【京都北山】雲取山の谷歩き(オサ谷〜イナヤ谷〜タカセ谷)
- GPS
- --:--
- 距離
- 12.7km
- 登り
- 1,118m
- 下り
- 1,116m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・ 今回辿ったオサ谷・イナヤ谷(右俣&左俣)・タカセ谷(左俣)は,いずれも雲取山の北面の谷。イナヤ谷はハタカリ峠付近の北側に突き上げている谷で,オサ谷はそのイナヤ谷の380m付近の左岸枝谷。また,タカセ谷は雲取山の北にあるタカセ(P900m,別名・北雲取山)の北側に突き上げている谷。 ・ いずれの谷も大部分が植林に覆われており,目立つ滝場などもなく,残念ながらあまり見どころのある谷ではなかった。その中でもオススメするとしたらイナヤ谷右俣だろうか。この谷は中間部から自然林(二次林ではあるが)となり,そこそこ小滝も出てくるので,多少は面白みのある谷歩きができる。 ・ いずれも穏やかな谷なので,ロープ等の装備は必要なく,なんなら普通の登山靴でも歩けそうなくらい。ただ,イナヤ谷右俣は小滝が連続するので,沢靴か沢足袋でないと厳しいかもしれない(イナヤ谷右俣は,地形図では点線路が描かれているが,沢沿いにはそれらしい道は見当たらなかった)。 ・ なお,ハタカリ峠付近から北に分岐する尾根(P900タカセのある尾根)は,藪はほとんどないものの,踏み跡不明瞭でマーキングもなく,尾根のつながりが曖昧な箇所もあるので,読図が必要。 |
写真
装備
備考 | ・フェルトソール沢足袋使用 |
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感想
雲取山というと奥秩父(奥多摩?)の雲取山が圧倒的に有名だと思うが,京都北山にも雲取山がある。大学山岳部の山小屋があったり,高原的な雲取峠や見晴らしのいい雲取山北峰など明るく開けた場所もあったりして,京都北山の「ちょっといい山」のひとつ。古くから京都のハイカーに親しまれている山だが,谷のほうは南面の一ノ谷〜三ノ谷と北面の竹次谷以外はあまり歩かれていないようなので,どんな感じなのだろうと思って歩き回ってみた。
オサ谷,イナヤ谷の右俣と左俣,そしてタカセ谷と,4本の谷に入ってみたが,残念ながらどの谷も植林は多く滝は少なく(植林はよく手入れされていて美林ぞろいではあるのだが),谷歩きの対象としてはちょっと物足りない印象だった。しかし,どの谷も詰めでは気持ちの良い自然林に包まれ,穏やかで理想的な源頭部から木漏れ日の雑木の尾根に登り上げることができる。何となく皆子山の谷の源頭部に似た爽やかさがあった。
雲取山北峰は相変わらずの明るさ。肌寒い北寄りの風が吹く中で,そこだけ陽だまりのようだった。山頂付近の木々はまだ緑だけれど,わずかに焦げ茶を混ぜたような,ひと夏の疲れをにじませて,もう少しで紅葉にかたむく色をしている。登りの間は脱いでいた上着を一枚はおって,枯れ木に腰かけて比良の山並みを眺めながら,テルモスの熱い紅茶で一休みした。温かい飲み物が嬉しくなると,秋の山だなという気分になる。
灌木について語りたいと思うが
キノコの生えた丸太に腰かけて
考えてる間に
麦の穂や薔薇や菫を入れた
籠にはもう林檎や栗を入れなければならない。
−西脇順三郎「秋」
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