甲斐駒ヶ岳 黒戸尾根より
- GPS
- 14:07
- 距離
- 21.1km
- 登り
- 2,661m
- 下り
- 2,633m
コースタイム
- 山行
- 11:19
- 休憩
- 2:46
- 合計
- 14:05
天候 | くもり時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
前日 宅発20:30→現地P着23:00 当日 起00:00→P出発01:30 |
コース状況/ 危険箇所等 |
七丈小屋の手前が★核心部:梯子、鎖場が連続する。【ほぼ垂直の梯子】【切れ落ちの鎖場】が最難所。通過時に心掛けたのは、恐怖心を呼吸で鎮め、手掛り足掛りを確認し、イメージしてから手足を確実に載せる。鎖を掴む位置を微調整しつつ、慎重に三点確保する。無理はしない。全力集中する。余計なことは考えない。これを繰り返した。これまで経験した中で失敗が許されないという意味で最も難しかった。 |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
感想
中秋の名月の夜に黒戸尾根より甲斐駒ヶ岳を目指す。狙ったわけではない。昔からやる気満々の夜に空を見上げると【満月】のことが多かった。深夜1:30に駐車場を出発し誰もいない登山道をひとり進むなか、木々の間から見える満月は美しく、行く手を微かに照らしてくれて頼もしかった。甲斐駒ヶ岳の方角と月が進む方向が一致し、伴走してくれてるようで心穏やかに黙々と進むことができた。ナイトハイクで月齢が重要なことがよく理解できた。
刃渡りの辺りから空が明るくなり始め、高度感とともについに黒戸尾根にやって来たんだという感覚になった。ストックをしまい結露した鎖を掴みながら刃渡りを通過した。
刀利天狗の手前辺りからついに急登の梯子がはじまった。気を引き締め、着実さを心掛けた。どんな進み方がより安全かを確認しながら進んだ。両手両足で進むのが最も安全だと感じた。
刀利天狗に到着。ここまでの無事に感謝の心を述べた。休憩し水分とエネルギーを補給した。
屏風岩小屋跡に到着。刀利天狗から五合目・屏風岩小屋跡の間は快適な道であった。下山時この区間はダブルストックにしようと決めた。
ここで十分に休憩をとりこの先の難所に備えた。ヘルメットを装着。さあ出発だ。
七丈小屋の手前で自分が感じたなかでの最難所にさしかかった。核心部【ほぼ垂直の梯子】と【切れ落ちの鎖場】である。
通過時に心掛けたのは、恐怖心を呼吸で鎮め、手掛り足掛りを確認し、イメージしてから手足を確実に載せる。鎖を掴む位置を微調整しつつ、慎重に三点確保する。無理はしない。全力集中する。余計なことは考えない。これを繰り返した。これまで経験した中で失敗が許されないという意味で最も難しかった。無事通過することができた。ふうぅ〜。
七丈小屋に到着。オアシスであった。だがまだ先がある。この上にはもっと難しい箇所があるはず、そう思い気を引き締めた。麓から水分2.5Lを担ぎここまでの消費量が1.2L。補給せずそのまま進んだ。
岩を掴んで登る感覚がとても心地良くなってきた。これは【楽しい】という感覚なのだと思う。
八合目を過ぎた辺りに難所があったが、無事通過できた。
二本の刀だ。いよいよ近いな。
ご褒美が待っていた。ふと登山道を振り返ると、鳥がこちらを見ていた。【雷鳥】だ。初めて見た。話し掛けながら夢中で近づいた。可愛すぎる。雷鳥が歩いて逃げる。まてまてと子供をあやすように追いかける。するとその先にさらに2羽雷鳥が待っていた。雷鳥の家族である。目の辺りが赤いのもいた。オスなんだろうな。それにしても可愛すぎる。幸せな気持ちになった。雷鳥のファンになった。雷鳥さんにお別れを告げた。バイバイ。
ガスのなか彼方に山頂が見えてきた。白い山頂だ。そしてついに【甲斐駒ヶ岳 登頂】。満足であった。風が強いなか甲斐駒ヶ岳の頂からの風景を目に焼き付けた。北岳はガスのなかであったが、雲が切れ素晴らしい青空と雲海が広がっていた。岩の上に立ち太陽を浴びた。【オレのブロッケン】らしき輪も見れた。大満足。
下山開始。
最難所も無事通過した。やはり下りの方が難しかった。
【尾白川】に到着。白い河原と透明な青い清流が素晴らしかった。家族に見せたいと思った。
無事に登頂でき、無事に下山できたことに感謝です。
黒戸尾根で甲斐駒日帰り流石です。黒戸尾根は私も未経験でひしひしと緊張感が伝わりました。
お互い同じ日に急登祭りですね^_^
今後もレポ楽しみにしてます
こちらこそレコ楽しみにしています。
コメントありがとうございます。そしてご経験に基づく的確なご助言をいつも惜しみなく下さり有り難う御座います。リカロJP🐶さんの仰る文献:ヤマケイや岳人の購読を考えてみたいと思います。調べてみます。まずは図書館へ。私も先人が客観性と熱意を持ってまとめあげた良書から知恵を学び視野を広げたいと思います。これまでこの方はすごいと思った方々、恩師は必ず「○○、本を読め」と言って下さりました。本当にありがとうございます。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する