鷲羽岳 夫婦で日帰りの頂へ 新年の抱負達成目指し(新穂高より)
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- GPS
- 12:20
- 距離
- 36.9km
- 登り
- 2,838m
- 下り
- 2,842m
コースタイム
- 山行
- 10:51
- 休憩
- 1:22
- 合計
- 12:13
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
金曜深夜23時半の時点で空きスペース10台以下 停められるかは運ゲーなので土日は原則的に鍋平を覚悟して来ることを推奨 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【左俣林道】(新穂高ロープウェイ〜小池新道入口) 早朝など人の少ない時間帯は熊鈴やラジオなど音を出しながら歩くのを推奨 左俣林道に一箇所、簡単な渡渉ポイントあるが、今年は例年より水量少な目 余程増水していない限りは石を渡れば問題なし ◆ 笠ヶ岳登山口水場 枯渇 【小池新道】(小池新道入口〜弓折乗越) 登山道は傾斜が緩やかで平らな石が狭い間隔で階段状に設置されているため歩きやすい 2023年9月の大雨で上涸沢、下涸沢、秩父沢土砂崩れ発生に伴い登山道が荒れている 秩父沢には早速橋が架けられていた、迅速な対応に感謝 上涸沢、下涸沢は文字通り涸沢だが、雨天時は水が流れる可能性有 増水時は無理に渡らないよう注意書き有 鏡平山荘から弓折乗越は傾斜が若干増す ◆ 秩父沢出会い 水は豊富だがそのまま飲めるかは自己判断 ◆ 鏡平小屋 水補給有料(100円/500ml) 【稜線】(弓折乗越〜双六小屋) 大半がザレ道、時折東側斜面が切れ落ちているが普通に歩く分には問題なし 地図上は平坦に見えるが2回ほど大きなアップダウンがあるので油断しないように 稜線だがさほど風は強くなく、双六小屋付近は風が強い ◆ 双六小屋 水無料(小屋前の蛇口飲用無料) 【双六巻き道】(双六岳〜三俣蓮華岳) 三俣蓮華に向けては登り基調 巻き道とは言うもののアップダウンがあり、落差の大きい箇所もいくつかある 歩きやすさという意味では個人的に稜線の方が歩きやすいと思う 【三俣小屋周辺】(三俣蓮華岳〜三俣山荘) 特に危険箇所なし 三俣小屋営業中はテント場で水の補給可(水垂れ流し) ◆ 三俣テント場水場 水量豊富 ◆ 三俣山荘前水場 枯渇しているのでテント場の水場を利用のこと 【鷲羽稜線】(岩苔乗越〜ワリモ岳〜鷲羽岳〜三俣山荘) 鷲羽岳へはザレの登り一辺倒、ひたすら九十九折りを繰り返す 徐々に傾斜が増し、山頂直下が最も傾斜がキツい 鷲羽岳山頂からは一旦下って再度ワリモ岳へ登り返す 実はさほど標高差はないが、疲れていると絶望的な落差に見える ワリモ岳周辺は岩場、山頂付近にロープ箇所があるがそれほど通過は難しくない 【双六中道】(三俣蓮華岳〜双六小屋) 双六山頂直下までは稜線ルートと共通、双六山頂だけ避けるルート 有名な天空の滑走路は拝めないルートになるので要注意 まず三俣蓮華へ登り上げてからの稜線歩きという名のアップダウン アップとダウンの間隔が広く、小高い山を2つ登るイメージ 歩きやすさという意味では個人的に巻き道より歩きやすいと思う が、登り上げる量はそれなりに多いので体力と相談 |
その他周辺情報 | 日帰り温泉『中崎山荘 奥飛騨の湯』 https://shinhotaka.com/place/482/ 新穂高登山指導センターの一段上 入浴料大人900円 |
写真
先頭を歩いていると突如右の茂み(距離にして10m)が『ドサッ、ガサガサガサ』とでかい音を立てて揺れた。
心臓止まるかと思った。念のためその場で2〜3分鈴を鳴らし続け警戒、物音もしないのでゆっくり警戒して通過しました。クマだったのかな…?
