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Yamareco

記録ID: 6116206
全員に公開
沢登り
中国山地西部

湯来岩ヶ谷山 水内川支流 岩ヶ谷

2023年10月29日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
06:05
距離
6.7km
登り
646m
下り
629m
歩くペース
ゆっくり
1.41.5
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:46
休憩
0:20
合計
6:06
距離 6.7km 登り 646m 下り 647m
9:05
7
松矢橋西(矢流)
9:12
9:22
87
岩ヶ谷出合い
10:49
71
二俣
12:00
12:10
34
ククリキ谷山571mの南鞍部
12:44
8
中源峠・鉾ノ峠間の稜線
12:52
88
岩ヶ谷山623m
14:20
51
二俣
15:11
松矢橋西(矢流)
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2023年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
国道433号線を北上し、湯来町松原で旧道に入り、水内川にかかる松矢橋を矢流(やながれ)に渡って突き当りのT字路の手前のスペースに駐車。T字路を水内川沿いに右に進み、岩ヶ谷川にかかる赤い鉄橋の上流から入渓。
コース状況/
危険箇所等
岩ヶ谷沿いには踏み跡が残るが、倒木などで分かりにくい部分がある。岩ヶ谷左俣を詰めた鞍部には南北方向には、明瞭な国有林の標識路が続いていて、南に辿ると中源峠から鉾ノ峠を結ぶ登山道につきあたる。623mの岩ヶ谷山までは、多少悪くなるが登山道を辿れる。岩ヶ谷山から岩ヶ谷右俣へは藪はないが岩交じりの急な尾根を下る。途中から左岸沿いに踏み跡が現れる。踏み跡は、二俣からは左岸沿いに降り、途中のゴルジュ手前から概ね右岸に沿って降りているが、谷に降りて下る部分もある。
その他周辺情報 湯の山温泉。クアハウス湯の山。
水内川右岸の道を進み、岩ヶ谷川の出合いにかかる赤い鉄橋の上流から入渓する。
2023年10月29日 09:12撮影 by  503SH, SHARP
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10/29 9:12
水内川右岸の道を進み、岩ヶ谷川の出合いにかかる赤い鉄橋の上流から入渓する。
すぐに岩盤の発達した谷となり、期待が持てた。なんと、こんな小さな渓流にアマゴがいた。
2023年10月29日 09:29撮影 by  503SH, SHARP
10/29 9:29
すぐに岩盤の発達した谷となり、期待が持てた。なんと、こんな小さな渓流にアマゴがいた。
大きな淵を持つ斜滝2m。水はきれいだ。
2023年10月29日 09:36撮影 by  503SH, SHARP
10/29 9:36
大きな淵を持つ斜滝2m。水はきれいだ。
小滝の上はナメが20mほど続いた。
2023年10月29日 09:39撮影 by  503SH, SHARP
10/29 9:39
小滝の上はナメが20mほど続いた。
2条3mは立っているが、左の脇から登った。
2023年10月29日 09:44撮影 by  503SH, SHARP
10/29 9:44
2条3mは立っているが、左の脇から登った。
左岸に20mの断崖がある岩畳がすばらしい。
2023年10月29日 09:49撮影 by  503SH, SHARP
10/29 9:49
左岸に20mの断崖がある岩畳がすばらしい。
4m長の斜滝。
2023年10月29日 09:56撮影 by  503SH, SHARP
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10/29 9:56
4m長の斜滝。
ゴルジュの2m。左からへつった。
2023年10月29日 10:07撮影 by  503SH, SHARP
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10/29 10:07
ゴルジュの2m。左からへつった。
淵が美しい2mが続いた。
2023年10月29日 10:09撮影 by  503SH, SHARP
10/29 10:09
淵が美しい2mが続いた。
右岸が断崖の5mは右から登り、中段で左の水流に移った。
2023年10月29日 10:11撮影 by  503SH, SHARP
10/29 10:11
右岸が断崖の5mは右から登り、中段で左の水流に移った。
2条2mは右岸に大岩が出張っている。
2023年10月29日 10:13撮影 by  503SH, SHARP
10/29 10:13
2条2mは右岸に大岩が出張っている。
左岸は20mの断崖となって谷が狭まる。
2023年10月29日 10:17撮影 by  503SH, SHARP
10/29 10:17
左岸は20mの断崖となって谷が狭まる。
深いゴルジュの淵に落ちる小滝が神秘的だ。右岸手前より高巻いた。
2023年10月29日 10:26撮影 by  503SH, SHARP
10/29 10:26
深いゴルジュの淵に落ちる小滝が神秘的だ。右岸手前より高巻いた。
ゴルジュ内の小滝の連瀑。
2023年10月29日 10:33撮影 by  503SH, SHARP
10/29 10:33
ゴルジュ内の小滝の連瀑。
ゴルジュが続いた。
2023年10月29日 10:37撮影 by  503SH, SHARP
10/29 10:37
ゴルジュが続いた。
ゴルジュの奥には、きれいな4mの直瀑が落ちていた。少し戻って左岸の枝沢を登って巻いた。
2023年10月29日 10:40撮影 by  503SH, SHARP
1
10/29 10:40
ゴルジュの奥には、きれいな4mの直瀑が落ちていた。少し戻って左岸の枝沢を登って巻いた。
二俣。左俣が水量が多く、右俣は荒れた感じを受けた。
2023年10月29日 10:49撮影 by  503SH, SHARP
10/29 10:49
二俣。左俣が水量が多く、右俣は荒れた感じを受けた。
左俣のナメ。この後、谷を詰めるのは藪で困難となったので、右岸の踏み跡をたどったが、鞍部近くで不明となったので尾根に逃げた。藪が無く歩き良かったが、急登だった。
2023年10月29日 11:18撮影 by  503SH, SHARP
10/29 11:18
左俣のナメ。この後、谷を詰めるのは藪で困難となったので、右岸の踏み跡をたどったが、鞍部近くで不明となったので尾根に逃げた。藪が無く歩き良かったが、急登だった。
ククリキ谷山の南の鞍部に出る。南北方向には、国有林管理のための良い道が続くが、高山方面の東へくだる峠道は消滅しているように見えた。
2023年10月29日 12:00撮影 by  503SH, SHARP
10/29 12:00
ククリキ谷山の南の鞍部に出る。南北方向には、国有林管理のための良い道が続くが、高山方面の東へくだる峠道は消滅しているように見えた。
国有林管理道を南にたどって、中源峠と鉾ノ峠を結ぶ縦走路に出る。
2023年10月29日 12:34撮影 by  503SH, SHARP
10/29 12:34
国有林管理道を南にたどって、中源峠と鉾ノ峠を結ぶ縦走路に出る。
縦走路を南西に行くと、623mの三角点がある岩ヶ谷山である。
2023年10月29日 12:52撮影 by  503SH, SHARP
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10/29 12:52
縦走路を南西に行くと、623mの三角点がある岩ヶ谷山である。
北へ延びる急な岩交じりの尾根を岩ヶ谷右俣に下る。踏み跡はない。
2023年10月29日 12:57撮影 by  503SH, SHARP
10/29 12:57
北へ延びる急な岩交じりの尾根を岩ヶ谷右俣に下る。踏み跡はない。
途中、木の間から水内川左岸の山(根武谷山方面)と松原の家々が一瞬だけ見えた。
2023年10月29日 13:02撮影 by  503SH, SHARP
10/29 13:02
途中、木の間から水内川左岸の山(根武谷山方面)と松原の家々が一瞬だけ見えた。
適当なところから、谷へ降りると暗いルンゼ状の5mほどの滝があった。
2023年10月29日 13:23撮影 by  503SH, SHARP
10/29 13:23
適当なところから、谷へ降りると暗いルンゼ状の5mほどの滝があった。
かなり下って水も出てきた3m滝。このあたりから左岸に踏み跡や木の橋の跡が現れた。
2023年10月29日 13:51撮影 by  503SH, SHARP
10/29 13:51
かなり下って水も出てきた3m滝。このあたりから左岸に踏み跡や木の橋の跡が現れた。
黒々とした2mを下り、20分ほどで二俣につき、沢装備を解除した。はじめは左岸沿いの踏み跡を下った。
2023年10月29日 13:57撮影 by  503SH, SHARP
10/29 13:57
黒々とした2mを下り、20分ほどで二俣につき、沢装備を解除した。はじめは左岸沿いの踏み跡を下った。
道はゴルジュの手前から右岸に移るが、結構な高さの所もあり、スリルがあった。深いゴルジュを見下ろす。
2023年10月29日 14:32撮影 by  503SH, SHARP
10/29 14:32
道はゴルジュの手前から右岸に移るが、結構な高さの所もあり、スリルがあった。深いゴルジュを見下ろす。
最後は、良い道となったが、なかなか下にはおりず、矢流の集落の家の横に出た。
2023年10月29日 14:59撮影 by  503SH, SHARP
10/29 14:59
最後は、良い道となったが、なかなか下にはおりず、矢流の集落の家の横に出た。
撮影機器:

