早朝の道の駅オアシスなんもく。準備を済ませ、小沢橋までは県道(群馬県道45号下仁田上野線)を歩く。
写真右奥のギザギザした山が四ッ又山で、中央の小さなピークがゼンメイアタマと思われる。
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3/29 6:22
早朝の道の駅オアシスなんもく。準備を済ませ、小沢橋までは県道(群馬県道45号下仁田上野線)を歩く。
写真右奥のギザギザした山が四ッ又山で、中央の小さなピークがゼンメイアタマと思われる。
小沢橋を渡り切って右手に進むと床屋(パーマ屋?)があり、その脇の丁字路に四ッ又山登山口の道標がある。
道標には「ここから」と書かれているが、登山道が始まるのはもうしばらく先である。
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3/29 6:27
小沢橋を渡り切って右手に進むと床屋(パーマ屋?)があり、その脇の丁字路に四ッ又山登山口の道標がある。
道標には「ここから」と書かれているが、登山道が始まるのはもうしばらく先である。
10分ほど歩くと舗装が途切れ、山道となる。
林業の作業道としても使われているようで、出だしはそこそこ明瞭な道だった。
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3/29 6:42
10分ほど歩くと舗装が途切れ、山道となる。
林業の作業道としても使われているようで、出だしはそこそこ明瞭な道だった。
しばらく進むと木橋が出現。橋の左手には小さな滝があり、どうやらここが地図に記載のある「不動滝」のようだ。木橋はかなりくたびれている様子で、補助用(と思われる)ロープが渡してあった。(登山道はロープをくぐって右手上方を巻いていく。)
なお、向かい側のロープの根元の近くには、古びた金属製プレートの道標が付けられていた。
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3/29 6:46
しばらく進むと木橋が出現。橋の左手には小さな滝があり、どうやらここが地図に記載のある「不動滝」のようだ。木橋はかなりくたびれている様子で、補助用(と思われる)ロープが渡してあった。(登山道はロープをくぐって右手上方を巻いていく。)
なお、向かい側のロープの根元の近くには、古びた金属製プレートの道標が付けられていた。
登山道はやがて細い沢沿いの道となり、かつて建物か畑でもあったかのような平場や石垣が現れる。
道は分かりにくいが、目印のピンクテープを追って行けば地図を見なくても突破は可能。(でも携行が安心。)
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3/29 6:52
登山道はやがて細い沢沿いの道となり、かつて建物か畑でもあったかのような平場や石垣が現れる。
道は分かりにくいが、目印のピンクテープを追って行けば地図を見なくても突破は可能。(でも携行が安心。)
特に広い平場に出ると、いよいよ道が不明瞭となる。
自分は地図を頼りに正面左手の急峻な斜面を直登して尾根に上がってしまったが、どうやら写真の右手側にピンクテープが付けられた道があり、そちらへ進めば苦もなく尾根に上がれたようである。
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3/29 6:56
特に広い平場に出ると、いよいよ道が不明瞭となる。
自分は地図を頼りに正面左手の急峻な斜面を直登して尾根に上がってしまったが、どうやら写真の右手側にピンクテープが付けられた道があり、そちらへ進めば苦もなく尾根に上がれたようである。
地図に記載のある「巻き道分岐」がどこかわからないまま、斜面に付けられた道を登っていく。尾根に上がると多少の見晴らしがあったが、基本的にはずっと代わり映えのない冬枯れの樹林帯を歩く。
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3/29 7:14
地図に記載のある「巻き道分岐」がどこかわからないまま、斜面に付けられた道を登っていく。尾根に上がると多少の見晴らしがあったが、基本的にはずっと代わり映えのない冬枯れの樹林帯を歩く。
目印も銘板も何もないが、ゼンメイアタマと思しきピークに到着した。ここから登山道は向きを変えて天狗峠方面へ尾根を下っていく。
なお、この山の名前の由来は不明である。近くに「ゼンメイ沢」があるわけでもなし、近所の地名にもそれらしきものが見当たらない。せめて漢字が分かれば…
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3/29 7:25
目印も銘板も何もないが、ゼンメイアタマと思しきピークに到着した。ここから登山道は向きを変えて天狗峠方面へ尾根を下っていく。
なお、この山の名前の由来は不明である。近くに「ゼンメイ沢」があるわけでもなし、近所の地名にもそれらしきものが見当たらない。せめて漢字が分かれば…
尾根道を下っていくと、こんなところに普寛行者の石像が。木の枝を手に持っているのは誰かの悪戯だろうが、なんとなくハマっている。
普寛さまがこの場所におわすということは、四ッ又山への本来の登山(登詣)ルートはこの尾根上を通っていたということだろう。
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3/29 7:34
尾根道を下っていくと、こんなところに普寛行者の石像が。木の枝を手に持っているのは誰かの悪戯だろうが、なんとなくハマっている。
普寛さまがこの場所におわすということは、四ッ又山への本来の登山(登詣)ルートはこの尾根上を通っていたということだろう。
木々の隙間から鹿岳(かなだけ)の屹立した岩峰が見える。
迫力満点。
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3/29 7:37
木々の隙間から鹿岳(かなだけ)の屹立した岩峰が見える。
迫力満点。
ほどなく、鞍部の分岐点に到着。
下郷方面の道は地図に載っていないが、現地の道標によると30分で下山できるらしい。相当な急坂なのか?
