唐松・五竜・鹿島槍・爺ヶ岳 縦走
- GPS
- 56:00
- 距離
- 23.7km
- 登り
- 2,470m
- 下り
- 2,960m
コースタイム
16日 五龍岳山荘5:05-五龍岳6:00-キレット小屋9:18-鹿島槍ヶ岳(北峰)10:55-鹿島槍ヶ岳(北峰)11:44-12:51冷池山荘
17日 冷池山荘5:20-爺ヶ岳(中峰)6:12-種池山荘6:53-9:00扇沢出合
天候 | 9月15日:晴れのち雨 9月16日:晴れ 9月17日:曇り時々雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
トイレもあって快適な前泊地でした。 八方第五駐車場→(ゴンドラ駅経由)→扇沢間、 車回送サービスを利用。9000円/台。 タクシーよりも安くてらくちん。 八方駐車場からゴンドラ駅まで、車で送ってもらえました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポスト: ゴンドラ駅、八方池山荘に有。 コース概況: ・八方池山荘〜唐松岳頂上山荘・唐松岳 快適なハイキングコース。のんびり歩けます。 ・唐松岳頂上山荘〜五竜山荘 エアリア見るとサックリとしか書いてないですが、悪場が地味に続く。 唐松岳頂上山荘でストックしまっちゃった方がいい。 ・五竜山荘〜キレット小屋 ところどころ悪い。 五竜岳から先の、ザレた急斜面に注意。 G4・G5付近のクサリも。 ・キレット小屋〜鹿島槍ヶ岳 八峰キレットは岩場慣れしている人なら問題ないです。 高度感は抜群。落ち着いて3点支持で。 ・鹿島槍ヶ岳〜冷池山荘〜爺ヶ岳〜種池山荘 穏やかな稜線歩き。快適。 ・種池山荘〜扇沢(柏原新道) 基本的には歩きやすいハイキングコース。 しかし岩が湿っている時の下りは抜群に滑る。 小屋情報: ・唐松岳頂上山荘 トイレが超きれいらしひ。(メンバーによる情報) テン場は稜線脇の斜面に設けられてる。 下の方になると小屋まで遠くて大変そう。。 直接飲用不可の水と、500mLボトルのミネラルウォーターを売っている。 コーラは売っていない。 ・五竜山荘 テン場は広くない。 トイレも数少なく激混み必至。(男女共用個室2つ、男子小用2つ) 水は100円/L。(セルフ汲み) ・冷池山荘 五竜山荘よりはテン場広いが、そんなには広くない。 テン場は小屋から登山道を5分ほど登った所。 トイレは小屋内、小屋外の2箇所。 小屋内のほうは超きれい。外はフツー。朝でもそれほど混まない。 水は150円/L。(小屋の人に容器を渡して汲んでもらう) 生ビール900円。 下山後の温泉: 薬師の湯:http://www2.plala.or.jp/yakushino-yu/ 冷池山荘にて頂いた割引券使用で\600→\500 |
ファイル |
非公開
6087.xls
計画書
(更新時刻:2012/09/12 13:59) |
写真
感想
実はカモ入会以来、先輩がいないテン泊山行ってば初体験。
地味にキンチョーしながら当日を向かえたのでございました。
出発前、天気予報はビミョ〜な気配。
可もなく不可もなく、といった様相。
まぁ持ち堪えるだろうなと思い、ひとまず出発。
初日。
なんとなく晴れ気味。
ゴンドラ&リフトで八方池山荘へ。
ピーカンだったり、ガス湧いたり、コロコロ変わる空模様。
『晴れてきた!やった!』
『でも今は暑いからガス湧け!』
『ピークでは晴れろ!!』
人間のエゴ丸出しな、しょうもない会話をしつつ、ツツツっと登る。
唐松岳までは、よく整備された快適な登山道。
にしても、今回は2日目夕食の食材を背負い過ぎてザックが重い。。
さながらボッカトレの様相。hirotkさんは半ば呆れている。
これでマズイ飯でも作ろうものなら、、、。
食担は相変わらず得意ではなく、メニュー・食材のチョイスがイケてないなと。。
2日目夜の食事、詳細は後述。
唐松岳頂上山荘にザックをデポしてピークハント。
ちょうど雲も晴れて、気持ち良いひととき。
頂上山荘から五竜山荘までの道のりは、案外悪い。
タカをくくっていたが、悪場が思っていたより長かった。
地形の読みが甘かったと反省。
ただ、快調なペースで足を進めることができた。
hirotkさん&私は槍穂の経験が大いに役立ったように思う。
hiro-pさんは元々縦走慣れしているので心強い。
次第にガスも濃くなり、小雨がパラつき出したころに五竜山荘着。
テン場は既にかなり埋まっていた。
どうにかこうにか、4テン張るスペースをゲット。
過去の記録の感触から混雑を予想していたが、ここまでとは!