結構大規模にゴッソリいかれてる、通常時は写真の通り涸沢だが雨が酷くなると水が流れる可能性があるそう。
これだけ根こそぎ持っていくとなると結構な水量だったのかも。
CT0.5の水平移動は、我々の足だと相当集中して削りに行かないと厳しい。でも走りたくないので何らかの工夫が必要だな〜
鏡平山荘あたりから膝が痛くなって大失速。
結果12時間切りはならず。
10時間越えるとスピードにフィジカルがついて来ない、全域0.4目指すならフィジカル(特に脚膝)の強化が必須という事が痛いほど良くわかった。あとは水平区間のタイムの削り方かな。
次回以降の課題だけど、しばらくガチの山はお休みで。
感想
◆登山の背景
私が最も好きな山、鷲羽岳。
日帰り困難な百名山5指に入り、その工程は標準CTで20時間超。
最難関と名高い水晶岳の影には隠れているものの
その難易度は決して色あせるものではありません。
そんな鷲羽岳の日帰り、実は2013年に1度達成しています。
ただその時は妻は一緒に登っておらず、夫婦揃って鷲羽の頂には立っていませんでした。
『体力つけていつか一緒に山頂を踏もう』
そう言ってからまさにちょうど10年の時が経ちました。
そんなこんなで今年の正月。
新年の抱負として私達が掲げたのは『鷲羽岳日帰り』でした。
しかし、その2日後に私がギックリ腰に。
以降約半年間に渡って山に行けなかったのはとんだ誤算でした…
その後落ちた体力に泣きながらも登り続け、歩けない身体にひたすら鞭を打ち
この度ようやくスタートラインに戻ってきました。
今年は鷲羽日帰り達成に向け、これまで十分に身体を追い込んできたつもりです。
テント泊だろうとゆる山行だろうと甘えず妥協せず今日まで来ました。
10年という月日は我々を成長させたのか?あるいは衰えさせたのか?
ついにその答え合わせをする時が来たのです。
北アルプスが雪に閉ざされる前に、本年最後にして最大のチャレンジの幕が上がります。
◆登山の詳細
10年前、33歳の私が歩き切った時のタイムはおよそ13時間半(休憩込み)
ヤマレコCTで0.6〜0.7くらいで歩いていた計算になります。
これらを鑑み、午前0時に出発して今回はなんとか午前中には下山したい。
理想を言えば鷲羽岳山頂で日の出に間に合えばパーフェクト(往路約5時間40分)
その辺りを目標に行ってきました。
週末の天気が悪かったこともあり、おかげさまで市営駐車場に駐車。
ラスト鍋平への地獄の登りを回避することができました。これは幸先良いかもw
我々は平地で稼ぐタイプではないので左俣林道はゆるゆるとウォーミングアップのつもりで。
小池新道から本格的にエンジンをかけていきます。
小池新道は私にとっては相性抜群のホームグラウンド。
ここではいつも妻に追随を許さないペースで駆け上がります。
鏡平山荘での中間タイムも悪くない。
双六小屋通過4時が日の出に間に合うひとつのボーダーでしたが、これはギリギリ行けそうか?
三俣蓮華で空が明るみ始め、日の出に間に合うタイミングとしてはかなり微妙に。
鷲羽岳への最後の登りに全ての可能性を託します。
そして鷲羽岳山頂。日の出にはあと一歩届きませんでした…
しかし10年前私が単独で来た時のタイムを30分更新。
無事夫婦で山頂を踏みしめることができました。
10年という年月は確実に身体に衰えをもたらしているはずです。
しかしヤマレコを始めてからの2年間の研鑽は、少なくとも私たちを裏切らなかった。
特に今シーズンの追い込みは、自分たちの目から見ても鬼気迫るものがあったと思います。
それも全てこの瞬間の為に…報われました。
山頂でご一緒した若い男性と写真を撮り合いっこ。色んなアングルを撮ってもらいました。
おかげで今回は2ショット多めです(普段あんま撮らない)
それでは下りに入ります。
登り脚は鷲羽で使い切るつもりで登りましたが、まだ若干残ってる。
双六岳まで行っても良かったのですが、せっかくなのでまだ歩いたことない中道を選択。
滑走路歩いても良かったけど、この山行そんなにハイライトいくつもいらんのよ。
正直双六小屋まで来ると『山行も終了』感が出てくるのは距離感バグってるなw
下りの小池新道、左俣林道も楽しくて仕方なかったです。
楽しかったけど、足腰バッキバキで痛いのなんのww
やっぱこの山域スキダー☆
◆登山の感想ほか
私と妻の悲願であった『夫婦で鷲羽岳日帰り』が達成されました。
しかも当時の私のタイムを大幅に更新する形で。
10年前、単独で鷲羽岳の頂に立った時、こんな日が来るとは想像もしなかったなぁ…
元々登山なんて絶対にやりませんと言っていた妻。
文系気質、運動経験なし、家族の中では最も体力がないからと大事に育てられた箱入り娘
実際、決して体力も根性もある方ではないのは事実だったのですが…
正直よくぞ歩き切ったと言わざるを得ない。
普段あまり妻をベタ褒めする事はないのですが、今回ばかりは心底賞賛に値します。
余計な言葉は無粋ですね。
『おめでとう。ありがとう。そしてお疲れ様』
次は水晶だねww
ゆっきーさん
日帰り鷲羽?