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3/29 7:38
ほどなく、鞍部の分岐点に到着。
下郷方面の道は地図に載っていないが、現地の道標によると30分で下山できるらしい。相当な急坂なのか?
この分岐点は天狗峠とも呼ばれていて、道端には大天狗の石像(というか石版)が置かれていた。
どことなく可愛らしい雰囲気の天狗様だ。
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3/29 7:41
この分岐点は天狗峠とも呼ばれていて、道端には大天狗の石像(というか石版)が置かれていた。
どことなく可愛らしい雰囲気の天狗様だ。
ん?山頂に誰かいる?
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3/29 7:58
ん?山頂に誰かいる?
と思ったら石像だった。
下仁田町は昔から山岳信仰が盛んで、この四ッ又山には御岳信仰の三神と言われる「御嶽山蔵王権現」「八海山提頭羅神」「三笠山刀利天宮」が置かれているという。これは八海山提頭羅神か。
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3/29 8:01
と思ったら石像だった。
下仁田町は昔から山岳信仰が盛んで、この四ッ又山には御岳信仰の三神と言われる「御嶽山蔵王権現」「八海山提頭羅神」「三笠山刀利天宮」が置かれているという。これは八海山提頭羅神か。
四ッ又山山頂(第一峰)に到着。標高899.7メートルピークで、二等三角点(点名:横岩)が埋設されている。
「四ッ又」の名のとおり四つのピークを持ち、別名を「下仁田富士」という。下仁田町の象徴とも言うべき山である。
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3/29 8:01
四ッ又山山頂(第一峰)に到着。標高899.7メートルピークで、二等三角点(点名:横岩)が埋設されている。
「四ッ又」の名のとおり四つのピークを持ち、別名を「下仁田富士」という。下仁田町の象徴とも言うべき山である。
山頂より妙義山方面。
今年は表妙義逆ルートに挑戦してみようか…
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3/29 8:02
山頂より妙義山方面。
今年は表妙義逆ルートに挑戦してみようか…
続いて第二峰に到着。ここには烏天狗の像が置かれていた。カッコイイ!
天狗峠の大天狗とはどういう関係なんだろうか。
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3/29 8:09
続いて第二峰に到着。ここには烏天狗の像が置かれていた。カッコイイ!
天狗峠の大天狗とはどういう関係なんだろうか。
第三峰には御嶽山蔵王権現(と思われる)石像が置かれている。すなわち、ここが主峰?
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3/29 8:11
第三峰には御嶽山蔵王権現(と思われる)石像が置かれている。すなわち、ここが主峰?
第四峰に向かう道には、ちょっとしたロープ場がある。右側が切れ落ちているので注意が必要。
ともあれ、ロープに手をかけながら進めば安全に突破できるだろう。
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3/29 8:13
第四峰に向かう道には、ちょっとしたロープ場がある。右側が切れ落ちているので注意が必要。
ともあれ、ロープに手をかけながら進めば安全に突破できるだろう。
こちらの石像はおそらく三笠山刀利天宮。
これで三神コンプリートである。
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3/29 8:15
こちらの石像はおそらく三笠山刀利天宮。
これで三神コンプリートである。
第四峰付近から鹿岳を望む。
「ラクダのコブのよう」と形容される特異な山容をしている。
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3/29 8:15
第四峰付近から鹿岳を望む。
「ラクダのコブのよう」と形容される特異な山容をしている。
この先は標高700メートルほどのマメガタ峠に向けて急激に高度を下げていく。
要所にはロープが設置されているので、遠慮なく利用させてもらう。
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3/29 8:17
この先は標高700メートルほどのマメガタ峠に向けて急激に高度を下げていく。
要所にはロープが設置されているので、遠慮なく利用させてもらう。
途中の小さなピークにはこれまた小さな石祠が設置されていた。
いわゆる奥ノ院か?