装備

個人装備
ズボン 靴下 雨具 日よけ帽子 着替え ザック 昼ご飯 行動食 飲料 コンパス 筆記用具 ファーストエイドキット 保険証 携帯 時計 タオル ナイフ ロープ ヘルメット カラビナ スリング エイト環 渓流シューズ

感想

笹ヶ丸山の麓、安佐町の高山からは、湯来町松原を結ぶ中源峠と、湯来町津伏を結ぶ鉾ノ峠を越える二つの古道があった。その二つの峠を結ぶ稜線上の623mピークは、地形図には名前がないが、湯来町誌には岩ヶ谷山の記載がある。また、岩ヶ谷山の北方の571mピーク周辺は、芸藩通志の佐伯郡下村の図*では(建)ク々リキ谷山となっている。(建は広島藩直轄の御建山を示す)。この二つのピークの間の水を集めて水内川の右岸、矢流に流下するのが、岩ヶ谷である。地形図には名前はないが、芸藩通志では岩屋谷とあり、また近畿中国森林管理局の施業実施計画図**太田川12-3では、岩谷となっている。ここでは、岩ヶ谷山から流下するので岩ヶ谷としておく。岩ヶ谷川は、流程も短い小渓流にすぎないが、名前に惹かれて遡行してみた。水量は少ないが、谷の出合いから花崗岩の岩盤が発達し、渓相は良い。大きな滝は無かったが、いくつか見ごたえあるゴルジュもあり、面白かった。基本的には植林の山だが、渓畔林もあるので雰囲気も良い。地形図では左俣沿いに道があり、ククリキ谷山の南方稜線の鞍部を越えて鉾ノ峠から北へ延びる道に接続しているが、鞍部までは一部悪いものの何とか辿ることができる状態である。鞍部から東へ下る道は消滅しているように見えた。ククリキ谷山は国有林**のため、境界となる南北方向には管理道があり、それを辿って岩ヶ谷山に登頂し、岩ヶ谷右俣を下り、二俣からは道跡を辿って矢流に降りた。湯来に伝わる話では、矢流は水内川平家城における源平の戦の矢が流れついた場所という。
*https://livedoor.blogimg.jp/tombosou/imgs/f/0/f0c62ef9.jpg
**https://www.rinya.maff.go.jp/kinki/keikaku/shinrin_keikaku/system_summary/hirosima/zumen_110ohtagawa.html

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