雁坂小屋
- GPS
- 33:11
- 距離
- 17.3km
- 登り
- 1,577m
- 下り
- 1,582m
コースタイム
- 山行
- 5:10
- 休憩
- 1:25
- 合計
- 6:35
天候 | 4/18:晴れ 4/19:晴れのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
07:00 道の駅・みとみ |
コース状況/ 危険箇所等 |
道の駅・みとみ→雁坂峠:夏道 |
その他周辺情報 | ◆立ち寄り湯 笛吹の湯 < http://www.yamanashishi-kankou.com/iyashi/3onsen.html > |
写真
感想
◆雁坂小屋の偵察に
昨年も大変お世話になった雁坂小屋。
4/10の公式ブログを見ると雪が多く、小屋の扉が凍って開けられないほどに。
< http://karisakakoya.blogspot.jp/ >
どんな様子なのか、この目で見に行きたくなります。
加えて「雪かき位しておけば少しは役に立つかな」と2月上旬にいただいた「山の幸」のお礼を兼ねて行くことにしました。
テントサイトにどのくらいの雪があるのか不明だったので、小屋に泊まり翌日は甲武信ヶ岳に向かおうと計画して出発しました。
◆道の駅・みとみ→雁坂小屋
雁坂峠までは登山道に雪はなく、鳥がさえずり、木の芽が膨らんでいます。
前日に降った雨で湿った土から立ち上るにおいは夏の香りが感じられます。
思いのほか早く峠に到着したので、古礼山まで足を伸ばして昼食後にベンチで昼寝をして小屋に向かいました。
◆小屋開けの準備に追われる小屋番さん
水晶山から下り、稜線から小屋のある北側の斜面に向かう道にはトレースがありません。
多少踏み抜くことが多い道を進み小屋が見えた途端、薪ストーブのにおいがします。
近づくと小屋の扉が開いているのも見えます。
「おぅ!LArc君!よく来てくれたね!」
雁坂小屋のオーナー・ゴローさんが笑みをたたえて手を上げています。
小屋の営業開始を間近に控え、小屋まで水を引いて、建物の修繕や機器の整備、清掃、登山道の整備・・・
やることは山積みだそうで、この日はタムラさんと二人で小屋に上がってきたのでした。
このお話をゴローさんから聞いた時点でワタシの中では甲武信ヶ岳への登頂はなくなり、むしろ「こんな機会はめったにないぞ」とお手伝いに専念しようと思いました。
◆臨時の小屋番
もともとゴローさんの役に立つために来たので、お手伝いを申し出たものの、ワタシができることは限られます。
とりあえず宿泊棟と管理棟の間の雪かきに取り掛かりました。
ゴローさん達が水場を見に行くとき、ゴローさんから
「ちょっと留守番頼むな」
と臨時の小屋番に任命されました。
大役を仰せつかったワタシは、雁坂峠に向かう登山道や黒岩コースから登山者が来ないか・・・少しドキドキしながら作業を続けました。
残念ながら、この留守番の間、小屋にお客さんは来ませんでした。
◆案内係
夜7時。
食事を済ませ、管理棟でゴローさん達と談笑をしていると、一人の登山者が到着しました。
聞けば突出コースを腰まで雪に埋もれながら10時間もかけて到着したとのこと。
「それは大変でしたね。」
「どうぞ中で休んでいってください。」
「よろしければおにぎりがあるので召し上がってください。」
ゴローさんの暖かい心遣い、おもてなしの言葉が次々出てきます。
突出コースの状況をお話ししながら小屋で少し休んでもらってお客さんがテントの設営に向かいます。
「LArc君、トイレとテント場を案内してやってくれや」
ゴローさんに頼まれ、それならお任せと先客の2張の次に条件のよさそうな広く平らな場所を案内しました。
「小屋のスタッフさんですか?」
ご案内した方から別れ際にそう問われましたが、間違われても仕方ありません。
案内係の務めを終えて小屋に戻るとき、見上げた空には満天の星が輝き「☆みっつ」どころか「満点の☆」をいただいたような気分になっていました。
◆水の確保
小屋にとって水の確保は最重要事項です。
翌朝は小屋から離れた水場から水を引く作業がメインです。
口で言うのは簡単ですが、この作業を目の当たりにするまで、こんなにも大変だとは思いませんでした。
まず、長いホースを持ち、滑りやすい雪道の上を運んで何本も連結していきます。
連結部分はゴムパッキンを仕込んだ金具を工具で締め上げ漏れないように繋いでいきます。
雪が残る登山道の上を黒いホースが這うので、なるべく登山者に踏まれないように敷設していきます。
小屋の脇の水場までホースがつながり見慣れた光景になった時、私一人ちょっとした感動に包まれていました。
出てくる水の原価はタダかもしれませんが、蛇口から出るまでには危険な作業を伴う労力とホースや連結金具といった設備が必要だったのです。
◆料金改定に伴うお手伝い
雁坂小屋は4/29から料金改定されます。
テント場利用料金(600円→800円)やトイレ・水場利用協力金(50円→100円)の改定に伴い、こまごました事務処理が必要になります。
例えば宿泊棟やトイレに掲示してある利用料金、小屋番さん不在時の支払いに利用する封筒の金額を修正しなければなりません。
ちから仕事でワタシに疲れが見えたのかゴローさんからこのような事務処理やホースに気をつけるよう注意書きを作ってほしいと頼まれます。
「もちろんお任せください」と引き受け、2日間にわたるお手伝いを終了しました。
◆暦
甲府(山梨県)
2015年4月18日(土)
日の出 5:10
日南中時 11:45
日の入り 18:21
月の出 4:43
月南中時 11:10
月の入り 17:45
正午月齢 28.7
今回も思い出に残る山歩きを楽しむことができました。
LArcさん、こんばんは!