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3/29 8:20
途中の小さなピークにはこれまた小さな石祠が設置されていた。
いわゆる奥ノ院か?
鹿岳と松と浅間山。
冬季は真っ白だった浅間山も、少し山肌が覗くようになってきた。
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3/29 8:20
鹿岳と松と浅間山。
冬季は真っ白だった浅間山も、少し山肌が覗くようになってきた。
地面がザレていて滑りやすいのは西上州の特徴かも知れない。
ロープや木に頼りながら急斜面を下っていく。結構しんどい。
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3/29 8:22
地面がザレていて滑りやすいのは西上州の特徴かも知れない。
ロープや木に頼りながら急斜面を下っていく。結構しんどい。
やっとのことでマメガタ峠に到着。
鹿岳には標高300メートルあまりの上り返しとなる。
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3/29 8:39
やっとのことでマメガタ峠に到着。
鹿岳には標高300メートルあまりの上り返しとなる。
道標の柱に「ココはなに峠?」「マメガタ峠です」と書かれている。
道標を掲示板代わりにしちゃダメでしょ。
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3/29 8:39
道標の柱に「ココはなに峠?」「マメガタ峠です」と書かれている。
道標を掲示板代わりにしちゃダメでしょ。
峠からはザレた急斜面を登っていく。
鹿岳に近づくにつれ、岩肌が露出した箇所が現れ始める。
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3/29 8:53
峠からはザレた急斜面を登っていく。
鹿岳に近づくにつれ、岩肌が露出した箇所が現れ始める。
そして、絶壁に突き当たる。見上げるばかりの大岩壁だ。
当然直登はできないので、右手にある巻き道に向かう。
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3/29 9:09
そして、絶壁に突き当たる。見上げるばかりの大岩壁だ。
当然直登はできないので、右手にある巻き道に向かう。
岩壁を巻いていくと、尾根上の丁字路に出る。左手が一ノ岳、右手が二ノ岳への道となる。
本日は二ノ岳の先から高原方面へ下る予定なので、まず一ノ岳を攻略する。
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3/29 9:14
岩壁を巻いていくと、尾根上の丁字路に出る。左手が一ノ岳、右手が二ノ岳への道となる。
本日は二ノ岳の先から高原方面へ下る予定なので、まず一ノ岳を攻略する。
左手の尾根を進むと、すぐに「鹿岳のコル」に到着。ハシゴを上り、急斜面の道に取り付く。
一ノ岳山頂までの所要時間は10分弱である。
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3/29 9:15
左手の尾根を進むと、すぐに「鹿岳のコル」に到着。ハシゴを上り、急斜面の道に取り付く。
一ノ岳山頂までの所要時間は10分弱である。
一ノ岳山頂に到着。標高1,010メートルピークである。二ノ岳も含め鹿岳には三角点は埋設されていない。
なお、山頂の大岩の上には「摩利支天」の石柱が置かれていた。かつて木曽御嶽山が摩利支天山と呼ばれたことに関係があるのかも知れない。
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3/29 9:22
一ノ岳山頂に到着。標高1,010メートルピークである。二ノ岳も含め鹿岳には三角点は埋設されていない。
なお、山頂の大岩の上には「摩利支天」の石柱が置かれていた。かつて木曽御嶽山が摩利支天山と呼ばれたことに関係があるのかも知れない。
石柱の向こう側は断崖絶壁となっている。
下を覗くとかなりの高さがある。
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3/29 9:22
石柱の向こう側は断崖絶壁となっている。
下を覗くとかなりの高さがある。
山頂からの絶景。
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3/29 9:22
山頂からの絶景。
次は二ノ岳へ。
一見してどこから登るのか想像がつかない。
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3/29 9:27
次は二ノ岳へ。
一見してどこから登るのか想像がつかない。
丁字路に戻り、二ノ岳方面へ歩を進める。間もなく、木製のハシゴが出現。
見た目よりしっかりしているが、よく見ると「ハシゴ・ロープは一人づつ」の注意書きがあった。
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3/29 9:34
丁字路に戻り、二ノ岳方面へ歩を進める。間もなく、木製のハシゴが出現。
見た目よりしっかりしているが、よく見ると「ハシゴ・ロープは一人づつ」の注意書きがあった。
続いて鎖場が登場。
鎖に軽く手をかけながら登っていく。特に難所ではないが、油断は大敵。
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3/29 9:35
続いて鎖場が登場。
鎖に軽く手をかけながら登っていく。特に難所ではないが、油断は大敵。