我々が一息ついて、テントから一旦出てみるとテン場は隙間なくビッシリ。
もはや登山道の上までテントだらけ。。
ビールの缶がだいぶ軽くなった頃、晩御飯の調理開始。
山で生米炊くところを初めて見た。
炊き込みご飯とオカズ達、めちゃウマ。
hiro-pさんも食材重かっただろうな〜。
でも余裕の歩きっぷりだったので、頼もしい限りでした。
やっぱ今年の新人さん、皆さん強い(>_<)
翌朝、2日目。
寝てる間に雨はすっかり上がり、天気は良好。
朝食はhirotkさんのミネストローネ&パン。
食材が軽いのに美味しい!!
こういう軽量化への努力、私も見習わなきゃな。
朝食後、出発。この日の行程が今回の核心ともいえる。
長時間行動+悪場通過。
朝日に染まる五竜岳。そーびゅーてほー!
ピークから、昨日来た道と今日の縦走路を望む。
今日の道、なげぇ。
そして鹿島槍への登り返し、キツそう。。
手ごわそうなので、先を急ぐ。
G4とかG5とか、難所といわれているらしき箇所を通る。
G4・G5、今思えば『あーあの辺、かなぁ、、、??』といった感じ。
悪いなココ、と思いつつヌルヌル通過。
Gって何なのよ?
GはGoryuのG?
とある小ピークの巻き道を歩いていると、ヤバいところに小屋があると気付き驚く。
キレット小屋でコーラチャージ。
や、今日の行程、長いしね。
カフェイン&果糖ブドウ糖液糖なくして乗り切るのはきついかな、と。
キレット小屋を出て、鹿島槍方面の小ピークを越えると核心の核心、八峰キレット。
おー、確かにキレ落ちてるし、高度感ある。
でも一瞬で終わる。気付いたら終わってた。
落ち着いて3点支持で進めば大丈夫です。
キレットを抜け、いよいよ鹿島槍への登り返し。
我々にとっては八峰キレットよりも、こっちの方が核心だった気がする。
なかなか登りごたえありました。きっちーぜぇ。。
えっちらおっちら鹿島槍の吊尾根に辿り着く。
やっとここまで来た。。
ザックを一旦下ろすと、まずは休みたい気持ちに駆られる。
でもガスが周囲に湧く前にと、息を整えて即北峰へ。
頑張った甲斐あって、ナイスビューげっとできました。
南峰と剱岳のコラボ。カッコよかった。ほれてまうやろ。
ザック回収後、次は南峰へ。
青空、雲、北アルプスの山々に囲まれ、ここまで頑張ったなぁとしみじみ。
とても爽快な気分だった。
まるで、喉カラカラの時に生(中ジョッキ)半分くらい流し込んだような気分。
あとは冷池山荘まで下るのみ。たったか下ってテン場へ。
この日は、テン場の確保と天候が心配だったが、
皆で頑張った甲斐あって早着できたこともあり、2点ともクリア。
テン場に着いたころはまだスカスカ。
前夜の雨で荷物が湿り気味だったので、青空の下で色々干せたのも嬉しかった。
マットやシュラフなどなど干すついでに、ゴロ寝して自分自身も干す。
日差し強かったけど、気持良かったぁぁぁ。
早着するとテン場も取れるしノンビリできるし、いいこと一杯。
この日テン場で思いっきりノンビリできた事が、この山行で一番印象に残ったカモ(笑)
冷池のテン場が、、、小屋から遠いのも印象に残りました。
夜にトイレ行くの大変。。
小屋の外見は普通ですが、中はすごくキレイ。生ビールもあるよ。
トイレもキレイで充実。
でも、この日は小屋自体が混んでてチョイ殺伐としてたカモ?
