雁坂峠

2015年03月28日(土) ~ 2015年03月29日(日)

• GPS: 24:03
• 距離: 16.1km
• 登り: 1,179m
• 下り: 1,269m

コースタイム

1日目

• 山行: 5:39
• 休憩: 0:28
• 合計: 6:07

9:50 雁坂トンネル駐車場
10:27 10:34 沓切沢橋
11:21 沓切沢出合
11:47 11:48 峠沢出合
13:08 13:28 井戸ノ沢出合
15:57 雁坂峠

2日目

• 山行: 3:16
• 休憩: 0:13
• 合計: 3:29

6:21 雁坂峠
7:22 7:26 井戸ノ沢出合
7:55 峠沢出合
8:14 8:15 沓切沢出合
8:50 8:58 沓切沢橋
9:26 雁坂トンネル駐車場
9:50 ゴール地点

天候

28日：曇り後晴快晴
29日：快晴（下山後曇り）

アクセス

利用交通機関：

電車 バス タクシー

行き：塩山駅→雁坂トンネル入口（タクシー）
帰り：道の駅みとみ→山梨市駅（バス）

コース状況／危険箇所等

・トレース有り。
・沓切沢出合手前から雁坂峠まで、所々夏道が出ていますが、略雪道です。
・沓切沢出合手前の道幅の狭い道は略雪に埋まっていました。
・峠沢から左へそれる辺りから雪が深くなります。早朝は雪が締まってアイゼンが良く効き、ほぼ踏み抜きはありませんでしたが、温度が高くなると雪が腐って踏み抜き地獄になります。雁坂峠への九十九折の道へと続く長いトラバースから雁坂峠までは、温度が高かったこともあり、膝、所によっては腰までの踏み抜き地獄が延々続きました。

写真

3/28 10:05

日曜日の天気が好転したので急遽テン泊へ。今回は時間と少しの体力をお金で買って雁坂トンネル入り口からスタート。うっすらと青空も。

3/28 10:22

林道、崩落している箇所が少しありましたが、去年ほどではない。

3/28 10:27

沓切沢橋にて。シャリバテせぬよう、こまめに栄養を補給します。

3/28 10:28

いよいよ登山道突入！

3/28 10:28

日当たりが良いのか地面が見えています。

3/28 10:41

しばらく行くと登山道は雪の中。足の置き場がしっかりあるところがほとんどですが、道幅が狭いところでは斜面の雪が登山道を覆い足の置き場に困る所も。

3/28 10:52

第一渡渉点。日曜日は更に雪が少なくなっていました。アイスバーンがむき出しの箇所もありますが、足の置き場はあります。

3/28 11:17

緊張する箇所をクリアし、いよいよ沢に出ます。

3/28 11:20

沓切沢出合。この指導標、初めて見ました。前からあったかな？？

3/28 12:20

2度目の栄養補給タイム。

3/28 12:20

振り返ると、天気予報通り、どんどん青空が広がっていきます。雁坂峠からの眺望期待大！しかしながら、温度が上がるにしたがい雪がぐずぐずに。ここの少し手前から踏み抜き始めます。