結構雪が残っているように見えますが
39枚目の雁坂版「雪の大谷 」も
あと1〜2週間で消えてしまうんですね〜
お手伝いご苦労様でした!!
あと数十年すると
「あの時が小屋番としての最初の仕事だった… 」
なんて回想録を書いたりするのかも!?!?
首長ビールが踊る水場もこうして保たれているんですね!
感謝感謝です!!
雁坂小屋ももう少しで本格始動ですね!!
週明けくらいから「例の企画」の方も
少しずつ動かし始めましょう〜!!
コメントありがとうございます。
雁坂小屋の雪はもうすぐなくなりますね。
除雪作業も「ホントにやったのか」とか「意味なかったじゃん」となるのです(>_<)
幻の初仕事・・・・いやいや、そんなそんな。。。
スタッフさんは知力、体力、精神力に加え技術力も備えていなければ務まりません。
ワタシはどれも不十分でとてもなれません。
水場はゴローさんとタムラさんによって完璧になりましたので、冷たいビールが待っていますよ!!
「例の企画」!楽しみですね。
雁坂小屋のスタッフ様。
お疲れさまでした。
小屋にとって最初の仕事である「水の作業」そして写真を見てホースの先から流れ出ている水・・・・本当に、本当にありがとうございました。
これで安心して小屋が開けられます。
テント場の雪の消えた写真も安心安心。おまけに水晶側からの分岐の道に足跡をつけてもらい、川又からのお客さんを迎えてもらって、とりあえず各道に足跡が付いているという訳で。感謝感謝です。
スタッフ・・・の1割にも満たない戦力でした。
スタッフの皆さんのご苦労がわかると同時にありがたさを痛感しました。
水や雪解け、トレースでisisanさんに喜んでいただいて、こちらもうれしくなります。
また小屋にお邪魔しますので、その時はどうぞよろしくお願いします。
コメントいただきありがとうございました。
初めまして、isme と申します。
拝読しまして、とても清々しい気持ちです。
豊かで、誇れる、素晴らしい方と思います。
このような山に関わる人々の思いを大切にして、これからも奥秩父に通いたいと思います。
はじめまして!コメントいただきありがとうございます。
拙レコで清々しい気持ちになっただなんてお褒めいただきウレシハズカシです。
奥秩父の素晴らしい自然や景色を楽しむことができるのは、雁坂小屋をはじめとする小屋のスタッフさんらの献身的な貢献の上に成り立っているのだと身をもってわかる山行になりました。
Ismeさんと奥秩父でお目にかかれる日を楽しみにしています。
こんにちは!
小屋明け準備おつかれさまでした。
いそいそと働いているLArcさんのお姿がなんとなく目に浮かびます。
きっとゴローさんたち試験官に採点されて、一発合格!な感じだと思いますよ
これで、いつでもとらばーゆOKなんじゃないですか?(笑)
ま、冗談みたいな本気の話は置いといて
雁坂小屋や皆さんの様子がわかってとてもうれしいです。
青い屋根も健在。皆さんもお元気そうでよかった。
こうやってお姿を拝見すると、すぐにお会いしたくなっちゃいますね〜
例の企画、ますます楽しみです!
試験と名の付くものにイイ思い出がないので、今回も自信がありません(>_<)
押しかけて戦力になるどころか足手まといになっていたのですから。。。
しかし、ワタシにとってみれば、楽しく、貴重な体験でした。
ますますゴローさんが、スタッフの皆さんが、そして雁坂小屋が好きになりました。
将来ではなく、現在進行形の小屋番さんではないですか!!
普段の山行では味わえない、いい経験をされましたね。
一般の登山客が山で快適に過ごせるのは、
こうして陰ながら動いてくださる方のお蔭ですよね!!
そしてLArcさんも、その仲間入り
こうなると、LArcさんの10年後が本気で楽しみです
wwさんまで・・・イジメないでください。。。
でも本当にイイ経験ができました。
張り切りすぎたせいか、実は筋肉痛・・・これでは小屋番さんは務まりませんね。
ワタシの望みは、10年後も雁坂小屋のファンとしてwwさんたちと元気にヤマ歩きを楽しんでいることです。
コメントありがとうございました。
こんばんは。
小屋開け前のお手伝い、お疲れ様でした!
