甲武信ヶ岳
- GPS
- 07:28
- 距離
- 19.8km
- 登り
- 1,634m
- 下り
- 1,795m
コースタイム
- 山行
- 6:26
- 休憩
- 1:23
- 合計
- 7:49
過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
9月の最終日。今年は気だるい暑さが長く居座り、秋の訪れをまだ感じさせない。
4人で乗り合わせ、長い山道を抜けて訪れたのは甲武信岳だ。登山口からは緩やかな登りがしばらく続き、最後に一気に標高を上げて山頂へ向かうルート。
むせ返るような湿気と、濡れた古い苔の群れに挟まれた静かな沢沿いの道を淡々と歩く。
山の印象は天候と気温、一緒に登った相手、そしてそこで出会った人で大きく左右されると思う。
この山を決定的に印象付けたのは、たくましい足腰と岩のような身体でニコリとはにかんだ歩荷さんとの出会いだろう。
遠くにやたらに背の高い影がゆらゆらしていると思いながら歩いていると、少し開けた場所で荷物を降ろす歩荷さんがいた。
そこは萌えに萌えた苔の絨毯がぎっちり敷き詰められた場所で蛍光の緑色に見えるほどに神々しい。
心地いい汗と笑顔で「ここは「楽園」っていうんだよ、俺が勝手にそう呼んでる」と教えてくれた。
その楽園の苔からは湧水が溢れていて登山道を横切っている。この湧水が甲武信岳で1番美味しいと教えてもらった。
優しいとろけるような口当たりと、何より透き通るような甘さが際立つ…目が覚めるような美味しさだった。
歩荷さんは山小屋で助けてもらった恩義のため…ボランティアで毎週末荷物を持って上がってるそうで…四年でなんと累計1トンも運んだそうだ。
その凄まじい情念…感情。繰り返す行為と積み重ねの壮大なパワー。
僕の歩荷さんへの尊敬は山に抱く畏怖に近い。
この先、甲武信岳の話をするたびにこの人の話を一緒にするだろう。クシャっと笑う笑顔が素敵な山の守神みたいな歩荷さんの話を。
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