鎖場を越えると、山頂付近のやせ尾根に飛び出す。
ここまで来れば、頂上は目と鼻の先である。
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3/29 9:38
鎖場を越えると、山頂付近のやせ尾根に飛び出す。
ここまで来れば、頂上は目と鼻の先である。
鹿岳(二ノ岳)山頂に到着。標高1,015メートルピークで、一ノ岳との標高差はわずかに5メートルほどである。
山名の由来は、かつてこの山の急斜面を使って鹿の追い込み猟が行われたことに因るようだ。ちなみに、当時は「鹿ノ岳」という字が当てられたらしい。
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3/29 9:41
鹿岳(二ノ岳)山頂に到着。標高1,015メートルピークで、一ノ岳との標高差はわずかに5メートルほどである。
山名の由来は、かつてこの山の急斜面を使って鹿の追い込み猟が行われたことに因るようだ。ちなみに、当時は「鹿ノ岳」という字が当てられたらしい。
山頂からはほぼ360度の絶景が望める。
この日は気温の上昇の影響で少々ガスが上がっていたが、それでもすばらしい展望が得られた。
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3/29 9:42
山頂からはほぼ360度の絶景が望める。
この日は気温の上昇の影響で少々ガスが上がっていたが、それでもすばらしい展望が得られた。
小休止の後、高原方面へ下山を開始。少し分かりにくいが北西斜面に道があり、ビニール紐で目印が付けられている。
下りながら二ノ岳の横顔を撮影。
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3/29 9:55
小休止の後、高原方面へ下山を開始。少し分かりにくいが北西斜面に道があり、ビニール紐で目印が付けられている。
下りながら二ノ岳の横顔を撮影。
ここからしばらくはザレザレの急斜面。ロープに頼りながら降りるのが安全。
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3/29 9:57
ここからしばらくはザレザレの急斜面。ロープに頼りながら降りるのが安全。
小さなアップダウンを何度か繰り返し…
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3/29 10:03
小さなアップダウンを何度か繰り返し…
この小ピークから下降を開始。
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3/29 10:12
この小ピークから下降を開始。
急坂(というかもはやただの斜面)を下っていくと、視界が開けて広大な伐採地に飛び出す。
登山道は失われているが、目印のピンクテープを追って斜面を滑るように降りていく。
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3/29 10:26
急坂(というかもはやただの斜面)を下っていくと、視界が開けて広大な伐採地に飛び出す。
登山道は失われているが、目印のピンクテープを追って斜面を滑るように降りていく。
伐採地と鹿岳を仰ぎ見る。
それにしても随分と大規模な工事だ。重機も入っているようだし…
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3/29 10:33
伐採地と鹿岳を仰ぎ見る。
それにしても随分と大規模な工事だ。重機も入っているようだし…
重機の轍のある作業道と部分的に残っている登山道を歩き、最終的には未舗装の林道に接続。
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3/29 10:41
重機の轍のある作業道と部分的に残っている登山道を歩き、最終的には未舗装の林道に接続。
さらに10分ほど歩くと、写真の地点で舗装された道(群馬県道202号黒滝山小沢線)に接続。
この道を左手方向にまっすぐ進めば小沢橋の袂に達する。
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3/29 10:50
さらに10分ほど歩くと、写真の地点で舗装された道(群馬県道202号黒滝山小沢線)に接続。
この道を左手方向にまっすぐ進めば小沢橋の袂に達する。
軒先の桜はすでに満開に近い。
この県道は大塩沢川に沿っていくつもの集落を結んでいる。下高原、大久保、塩沢…民家の脇には数多くの庚申塔や道祖神、観音像などが並び、そのすべてが山岳信仰を連想させる。
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3/29 11:28
軒先の桜はすでに満開に近い。
この県道は大塩沢川に沿っていくつもの集落を結んでいる。下高原、大久保、塩沢…民家の脇には数多くの庚申塔や道祖神、観音像などが並び、そのすべてが山岳信仰を連想させる。
小一時間ほどで、道の駅オアシスなんもくに到着。
駐車場代の代わりに下仁田ねぎとほうれんそう、キムチを購入。車で30分ほど離れた荒船の湯に寄って汗を洗い流し、家路についた。
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3/29 11:46
小一時間ほどで、道の駅オアシスなんもくに到着。
駐車場代の代わりに下仁田ねぎとほうれんそう、キムチを購入。車で30分ほど離れた荒船の湯に寄って汗を洗い流し、家路についた。
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