3/28 12:20

ワカン装着。

3/28 12:52

井戸ノ沢出合。ワカンで通過。

3/28 14:10

見上げるとこの景色！青い！！

3/28 14:17

稜線がやっとこの高さに。まだまだ踏み抜き地獄は続く。

3/28 15:19

水晶山。そして奥にはお富士様〜！

3/28 15:19

さらに青い！秋に来たときは黄金色に輝いていたお気に入りの景色。

3/28 15:27

雪がぐずぐずで、ちょっと怖い。

3/28 15:27

山深い、と来る度思います。

3/28 15:27

見上げずとも富士山が目に飛び込んできます。

3/28 15:37

いよいよ最後の登り。

3/28 15:37

最後の力を振り絞りますが、脚は上がらず、なかなか進みません。

3/28 15:44

到着〜！

3/28 15:45

峠は昨年四月よりも雪が少ないみたい。

3/28 15:45

今回も無事登ることができました。ありがとうございます。

3/28 15:46

雁坂嶺方面。踏み抜きます。

3/28 15:53

トレースありますね。

3/28 15:54

雪庇。

3/28 16:26

雁坂小屋へ下るトレースもありましたが、体力を考え、風が通りにくい場所で幕営。

3/28 16:27

幕営地から、水晶山へ続く稜線と富士山。

3/28 16:30

峠方面。所々雪庇が育ってました。

3/28 17:24

金のハンバーグを湯煎。

3/28 17:44

ハンバーグを食べ終わった頃お楽しみの時間が始まります。うどん作りは任せて撮影タイム。

3/28 17:47

えもいえぬ贅沢な時間。

3/28 17:47

染まる。

3/28 17:49

沈む。

3/28 17:52

ただただ眺める。

3/28 17:54

赤から、

3/28 17:57

青へ。

3/28 17:57

日が落ちた奥秩父の山々の背後に南アルプスの巨人たち。

3/28 22:17

3/28 22:37

3/28 23:37

3/28 23:48

3/29 0:00

3/29 5:16

夜は明ける。

3/29 5:17

東から染まっていきます。

3/29 5:17

富士山はまだ染まらない。

3/29 5:18

西側の夜明けはこれから。

3/29 5:18

北岳、間ノ岳は笠をかぶっています。

3/29 5:39

富士山にも朝日が届き、

3/29 5:39

ほんのりピンク色に染まります。

3/29 5:39

西の山々も染まっていきます。

3/29 5:40

黒金山から奥仙丈の稜線でしょうか？今年歩いてみたい。

3/29 5:40

峠直下の雪庇も染まります。

3/29 6:25

今日も良い天気。午後から崩れる予報だったので、午前中に下山です。もう少しのんびりと贅沢な時間を味わいたかった。

3/29 6:25

いつまでも目を惹きます。

3/29 6:26

国師、金峰方面は雲が出てきました。

3/29 6:26

奥秩父縦走路を臨む。

3/29 6:26

最後にもう一度水晶山へ続く稜線を眺める。

3/29 6:34

昨日ぐずぐずだった雪もしっかり締り、アイゼンを利かせながら慎重に下ります。

3/29 6:41

また会おうね。

3/29 7:08

しつこく眺めます。

3/29 7:08

笠をかぶる。

3/29 7:32

井戸ノ沢。まだまだ青空が広がっています。

3/29 8:07

峠沢の渡渉点。

3/29 8:08

相方は丸太を避けて下流から渡渉。

3/29 8:14

沓切沢。

3/29 8:16

この先緊張するポイントです。チェーンスパイクで進みます。

3/29 8:54

沓切沢橋に到着。今回も無事に下山できました。しかし今日の核心はこれから。林道上の融雪した水がうっすら凍りスケートリンク状態。パッと見識別しにくく、苦労しました。

3/29 8:54

まだまだ天気は崩れそうにない。

3/29 8:54

道の駅みとみに向かいます。

3/29 9:17

定番。

3/29 9:23

雁坂トンネルと雁坂の稜線。

3/29 9:23

もう少しゆっくりできたかな。名残惜しい。

3/29 9:41

充実の山行でした。

撮影機器：

NIKON D4S NIKON CORPORATION

感想

tomcuts

日曜日の天気予報が金曜夜に好転したので、昨年に引き続き残雪の雁坂を堪能すべくテント泊へ。スタート時点では曇天で、ほんとに晴れるのか半信半疑でしたが、標高を上げ体力が削られる毎に天気が回復し、稜線が目の前に開けてくる頃には快晴。これは星空も期待できそう。ヤマテンとてんきとくらす様様です。

登山道は、沓切沢橋からしばらく進んだところまでは夏道が出ていますが、コース全般を通してほぼ雪道でした。沓切沢出合に至るまで、道幅の狭い所が数か所あり、完全に雪に埋まっているので、足の置き場を慎重に見極める必要があります。特に、気温が低いと蹴り込んでもステップをうまく切れない箇所があったので、アイゼン・チェーンスパイクが望ましいと感じました。

峠沢沿いは苦労するところはありませんでしたが、峠沢から左に逸れる辺りから踏み抜きが始まります。我々は、この地点から井戸ノ沢出合を越えて夏道がしばらく続き辺りまでワカンを履きました。

雁坂峠直下まで東に向かってトラバースする辺りから再び踏み抜きが始まります。この辺りは、南面で日が良く当たるため、午後になると雪はぐずぐず。膝、腰まで踏み抜く箇所も多数あります。ワカンを履けばよかったのですが、すぐ真上に稜線が見えていたため面倒臭がって装着せず。2時過ぎには雁坂峠に到着する予定でしたが、結局着いたのは3時半過ぎ。雁坂峠、稜線が見えてから、なかなか辿り着かないのはいつものことですが、今回は特に苦労しました。

雁坂峠から雁坂小屋へはトレースがありましたが、これまで以上に踏み抜き跡が深かったため、体力温存、明日午前中に下山完了を優先し、稜線の風が弱いところでテントを張ることに。他に誰もいない稜線でゆっくりとした時間を堪能することができました。もう少し早く着いていれば、濡れたものを乾かす時間もあったのですが。。。

夜は苦労して担ぎ上げた三脚で星空撮影。ヘッデンがいらないほどの月光で、やや明るすぎましたが、風がほとんどなかったので2時間ほど焼酎片手に撮影に勤しみました。ただ、設定をしくじってしまい半分以上が無駄に。横着せず、その都度設定の確認を徹底すること！

日曜日も快晴。ご来光もそこそこに、雪が締まっている間に昨日の踏み抜き地獄を通過し、天気が崩れる前に下山すべく、撤収します。遠く北岳、間ノ岳にかかる笠雲を眺めつつ、峠直下の急登を、アイゼンを利かせながら下山開始。程よく締まった雪の上、階段状になった昨日の踏み跡を辿り一気にクリア。富士山も笠をかぶったので、気持ちスピードを速めます。雪に埋もれた道幅の狭いスリリングな個所も無事クリアして、予定通り下山完了。途中、ナメラ沢分岐辺りで御二方に、林道途中でソロの方にお会いした以外、誰とも出会わず、心の洗濯をすることができました。

次回は再び川又からかな！？何度来ても飽きないお気に入りの山域です。

※雁坂峠でPENTAXのレンズキャップを見つけたので、テーブル付きの椅子の上に置いておきました。