聞いたことないワード
ネットでググってもこのレコしかヒットしないんじゃない
あっきーさんも凄いけどゆっきーさんもねえ
スリムな人で、どこにそんなパワーがあるんだろうと思ってしまう
当然、体重は軽い方が有利だけどもね
ゆっきーさんもスタミナがあるんだろうなあ
コメントありがとうございます(*'▽')
鷲羽岳日帰りは鷲羽岳をこよなく愛している私個人のエゴだったので、無理だろうしキツいから付き合わなくてもいいよってことで、当時私一人で行きました。
帰ってきてしばらくして『私にもできるかな?』と本人の口からまさかの言葉が出たので『体力つけていつか一緒に山頂を踏もう』と言ったのがちょうど10年前です。
以降本人が入院したり、山への興味が薄れたり、コロナだったりと紆余曲折ありましたが、今回無事行ってこれて感無量です(*^^*)
junbaderさんもご覧になった通り、うちの妻はパワフルとは縁遠い体形と、体育会系とは程遠い出で立ちですから、仰りたいこと良くわかりますよw
私にもイマイチそのパワーの源泉がわかりませんσ(´∀`;)
ありがとうございます(*´∇`*)
長年の目標が達成出来て、本当に嬉しいです。
スタミナがあるかと言われるとちょっと疑問ですね(o_o)
負けず嫌い根性がそうさせてるのかなぁ…
そこからのパワーはあるのかもしれませんね
(*´∇`*)
この前の空木岳のレコ見て思いましたもん
あのルートをご夫婦で11時に下山ってナニ?って感じ
で、今回は鷲羽を日帰りって聞いたことないですもん
ゆっきーさんの雰囲気からはとても想像つかないです
ほんとパワフル
僕も鍛えないとアカンなあって思ってます
速く動けることは登山にとって絶対安全と余裕につながると思う
コメントありがとうございます(^^)
そう言っていただけて嬉しいです。
昨日は午後崩れる予報だったので、早めに下山は必須だったんですよね。
ゴリゴリ下山して、膝ダメージは半端なかったんですけど。
『まだ筋肉足りんな スクワットだな』と言ってるとこです(*´∇`*)
実は友人と金土で三俣泊していてニアミスしてました…おふたり巻道歩かれてる時に三俣蓮華〜中道歩いて下山しておりすれ違えずでした😂お会いしたかったですー!
コメントありがとうございます(*'▽')
無事行って来れました!
ホントはもう2〜3回日帰りのロングを挟んで万全の状態で臨みたかったのですが、小屋締めのタイムリミットと雪のリスクが刻々と迫ってたので…
おかげさまで次回以降の課題だらけの山行になりましたσ(´∀`;)
なななんと!マジですか!?
確かに、巻き道であまりの眠さに意識保とうと周囲見渡していた際、丸山〜中道分岐のあたりと三俣蓮華周辺にヘッデンの光が見えてましたが…もしかしたらそのいずれかがpochacco_さんたちだったかもしれないってことか…
うわー!以前またどこかの山でお会いできそうな気がすると仰ってましたけど、まさしく目と鼻の先のニアミスでしたね(;゚∀゚)
日和って巻き道ったのが悔やまれるww
まさかそんなお近くにいらしたとは(o_o)
ヘッデン見えるよっと主人と話していた頃ですね。ひたすら眠くて、フラフラしながら歩いてましたけどw
お会い出来たら良かったなぁ(T-T)
でも、紅葉で染まったあの山域の景色を同じように見れたのは嬉しいことですね(*´∇`*)
やや、そういえば今思い返すとすれ違ってます!半分寝おきで歩いてましたが(笑)ちょうど三俣山荘からの登りで爆速の2人パーティとすれ違いました!友人とあのスピードは夜中から駆け抜けてるスピードだね〜と話してました。笑
えぇ!?マジですか?
三俣峠〜三俣山荘間ってーとまだ微妙に薄暗い時間でしたよね?
うわ〜、半分寝ながら歩いてて全然覚えてねぇ〜(;´Д`)
結構上部らへんのハイマツがあるあたりです?
山頂の日の出に間に合うか!?ダメか!?と気は焦りつつも頭は全く働いてなくて、そんな時にすれ違ってたのか…勿体ねぇ('A`)
うん、pochacco_さんの予言通りまたお会いできましたね♪
お会いしたと言って良いのかどうなのか微妙なところですがww
いや、まぁまたどこかでお会いできる気がします(*^^*)
きっとまたどこかですれ違う気がします〜🙌
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