私トイレ行ってた間にクロックス盗まれかけたある(汗)
天気があまりに良かったので、小屋前のベンチで生ビール片手に反省会♪
もはやバカンス山行の様相を呈している。
ついさっきまで、悪場通過と長時間行動を伴うソリッド系ルートを歩いてたんだけども、、、。
テン場に着いてからのユルユルっぷりとのギャップ感すごい。
め、メリハリ、ということで。。
少し雲がモクモクしてきた頃合いを見てテントへ戻る。
(ほろ酔い状態でテン場まで5分間登るのは身に堪えた。)
今宵の食事はfukushoの必殺・コンビーフカレー。
トマトペーストとインスタントコーヒーの効力抜群。
これ便利→http://www.kagome.co.jp/tomato-sozai/lineup/#pid05
でも具材が有り得ない重量感だったので、軽量化する必要アリ。。
飲んで食って気持ち良くなり、再びトイレ(徒歩5分)へ。
外を見渡すと、昨夜と同様、登山道の上までテントびっしり。
やっぱ早着してよかった。。
3日目、最終日。
強風の音であまりよく寝つけず。他のメンバーもそんな感じ。
眠い目をこすりつつ朝食。
fukushoのシンプルぞうすい。
自分的には、朝食メニューも色々開発して、もっと拡充させたいところだな。。
少し登り返して、爺ヶ岳・中峰へ。
なんてったって、敬老の日ですからね。爺ヶ岳を敬いました。
(その実態は、ガスガスでさむさむのあまり、写真撮って即退散。)
『敬老の日だから爺ヶ岳行こうぜぇ!』
などと考える人たちできっと大混雑に違いないと勝手に思ってたが、
我々が登った時には人っ子一人いなかった。。
でも南峰のあたりに雷鳥さんが4羽くらい群れてた。
雷鳥さん達、、、敬老精神ばっちりです。
種池小屋で1本取ろうかと思ったが、大混雑&風よけられる場所皆無。
結果、スルー。即、柏原林道へ。
柏原新道は歩きやすく整備されたハイキングコース的様相。
、、、だがしかし、湿った岩たちはズルズルよく滑る。
ゆるいルートとナメてかかると怪我しそう。
特に、気が緩みがちな下山時は要注意〜。
むしあつーい。この道あきたー。たんさんのみたーい。
だらしない適当なトークをしつつ、扇沢へ下山。
(↑こういうことしてると下山時怪我しかねない。)
一応私CLだったのですが、、、今回は完全なる名ばかりCLだった気が。。
hirotkさん、hiro-pさんに終始頼りっぱなしでした。
本当にありがとうございました。
頼りになるお二人と一緒に行くことができ、楽しかったです!
ぜひまたどこか行きましょう。
3連休どこ行こうかなーと考えていて、あれやこれやとやってるうちに、
かぶーとの合同企画になり、らっきーさんが加わり…
3人での縦走とあいなりました。
最初は公共機関で行こうと思っていましたが
らっきーさんが車を出してくれる&回送サービス使っても電車・バスより安い。
ってことでご厚意に甘えて車でGO。
さすがに遠い白馬、前泊ではほとんど睡眠取れず。(2時間くらい)
初日は行程短いし、まぁ平気っしょ。と朝ものんびり出発。
八方ゴンドラは長蛇の列。
ゴンドラもリフトも次々出るので、たいした待ち時間もなく乗れました。
15kg以上は別途料金加算です。
ここで荷物の計量。わたし14kg、らっきーさん17kg、かぶー21kg。
…なんか毎回20kg超えてる人がいるんですけど…夏山なのにー。。。
共同装備多めに引き受けていて夕食の食材もあるので仕方ないのか?
槍穂の時と同様、酒の持ちすぎなのか?
もうボッカの必要ないよ。そのまま冬に突入してしまえ。
わたしは今回、共同装備の担当がほとんどなかったので「しめしめ、今回は軽いぜ」とニンマリしていたけど
かぶーの重さをみて、さすがに途中で荷物引き取りました。
唐松岳まではファミリー、山ガール&ボーイ多し。
アクセスが容易だからか、人が多くてあっちこっちで渋滞発生。
なかなか進めない状態でした。
唐松岳は頂上山荘に荷物をデポして、空身でピークハント。
ちょっとガスも出てしまったけど、立山方面・白馬方面の景色を堪能しました。
白馬方面に行っているカモメンは元気かな〜。
北鎌に入ってる2パーティは順調かな〜。
黒戸尾根のraityoさんはそろそろ白く衣替えかな〜。
そして五竜山荘に向かうと、途端に人が減る。
今までのワイワイした雰囲気が一変、しーんと静まり返る登山道。
天気も下り坂になり、なんだかどんより。。
しかも意外に岩場が続く。
ガスってきて視界が悪く、雨も降ってきてうんざりモード。
五竜山荘はまだか!まだ歩くのか〜!!とヒステリー起こしそうになったところでようやく山荘に。
実際はそんなに長時間歩いてないんですけどね…
テン場はすでにいっぱい。4テン張るスペースはほぼなく、仕方なく斜めったところに設置。
五竜山荘は外トイレが少なくて(個室2つ)混雑してる時は厳しい。
今日の夕飯はらっきーさんの「豚の生姜焼き&炊き込みご飯(生米)&豚汁」という
予想外のゴージャスディナー。
生米で炊き込みご飯ってだけでも大変なのに、メインおかずに汁物まで!!
