力削りを図ってきましたが、太陽が見えたと同時に山頂稜線に飛び出ました!寒々しかった場所から、急にポカポカした暖かさは嬉しいですね〜
ゆっくりと、最後の稜線を登って登頂です!前回は別山尾根から登りましたが、雨で視界も悪く景色は何も見ることが出来ませんでしたが、本日は見事な晴れです!富士山を含め360度の大展望を味わうことが出来ました。そして、山頂での目的である「試練と憧れ」Tシャツでの撮影も無事に済ませて、1時間ほどの休憩タイム。風が冷たいので上着は必要ですが、のんびりと行動食を食べて、写真撮影をして過ごしました。
9時になって、いよいよ下山です。これまた来た道のりを考えると簡単ではなく、降りの方が危険度は上がりますでの気合を入れなおして下山開始。鎖場でのすれ違いも多く、待避場所探しで気を使いますが、譲り合いの精神で乗り切って膝がガクガクした頃に早月小屋まで降りてきました。コーラで登頂祝いして、デポした荷物をパッキングし直してから、さらに1500m下の馬場島で降りないと…小屋の前で何人かの方と話しましたが「ここからの降りは、何も考えずに淡々と降りないと心が折れるよ〜」と口々に言われて、この時点で心が折れそうでした。
樹林帯の降りは暑く、木の根に難儀しながら、ひたすらに降ることに没頭して松尾平で平坦な道の平坦さに感激して、残りの30分を乗り切って下山完了!
車に到着して、すぐに折り畳み椅子を出して座ってグッタリ…これって黒戸尾根の下山時と同じ行動。
早月尾根は黒戸尾根と同様に、素晴らしくタフなルートでした!!
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