LArcさんの雁坂への熱い想いが溢れ出るようなレポ、ホクホクと温かい気持ちになりながら読ませていただきました。
また雁坂詣での季節がやってきますね。
私も今年は多少なりとも雁坂に恩返しできるようなことが出来ればいいな〜なんて思っています。
では、また、雁坂で会いましょう!
コメントありがとうございます。
冬はあの雪の多さに怖じ気づいて行くことができませんでしたが、小屋開けまで待てずに行ってきました。
ゴローさんをはじめ、スタッフの皆さんがnamifujiさんを、そしてたくさんの登山者をお待ちしていました。
キープしてある液体も蒸発することなく呑まれるのを静かに待っています。
また雁坂小屋でお目にかかりましょう!
LArcさん、おはようございます。
昨年11月以来、すっかりご無沙汰している雁坂小屋ですが、ゴローさんや小屋の様子がわかり、安堵しました。
雁坂峠側から眺める青い屋根の画像を見ると、何だかいろいろなことが思い出されます。
まだ2回しかお邪魔したことがないのですけどね
LArcさんが小屋のお手伝いのため、甲武信ヶ岳どころか雁坂嶺にすら登らなかったのですから。
でも、そうしたくなるのが雁坂小屋やゴローさん、スタッフさんたちの魅力なんですよね
長い冬の間、堆積していた雪は重く、通路の施工には本当に力が要ったと思います。
そして、臨時の小屋番業務。
LArcさんのお人柄は雁坂小屋の雰囲気とマッチしているので、応対されたお客様も違和感を感じなかったのでしょうね
小屋が開くと、多くのお客さんで賑わい、ゴローさんたちもお忙しくなるかと思いますが、私も2月のお礼をしに伺いたいなぁと思いました
「お勤め、お疲れ様でした!」ってなんだか塀の中から出てきた親分さんのお出迎えみたいですね。
堆積した雪って中の方は柔らかいんですけど、表面は硬いんですよね。
四角くカットしてすくうとスポッと抜けてうまくいくと気持ちイイのです。
「失敗した!」「今度はうまくいったな」とゲーム感覚で疲れるのを紛らせていました。
小屋開けはもう間近です。
またみんなで行きましょう!
こんにちは。
すっかりスタッフの風格ですね
そして、皆さんお元気そうでなによりです。
そういえば去年のあの時、テント場を見に行くの忘れてました
次はテント担いで直接見に行く感じですかね、これは
風格だなんて・・・頼りない・役立たない・何も知らないの「3ないへなちょこスタッフ」でした。
雁坂小屋のテントサイトはイイですよ!
水はけがよく、テーブル・ベンチがいくつかあって快適です。
オススメです!
LArcさん、ご苦労様でした。
LArcさんと会ったのも雁坂小屋でしたね。
私なんか歩くだけで力はからっきしないのでこういう時はほとんど役に立ちません。
5月にも雁坂小屋でテント泊と思っていますがスタッフの皆さんや、LArcさんの労苦に感謝しながら泊まらせて頂きます。
isisanさんにもお会いしたい。
コメントいただきありがとうございます。
スタッフの皆さまのご苦労のほんの一部を垣間見れました。
大変さは頭でわかっていたことがこうして体験すると「わかったつもり」だったと痛感しました。
感謝の念はゴローさんはじめタムラさんやisisanさんにお願いします。
ワタシもこんどはisisanさんにお会いしたいと思っています。
hakkutuさんともお会いできるのを楽しみにしています。
小屋開けのお手伝い、お疲れ様です。
普段は利用させていただくばかりの山小屋。
裏ではこんな苦労があるのですね。
様子が垣間見えて頭が下がります。
皆が快適に過ごせるように、準備してくださる、ありがたいです。
雁坂小屋にもいつかは立ち寄ってみたいです☆
コメントを寄せていただきありがとうございます。
おっしゃるとおり「皆が快適に過ごせるように」との思いが随所に表れていました。
「お客さんが喜んでくれるなら」と努力を惜しまないのはどの山小屋も同じかもしれません。
しかし、小屋を訪れた方に対する声のかけ方や行き届いた掃除、しかもそれらを特別なことではなく当たり前のこととして自然に振舞っているのが雁坂小屋なのです。
今シーズン、是非お立ち寄りください。
一度でたちまちファンになること間違いなしです。
レコを拝見した時、新緑の爽やかな風がスーっと吹き抜けました
素敵な山の週末でしたね。
お疲れ様でした
はじめまして!コメントいただきありがとうございます。
除雪した雪は数日前にすっかり消えてなくなり、小屋の緑が一層濃くなったようです。
このGWは本当に爽やかな風が吹き抜け、気持ちのいいヤマ歩きが楽しめると思います。
kamehibaさんもステキな山行を!
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