もう感激。おいしくいただきました。
しかし、3人で米3合は多いでしょって思ったのにいつの間にかなくなってた。
食いしん坊なメンズ達で助かりました。
2日目、朝から快晴。
雲海がめちゃくちゃキレイで、写真撮影している人多数。
今日は行程が長いのに、ゆっくりしちゃったりトイレが混んでたりで出発は30分遅れ。
やばいなーと思いつつ出発。
五竜岳山頂で鹿島槍&剱の男前なツーショットを見て盛り上がる。
どーしても剱をバックに写真を撮りたくて、他の人の写真撮影のスキを待ち続けた。
結果、ここでもゆっくりしてしまった。。
さて、今日はここから鹿島槍までがメインイベント。
五竜直下から、いきなりザレた急坂が始まります。
今までの道と急変、岩場・鎖場が続く。人もぐっと少なくなります。
ザレているのが嫌らしく、落石が怖いけど特に難しいところはなし。
アップダウンを繰り返してキレット小屋に到着。
ちなみに途中、槍穂縦走の時に天狗のコルで一緒になった女性に遭遇。
「もしかして…」と声をかけられ、「ああっ、あの時の!!」とテンションUP。
今回は逆ルートでの遭遇でしたが、ご縁があるのカモ?会に誘えばよかった!
すれ違いざまだったので、あまり話せませんでしたが嬉しかった出来事。
しかしよく覚えててくれたなぁ〜。
キレット小屋でコーラをチャージ。
ちなみにわたし、炭酸飲めないんです。
飲めないのに、かぶーがやたら「コーラ、コーラ」言うもんだからなんか飲みたくなってしまう。呪いだ。
でも基本、炭酸飲めないので途中でギブアップして残りを献上。
コーラで「おえっぷ」となりながら、本日の核心、八峰(はちみね)キレットへ突入。
急な岩場の登りから始まります。
高度感のある鎖場・岩場・梯子が続くけれど、総合的にそんなに難易度は高くない印象。
やっぱり幕営装備での岩場ハイステップは「大腿筋がキツイんじゃーい!!」と文句が言いたくなるけど
えいやほいさと登って登って、
コースタイム2時間半のところ、1時間で吊尾根分岐に着いてしまい「あれ?もう終わったの?」と拍子抜け。
分岐にデポして鹿島槍北峰へ。
剱かっこいいなぁ。行きたいな〜。
北峰ピークはこじんまり。狭いので写真撮影も順番待ち。
さくっと戻って南峰へ。
こちらは人が多かった。
ツアーっぽい団体も多数。
ここに来るのがわたしの目的。
牛首山への稜線をみて
「ほほ〜、ふむふむ、確かに積雪期で視界が悪かったら間違えちゃうかもねっ!」
「布引山ヘのルートと似てるかもねっ!!」
と、よくわかりもしないくせにふんふんうなずき、満足してピークを後にしました。
冷池山荘まで、人が多い!
またもや渋滞、しかも団体さんはなかなか追い抜けず黙々と歩く。
早く宴会したいんだよ〜〜
という思いはかぶーも同じだったらしく、ささっと抜いて快調に下る。
13時にテン場着。
出発が遅れた割には巻き返しまくって早着できた。
テント設営し、装備を干しまくり、
らっきーさんは自身の日干しで日焼けしまくり、
かぶーは江頭2:50化し、
わたしはそれらを優しい目で見守り、
山荘までおりて生ビールで乾杯〜。
いい天気の中、外で生ビールって最高!
2杯目いきたかったけど、900円という値段が理性を揺り戻し、
缶ビールと水を購入してテントに戻る。
この時点でテン場はだいぶ混んできてました。
テントの外でしばし宴会。
寒くなってきたらテントに入り、食事の準備。
この日はかぶーのコンビーフカレー。
たまねぎ、にんじん、ピーマン…出てくる出てくる生野菜。
そしてコンビーフの缶詰。
そりゃー重いだろーよ。。
でも、重い食材持ってきてくれたおかげで本当に美味しかった!
じゃこon海藻サラダもよかった。あれは女子ウケすると思う。
今回のメンズ食はかなり豪華だったなぁ。
ごちそうさまでした!!
満腹で就寝するものの、夜半から強風であまり眠れず。
3人が3人とも、たわんだテントやあおられた吹き流しの攻撃を受け、あまり寝れなかった様子。
朝、テント撤収する時も飛ばされそうで参った。
3日目はガスの中、爺ヶ岳中峰だけピークハントしてさっさと下山。
9時には扇沢につき、余裕を持って帰京しました。
何故だかゆるゆる宴会山行の様相を呈してしまった今回。
それも頼りになるメンズ2人がいてくれたおかげです。
ありがとうございました。
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