紀州の低名山巡り◆楊柳山(日本百低山・百霊山;高野山奥の院より三山周回)
- GPS
- 03:43
- 距離
- 8.5km
- 登り
- 471m
- 下り
- 456m
コースタイム
天候 | 曇り一時ガス(時折薄日差す) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・奥の院脇から転軸山への登路入口が大変分かりにくい(寺院関係者のみ立入可能の門の向こうにあり)→ 当初計画とは逆回り(摩尼山→楊柳山→転軸山)の周回に急遽変更 ・奥の院〜摩尼山〜楊柳山〜転軸山登り口までは要所に女人道の案内標識(次のポイントまでの距離表示付)完備、特段の危険・不明瞭箇所ナシ[一ヶ所のみ、子継峠手前の雪池山方面へのトレース(比較的明瞭)の分岐に標識・マーキングなし、方向注意] ・転軸山頂から奥の院への下降路(三山周回の最短ルート;公式ガイドマップには一切記載ナシ…)、入口の女人道案内標識は「×」印表示なるも、手書きで「奥の院へ」の表記あり。途中の踏跡も明瞭 → 奥の院への出口に関係者のみ通行可のゲートあり、小沢沿いの小径を進み、柵の隙間から参道に復帰(周囲の参拝客多数の注目を浴びること必須…<苦笑…>) |
その他周辺情報 | 前泊・後泊の九度山の旅館「玉川亭」近くの日帰り温泉「ゆの里」利用(宿泊客には嬉しい宿の無料送迎・入浴券サービスあり!) |
写真
感想
前日、終日雨天のためユル観光・休養でしっかり充電しつつ高野山エリアへ移動、九度山の古民家風旅館にて一泊。付近でやたら真田六文銭のマークを見かけたため、宿の主人に尋ねると、織田・武田・北条・徳川や豊臣など名だたる大名の狭間を縫って戦国の世をしたたかに生き抜いた智将・真田昌幸が関ヶ原合戦後に配流され、晩年を過ごした地であるとのこと。そういえば、大河ドラマ「真田丸」でも九度山の名を何度も聞いた記憶が蘇りました。この古民家風旅館「玉川亭」では、お洒落で美味しい自家製ハンバーグの夕食にご主人のプロ顔負けのテーブルマジックショー、食後には近くの日帰り温泉への無料送迎・入浴サービスと至れり尽くせりのおもてなしに大満足。翌日の朝食も部屋に予め用意された軽食セットを好みの時間に取れるという、夜討ち朝駆けのヤマラーには打ってつけの宿でした。
翌日は2座ハシゴを目論み、楊柳山はじめ高野三山を午前中にサクッと周回する計画を立てますが、前日のうちに宿の主人から、この紅葉シーズン週末は高野山中心部の中ノ橋駐車場が早朝から混雑するとの情報を聞き込み、午前5時過ぎに朝食を済ませ暗いうちに出発。6時半前に中ノ橋へ到着すると、曇天予報のせいもあってか幸い駐車場はまだガラガラ。弘法大師様の御廟のある奥ノ院への参拝客も疎らで、ザックにストック、クマ鈴着装とヤマラー色丸出しの小生もさほどアウェー感を感じず、順調に紅葉がピークを迎えつつある登山口を出発します。以降のコース中詳細は本文・写真キャプション記載の通りですが、全体に鬱蒼とした樹林帯の中、緩めのアップダウンを繰り返すコースで、曇天でもさほどガッカリすることなく、深山幽谷の雰囲気を感じながら、静寂の三山巡礼を果たすことができました。唯一苦労したのは、3座目の奥ノ院裏山・転軸山の登降で、当初は奥ノ院参拝の後、最初に転軸山へ直登する計画でしたが、同山への登山道入口がどうしても見つからず、同院のスタッフに聞いても埒が明かずに結局摩尼山からの逆回りコースを進むことに。摩尼山〜楊柳山〜転軸山と道迷いポイントもなく快調に歩を進め、いよいよ三山周回路の「核心部」とも言うべき最後の奥ノ院への下降路へ。コース入口の案内標識には「✖」印が書かれているものの、手書きで小さく「奥ノ院へ」の矢印表示があり、意を強くして比較的明瞭なトレースをズンズン下っていくと、呆気なく奥ノ院すぐ横の小沢に到達。ここから奥ノ院参拝路に戻るには、寺院スタッフ限定の門を突破せねばならないのですが、多くの参拝客で付近が賑わう中、さすがの小生もそのような蛮行に及ぶことは忍びなく、仕方なしに小沢沿いの小径を人目に付かぬよう忍び歩いた後、参拝路境界に張り巡らされた柵のすき間を見つけて、無事正規の参拝路にさり気なく復帰したのでありました。
こうして転軸山からのショートカット下山に成功したこともあり、最後は多数のガイジンさん含め通勤ラッシュ並み(!?)に大賑わいの一般参拝客の流れに揉まれながらも、予定時間よりかなり早い午前10時半前に出発点の中ノ橋駐車場へ帰着。幸い天候も回復傾向、明日あわよくば奈良・飛鳥エリアの霊山3座ハシゴの "荒行" にチャレンジするためにも、午後にかけ大阪方面へ転進し、当初は明日踏破予定だったダイヤモンドトレール末端の岩湧山へのショートハイクに繰り出すことにしました。ところで、この日の昼食はどこで食べれば良いのだろう、とふと気になりながらも、旅先で移動に追われ、ゆっくり食事を楽しめないのもクレイジー・ハシゴヤマラーの宿命かも…と半ば諦め気分で、和歌山・大阪県境方面へと黙々と車を飛ばす小生でありました。
[※午後の岩湧山お替わりハイク編へ続きます…。]
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する